■ □ ■ □


――失念していた。

辺りに鳴り渡る重い銃声。腹部を伝う衝撃。
死刑執行を待つだけのはずである桐生は右手に大型の拳銃を構え、その銃口からは苦い硝煙が立ち込めさせている。
あの傷では何もできないと踏んでいたA2はなんの対策もせずにそれを受けてしまった。その結果A2は疾走を中断し逆に桐生へと隙を見せることとなる。

二発、三発、四発――立て続けに銃弾が叩き込まれた。
左手を、右肩を、左足を。至る箇所が火花を散らし金属らしい無機質な悲鳴をあげる。
アンドロイドにとってただの銃弾など大したダメージにはならない。しかし予期せぬ衝撃には必ず動揺が付き纏うものだ。
マガジン全ての弾を消費した桐生は用済みとなったデザートイーグルを投擲道具として扱う。銃弾の雨から解放されたA2はすぐさま体勢を立て直し、拳銃を弾き飛ばした。

苦し紛れの攻撃だ――そうであってほしいというA2の願望に近い見解は崩れる。
拳銃は本命ではない。本当の狙いは桐生自身の接近。ものの見事にそれを許してしまったA2が己の誤ちに気がついた頃には既に拳が飛んでいた。
A2は努めて冷静に思考する。問題ない、この距離ならば防御は間に合う。
そう信じて拳の軌道に剣の腹を置くよりも先にいびつな金属音が甲高く泣き叫んだ。

「か、ッ――!?」

速い。明らかに先程よりも速度が上がっている。
胸を打つ衝撃自体は幾分かマシだがそれを感じさせない手数の多さがA2を襲う。
反撃も、防御も回避も、全ての行動が阻まれる拳の雨。鬼の形相でそれを叩き込む桐生の身体には幻覚か否か、桃色のオーラが纏われていた。

――ラッシュスタイル。
拳の重みよりも速度を、質よりも量を取るボクサー戦法。

離脱を試みるA2が身を引こうものなら三発の拳が、衝撃を堪え剣を振るう挙動を見せようものなら五発の拳が。彫刻を彫るかのように的確にボディを狙い打つ。
ありえない。重傷を負った人間がまるで普段通り、いやそれ以上の機敏さで動けるなど常識はずれにもほどがある。
A2は再び誤ちを犯す。この男は、桐生一馬という人間は常識という枠組みをとっくに外れているのだから。

「ッらぁッ!」

衰えを感じない掛け声と共に強烈なアッパーがA2の顎を打ち抜いた。
無造作に浮かされたA2の肉体が拳の機関銃に晒される。いつ止むかも分からない連撃は控えめに見てもすでに二十は越えているだろう。

「おららららららららぁ――ッ!!」

A2の思考回路は現状を正しく理解しようとしなかった。
だって文字に起こせば失笑が飛びそうなほどに冗談じみていたから。
実際にその目で見なければ誰も信じないだろう。体重百キロを優に超えるA2が、金属の塊が、人間に殴られて浮かされているのだ。

いや、それよりも――それよりもあってはならない事がある。
人類が勝てないとされる機械生命体を殲滅する為にデザインされたアンドロイドが。人間を遥かに凌ぐ能力を持ったヨルハ部隊の精鋭が!
たった一人の手負いの人間に圧倒されている――!


「どぉ――りゃぁッ!!」


格段に重い一撃がA2の胸元に叩き込まれ、紙屑の如く吹き飛ばされる。
蓄積されたダメージが今になってせり上がりA2は口から血液の塊を吐き出して、飛沫を描いた。






                        極






霞む意識の中、A2は剣を杖代わりに懸命に立ち上がる。
と、目の前には既に桐生が仁王立ちしていた。吠えるA2は支えの剣を突き出し、体勢が崩れることも構わずに刺突を放つ。
しかしその腕はあっけなく掴まれた。身動きを封じられたA2が目にしたのは大きく拳を振り上げ渾身の一撃を振るわんとする桐生の姿だ。
その拳が纏うオーラは赤――原点にして頂点、堂島の龍スタイル。
痺れる程の気迫がそれを幻覚ではないのだと理解させた。

A2の中の防衛本能があれだけは避けなければならないと警告する。
だが無情ながら身動きを許されない状況ではそれも叶わない。絶体絶命の状況下でA2はある決断を下す。
それは決して約束を諦めることでも、自分の身を犠牲にすることでもない。己が持つ唯一の打開策だ。


「――――う、あああぁぁぁぁッ!!」


B(バーサーカー)モード。
ヨルハ機体の中でもA2のみが発動できる特殊機能。
身体能力を底上げする代わりに己の体力と防御力を犠牲にする切り札的立ち位置にあたるモードだ。
急激な排熱によりA2の身体が真っ赤に染まり発生した陽炎が空間を歪ませる。奇しくもA2は桐生と同じ赤色を纏うこととなった。

Bモードの恩恵により倍増した筋力が無理やり桐生を引き剥がす。
狼狽が交じる桐生よりも辛うじてA2の方が速い。黒剣を横に構え回転斬りの要領で一閃を放った。
桐生の胸に横一文字の裂傷が走り紅蓮の花が咲き誇る。噴水の如く立ち上がるそれは勝利を確信させるには十分すぎた。


――当たった!


