地下BGM

地下BGM

ちかBGM

収録作品:スーパーマリオブラザーズ[FC]
作曲者:近藤浩治

概要

『スーパーマリオブラザーズ』の地下ステージで流れるBGM。
1音のみの低音・三拍子で奏でられる非常にシンプルな一曲である。

地上BGM」が世界一有名なゲーム音楽なら、こちらは世界一有名なダンジョン・地下ステージ曲といったところか。
後のマリオシリーズでは地上BGMに負けず劣らずアレンジ数が多く、大抵は原曲のリズムをベースにフレーズや音の追加がされている。
地上BGMと異なるのがアレンジ曲の使用傾向。
あちらはメインテーマであるためか様々なシチュエーションで使われるのに対し、地下BGMはほとんどの場合、地下・洞窟などの暗いステージのBGMとしてアレンジされる。

2015年には、『30周年記念盤 スーパーマリオブラザーズ ミュージック』発売を記念した対談で、近藤氏本人による解説が行われた。
上述の通り、原曲は三拍子の曲であるが、『スーパーマリオブラザーズ3』でアレンジされた際はリズムの追加で四拍子に変化。
不安感を出すため、リズムを数えにくい構成になっているとのこと。
原曲が1音のみのベースソロのような構成になっているのも、地下の暗い雰囲気を出すため。
フレーズとしては短音だが、音色はユニゾン(同一の音高を同時に響かせる手法)で方形波と三角波の二種類が使われているらしい。
そういった拘りにより、シンプルながら厚みのある、耳に残るBGMとなったのだろう。

メインシリーズにおけるアレンジ一覧

+ ...
  • スーパーマリオUSA
    • ゲーム本編には収録されていないが、実は没BGMとして海外版ROMのデータ上にのみ存在する。

  • スーパーマリオ64
    • 『やみにとけるどうくつ』『みずびたシティー』のBGMとして登場。
      • イントロなど、フレーズが大幅に追加され、非常に怪しく、不安感を煽るアレンジとなっている。

  • スーパーマリオサンシャイン
    • ニセマリオ出現時のBGMとして登場。
    • 逃げ回るニセマリオを追いかけるバトルになるためか、焦燥感を煽るアップテンポなアレンジである。
      • また、エアポートとマンホール内のBGMとしてもそれぞれアレンジされている。
      • エアポートは不穏さの中にリゾートの雰囲気を感じさせる珍しいアレンジ。

  • New スーパーマリオブラザーズ
    • スーパーマリオブラザーズ3以来の正統派な地下BGMとしてアレンジされた。
      • イントロのほか、"Wa!"というNewシリーズ特有の音も追加されている。

  • スーパーマリオギャラクシー
    • 主に宇宙空間のアスレチックステージで使用される。
    • 後半フレーズはアウトロのみで、ひたすら前半のフレーズを繰り返す、アスレチック攻略の緊張感を演出する構成となっている。
      • また、シャドウコメットのBGMは地下BGMと地上BGMのリミックスである。

  • New スーパーマリオブラザーズ Wii
    • 地下BGMとして登場。
      • DSのNewマリオともまた異なり、地下の閉塞感をより強調したアレンジとなっている。
    • また、火山地下BGMとしても登場。
      • 原曲よりもテンポが遅く、静かながらも煮えたぎる溶岩を体現したアレンジである。

  • スーパーマリオギャラクシー2
    • World3の「チカチカブロックギャラクシー」でアレンジが使用。
    • 後半のループ前の部分に大幅なアレンジが加えられており、不安定な感じが演出されている。
      • 一定のリズムで消えたり現れたりするブロックの「ピッピッピッ…」というSEとこの曲のリズムが絶妙にマッチしている。




  • スーパーマリオ オデッセイ
    • 地下ステージ及び、ニュードンク・シティの下水道のBGMとしてそれぞれアレンジされた。
      • また、同ステージの映写室では原曲の地下BGMが聴ける。

対談記事

任天堂・近藤浩治氏×サカナクション・岩寺基晴が語る、ゲーム音楽の歴史と未来


過去ランキング順位


サウンドトラック

ファミコン サウンドヒストリーシリーズ「マリオ ザ ミュージック」


ファミコン 20TH アニバーサリー オリジナルサウンドトラックス VOL.1


Nintendo FAMICOM MUSIC


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最終更新:2025年03月13日 22:42