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1203■欧州信用危機

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1203■欧州信用危機
 財政数値の改ざんで国債が暴落したキリシアに対して、EUとIMFは10年5月に1100億ユーロの救済を決めた。しかし、ギリシアの財政赤字の削減は進まず、12年以降の財政資金が枯渇する見通しとなった。ギリシアでは追加支援の条件となる民間との国債削減交渉が難航し財政破綻のおそれが再び市場を揺さぶったが、最終的に交渉はまとまり、12年3月に1300億ユーロの第2次支援が決まった。
 ギリシアが一息ついたところで、今度はスペインが危機に陥った。住宅バブルが崩壊し金融機関の不良債権が膨らんでいた。加えて地方政府の赤字も膨らんで、スペイン国債の金利が7%を超え、デフォルトが懸念される事態になった。6月、スペイン政府はEUに支援を要請した。EU側は、欧州中央銀行による国債買い入れ制度を8月に導入、さらにユーロ圏の救済基金である欧州安定化メカニズム(ESM)を発足させた結果、スペイン危機は一気に和らいだ。
 市場は落ち着きを取り戻したが、財政再建のための緊縮が進んだことから、12年後半にはユーロ圏全体の景気が低迷するという事態に見舞われた。

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