愛する人の元へ ◆bD004imcx.
「また面倒な事に巻き込まれたものやねぇ」
藤乃静留は、飛ばされた先にて大きなため息を吐きつつ愚痴をこぼした。
周囲は木に囲まれた森の中。人の気配も無く、安全を確認した後静留は状況を整理する事にした。
舞台に集められた64人の人間が、お互いに殺しあわなければならない。その過程を終え、生き残った最後の一人だけが元の世界に帰る事が許される。
「まったく、正気の沙汰とは思えない事をする人らやな。それに…」
静留はあの神父を思い出す。彼の目は普通の人のそれではなかった。どこまでも暗く、闇に似た目は底が見えず、あれを見た瞬間、静留は背筋が寒くなるのを覚えた。
そしてそばにいた神崎 黎人。何故彼もこんな事に巻き込まれているのか。彼らの言動から、背後にも黒幕はいるらしいが。
周囲は木に囲まれた森の中。人の気配も無く、安全を確認した後静留は状況を整理する事にした。
舞台に集められた64人の人間が、お互いに殺しあわなければならない。その過程を終え、生き残った最後の一人だけが元の世界に帰る事が許される。
「まったく、正気の沙汰とは思えない事をする人らやな。それに…」
静留はあの神父を思い出す。彼の目は普通の人のそれではなかった。どこまでも暗く、闇に似た目は底が見えず、あれを見た瞬間、静留は背筋が寒くなるのを覚えた。
そしてそばにいた神崎 黎人。何故彼もこんな事に巻き込まれているのか。彼らの言動から、背後にも黒幕はいるらしいが。
「とりあえず、起こってしもたのはしゃぁない。いくら考えても判断するにはまだ材料が足らんしな。むしろ、問題はこれからやね」
周囲に気を配り、気配があればすぐに反応できるようにして、静留はこれからどうするかを考えた。
地図を見る限り、ここは孤立した島のようだった。脱出するには船等で海を渡るか、航空機で空を飛ぶかの二点に限られる。
だが、こんな大掛かりな事をやってのける相手が、そういった行動手段を考えていない訳はないだろう。故に述べた方法は、現在は限りなく不可能に近いかもしれない。
ならば、このゲームに乗ってはどうか。自分にはエレメントがある。よほどの相手でない限り、遅れをとることはない。だが。
「やっぱり、不安材料が多すぎるなぁ」
集められた人を見た時、普通の人間には見えない連中も少なくなかった。その中に自分より強い人間がいた場合、逆にこっちが狩られる側になるかもしれない。それだけは避けたい。それに。
名簿を見た時、静留は最愛の人の名を見つけた。学園にて誰よりも大切に想う人間、[玖我なつき]。なつきを殺して自分一人だけで帰るなんて選択肢が、自分にありえるわけがない。なつきがいない世界なんて、存在価値がないに等しい。
「殺し合いについては保留やな。それよりもまず、なつきを探さんと」
なつきもエレメントを持っているし、場数もある程度踏んでいる。だが、それでも万が一間違いが起こらないとも限らない。そうならない為にも、早くなつきを見つけなければ。
周囲に気を配り、気配があればすぐに反応できるようにして、静留はこれからどうするかを考えた。
地図を見る限り、ここは孤立した島のようだった。脱出するには船等で海を渡るか、航空機で空を飛ぶかの二点に限られる。
だが、こんな大掛かりな事をやってのける相手が、そういった行動手段を考えていない訳はないだろう。故に述べた方法は、現在は限りなく不可能に近いかもしれない。
ならば、このゲームに乗ってはどうか。自分にはエレメントがある。よほどの相手でない限り、遅れをとることはない。だが。
「やっぱり、不安材料が多すぎるなぁ」
集められた人を見た時、普通の人間には見えない連中も少なくなかった。その中に自分より強い人間がいた場合、逆にこっちが狩られる側になるかもしれない。それだけは避けたい。それに。
名簿を見た時、静留は最愛の人の名を見つけた。学園にて誰よりも大切に想う人間、[玖我なつき]。なつきを殺して自分一人だけで帰るなんて選択肢が、自分にありえるわけがない。なつきがいない世界なんて、存在価値がないに等しい。
「殺し合いについては保留やな。それよりもまず、なつきを探さんと」
なつきもエレメントを持っているし、場数もある程度踏んでいる。だが、それでも万が一間違いが起こらないとも限らない。そうならない為にも、早くなつきを見つけなければ。
「それにしても、何やこの支給品は」
