固有の私でいるために ◆CKVpmJctyc
月光が差し込む深い夜の森。草木も眠ると言われる時刻も遠くない。
眠ろうとする草木の中、声を上げ、憤りを露わにするひとつの学生服は、広い森にあってある意味異物ともいえる。
眠ろうとする草木の中、声を上げ、憤りを露わにするひとつの学生服は、広い森にあってある意味異物ともいえる。
「ふざけやがって! 俺はこんなゲームになんて乗らない」
俺――対馬レオ――は激情のままに、傍らにあった木を殴りつけていた。
剥き身のまま叩きつけられた拳がじんわりと痛む。
神父が開幕を宣言した場で目にしたものは、思わず現実を疑いたくなるような、あまりに有り得ない光景だった。
しかし、拳の痛みは、じんじんと、これは夢ではなく現実だと伝えてくる。
剥き身のまま叩きつけられた拳がじんわりと痛む。
神父が開幕を宣言した場で目にしたものは、思わず現実を疑いたくなるような、あまりに有り得ない光景だった。
しかし、拳の痛みは、じんじんと、これは夢ではなく現実だと伝えてくる。
ここにやってきてはじめにやったことは名簿の確認だった。
開幕が宣言されたとき、日ごろからよく見知った顔を視界に捉えていたからだ。
確認の結果、スバル、フカヒレ、椰子、乙女さんから館長までもがこのゲームに参加させられていた。
名簿を見ていく中で、他に目に付いたのは柚原このみという名前。
無慈悲に首輪を爆破された少年に縋り付いて泣いていた少女。意に反して、場の中心となってしまった少女。
あの場での悪夢が否応にも蘇り、激しい憤りを手近な木にぶつけてしまっていたのだった。
開幕が宣言されたとき、日ごろからよく見知った顔を視界に捉えていたからだ。
確認の結果、スバル、フカヒレ、椰子、乙女さんから館長までもがこのゲームに参加させられていた。
名簿を見ていく中で、他に目に付いたのは柚原このみという名前。
無慈悲に首輪を爆破された少年に縋り付いて泣いていた少女。意に反して、場の中心となってしまった少女。
あの場での悪夢が否応にも蘇り、激しい憤りを手近な木にぶつけてしまっていたのだった。
時間が経ち、ほとんど痛みが引いた拳を下ろす。
落ち着け、一時のテンションに身を任せるのはよくない。
自身の口癖にも近い言葉と共に心を静めようと試みる。完全に頭を冷やせたとはいいがたいが、思考は可能だ。
まず、自分が今すべきことを考えなくてはならない。現実を認識できないうちに死んでいたなんて、笑い話にもならない。
落ち着け、一時のテンションに身を任せるのはよくない。
自身の口癖にも近い言葉と共に心を静めようと試みる。完全に頭を冷やせたとはいいがたいが、思考は可能だ。
まず、自分が今すべきことを考えなくてはならない。現実を認識できないうちに死んでいたなんて、笑い話にもならない。
はじめに、今後どう行動するかだが、これは簡単だ。
こんなゲームは壊してしまえ。そして、ここから脱出だ。
ゲーム開始を告げたあの場で、今までの常識では考えられない、明らかに異常な存在に見えた双子が殺された。
あんな力は俺にはない。そもそも、あれが何なのかもわからない。
自分は、彼女らよりも弱い存在だから、抵抗しても無駄でおとなしくゲームに乗るべきなのか?
冗談じゃない。こんな常識はずれな催しだ、完全であるはずはない。どこかに付け入れるところはあるはずだ。
それに一人二人で無理なら、もっと大勢でかかればいい。
最初から諦めてかかっては、為せるものも為せないというものだ。
そして何よりも、この対馬レオ自身の心の底からの感情が、理屈抜きにこんなゲームなんて認めないと主張していた。
こんなゲームは壊してしまえ。そして、ここから脱出だ。
ゲーム開始を告げたあの場で、今までの常識では考えられない、明らかに異常な存在に見えた双子が殺された。
あんな力は俺にはない。そもそも、あれが何なのかもわからない。
自分は、彼女らよりも弱い存在だから、抵抗しても無駄でおとなしくゲームに乗るべきなのか?
