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1211■中国・習近平体制が発足
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1211■中国・習近平体制が発足
中国共産党は、12年11月、習近平国家副主席を党トップの総書記とする新しい党政治局常務委員7人を選出した。胡錦濤体制からの10年ぶりの転換である。習は、副首相を務めた父を持ち、高級幹部の子弟グループを指す「太子党」に属し、地方行政でキャリアを重ねたのち、江沢民元国家主席らの後押しで全国幹部への階段を上ってきた。
集団指導体制となって、指導部の人選をめぐる権力争いはあまり表に現れないものの、熾烈だという。今回、それが現れたのは、地方での行政手腕が評価され指導部入りが有力視されていた重慶市トップの薄熙来の失脚事件だった。薄の側近が12年2月に米国総領事館に亡命を求めて駆け込んできたことをきっかけに、巨額の汚職・蓄財・不適切な女性関係、妻が殺人罪に問われるというスキャンダルが次々暴露され、薄は党籍剥奪、公職追放処分となった。
習は就任演説で、「よりよい生活へのあこがれを満たすことが我々の目標だ」と述べ、20年までにGDPと個人の所得を倍増させる目標を掲げた。しかし、人権問題と経済・軍事をめぐる国際的な批判への対応、格差の拡大、環境破壊、官僚・政治家の腐敗など経済成長優先で生じた歪みの是正など、多くの課題に直面している習政権であった。
中国共産党は、12年11月、習近平国家副主席を党トップの総書記とする新しい党政治局常務委員7人を選出した。胡錦濤体制からの10年ぶりの転換である。習は、副首相を務めた父を持ち、高級幹部の子弟グループを指す「太子党」に属し、地方行政でキャリアを重ねたのち、江沢民元国家主席らの後押しで全国幹部への階段を上ってきた。
集団指導体制となって、指導部の人選をめぐる権力争いはあまり表に現れないものの、熾烈だという。今回、それが現れたのは、地方での行政手腕が評価され指導部入りが有力視されていた重慶市トップの薄熙来の失脚事件だった。薄の側近が12年2月に米国総領事館に亡命を求めて駆け込んできたことをきっかけに、巨額の汚職・蓄財・不適切な女性関係、妻が殺人罪に問われるというスキャンダルが次々暴露され、薄は党籍剥奪、公職追放処分となった。
習は就任演説で、「よりよい生活へのあこがれを満たすことが我々の目標だ」と述べ、20年までにGDPと個人の所得を倍増させる目標を掲げた。しかし、人権問題と経済・軍事をめぐる国際的な批判への対応、格差の拡大、環境破壊、官僚・政治家の腐敗など経済成長優先で生じた歪みの是正など、多くの課題に直面している習政権であった。