手応えはあった。これ以上ないと断言できる一撃だ。
ゆらりと糸が切れた人形のように崩壊する桐生を尻目にA2は余韻の息を吐く。
まさか初戦から切り札を使う羽目になるとは思わなかった。もし変に勿体ぶっていたなら負けることはなくとも深手を負っていただろう。
この男から支給品を回収したのち、休める場所で傷ついた身体の修復を――



「――――おい」



ぞくり、背中を凄まじい悪寒が駆け抜ける。
生存本能に従い勢いよく跳躍し距離を取る。身を翻した先には、やはりいた。
脇腹を貫かれ、胸を裂かれ、それでも膝をつかない男が。

「なぜ……なぜ立っていられるんだ!?」

声を荒げるA2はひどく感情的だ。
当然だ。即死級の攻撃を既に二度も受けているのにこの男は未だ倒れないのだから。
あんな傷アンドロイドでも立っていられるのがやっと、人間など立つことは愚か呼吸することさえ困難な状態なはずなのだ。
それでもこの男は命の煌きを失わない眼光でA2を睨む。対峙したことのない現象を前にA2は初めて恐怖という感情を抱いた。

「……てめぇら、鉄の塊には……、……わからねぇかも、しれねぇけどな……人間は誰しも、誰かに助けられて……生きてんだ。それに、カタギもヤクザも、関係、ねぇ……」

息も絶え絶えに桐生が紡ぐ。
その目は既にA2を見ていない。見ているのは遠い確かな記憶。
自分を、自分の周りを助ける為に自ら犠牲になった尊い人々。
風間、シンジ、麗奈、由美、そして錦山。その誰もが確かな覚悟を携えて誰かを助けてきた。


「俺は今まで、沢山の人間に助けられてきた――だから今度は、俺が助ける番だぁッ!」
「うるさい! ――そう言ってお前ら人類は争ってきたんだろうッ!」


気力を振り絞る桐生は再び拳を構えた。
吠えるA2は今度こそ確実に殺そうと剣を斜めに構えて目前の強敵へ迫る。
瀕死の桐生にそれを防ぐ手段はない。ならば迎え撃てばいいまでだ。


ドォンッ、と爆発音が響く。
いや、本当に爆発したわけではない。そう思わせる衝撃がA2のみぞおちに叩き込まれたのだ。

――虎落とし。

本物の虎の頭蓋をも叩き割る最強のカウンター技。
脱力の型から転じて腕のみに力を注ぎ解き放たれる威力たるや、A2の情報データから無理やりに例を引き出すのならば”砲撃”という言葉がもっとも近かった。
そしてその砲撃は、Bモードにより耐久性が低下した装甲で受けるにはあまりにも膨大過ぎた。

意識が飛ぶ。
過剰なダメージにより強制的にスリープモードに突入し、一秒後に再起動する。
その空白の一秒間は戦いの場において決定打となりうる。事実、目を覚ました途端A2の頬が殴り抜かれた。
Bモードが解除されていたおかげで先よりもダメージが軽減され意識を保つことに成功したが、尻餅をつく形で大きく体勢が崩される。
砂嵐じみたノイズに邪魔されながらもA2の視覚機能は確かに第二の拳を振り上げる桐生の姿を映し出していた。
咄嗟にA2は防御態勢に入ろうとするも身体が動かない。ダメージのせいではなく、もっと別の何かが身体に張り付いて離れないのだ。
それが”恐怖”という感情によるものだと、A2自身は理解できなかった。


――――やられる!


その拳を見てA2が出来たことといえば自分の敗北を予感することだけだった。
2Bが託した記憶が、意志が、音を立てて崩れ落ちる。桐生一馬という人間に対する恐怖と2Bへの無念が織り交ざりぎゅっと目を瞑った。

しかし、備えていた衝撃はいつまで経っても訪れない。
恐る恐る開かれたA2の目は次の瞬間、驚愕に見開くこととなった。



「まさか、こいつ――――死んでいるのか!?」



A2のまさかは当たっている。
桐生一馬は今まさにA2を討たんと拳を振り上げたその姿勢のまま――死んでいたのだ。

死してなお桐生は倒れない。
細められた眼光も、鬼神のような表情も、幾百と振るわれた拳も、全てが生きていた時と変わらない。
永遠に動くことはなかれど、なおも猛威の名残を見せるその雄姿にA2は息を呑んだ。


