テキスト


テキストを表示します。

サイズ

◇サイズ
   フォントのサイズを指定します。
文字の大きさは「拡大率」ではなく「サイズ」で決定します。
なお単位はピクセルなので、文字のサイズといっても「ポイント」ではないことに注意。

「サイズ」と「拡大率」は概念が異なるので注意が必要です。
Aviutlではテキストを画像として処理しており、「サイズ」でその画像サイズを指定します。
なので、小さなサイズのテキストを「拡大率」で拡大しても、小さな画像を拡大したのと同様、非常にぼやけてしまいます。

また、AviUtlの特徴として拡大率100%の状態でも、やや文字がぼやけて見えます。
この場合は、例えば拡大率を50%にしてサイズを2倍にすれば、キレイに表示させることも出来ます(ただし重たくなります)。

ちなみに、設定ダイアログの数値をドラッグすれば、サイズを256より大きく設定できますが、極端に重くなるので注意が必要です。

表示速度

◇表示速度
   1秒間に表示する文字数を指定します。
   0の場合は常にすべてのテキストが表示されます。
   ※自動スクロールがチェックされている場合はスクロール速度になります。
表示速度を設定すると、文字がタイプライターのように一文字ずつ表示されます。
数値は1秒あたりに表示される文字数を表します(単位:文字/秒)。
数値がゼロの時は、一瞬で全文字が表示されます。

また、表示速度は「文字毎に個別オブジェクト」をチェックして使うと、
「時間」の項目がある各種フィルタやスクリプトと相性がよかったりします。
例えば、「フェード」を適用すると、一文字ずつフェードしながら表示されます。

◇文字色の設定
   文字の色を指定します。
◇影・縁色の設定
   影や縁の色を指定します。

文字色や、影・縁色を設定します。

そもそも、テキストは文字が読めることが大前提となっています。
ここで、例えば、文字色を白に設定し、縁色をつけていない場合を想定してみましょう。
テキストの背景が黒の場合は、テキストがはっきり見えますが、背景が白くなった場合には見えづらかったり、全く見えない場合もあります。
これを避けるために、文字色を白にした場合には、縁取りを黒でつけることが望ましいと考えられます。
背景がどのような色になっても、最低限テキストが読めるような、文字色・縁色を選択するのが基本となります。

フォント

◇フォント指定
   ドロップダウンリストからフォントを選択します。
   [B]ボタンで太字、[I]ボタンで斜体に変更することが出来ます。
フォントを変更することができます。基本的にPCにインストールされているフォントが使用できます。
フリーフォントなどを導入したい場合は、Windows自体にフォントを導入し、AviUtlを再起動すれば使用できるようになります

※他ソフトによっては、そのソフトにだけフォントをインストールできる場合があるそうです。
Windows自体にフォントを入れてしまうと、PCや他ソフトにまで影響があり重くなってしまうのを防ぐためらしいです。
AviUtlの場合は、Windows自体にインストールする必要があります。

文字修飾

◇文字修飾
   ドロップダウンリストから文字の修飾方法を選択します。
テキストに縁取りや、影などの装飾をつけます 。フィルタの「縁取り」や「シャドー」の簡易版です。

文字揃え,縦書き

◇文字揃え,縦書き
   ドロップダウンリストから文字の揃え方や縦書きを選択します。
   揃え方によって基準の表示位置が変わります。
   ※縦書きはフォントが対応していないと正しく表示されません。
揃え位置によってテキストの中心点が下図のように変わります。拡張描画での中心XYZを動かすのと同様です。
左or中央or右 × 上or中or下 × 横書きor縦書き =18通りあります。

詳細書式設定

◇文字間隔,行間隔
   詳細ダイアログから文字や行の間隔を調整することが出来ます。
   揃え方によって基準の表示位置が変わります。
◇高精度モード
   テキスト文字の描画を高精度にします。
◇滑らかにする
   テキスト文字の輪郭を滑らかにします。
◇等間隔モード
   文字の間隔を等間隔にします。
[詳細]ボタンから
なお、文字間隔をだんだん広げたり狭めたりするアニメーションをしたい場合には、
アニメーション効果の「座標の拡大縮小」を適用すればOKです。

