赤の5、紅の15 ◆5WJyYTYBtI
思わずついた溜息は、暗闇の中へ消えていく。
懐中電灯の明かりだけでは足りないほど、森の中は真っ暗であった。どこにいるのかも、いつ出られるかも見当がつかない。
懐中電灯の明かりだけでは足りないほど、森の中は真っ暗であった。どこにいるのかも、いつ出られるかも見当がつかない。
いったい何が起こっている?
あまりに非現実的な状況で、夢だとしか思えない。それもとてもたちの悪い悪夢。
だが、それでも、今はこの状況を受け入れるしかない。
もしこれが夢であったとしても、その中の道理で過ごしていれば夢は覚める。
現実であれば、尚更受け入れなければならない。今のこの状況に対応しなければ、どうなるものかわかったものではない。何しろここは『殺し合いゲーム』の会場なのだから。
しかし――そうは言っても、なかなか冷静になることはできないでいた。
いつまでも続く森が冷静さをすり減らしているのかもしれない。実際、気持ちは逸っていた。
だが、それでも、今はこの状況を受け入れるしかない。
もしこれが夢であったとしても、その中の道理で過ごしていれば夢は覚める。
現実であれば、尚更受け入れなければならない。今のこの状況に対応しなければ、どうなるものかわかったものではない。何しろここは『殺し合いゲーム』の会場なのだから。
しかし――そうは言っても、なかなか冷静になることはできないでいた。
いつまでも続く森が冷静さをすり減らしているのかもしれない。実際、気持ちは逸っていた。
「結構歩いたな……」
一旦気を落ち着かせ、地図を確認する。森から抜けるには、私がどの位置に居ようが南東に進めば出られるはずだ。
「早くこの森から脱出しなければ」
何故それほど森を出ることにこだわっているのかといえば、理由はいくつかある。
まず、こんな森の中にいては何の情報収集もできない。ここがどのような場所なのか、脱出の手段は存在するのか、そして私以外にどのような人物がここに集められているのか。
まず、こんな森の中にいては何の情報収集もできない。ここがどのような場所なのか、脱出の手段は存在するのか、そして私以外にどのような人物がここに集められているのか。
名簿を見たところ、私のよく知る人物は1人も居なかった。
強いて言えば……レッドという名は、確かカントーにそういう名のチャンピオンが居た覚えがある。
田舎出身の少年が殿堂入りを果たしたということで、そのニュースは遠方のシンオウにある私の耳にも届くほど有名であり、私も記憶している。
噂によれば、かつて存在していた組織、ロケット団を壊滅に追いやったのもそのレッドという少年であるとか。
まあ、この名簿に載っている「レッド」がその少年であったとしても、状況は変わらない。
いくら強いポケモントレーナーであっても、彼はただの少年だ。このような「殺し合いゲーム」ではほぼ無力であるといえよう。
強いて言えば……レッドという名は、確かカントーにそういう名のチャンピオンが居た覚えがある。
田舎出身の少年が殿堂入りを果たしたということで、そのニュースは遠方のシンオウにある私の耳にも届くほど有名であり、私も記憶している。
噂によれば、かつて存在していた組織、ロケット団を壊滅に追いやったのもそのレッドという少年であるとか。
まあ、この名簿に載っている「レッド」がその少年であったとしても、状況は変わらない。
いくら強いポケモントレーナーであっても、彼はただの少年だ。このような「殺し合いゲーム」ではほぼ無力であるといえよう。
だが、私に支給されたバッグの中には、ポケモンが入ったモンスターボールがあった。
あのマルクという化け物が言いかたからして、てっきり銃やナイフが入っていると思っていたのだが……
あいにく、護身になりそうなものはこのポケモン一匹しか入っていなかった。
しかも、入っていたポケモンはケーシィだ。実に心もとない。
あのマルクという化け物が言いかたからして、てっきり銃やナイフが入っていると思っていたのだが……
あいにく、護身になりそうなものはこのポケモン一匹しか入っていなかった。
しかも、入っていたポケモンはケーシィだ。実に心もとない。
これが森を早く抜けたい第二の理由につながる。
これほど真っ暗な森の中にいれば、突然殺人者に不意打ちを受ける可能性が高い。
ギンガ団を取りまとめているとはいえ、私はただの人間だ。銃などの強力な武力を持つ者に反撃することは難しい。
さて、どうやって身を守っていくか――
これほど真っ暗な森の中にいれば、突然殺人者に不意打ちを受ける可能性が高い。
ギンガ団を取りまとめているとはいえ、私はただの人間だ。銃などの強力な武力を持つ者に反撃することは難しい。
さて、どうやって身を守っていくか――
「ケーシィ! リフレクター!」
ボールから勢いよく飛び出したケーシィはすぐにバリアーを展開。
が、それも一瞬にして音を立て割れてしまった。
間違いない、敵襲だ。何者かが私を殺す気で、攻撃してきたのだ!
