そして終わる物語 ◆UcWYhusQhw
(ああ……誠くん、愛してま―――)
最後に彼女が思い浮かぶのは
ただ愛しい人の事だけ。
優しい声。
やわらかい笑み。
優しい声。
やわらかい笑み。
大丈夫。
また会えると思って。
また会えると思って。
だって生き返ったのだから。
もう一度会えるんだと思って。
もう一度会えるんだと思って。
でも。
それはもう訪れる事はないだろう。
そう、
『永遠に』
【桂言葉@School Days L×H 死亡】
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「んふう?……なんだ? でんわ?」
棗鈴が目を醒ましたのは突然の電話音だった。
けたたましく鳴る着信音。
しばしばする目を擦り鳴っている方に鈴は動く。
けたたましく鳴る着信音。
しばしばする目を擦り鳴っている方に鈴は動く。
「あ~わかった、わかった出るから静かにしてくれ」
鈴はぶつくさ文句を言いながら携帯電話をとる。
それは言葉がメールを送った携帯だった。
それは言葉がメールを送った携帯だった。
「もしもし……」
『あ、繋がった! 桂言葉さんですか?』
『あ、繋がった! 桂言葉さんですか?』
電話の先から聞こえたのは女の子の声。
どうやら言葉を所望らしい。
鈴はつたない声で応答する。
どうやら言葉を所望らしい。
鈴はつたない声で応答する。
「うー、ことのはじゃない」
『あ、あれ? 言葉さんじゃないなら誰だろう?』
「ことのはは留守だ、ことのはに換わるか?」
『あ、はいお願いします……貴方は?』
「りん、棗鈴だ」
『はい、こちらは羽藤桂と……』
『アル=アジフだ』
「けい、とあじだな」
『違う、アルだ!』
「んーあじ? まあいいやことのはと換わる」
『ま、待て!』
『あ、あれ? 言葉さんじゃないなら誰だろう?』
「ことのはは留守だ、ことのはに換わるか?」
『あ、はいお願いします……貴方は?』
「りん、棗鈴だ」
『はい、こちらは羽藤桂と……』
『アル=アジフだ』
「けい、とあじだな」
『違う、アルだ!』
「んーあじ? まあいいやことのはと換わる」
『ま、待て!』
123:ただ深い森の物語 | 投下順 | 123:新たに始まる物語 |
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ツヴァイ | ||
桂言葉 | ||
棗鈴 | ||
122:決意 ~誇りと思い出を胸に | アル・アジフ | |
羽藤桂 |