覚めない悪夢 ◆FjuL6rOGS.
(やめろ、やめてくれレッド)
タケシは必死になって叫ぶ。なぜか声が出ない。
レッドは手にした八卦炉をゆっくりとタケシへと向ける。
タケシは身じろぎした。しかし体が鉛のように重い。動けない。
親友、とまではいかなくとも信頼していたレッドが何故こんな事をするのか
タケシには解らなかった。
確かな事はただ一つ、レッドがタケシを見つめるその瞳が氷のように冷たかった事。
手にした八卦炉から放たれる光。そして、眩い閃光が視界を埋め尽くし。
痛みを感じる間もなくタケシの体は黒コゲになった。
レッドは手にした八卦炉をゆっくりとタケシへと向ける。
タケシは身じろぎした。しかし体が鉛のように重い。動けない。
親友、とまではいかなくとも信頼していたレッドが何故こんな事をするのか
タケシには解らなかった。
確かな事はただ一つ、レッドがタケシを見つめるその瞳が氷のように冷たかった事。
手にした八卦炉から放たれる光。そして、眩い閃光が視界を埋め尽くし。
痛みを感じる間もなくタケシの体は黒コゲになった。
──はっ、と眼を大きく見開いた。
悪夢。
視界に広がるのは空。聞こえてくるものは、自分の息遣いのみ。
(・・夢?・・だったんだ。)
そう思って安堵した瞬間。思い出したように右腕と背中に耐え難い激痛が走る。
(・・夢?・・だったんだ。)
そう思って安堵した瞬間。思い出したように右腕と背中に耐え難い激痛が走る。
「ぐぅ、あああああっ!!」
痛みのする方向へと視線を僅かに動かすと黒コゲになった右腕が目に飛び込んできた。
(違う、夢じゃない。確かにレッドは俺の事を殺そうとしたんだ)
そして、咄嗟にワープスターを使って逃げ出した事を思い出す。
(違う、夢じゃない。確かにレッドは俺の事を殺そうとしたんだ)
そして、咄嗟にワープスターを使って逃げ出した事を思い出す。
「ううっ」
その事実は身体の痛みと共に心まで深く突き刺さりタケシは呻き声をあげる。
「君、どうしたの?大変な怪我をしてるじゃないか」
「えっ」
「えっ」
唐突に声を掛けられ緊張に体が強張る。
振り返るとそこには紺色のスーツを来た20代前半だろうか?
とにかく、タケシよりいくばくか年上の青年が立っていた。
振り返るとそこには紺色のスーツを来た20代前半だろうか?
とにかく、タケシよりいくばくか年上の青年が立っていた。
「ごめんごめん、驚かせちゃったかな?近くを歩いてたら人の声が聞こえてきて
様子を見に来たんだけど」
様子を見に来たんだけど」
夜明けにはまだ程遠い深夜、先程のタケシの嗚咽が辺りに響いていたらしい。
その男は足立と名乗り。職場の訓練で習った事があると言いタケシの火傷の簡単な応急処置をしてくれる。
本当は救急箱でもあればよかったんだけど、ここには何もないからこれで我慢してよ。
足立は手にした荷物から飲料水を取り出すとタケシに差し出してくれた。
本当は救急箱でもあればよかったんだけど、ここには何もないからこれで我慢してよ。
足立は手にした荷物から飲料水を取り出すとタケシに差し出してくれた。
「あ、ありがとうございます」
怪我の処置と水分を取った事でタケシは多少の冷静さを取り戻し、自分を助けてくれた男、足立と
ここへ来てからのお互いの状況を簡単に語り合う。
ここへ来てからのお互いの状況を簡単に語り合う。
「そんな事があったのかい。僕は君以外にはまだ誰とも出会ってなかったから、運がよかったのかなあ」
「俺も、未だにレッドが俺を殺そうとしたなんて信じたくないんです」
「ちなみに足立さんは殺し合いに・・。」
「とんでもない!僕はしがないただの刑事だからね。きっと生き延びるだけで精一杯さ」
「そうですよ、ね・・。なのに、なんでレッドは・・」
「俺も、未だにレッドが俺を殺そうとしたなんて信じたくないんです」
「ちなみに足立さんは殺し合いに・・。」
「とんでもない!僕はしがないただの刑事だからね。きっと生き延びるだけで精一杯さ」
「そうですよ、ね・・。なのに、なんでレッドは・・」
殺されそうになった事が甦ったのか、俯いて落ち込みだしたタケシの様子を見て
慌てて足立が話題を変える。
慌てて足立が話題を変える。
「そうだ!その、君達が使っていたポケモンっていうの?