冗談じゃない。こんな常識はずれな催しだ、完全であるはずはない。どこかに付け入れるところはあるはずだ。
それに一人二人で無理なら、もっと大勢でかかればいい。
最初から諦めてかかっては、為せるものも為せないというものだ。
そして何よりも、この対馬レオ自身の心の底からの感情が、理屈抜きにこんなゲームなんて認めないと主張していた。
主催者への怒りから煮えたぎっていた感情は、ようやくまとまってきていた。
そこで、まだ荷物を名簿しか確認していなかったことを思い出す。
一通り確認しようと荷物へと手を伸ばしかけ――――
そこで、まだ荷物を名簿しか確認していなかったことを思い出す。
一通り確認しようと荷物へと手を伸ばしかけ――――
ガサッと、深夜の森の中の静寂を破り、確かに人の存在を示す音が耳へと届いた。
「誰だ!」
反射的に音の方向へと声を投げかける。音はおそらく一足で襲いかかれるような範囲から聞こえたように感じた。
既に奇襲が成功していてもおかしくない距離である。
迂闊だった。この距離まで近づかれるまで気づけないほど、熱くなり、注意力を欠いていた自分を恨む。
中身は確認していないが、苦し紛れに荷物へと手を突っ込んで見せ、警戒を最大まで高める。
こうも早く、こんな事態に陥るとは――
既に奇襲が成功していてもおかしくない距離である。
迂闊だった。この距離まで近づかれるまで気づけないほど、熱くなり、注意力を欠いていた自分を恨む。
中身は確認していないが、苦し紛れに荷物へと手を突っ込んで見せ、警戒を最大まで高める。
こうも早く、こんな事態に陥るとは――
「わ、わっ、その、決して怪しいものではっ」
しかし、拍子抜けな答えと共に現れたのは一人の制服を着た少女だった。
よほど慌てたのか少女は、わざわざ持っていた荷物まで投げ捨てて見せた。
さらに怯えを含んだ表情で両手を挙げる。
よほど慌てたのか少女は、わざわざ持っていた荷物まで投げ捨てて見せた。
さらに怯えを含んだ表情で両手を挙げる。
「あ、争う気はないんです。荷物も、ほら、捨てましたし」
突然殺し合いに放り込まれた緊張のせいか、そこまでされてようやく一応は警戒を解くことが出来た。
荷物に突っ込み、握り締めていた手は、汗でじとっと湿っていた。
荷物に突っ込み、握り締めていた手は、汗でじとっと湿っていた。
◇ ◇ ◇
「はあ、つまり今までの話をまとめると主催者をどうにかして、ここから脱出しようということですね?」
ここにきてから考えたことについて、一通りの説明を終える。
ゲームからの脱出の意思、頼りすることが出来そうな館長や乙女さんの話などだ。
出会った少女は、山辺美希と名乗った。
山辺は、水色をベースにした制服姿だった。波がかった長く茶色い髪が特徴的で、自分より少し年下に見える。
会ってすぐは、視線が泳ぎがちで、多少の動揺が伺えたが、話をしているうちに落ち着いてきたようだ。
彼女もこのゲームに乗る気はないらしく、仲間が出来たのは素直に心強かった。
ゲームからの脱出の意思、頼りすることが出来そうな館長や乙女さんの話などだ。
出会った少女は、山辺美希と名乗った。
山辺は、水色をベースにした制服姿だった。波がかった長く茶色い髪が特徴的で、自分より少し年下に見える。
会ってすぐは、視線が泳ぎがちで、多少の動揺が伺えたが、話をしているうちに落ち着いてきたようだ。
彼女もこのゲームに乗る気はないらしく、仲間が出来たのは素直に心強かった。
「そうだ。山辺、協力してもらえないか? 館長たちもきっと同じ考えだ」
「……そうですね、微力ながら協力させていただたく思いますです。
はあ、はじめて会った人が対馬さんで安心しました。物騒な人だったら、まったくどうしようかと」
「……そうですね、微力ながら協力させていただたく思いますです。