彼女に配られた支給品。そのうちの一つが、今手の中にあるレザーソーであった。…やっぱりこれはデイパックに戻す事にした。こんな物を持っている人間に話しかけられても、まず警戒しかされないだろう。いざとなれば、エレメントを出せばいい。
そして二つ目。竹刀。これも今はあまり必要ないのでデイパックに戻す。
問題は最後の支給品。これをどう扱えばいいのか、静留には分からなかった。
「なんでこんなものまであるんやろか…」
それらはデイパックにこれでもかという程に詰められていた。色鮮やかなものからシンプルなものまで、その種類は多々。ちなみに、本来の持ち主は玖我なつき。何故デイパックの外見をはるかに超える量のものが入っていたかは気になったが、静留は深く考えないことにした。
「まあええわ。…なつき、待っててや。今から会いに行くさかいに」
静留は腰を上げ、人を探すため町へ移動する事にした。地図を見ると、中心街が一番近い。そこで探して見つけられるなら良し、そうでなくても、誰かに会えばもしかしたら情報が得られるかもしれない。
彼女に配られた支給品。そのうちの一つが、今手の中にあるレザーソーであった。…やっぱりこれはデイパックに戻す事にした。こんな物を持っている人間に話しかけられても、まず警戒しかされないだろう。いざとなれば、エレメントを出せばいい。
そして二つ目。竹刀。これも今はあまり必要ないのでデイパックに戻す。
問題は最後の支給品。これをどう扱えばいいのか、静留には分からなかった。
「なんでこんなものまであるんやろか…」
それらはデイパックにこれでもかという程に詰められていた。色鮮やかなものからシンプルなものまで、その種類は多々。ちなみに、本来の持ち主は玖我なつき。何故デイパックの外見をはるかに超える量のものが入っていたかは気になったが、静留は深く考えないことにした。
「まあええわ。…なつき、待っててや。今から会いに行くさかいに」
静留は腰を上げ、人を探すため町へ移動する事にした。地図を見ると、中心街が一番近い。そこで探して見つけられるなら良し、そうでなくても、誰かに会えばもしかしたら情報が得られるかもしれない。
そして、彼女は動き出した。
【C-5 森/一日目 深夜】
【藤乃静留@舞-HiME 運命の系統樹】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式、レザーソー@School Days L×H、虎竹刀@Fate/stay night[Realta Nua]、玖我なつきの下着コレクション@舞-HiME 運命の系統樹】
【状態】 健康
【思考・行動】
基本:なつきを探す。
1:なつきに関する情報を集める。
2:1のために町へ行く。
3:とりあえずゲームには乗らない。しかし乗っている相手には容赦しない
4:何やこの支給品は。
【備考】
※レザーソーは、誠にとってはあくまで「家にあったもの」として認識されます。
※下着コレクションは使用可能です。
※チャイルドとエレメントが使用可能かどうかまだ確認していません
※詳しい登場時系列は後続の書き手さんにお任せします
【藤乃静留@舞-HiME 運命の系統樹】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式、レザーソー@School Days L×H、虎竹刀@Fate/stay night[Realta Nua]、玖我なつきの下着コレクション@舞-HiME 運命の系統樹】
【状態】 健康
【思考・行動】
基本:なつきを探す。
1:なつきに関する情報を集める。
2:1のために町へ行く。
3:とりあえずゲームには乗らない。しかし乗っている相手には容赦しない
4:何やこの支給品は。
【備考】
※レザーソーは、誠にとってはあくまで「家にあったもの」として認識されます。
※下着コレクションは使用可能です。
※チャイルドとエレメントが使用可能かどうかまだ確認していません
※詳しい登場時系列は後続の書き手さんにお任せします
022:Battle Without Honor Or Humanity | 投下順 | 024:偽りの空の下で狂人は変人に魅入られ、そして始まるたった2人だけの演奏会。 |
022:Battle Without Honor Or Humanity | 時系列順 | 025:少女の求めるもの |
藤乃静留 | 048:クモノイト |