僕は全く聞いた事が無いんだけど、よかったらどんなものなのか教えてくれないかな?」
「えっ?ポケモンを知らないんですか?」
僕は全く聞いた事が無いんだけど、よかったらどんなものなのか教えてくれないかな?」
「えっ?ポケモンを知らないんですか?」
ポケモンの事を知らない。そう話す足立の言葉に多少驚いたものの、
タケシはポケモンとは何か、どんな種類がいてどんな風に使うのか等を簡単に説明する。
タケシはポケモンとは何か、どんな種類がいてどんな風に使うのか等を簡単に説明する。
「なるほど、なんだか話だけ聞いてもすごいねそりゃあ」
「そうなんです!特にその中でもすごいポケモンがいて!」
「そうなんです!特にその中でもすごいポケモンがいて!」
意気揚々と大好きなポケモンの事を語るうちにタケシはいつの間にか
自分が多少の元気を取り戻している事に気付く。
自分が多少の元気を取り戻している事に気付く。
(俺を元気付ける為にポケモンの話を振ってくれたのかな?
だとしたら足立さんに感謝しなくちゃいけないな)
その時、足立はデイパックを軽く漁ると見覚えのある物を取り出した。
だとしたら足立さんに感謝しなくちゃいけないな)
その時、足立はデイパックを軽く漁ると見覚えのある物を取り出した。
「ひょっとして、これが君の言っていたモンスターボールかい?」
そこには足立の手に収まる程度の大きさの上半分が赤、下半分が白に包まれた球状の物体。
モンスターボールが握られていた。
モンスターボールが握られていた。
「そう、これですよ足立さん!普段はこの中にポケモンを入れておくんです」
「やっぱりこれが?僕の支給品の中に入ってたんだけど、最初なんだかわからなくてね」
「やっぱりこれが?僕の支給品の中に入ってたんだけど、最初なんだかわからなくてね」
じゃあ支給されているんだから何のポケモンが入っているのか試してみようか。
そう言い足立はさっそくモンスターボールを投げる。
そう言い足立はさっそくモンスターボールを投げる。
「ピィカアアア!!」
眩い光の中から出てきたのは雷のポケモン、ピカチュウだった。
「ピイイカアア!!チュウ!!」
久しぶりにボケモンと出会えた事で痛みを忘れ笑みが漏れるタケシ。
そして足立は物珍しそうにピカチュウへと歩みよる。
そして足立は物珍しそうにピカチュウへと歩みよる。
「これがポケモン。初めて見たけど、いやぁ驚いたよ!」
「ええ、こいつはピカチュウって言って見た目はとってもかわいいけど、
雷が使えてとっても頼りになるやつなんですよ!」
「そうかそうか、頼りにねえ。それじゃあ早速試してみようかな」
「えっ?試すって、何を試すんですか足立さん?」
「ええ、こいつはピカチュウって言って見た目はとってもかわいいけど、
雷が使えてとっても頼りになるやつなんですよ!」
「そうかそうか、頼りにねえ。それじゃあ早速試してみようかな」
「えっ?試すって、何を試すんですか足立さん?」
ピカチュウに対し足立は何かを呟く。その声はタケシには良く聞きとれなかった。
一条の『かみなり』が落ちる。
──静寂──
…。
後に残ったものは黒コゲになったタケシだった。その様子に静寂を破り笑い声が木霊する。
「ぷっ、ふふふ、ぶははははっ!!こいつはすごい!!
