2011年06月28日15時ころ


???

~倉庫街:『空間の裂け目』~

 倉庫街から逃走する空虚なアガルタ・クロノ(c15837)を上方から見つめる、2つの影。
 上位の存在と思われる『片翼の怪盗』が、先に口を開いた。
「不確かな現象に突貫する勇気は、褒めても良い……のかな。でもあの『逃げの一手』はどうしたものだろう。彼らにティータイムを嗜む習慣は無いのかな?」
「エンドブレイカー達に注目されたのは流石の慧眼でしたが、彼らがこうも交渉不能では、如何ともしがたいですな」
「ふむ、前回も招待の約束を違えてくれたからね。少しは彼らの手助けもできるかと思っていたが、
これ以上面倒を見る必要は無いだろう。僕も、せっかくの茶葉を何度も無駄にしたくは無い」
「では水神祭は例のプランで。『獣王』様の動きには注意が必要ですが、『黒鳥』様には既に別の者が接触を図っております」
「アクエリオの星、か……。あまり興味はないが、それでいこう。よろしく頼むよ」
 深紅の怪盗にそう告げて、片翼の怪盗は去りゆくクロノに背を向けた。



関連事項

最終更新:2011年07月17日 00:58