ボールから勢いよく飛び出したケーシィはすぐにバリアーを展開。
が、それも一瞬にして音を立て割れてしまった。
間違いない、敵襲だ。何者かが私を殺す気で、攻撃してきたのだ!
体勢を低くし、周りの様子を伺う。確かに感じる何かの気配。だが、その居所はつかめないままだ。
「隠れてないで出てきたらどうだ 私はほとんど丸腰だぞ」
暗闇に向けて呼びかけてみた。こうなっては賭けだ。
どんな手段かはわからないが、ともかく攻撃してきた危険人物の名くらい知っておかなければならない。
このまま挑発に乗って出てきてくれれば、後々警戒することができる。
ケーシィのテレポートがあれば十分逃げ切れるはずだ。
「隠れてないで出てきたらどうだ 私はほとんど丸腰だぞ」
暗闇に向けて呼びかけてみた。こうなっては賭けだ。
どんな手段かはわからないが、ともかく攻撃してきた危険人物の名くらい知っておかなければならない。
このまま挑発に乗って出てきてくれれば、後々警戒することができる。
ケーシィのテレポートがあれば十分逃げ切れるはずだ。
数秒して、返事がきた。
「度胸があるのか馬鹿なのかわからないわね、貴方」
意外なことに、女性――しかも私よりあきらかに年下の少女が、木陰から姿を現した。
◆
気に入らない。
吸血鬼、レミリア・スカーレットが真っ先に思ったことはそれであった。
殺し合い? ああ、面白そうね。 で、この首輪は何?
あんな醜い妖怪に何故私が指図されなければならない。屈服しなければならない。
ああ、実に腹立たしい。
奴の言う「殺し合いゲーム」には少し興味がある。が、それよりもあの下種に黙って従うことは吸血鬼のプライドが許さない。
さて、ならばどうするか――決まっている。あのピエロを殺す。格の違いを見せつけた上で、だ。
僅かに満ちていない月が、木々の間に浮かんでいるのが見えた。
突き出した手に、赤い光が収束する。やがて巨大な矢、いや、槍のようになったそれを掴み、思い切り投擲した。
真紅の槍は勢い良く枝葉を破り、やがて月の光に溶けていった。
その様子を眺め、私の顔はひどくわかりやすい、いらついた表情を作った。
吸血鬼、レミリア・スカーレットが真っ先に思ったことはそれであった。
殺し合い? ああ、面白そうね。 で、この首輪は何?
あんな醜い妖怪に何故私が指図されなければならない。屈服しなければならない。
ああ、実に腹立たしい。
奴の言う「殺し合いゲーム」には少し興味がある。が、それよりもあの下種に黙って従うことは吸血鬼のプライドが許さない。
さて、ならばどうするか――決まっている。あのピエロを殺す。格の違いを見せつけた上で、だ。
僅かに満ちていない月が、木々の間に浮かんでいるのが見えた。
突き出した手に、赤い光が収束する。やがて巨大な矢、いや、槍のようになったそれを掴み、思い切り投擲した。
真紅の槍は勢い良く枝葉を破り、やがて月の光に溶けていった。
その様子を眺め、私の顔はひどくわかりやすい、いらついた表情を作った。
「……チッ」
やはり、本調子ではない。
おそらくこのパーティの主催者が、私のような者の造反を避ける為に力を抑えているのだろう。
おそらくこのパーティの主催者が、私のような者の造反を避ける為に力を抑えているのだろう。
「奴の掌の中ということか」
そう思うと、ますます苛立ちは増すばかりであった。
あの声、あの顔、あの態度……思い出しただけで殺意が湧き上がる。
あの声、あの顔、あの態度……思い出しただけで殺意が湧き上がる。
「いいだろう、今に後悔させてやる」
吐き捨てるようにつぶやき、しばらく歩いていると。
木々の間に人間――男が明かりを持って立っているのが見えた。相手はまだこちらに気付いていない。
木々の間に人間――男が明かりを持って立っているのが見えた。相手はまだこちらに気付いていない。
イライラ解消ついでに、脅かしてやるか。
先ほどより威力を弱めた赤い槍を掌に形成し、思い切り、男に向けて投擲した。
先ほどより威力を弱めた赤い槍を掌に形成し、思い切り、男に向けて投擲した。
そして、現在に至る。
その白髪の男は、奇妙な動物か妖怪か、よくわからないものを連れていた。
それに加えて、奇妙な服装であった。幻想郷の人間にこんなかっこうをした奴はおそらく居ない。私は見たことがない。
まあ、そんなことはどうでもいい。
私は出てきてやったぞ。さて、どう出る、人間。