「――――……」

おかしな話だ。勝者が敗者を見上げ、敗者が勝者を見下ろしている。
勝った気など微塵もない。勝利の余韻など与えてくれない。
A2の心に渦巻くのは自分が死んでいたかもしれないという恐怖と、桐生が見せた生き様への羨望だけ。

羨ましかった。
他者を守るために命を懸け、最期までその使命を果たした桐生一馬が。
A2の目的はこの殺し合いを生き残り、主催者を殺し、元の世界を守ること。
しかしその道があまりにも険しいものなのだということは今しがた思い知らされた。桐生のような猛者が他にもいたのなら、と考えるたびにどうしようもない不安が首をもたげる。

A2の覚悟は決して弱くない。
しかし、桐生が持つような揺るぎない信念と比べるとどうしても不安定だ。
だからこそそれを自己犠牲という名の鎖で縛り付ける。もし目的を果たせなくとも自分の命が続くまでは足掻いてみせようという死を前提とした思考を行動材料にして。

暫しの静寂の後、立ち上がったA2が桐生と対等な目線で睨み合う。
そうして桐生の瞳を見つめたまま時が過ぎ、踵を返したA2はよろよろとその場を立ち去る。
怒りのままに桐生の遺体を殴り倒すことも出来た。しかし、A2の心に芽生え始めた何かがそれを許さなかった。
この男の誇りを汚してはならない。そんな人間臭い感情がA2を抑え込んだのだ。


この戦いで負ったダメージは深刻だ。すぐにでもどこかで休息を得なければならない。
おまけにBモードにより肉体を酷使したからか心身共に疲労も大きい。
そうしてA2の向かう先には一軒の空き家と――――それを背にする一人の少年がいた。


「こんばんは」


少年の言葉にA2は無言を貫く。
返事をする気力さえ湧かなかった、というのもある。
しかしそれ以上にA2は警戒した。少年自身から発せられる闘気と、それに従う二体の獣を。
その獣の内の一体はオタコン達と邂逅した時に見たものと一緒だ。同一の個体か別の個体か、そんな余計な思考をかなぐり捨てて戦闘態勢に入る。
それを見た少年、トウヤはどこか愉しげに帽子を深く被り直した。


「じゃあ、始めましょうか」
「――っ!」


不気味なまでに澄んだ声色は戦闘開始の合図。
夜明けは近い。しかし太陽を拝める確証はない。
トウヤが指示を出すのとA2が疾走するのは全くの同時だった。
これは呪いか。それとも罰か。戦士たちに科せられた殺し合いの運命は今、起伏を迎え始める。




藍色と橙が混じる黎明の空の下で一人の男が影を伸ばす。
涼やかな風を受ける男は既に息を引き取っているとは思えないほど精悍で、今にも動き出しそこにいたはずの敵を殴り出しそうだった。

その男の名は桐生一馬。
神室町の生ける伝説と呼ばれた男。
伝説の名を冠るに相応しい英姿は、生き様は、誰にも汚すことは許されない。
確たる強さと信念を掲げ生命を失ってもなお伝説を築き上げるその男はまさしく――龍が如く。



【桐生一馬@龍が如く 極 死亡確認】
【残り65名】

※桐生の支給品は遺体の傍に放置されています。
※デザートイーグル@BIOHAZARD 2はF-4のどこかに弾き飛ばされました。


【F-4/市街地/一日目 黎明】
【ヨルハA型二号@NieR:Automata】
[状態]:ダメージ(大)、疲労(中)、視界にノイズ、全身に銃創(行動に支障なし)
[装備]:カイムの剣@ドラッグ・オン・ドラグーン、スーパーリング@ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて
[道具]:基本支給品、煙草@METAL GEAR SOLID 2
[思考・状況]
基本行動方針:優勝し、自分の世界の未来を守る。
1.目の前の敵への対処。
2.休める場所を探し傷を修復する。
3.あの人類(桐生)のようなやつが他にもいるのか?