自動スクロール

◇自動スクロール
   オブジェクトの長さに合わせて上方向にスクロールします。
   テキストに改行が含まれない場合は左方向にスクロールします。
   表示範囲が小さければ最大画像サイズを超えたテキストも表示出来ます。
テキストが一行の場合は左方向にスクロールし、複数行の場合は上方向にスクロールします。
スクロールする速度は、オブジェクトの長さで全体の分がスクロールするように調整されます。
また「表示速度」の項目で調整することも出来ます。スクロールの速度を、異なるオブジェクト間でも統一したい場合は、「表示速度」で合わせるとよいかもしれません。

文字毎に個別オブジェクト

◇文字毎に個別オブジェクト
   文字毎に個別オブジェクトとして処理します。
   フェード効果等が文字毎に処理されるようになります。
「文字毎に個別オブジェクト」にチェックすると、テキストの一文字毎に、それぞれ一つのオブジェクトとして取り扱われます。

例えば、「拡大率」を増減させると、それぞれの一文字毎の中心を基準として拡大縮小します。
また、フィルタ効果も一文字毎に判定がなされるため、いろいろ試してみるとよいかもしれません。
特に、スクリプト(アニメーション効果)を適用する場合に、重要な項目となってきます。

なお、「文字毎に個別オブジェクト」にチェックした場合、テキスト全体の拡大や回転がしづらくなるものと思います。
この場合には、「グループ制御」で全体を拡大・回転させる方法もあります。

移動座標上に表示する

◇移動座標上に表示する
   テキストの文字をオブジェクトの移動座標を基準に表示するようにします。
   文字毎に個別オブジェクトが有効の時のみ使用できます。
「文字毎に個別オブジェクト」にチェックすると、新たに表示される項目です。
オブジェクトの移動の軌跡上に、均等にテキストが配置されます。テキストを曲線上に配置できます。

オブジェクトの長さを自動調節する

◇オブジェクトの長さを自動調節する
   文字の表示時間に合わせてオブジェクトの長さを自動調節します。
   最初のフレームで全て表示される場合は自動調節しません。
   自動スクロールやスクリプトを使用した場合は使えません。
入力されたテキストの量に応じて、オブジェクトの長さが自動的に調整されます。
「表示速度」の項目をゼロ以外の数値に設定した場合に有効です。

なお、そのままの状態だと、テキストが表示された後にすぐ表示が消えてしまうため、文末に制御文字<w>を入力すること推奨です。
例えば、文末に「<w5>」と入力しておくと、全文が表示された後、5秒間表示され続けます。
ノベルゲーム風の字幕を作成する時に、非常に便利かもしれません

その他

テキストファイルをレイヤーにD&Dすることでもオブジェクトを追加できます。
拡張編集の最大画像サイズを超えるテキストはクリッピングされます。
1つのオブジェクトで編集出来る文字数は1000文字程度です。

◇テキスト
   テキストボックスから表示するテキストを編集します。
   テキストファイルを設定ダイアログにD&Dすることでも変更できます。
テキストファイル(.txt)をタイムライン上にD&Dすると、その内容でテキストオブジェクトが作成されます。
設定ダイアログにD&Dした場合には、その内容で上書きされます。
いずれもテキストファイルの文字数が多すぎると読み込めないので注意。

制御文字

◇制御文字
   テキストの途中で色やサイズを変更します。
<>で囲った部分が変更されます。半角小文字で入力して下さい。

色の変更

色の変更
  <#[RGB値(16進数)[,RGB値]]>
  例 : <#ffffff> <#000000,ffffff> <#>
  • 文字色の変更
色は16進数(htmlコード)で指定する必要があります。
アルファベットは小文字で入力して下さい(大文字だと認識してくれません)
アンドロイドは<#ff0000>電気羊<#>の夢を見るか?