それに加えて、奇妙な服装であった。幻想郷の人間にこんなかっこうをした奴はおそらく居ない。私は見たことがない。
まあ、そんなことはどうでもいい。
私は出てきてやったぞ。さて、どう出る、人間。
「君、名前は?」
あら、意外に普通の質問。少し拍子抜けだ。
「人に名前を聞くときは自分から名乗るものよ」
「……それは失礼した。私はアカギ」
「私はレミリア・スカーレット。 わざわざ呼びつけておいて、用事はそれだけ?」
「さっき攻撃したのは君か。 何だアレは? 何故私を攻撃した?」
「何だ、と言われてもね」
あら、意外に普通の質問。少し拍子抜けだ。
「人に名前を聞くときは自分から名乗るものよ」
「……それは失礼した。私はアカギ」
「私はレミリア・スカーレット。 わざわざ呼びつけておいて、用事はそれだけ?」
「さっき攻撃したのは君か。 何だアレは? 何故私を攻撃した?」
「何だ、と言われてもね」
目の前に手を差し出し、そこに赤い光の玉(弾と言った方が正確か)を作って見せた。
アカギは一瞬驚いたような顔を見せたが、すぐに元の仏頂面に戻った。
アカギは一瞬驚いたような顔を見せたが、すぐに元の仏頂面に戻った。
「それは……超能力か何かか?」
「何? なんだ。あんた、ただの人間なのか。よくさっきの攻撃を避けられたわね」
「……自信家だな」
「貴方もね」
「何? なんだ。あんた、ただの人間なのか。よくさっきの攻撃を避けられたわね」
「……自信家だな」
「貴方もね」
「さて、私を攻撃した理由を教えてもらおうか?」
アカギの様子は冷静そのもの。声も態度も落ち着いている。人間のくせにたいしたものだ。
アカギの様子は冷静そのもの。声も態度も落ち着いている。人間のくせにたいしたものだ。
しかし、それが、ちょっと気に入らなかったので。
またイライラを発散したくなってきたので。
またイライラを発散したくなってきたので。
「……貴方は人間、私は妖怪」
「……妖怪?」
「妖怪は人を襲うものと相場が決まっている」
それを聞いたアカギは薄く笑った。
「なるほど、その歳で殺人鬼ということか?」
「失礼ね。殺人鬼じゃなく、吸血鬼よ」
「……妖怪?」
「妖怪は人を襲うものと相場が決まっている」
それを聞いたアカギは薄く笑った。
「なるほど、その歳で殺人鬼ということか?」
「失礼ね。殺人鬼じゃなく、吸血鬼よ」
言葉を吐ききるが早いか、アカギの懐に飛び込んだ。腕に力を込め、思い切り振り上げる。
『試射』の次は『試打』だ。
アカギの口が開いた。声はまだ出ていない。謎の生物に指示は出せない。
その顎に私の拳が重なろうとしたその瞬間。
『試射』の次は『試打』だ。
アカギの口が開いた。声はまだ出ていない。謎の生物に指示は出せない。
その顎に私の拳が重なろうとしたその瞬間。
「ペルソナッ!!」
誰かさんの口が、先に声を出して。
人型の影が目の前に見えて。
私の体は後ろに吹き飛ばされた。
人型の影が目の前に見えて。
私の体は後ろに吹き飛ばされた。
◇
状況は、よくわからなかった。
遠くに見えた赤い閃光、ガラスが割れるような音。急いで駆けつけた場所で、少女がすさまじいスピードで男に殴りかかっていた。
それを見た瞬間、無意識にペルソナを呼び出し、男と少女の間に飛び出し、少女を思い切り弾き飛ばしていた。
深く考えたわけではない。ただ、飛び出さなければと思ったから飛び出した。
ペルソナ能力――イザナギはここでも問題なく使えるようだ。
振り返り、倒れた男を見る。
遠くに見えた赤い閃光、ガラスが割れるような音。急いで駆けつけた場所で、少女がすさまじいスピードで男に殴りかかっていた。
それを見た瞬間、無意識にペルソナを呼び出し、男と少女の間に飛び出し、少女を思い切り弾き飛ばしていた。
深く考えたわけではない。ただ、飛び出さなければと思ったから飛び出した。
ペルソナ能力――イザナギはここでも問題なく使えるようだ。
振り返り、倒れた男を見る。
「ケーシィ、テレポート!」
が、白髪の男は起き上がったかと思うと突然掻き消えてしまった。
が、白髪の男は起き上がったかと思うと突然掻き消えてしまった。
前を向くと、思い切り弾き飛ばされた少女がこちらを睨みつけていた。
すぐにお払い棒(武器になりそうな支給品はこれだけだった)を構えなおす。
「名乗れ」
その声に威圧され、一瞬ひるんだ。声が出ない。
目の前にいるのは明らかに年下の少女であるはずなのに。