はあ、はじめて会った人が対馬さんで安心しました。物騒な人だったら、まったくどうしようかと」
少しの間の後、山辺は笑って答えを返してくれた。
「そうか、よかった」
幸先は悪くない。周りを皆殺しにしてやろうとする人間がそれほど多いとは考えにくい。
なにせ、自分の知り合いはみんな殺し合いをしようとする人間ではない。
この先だってきっとうまくいくはずだ――――っと、それでもあまり楽観するわけにはいかないか。
簡単にその場のテンションに身を任せると失敗は見えてる。
なにせ、自分の知り合いはみんな殺し合いをしようとする人間ではない。
この先だってきっとうまくいくはずだ――――っと、それでもあまり楽観するわけにはいかないか。
簡単にその場のテンションに身を任せると失敗は見えてる。
「山辺は知り合いがここにきてないのか?」
状況が状況だ、情報の持つ意味は普段以上に大きい。
自分の知人が5人も連れてこられている以上、集団単位で拉致されている可能性は高い。
山辺も複数人で連れてこられたというのは十分考えられることだった。
自分の知人が5人も連れてこられている以上、集団単位で拉致されている可能性は高い。
山辺も複数人で連れてこられたというのは十分考えられることだった。
山辺は話しながら目線を下げ、表情を曇らせる。何か言い辛いことでも、あるのかもしれない。
ためらいがちに説明されたのは、こういうことだった。
まず、黒須太一という人物は、精神的に問題があり、日常生活には基本的に支障はないが、何かの弾みで暴走するらしい。
この暴走した状態になると、周囲に対する攻撃性があり、非常に危険ということだった。
しかも、今置かれていう状況は殺人ゲームの盤上。極めて暴走しやすくなっているのは間違いなかった。
そのくせ、頭と口がよく回る人物らしい。特に人の心に付け入るのが上手いため、なお危険だという。
そして、もう一人、支倉曜子。彼女は何を置いても黒須太一を優先するらしい。
つまり、黒須太一のために、他者に対して極めて有害な行動を取る可能性があるということだ。
しかも、知略、戦略に優れ、戦闘力もあるという。
味方に出来れば心強いが、敵にすると非常に厄介だ。
ためらいがちに説明されたのは、こういうことだった。
まず、黒須太一という人物は、精神的に問題があり、日常生活には基本的に支障はないが、何かの弾みで暴走するらしい。
この暴走した状態になると、周囲に対する攻撃性があり、非常に危険ということだった。
しかも、今置かれていう状況は殺人ゲームの盤上。極めて暴走しやすくなっているのは間違いなかった。
そのくせ、頭と口がよく回る人物らしい。特に人の心に付け入るのが上手いため、なお危険だという。
そして、もう一人、支倉曜子。彼女は何を置いても黒須太一を優先するらしい。
つまり、黒須太一のために、他者に対して極めて有害な行動を取る可能性があるということだ。
しかも、知略、戦略に優れ、戦闘力もあるという。
味方に出来れば心強いが、敵にすると非常に厄介だ。
「こういうふうに悪く言うのは心苦しいんですけどね。今置かれてる状況を考えるとですねえ……」
「ああ、気分はよくなかっただろうけど、ありがとう。知っておくに越したことはないよ」
「ああ、気分はよくなかっただろうけど、ありがとう。知っておくに越したことはないよ」
苦笑いしながら頬をかく山辺に言葉を返す。
もう一人の知り合い、佐倉霧という子は、おそらく大丈夫ということらしい。
繊細な子らしく出来れば早く合流してやりたいとのことだった。
もう一人の知り合い、佐倉霧という子は、おそらく大丈夫ということらしい。
繊細な子らしく出来れば早く合流してやりたいとのことだった。
「それじゃ、移動先を決めよう。
