ミラクルマター
概要
レベル6
リップルスターのボスであり、本作の表のラストボスでもある「ミラクルマター」との対決で流れるBGM。
『星のカービィ64 オリジナルサウンドトラック』には残念ながら未収録であったが、その後『星のカービィ ベストセレクション』に収録され、正式に曲名が判明した。
作曲者は長らく明かされていなかったが、「キーボード・マガジン 2017年7月号 SUMMER」のインタビューにおいて石川氏が以下にある作曲時のエピソードを語ったことで判明した。
テクノっぽい曲ですね。実は最初、ミラクルマターの存在を知らなかったんですよ。「
ゼロツー」を作って、よっしゃ!と思ったら、最終面にはほかのボスがいると開発から言われて。今さらどうしよう?と焦ったんですが、何とかするしかない。そこで
普通のボス曲のMIDIファイルを持ってきて音程を平行移動させて。通常ボスで使っていたドラム・ループを流用して、「
こうじょうけんがく」という曲で使った波形をそこに入れたら、ループとしてうまく出来上がった。曲がないことに気づいてくれたデザイナーさんが、すごく喜んだのを覚えています。
イントロのフレーズは通常ボスと同じだが、このフレーズを繰り返しつつも音階を落としていきAメロに入っていく。
この曲の最大の特徴は何といっても終始流れ続ける電子楽器の蠢くような音色である。
ハードミニマルを落とし込んだとでもいうべきこの音色の中毒性がかなり高く、ここにパーカッションが合わさり長時間聴いていても飽きが来ない曲となっている。
曲終盤のホルンによるソロ演奏は聞いていて引き込まれるものがある。
戦場の暗黒空間の中、白い正二十面体という独特すぎる外見のミラクルマターが回転する様子に良くマッチしており、真のラストボスであるゼロ・ツーよりもはるかに厄介な難敵ということもあり、ミラクルマター共々印象に残る曲である。
あまりにも独特すぎる曲ということもあってか、長らくアレンジが行われてこなかった。
ところが、『
星のカービィ スターアライズ』において原曲が使用されただけではなく、「星のアドレーヌ&リボン」でのバルフレイナイト戦において「おとめたちのやみとのたたかい」として「
VS.ゼロ・ツー」「
リップルスター:ステージセレクト」とアレンジメドレーが行われることになったのである。
メドレーとは言えアレンジ曲はこれが初である。
「VS.ゼロ・ツー」が静かに流れる中少しずつ違和感のある音色に変わっていき、ミラクルマターに置き換わる展開にまず驚かされ、その後の「リップルスター:ステージセレクト」に2度驚かされることになる。
元々一部「VS.ゼロ・ツー」と同じフレーズが使用されていたことが功を奏したと言えよう。
過去ランキング順位
収録サウンドトラック
THE VERY BEST OF KIRBY 52 HIT TRACKS 星のカービィ ベストセレクション
KIRBY STAR ALLIES THE ORIGINAl SOUNDTRACK(初回限定生産盤)
KIRBY STAR ALLIES THE ORIGINAl SOUNDTRACK(通常盤)
最終更新:2025年07月07日 17:44