※2Bの記憶データを受け継いだ直後からの参戦です。
※ブレイジングウィングが使えるかどうかは後の書き手さんにおまかせします。

【トウヤ@ポケットモンスター ブラック・ホワイト】
[状態]:虚無感
[装備]:モンスターボール(オノノクス)@ポケットモンスター ブラック・ホワイト、モンスターボール(ダイケンキ)@ポケットモンスター ブラック・ホワイト、チタン製レンチ@ペルソナ4
[道具]:基本支給品、モンスターボール(バイバニラ)@ポケットモンスター ブラック・ホワイト
[思考・状況]
基本行動方針:満足できるまで楽しむ。
1.目の前の敵と楽しむ。
2.自分を満たしてくれる存在を探す。
3.ポケモンを手に入れたい。強奪も視野に。
4.バイバニラを回復させたい。

※チャンピオン撃破後からの参戦です。
※全てのポケモンの急所、弱点、癖、技を熟知しています。


【ポケモン状態表】
【オノノクス ♀】
[状態]:健康
[特性]:かたやぶり
[持ち物]:なし
[わざ]:りゅうのまい、きりさく、ダメおし、ドラゴンテール
[思考・状況]
基本行動方針:トウヤに従う。
1.トウヤに従い、バトルをする。

【バイバニラ ♂】
[状態]:ひんし、左の顔の左目失明
[特性]:アイスボディ
[持ち物]:なし
[わざ]:ふぶき、ラスターカノン、とける、ひかりのかべ
[思考・状況]
基本行動方針:???
1.……。

【ダイケンキ ♂】
[状態]:健康
[特性]:げきりゅう
[持ち物]:なし
[わざ]:ハイドロポンプ、ふぶき、シザークロス、アクアジェット
[思考・状況]
基本行動方針:チェレンを探す。
1.トウヤには従いたくない、が……。
2.オタコン達が気がかり。






オタコン達は既に鬼門であるF-4を抜けていた。
代償として倒れ込むようにしてオタコンが歩道へと崩れ落ち、滝のように汗を流していたが。
これ以上動くことは出来ない。二度目の限界を迎えた足はもはや感覚がなく不随になったように思えた。

それでも生きている。
A2とトウヤの二人の危険人物と遭遇してなおオタコンとシェリーは無傷でいられている。
桐生があの場に残り、ダイケンキを譲ったことにより今のオタコン達がいるのだ。
常に誰かを犠牲にすることでこの自分達の命は繋がれている。迫る明け方の空を視界いっぱいに映すオタコンは己の無力さを痛感せざるを得なかった。

「ねぇ、オタコン」
「……なんだい?」

傍らでぽつんと座り込むシェリーが声を掛ける。
良い予感はしなかった。そしてそれは的中することとなる。

「なんで……抵抗しなかったの?」

その質問にすぐに答えることは出来なかった。
それはA2に対してだろうか。それともトウヤに対してか。
きっと両方なのだろう。何も知らない少女から紡がれるどうしようもない嘆きをうるさいと一蹴できるほどオタコンは前を向けていなかった。

「どうしてカズマとダイケンキを見捨てたの!?」

シェリーの言葉が痛い。
蓄積された心労に一つ、また一つと重りが乗せられる。
シェリーにだって彼らのおかげで生きていられるのだということは理解している。
だが理屈じゃないのだ。オタコンが力を持たない自分に嫌気が差し抱え込んでいるように、シェリーもオタコン以上に何もできない自分に苛立ち、身近な相手に理不尽な怒りをぶつけている。

「……ごめん」

長い沈黙をオタコンが謝罪で打ち破る。
シェリーの求めていた答えではない。いっそわがままを言うなと叱ってくれた方がずっと気が楽だった。
結果、謝罪を受けたところでシェリーの心は一層曇りを増すだけだ。自分を抱えて倒れるまで走ってくれたオタコンを困らせているという事実だけが残ったのだから。

二人はそれ以上会話を交わさなかった。
互いに命の危機に直面した疲労が抜けなかったというのもあるが、何を言っても言葉が軽くなってしまうという危惧が本音だ。
それほどまでに二人の払った犠牲は大きい。だからこそ諦めてはならない。
彼らはまだ、生きているのだから。

【E-4/南側/一日目 黎明】
【ハル・エメリッヒ@METAL GEAR SOLID 2】
[状態]:疲労(大)、無力感
[装備]:忍びシリーズ一式@ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
[道具]:基本支給品、765インカム@THE IDOLM@STER
[思考・状況]
基本行動方針:首輪を外すために行動する。
1.首輪解除の手がかりを探すため、研究所へ向かう。
2.武器や戦える人材が欲しい。
3.もっと非情にならなければならないのかもしれない。

※本編終了後からの参戦です。

【シェリー・バーキン@BIOHAZARD 2】
[状態]:不安
[装備]:なし
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本行動方針:死にたくない。
1.オタコンについていく。
2.カズマ……。
3.桐生達を見捨てたオタコンに怒り。

※本編終了後からの参戦です。

Back← 040 →Next
039:Danger Zone 時系列順 041:奪う者たち、そして守る者たち(前編)
投下順
006:腕力と知力 桐生一馬 GAME OVER
ハル・エメリッヒ 062:Must Survive
シェリー・バーキン
017:For a future just for the two of us. ヨルハA型二号 046:命もないのに、殺し合う
022:ポケットにファンタジー トウヤ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2022年06月23日 13:21