スバルたちも探したいし、街のほうに向かってみるか、森にずっと居たってしょうがないしな」
スバルたちも探したいし、街のほうに向かってみるか、森にずっと居たってしょうがないしな」
支給品の確認も済ませたし、ひとまず街へ。
はじめに山辺と会えたのは幸運だっただろう。もちろん一人よりも安全ということもある。
はじめに山辺と会えたのは幸運だっただろう。もちろん一人よりも安全ということもある。
ただ、それと……いつも回りにいる女の子たちと違って強気すぎないのは正直安心もする。
強い女の子とさすがにそこまで縁があるわけじゃなかった、ってことだよなあ。
強い女の子とさすがにそこまで縁があるわけじゃなかった、ってことだよなあ。
◇ ◇ ◇
人。人がいた。生き物がいた。
連れてこられたこの場所は、私――山辺美希――を含んでたったの8人で繰り返す孤独な世界ではなかった。
夜も深い森の静けさも、文字通り生き物が絶え果てた森の静けさには劣る。
ただその代わりに、この世界はいずれ血で血を洗うであろう殺戮の舞台だった。
連れてこられたこの場所は、私――山辺美希――を含んでたったの8人で繰り返す孤独な世界ではなかった。
夜も深い森の静けさも、文字通り生き物が絶え果てた森の静けさには劣る。
ただその代わりに、この世界はいずれ血で血を洗うであろう殺戮の舞台だった。
あの一週間を何度繰り返してきただろう。
月曜日に始まり、日曜日に終わる世界。
一週間でリセットされ、ループする世界。
たった8人だけが世界から切り取られた世界。
月曜日に始まり、日曜日に終わる世界。
一週間でリセットされ、ループする世界。
たった8人だけが世界から切り取られた世界。
繰り返される世界には、ループを逃れられるわずかな場所があった。
その法則を知り、私は私としてリセットされることなく生き続けることが出来ていた。
それは簡単なことではなかった。生きるために普通なら非難されてしかるべきこともやってきた。
その法則を知り、私は私としてリセットされることなく生き続けることが出来ていた。
それは簡単なことではなかった。生きるために普通なら非難されてしかるべきこともやってきた。
見里先輩が精神的に追い詰められて屋上から落ちるのをただ眺めていた。
冬子先輩が衰弱死した後に胸に短剣を刺してきた。
暴走しそうな太一先輩から、他のみんなを身代わりにして逃げた。
冬子先輩が衰弱死した後に胸に短剣を刺してきた。
暴走しそうな太一先輩から、他のみんなを身代わりにして逃げた。
ただただ、私が、『この』私であるために行動してきた。
そして今回ここに連れてこられた。
ここはループ世界の一部なのか、それとも既にその枠外か。考えたところでわからない。
それでもひとつ確実なことがある。
私はなんとしても生きて帰りたいということ。
この願い自体は人として当然の願いに違いない。しかし、私は適応係数40を超える世間的には異常者だ。
他人に共感するという感情がわからず、人よりも自己愛が強いらしい。
皆殺しにして優勝することを躊躇する参加者は少なくないだろう。
でも私は、何を置いても、優勝してでも生きて帰りたかった。
何らかの理由でループを脱し、ループ世界の枠外なら、当然そのまま死んでしまう。
ループ世界の枠内なら死はそのまま初期化を意味する。たとえループによって戻ったとしてもだ。
それは私であって、私ではない。
固有の時間を生きる私は、リセットされれば死んでしまうのだから。
ここはループ世界の一部なのか、それとも既にその枠外か。考えたところでわからない。
それでもひとつ確実なことがある。
私はなんとしても生きて帰りたいということ。
この願い自体は人として当然の願いに違いない。しかし、私は適応係数40を超える世間的には異常者だ。