  • 影・縁色の変更
文字色の次に「,」を挟んで2番目の値で、影・縁色を指定することも出来ます。
アンドロイドは<#000000,00ff00>電気羊<#>の夢を見るか?

サイズ、フォント、装飾の変更

サイズ、フォントの変更
  <s[フォントサイズ][,フォント名][,装飾(B=太字/I=斜体)]>
  例 : <s32> <s> <s72,メイリオ> <s72,メイリオ,BI>
  • サイズの変更
アンドロイドは<s40>電気羊<s>の夢を見るか?

  • フォントの変更
「,」の次の2番目の値で書体を指定します。
アンドロイドは<s,HGP行書体>電気羊<s>の夢を見るか?

  • 太字
「,,」の次の3番目の値で太字または斜体を指定します。
アンドロイドは<s,,B>電気羊<s>の夢を見るか?

  • 斜体
アンドロイドは<s,,I>電気羊<s>の夢を見るか?

表示モーションの変更

表示速度の変更
  <r[表示速度]>
  例 : <r10> <r>
表示ウェイト
  <w[待機時間(秒)]> ※時間の前に'*'を付けると表示した文字数を掛けた時間で待機します
  例 : <w5> <w0.5> <w*0.2>
表示クリア
  <c[クリアまでの待機時間(秒)]> ※直後の改行は無視されます
   例 : <c> <c5> <c*0.2>
  • 表示速度の変更
アンドロイドは<r3>電気羊<r>の夢を見るか? “電気羊”の部分だけ表示速度が変わります。
一部分だけ表示速度を変えることが出来ます。数値は1秒あたりに表示される文字数を意味します。
ゼロの場合は制御文字で囲んだ部分が一瞬で表示されます。


  • 表示ウェイト
アンドロイドは<w3>電気羊の夢を見るか? “は”が表示された後、3秒後に”電”が表示されます
表示されるのをいったん待機させます。数値は待機させる秒数を表します。

アンドロイドは<w*0.2>電気羊の夢を見るか? “は”が表示された後、7文字×0.2 = 1.4秒後に”電”が表示されます
<w*0.2>のように記載すると、文字数×秒数の間だけ待機するようになります。文章の文字数に応じて、待機させたい時に便利です。


  • 表示クリア
アンドロイドは<c3>電気羊の夢を見るか? “アンドロイドは”が表示され、3秒間待機後に削除され、新たに”電気羊の夢を見るか?”が表示されます。
御文字より前の部分が表示された後、指定した秒数だけ待機し、前の部分がクリアされます。その後、続きのテキストが表示されます。
なかなかテクニカルな制御文字ですが、上手く活用すれば、一つのテキストオブジェクトで、字幕を順番に表示させていくことが可能なのかもしれません。
また、表示ウェイトと同様、<c*0.2>のように記載すると、文字数×秒数の間だけ待機するようになります。

座標の指定

座標の指定
  <p[X,Y[,Z]]> ※Z座標は個別オブジェクトのみ有効
  例 : <p20,40> <p20,40,80>

アンドロイドは<p100,30>電気羊<p150,60>の夢を見るか?
テキストの途中から座標を指定することが出来ます。
座標は<pX座標,Y 座標>で指定し、テキストオブジェクトの左上が原点(0,0)となります。マイナス方向は指定できないことに注意。

また、「文字毎に個別オブジェクト」にチェックすると、Z軸方向にも指定できるようになります。この場合は、<pX座標,Y 座標,Z座標>のように記載します。

スクリプト

スクリプト
  <?[スクリプト]?>
  <?=[スクリプトの関数mes()の引数]?>
  例 : <?obj.rz=obj.time*360?> <?=string.format("%02d:%02d",obj.time/60,obj.time%60)?>
  ※スクリプトの仕様についてはlua.txtを参照してください
最終更新:2013年02月10日 00:30