一瞬で真っ黒になっちまいやがった!!」
一瞬で真っ黒になっちまいやがった!!」
物言わぬ物体と化したタケシを蹴り飛ばしながら今までと打って変わった声で
アハハと笑い転げる足立。
アハハと笑い転げる足立。
彼はタケシと会う前。最初は突然の状況に戸惑っていたが、自身の強大な力ペルソナが
ここでも問題なく使える事に安堵し冷静さを取り戻すと、まわりを探索していたのだが。
タケシの悲鳴が聞こえてきたのはそんな時だった。
そして、遠目からタケシの姿を確認するとその腕と服装がボロボロになっている事に
気づく。その痛みに苦しんでいる様子に、おそらく何も出来ないだろうと目をつける。
だったら親切に近づくフリをして何か情報でも聞きだしてやるか。
場合によっては殺して道具の一つでも奪ってもいい。
そう思って声を掛けたタケシは足立に使い方のわからなかった支給品の説明を
してくれたばかりか、その道具の実験にもなってくれた。
その事に感謝しながら最早誰かもわからぬ黒コゲの死体を見つめながら叫ぶ。
ここでも問題なく使える事に安堵し冷静さを取り戻すと、まわりを探索していたのだが。
タケシの悲鳴が聞こえてきたのはそんな時だった。
そして、遠目からタケシの姿を確認するとその腕と服装がボロボロになっている事に
気づく。その痛みに苦しんでいる様子に、おそらく何も出来ないだろうと目をつける。
だったら親切に近づくフリをして何か情報でも聞きだしてやるか。
場合によっては殺して道具の一つでも奪ってもいい。
そう思って声を掛けたタケシは足立に使い方のわからなかった支給品の説明を
してくれたばかりか、その道具の実験にもなってくれた。
その事に感謝しながら最早誰かもわからぬ黒コゲの死体を見つめながら叫ぶ。
「くふふはははは!本当はなぁ、俺はガキが大嫌いなんだよ!!」
背後でピカチュウが悲しそうな顔をしたのは気のせいだろう。
『戻れ』
その掛け声でモンスターボールの中へとピカチュウを戻し回収する。
開始早々いいオモチャが手に入ったとほくそ笑む。
開始早々いいオモチャが手に入ったとほくそ笑む。
職場の左遷により稲葉市の片田舎に飛ばされた足立はそこで異能の力、
ペルソナに目醒め、その力を使ってマヨナカテレビを使い遊んでいたのだが、
最近多少の物足りなさを感じていたところだった。
しかし、ここはそんな足立にとって新たな刺激を与えてくれる最高の
遊び場(ゲーム)になる事だろう。
ペルソナに目醒め、その力を使ってマヨナカテレビを使い遊んでいたのだが、
最近多少の物足りなさを感じていたところだった。
しかし、ここはそんな足立にとって新たな刺激を与えてくれる最高の
遊び場(ゲーム)になる事だろう。
「さあて、これからどうしようか」
タケシのデイパックを拾い。鼻歌交じりに意気揚々とその場を後にする。
夢見た悪夢は現実となり永遠の眠りへと誘う。
【D-2 閑古鳥村付近の森/一日目/深夜】
【足立透@ペルソナ4】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×2+タケシのデイパック(支給品の中身は未確認)
モンスターボール×1(ピカチュウが入っています)
[思考]
基本方針:このゲーム(殺し合い)を楽しむ。
1:優勝して願いを叶えるのもいいかな。
2:今後タケシのような相手がいれば同じように利用する
殺すか殺さないかはその時考える。
※作品からの参戦時期は真ENDルート突入前、ペルソナはマガツイザナギ固定
※ペルソナ能力が使える事をすでに確認しています。
【足立透@ペルソナ4】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×2+タケシのデイパック(支給品の中身は未確認)
モンスターボール×1(ピカチュウが入っています)
[思考]
基本方針:このゲーム(殺し合い)を楽しむ。
1:優勝して願いを叶えるのもいいかな。
2:今後タケシのような相手がいれば同じように利用する
殺すか殺さないかはその時考える。
※作品からの参戦時期は真ENDルート突入前、ペルソナはマガツイザナギ固定
※ペルソナ能力が使える事をすでに確認しています。
【タケシ@ポケットモンスターシリーズ 死亡】
【残り36名】
【残り36名】
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