他人に共感するという感情がわからず、人よりも自己愛が強いらしい。
皆殺しにして優勝することを躊躇する参加者は少なくないだろう。
でも私は、何を置いても、優勝してでも生きて帰りたかった。
何らかの理由でループを脱し、ループ世界の枠外なら、当然そのまま死んでしまう。
ループ世界の枠内なら死はそのまま初期化を意味する。たとえループによって戻ったとしてもだ。
それは私であって、私ではない。
固有の時間を生きる私は、リセットされれば死んでしまうのだから。
しかし、いくら生き残りたくても私は一介の生徒でしかない。
この催しを簡単に生き残ることが出来るとは思えなかった。
そこで考えた手段。それは集団に紛れること。
複数人でいれば、殺し合いに乗った人間からは身を守りやすくなる。
襲われた際、場合によっては仲間を切り捨てて自分だけでも逃げ延びればいい。
殺し合いに乗っていない人間からは信用されやすくなる。
私は見た目ただの女子校生だ。こちらを信用した相手は身を守ろうとしてくれる可能性は高い。
使えない人間は、状況を見て私が処理していけばいい。
この催しを簡単に生き残ることが出来るとは思えなかった。
そこで考えた手段。それは集団に紛れること。
複数人でいれば、殺し合いに乗った人間からは身を守りやすくなる。
襲われた際、場合によっては仲間を切り捨てて自分だけでも逃げ延びればいい。
殺し合いに乗っていない人間からは信用されやすくなる。
私は見た目ただの女子校生だ。こちらを信用した相手は身を守ろうとしてくれる可能性は高い。
使えない人間は、状況を見て私が処理していけばいい。
対馬レオ。
この会場に来て最初に見つけた人間。長い間見ていなかった、あの7人以外の人間。
外見はごくごく一般的な男子高校生。
様子を伺った限り、このゲームに反抗しようとしていることが見て取れた。
こんなゲームに乗らないと、一人でわざわざ口に出していたあたりで、接触して問題ないと判断できた。
わざと音を立て、こちらを気付かせ、無害を装ってある程度自然に接触することも出来たと思う。
男である以上、それなりに身を守る力になってくれるのは期待できそうだ。
頼れそうな知り合いが多いというのもプラス。いざとなればそちらに乗り換えることもできる。
この会場に来て最初に見つけた人間。長い間見ていなかった、あの7人以外の人間。
外見はごくごく一般的な男子高校生。
様子を伺った限り、このゲームに反抗しようとしていることが見て取れた。
こんなゲームに乗らないと、一人でわざわざ口に出していたあたりで、接触して問題ないと判断できた。
わざと音を立て、こちらを気付かせ、無害を装ってある程度自然に接触することも出来たと思う。
男である以上、それなりに身を守る力になってくれるのは期待できそうだ。
頼れそうな知り合いが多いというのもプラス。いざとなればそちらに乗り換えることもできる。
太一先輩と曜子先輩もひとまず警戒させるということにも成功した。多少に誇張して話したという部分も含めて。
おそらく彼らは私が生き残るための物理的障害になる。なるべく接触は避けたい。
太一先輩と会って、心を乱されてしまうかもしれないのも怖かった。
霧については、こんな私のことをちゃんと友達だと思っているだろう。
霧は、きっと役にたってくれる。ただ、最終的に自分の手にかける可能性を考えると、あまりいい気分ではない。
おそらく彼らは私が生き残るための物理的障害になる。なるべく接触は避けたい。
太一先輩と会って、心を乱されてしまうかもしれないのも怖かった。
霧については、こんな私のことをちゃんと友達だと思っているだろう。
霧は、きっと役にたってくれる。ただ、最終的に自分の手にかける可能性を考えると、あまりいい気分ではない。
