モップの人-真剣勝負 - erayasai @ ウィキ

「真剣勝負」

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三つの影が男の前に立ちはだかる。

男の力量をどう見積もっても勝てる相手ではない。

「ふぅ、厄介なもんだ」

男が嘆息する。

「でも、やるしかないだろう？なぁ」

自嘲するように笑うと男は歩を進める。

一つの誓いが彼を動かす原動力。

その誓いは、単純で、陳腐で、幼稚で。
しかし素朴で、尊く、純粋で。
何より男にとって果たされなければならない誓いだった。

男はずっと歩いてきた。そして、立ち止まる理由はどこにも無かった。

やがて、三つの影の輪郭が明確になる。

「我はいまだ成らざるもの、故に汝が我を倒すこと叶わじ」
「我は日々膨張するもの、この形を留めず。汝の手は届かじ」
「我は常に停滞するもの、変化を求むる汝の意志を伝えじ」

「俺はあんたらの創造物の中で戯れるだけの存在。
　創造主たるあんたらの域を越え、新たな世界を手に入れる」

さぁ、はじめよう。
これはどこにでもあるここにしかない話。
一つの意志が、創造主を凌駕するための話。

成らざるもの：大魔王ニッコロ
膨張するもの：妖精卿オベロン
停滞するもの：妊神ダインロード

作り出された世界エラ。
そして、その中で抗う彼の名は。

「あなた」自身―――。

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早い話がばりゃーんと作ったり、改造するためには偉大な先人を乗り越えましょう、と。
そういう意図なのですよ。
モップでした。

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• era界をもとにして書くとは…乙です -- Shu-tenko (2009-03-25 01:51:33)