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1107■タイでタクシン派復権

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1107■タイでタクシン派復権
 タイで2011年7月に総選挙があり、タクシン元首相派の政党が過半数の議席を獲得し、選挙戦の先頭に立ったタクシン元首相の妹インラックが翌8月にタイ初の女性首相に就任した。
 06年の軍のクーデタがタクシンを首相の座から追放して以来、国内ではタクシン派と反タクシン派の争いが絶えないが、この間、今回の選挙を含め5回の総選挙でタクシン派がすべて勝ってきた。そしてついに政権を奪還したのである。インラックは選挙戦を通じて「国民和解」を訴えてきたが、組閣に当たってはタクシンに近い人物を、亡命中のタクシンの助言を受けながら多数登用するなど、タクシンの影響力に基づく党派的な姿勢は強く受け継がれた。

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