なんにしても、何もせずに生き残ることは出来ない。
ひとまずは対馬さんが、私を守る「盾」になってくれるだろう。
開幕が宣言された場を見渡した限り、50人以上の人が集められていた。きっとこの催しは長丁場になる
焦りは禁物。今のところしっかり無害を装えているはずだ。
ひとまずは対馬さんが、私を守る「盾」になってくれるだろう。
開幕が宣言された場を見渡した限り、50人以上の人が集められていた。きっとこの催しは長丁場になる
焦りは禁物。今のところしっかり無害を装えているはずだ。
対馬さんから移動を促す声がかかる。市街地方面に向かうとの事だ。
「はい、行きましょうか」
私はにこにこと笑顔を崩すことなく答えた。
対馬さんは護身用に銃を持って移動するようだ。
私は何も持っていないように見えるが、投げナイフは隠し持っている。
でもこれは対馬さんには教えていない。場合によってはこれで対馬さんを刺す可能性だってあるわけだから。
私が無手でも、自分が銃を持ち、守ろうとくらいはしてくれているんだろう。
対馬さんは護身用に銃を持って移動するようだ。
私は何も持っていないように見えるが、投げナイフは隠し持っている。
でもこれは対馬さんには教えていない。場合によってはこれで対馬さんを刺す可能性だってあるわけだから。
私が無手でも、自分が銃を持ち、守ろうとくらいはしてくれているんだろう。
えへへ、しばらくの間はしっかり役に立ってくださいね。対馬さん。
【D-5 森/一日目 深夜】
【対馬レオ@つよきす -Mighty Heart-】
【装備:S&W M38 弾数 5/5】
【所持品:支給品一式、予備弾20、ランダム支給品0~2(本人確認済み)】
【状態:健康】
【思考・行動】
基本方針:ゲームからの脱出、仲間集め
1:自分と山辺美希の知り合いを探すため、また脱出のための仲間を集めるため、北東の中心街を目指す
2:太一、曜子を警戒
【装備:S&W M38 弾数 5/5】
【所持品:支給品一式、予備弾20、ランダム支給品0~2(本人確認済み)】
【状態:健康】
【思考・行動】
基本方針:ゲームからの脱出、仲間集め
1:自分と山辺美希の知り合いを探すため、また脱出のための仲間を集めるため、北東の中心街を目指す
2:太一、曜子を警戒
【備考】
※CROSS†CHANNEL勢のごく簡単の人物説明を受けました。
本文記述部分以外どの程度またどのように説明したかは後の書き手さんにお任せします。
※CROSS†CHANNEL勢のごく簡単の人物説明を受けました。
本文記述部分以外どの程度またどのように説明したかは後の書き手さんにお任せします。
【山辺美希@CROSS†CHANNEL ~to all people~】
【装備:投げナイフ1本】
【所持品:支給品一式、投げナイフ4本、ランダム支給品0~2(本人確認済み)】
【状態:健康】
【思考・行動】
基本方針:とにかく生きて帰る。集団に隠れながら、優勝を目指す。
1:対馬レオについて、北東の中心街を目指す
2:太一、曜子を危険視
【装備:投げナイフ1本】
【所持品:支給品一式、投げナイフ4本、ランダム支給品0~2(本人確認済み)】
【状態:健康】
【思考・行動】
基本方針:とにかく生きて帰る。集団に隠れながら、優勝を目指す。
1:対馬レオについて、北東の中心街を目指す
2:太一、曜子を危険視
【備考】
※ループ世界から固有状態で参戦。
※つよきす勢のごく簡単な人物説明を受けました。
※ループ世界から固有状態で参戦。
※つよきす勢のごく簡単な人物説明を受けました。
010:Let's Play? | 投下順 | 012:真逆 |
時系列順 | ||
対馬レオ | 037:吊り天秤は大きく傾く | |
山辺美希 |