すぐにお払い棒(武器になりそうな支給品はこれだけだった)を構えなおす。
「名乗れ」
その声に威圧され、一瞬ひるんだ。声が出ない。
目の前にいるのは明らかに年下の少女であるはずなのに。
「あんたは私の名前を知っているだろう。名乗れ」
「……瀬多総司」
「どういうつもりかしら」
「君は……あの男の人を殺そうとしていただろ」
「ころそうとしていた、だって?」
暗い静寂に包まれた森の中を、少女の笑い声がこだました。
先ほどのドスの利いた声とはうってかわって、可愛らしい少女のそれ。
「馬鹿ね。私は殺人鬼じゃないって言ったじゃない。私は『殺す』なんて言ってないし、あの男を殺す気もなかった」
「……それもそうだ」
「それもそうよ」
「じゃあ、あの槍みたいなのを投げたのは……」
「私よ」
「あれはどう説明するんだ?」
「ただ『試しうち』したかっただけ。殺す気はない。イライラしてたからさあ」
当たれば死んでたかもしれないけど、と付け加えた。
「……瀬多総司」
「どういうつもりかしら」
「君は……あの男の人を殺そうとしていただろ」
「ころそうとしていた、だって?」
暗い静寂に包まれた森の中を、少女の笑い声がこだました。
先ほどのドスの利いた声とはうってかわって、可愛らしい少女のそれ。
「馬鹿ね。私は殺人鬼じゃないって言ったじゃない。私は『殺す』なんて言ってないし、あの男を殺す気もなかった」
「……それもそうだ」
「それもそうよ」
「じゃあ、あの槍みたいなのを投げたのは……」
「私よ」
「あれはどう説明するんだ?」
「ただ『試しうち』したかっただけ。殺す気はない。イライラしてたからさあ」
当たれば死んでたかもしれないけど、と付け加えた。
……やはり、只者ではない。
先ほど見せた瞬発力、こちらがたじろいでしまうほどの威圧感。本当に『妖怪』かなにかかもしれない。
先ほど見せた瞬発力、こちらがたじろいでしまうほどの威圧感。本当に『妖怪』かなにかかもしれない。
「変な聞き方をするけど……君は何者なんだ?」
「さっきも言ったでしょう、レミリア・スカーレット。吸血鬼よ」
「吸血鬼、か」
「吸血鬼、知らないの?」
「いや、それは知ってる。それは比喩か何かなのか?」
「そのままの意味よ」
「さっきも言ったでしょう、レミリア・スカーレット。吸血鬼よ」
「吸血鬼、か」
「吸血鬼、知らないの?」
「いや、それは知ってる。それは比喩か何かなのか?」
「そのままの意味よ」
平然と答えられた。あくまでも本当に『吸血鬼』だと主張する気らしい。
しかし、そんなことは――
「……とても信じられないな」
「信じられない? ……ははあ。ふーん、なるほど」
レミリアは突然、顎に手を当ててうろうろし始めた。
地図を突然取り出して眺めたり、きょろきょろ周りを見渡したり……。
まるで探偵を気取っているような動きだ。
「やはりここは幻想郷じゃない……そしてあんたやさっきの人間は『あっち』の人間……」
なるほどなるほど、とレミリアは勝手に納得している……。
そして突然思いついたように、
「ここは情報交換といこうじゃない」
態度が急変した……。
「不服そうね。断ってもいいのよ? その後どうなるかは知らないけど」
そう言って、レミリアはくくくと笑っている。
どうやら、応じるしかなさそうだ。こんな危険人物とは戦闘しないに越したことはない。
とはいえ、彼女の気が変わってまた襲い掛かってきたら、こんな暗く障害物が多い場所では不利だ……。
しかし、そんなことは――
「……とても信じられないな」
「信じられない? ……ははあ。ふーん、なるほど」
レミリアは突然、顎に手を当ててうろうろし始めた。
地図を突然取り出して眺めたり、きょろきょろ周りを見渡したり……。
まるで探偵を気取っているような動きだ。
「やはりここは幻想郷じゃない……そしてあんたやさっきの人間は『あっち』の人間……」
なるほどなるほど、とレミリアは勝手に納得している……。
そして突然思いついたように、
「ここは情報交換といこうじゃない」
態度が急変した……。
「不服そうね。断ってもいいのよ? その後どうなるかは知らないけど」
そう言って、レミリアはくくくと笑っている。
どうやら、応じるしかなさそうだ。こんな危険人物とは戦闘しないに越したことはない。
とはいえ、彼女の気が変わってまた襲い掛かってきたら、こんな暗く障害物が多い場所では不利だ……。
「場所を変えよう。さっきので目立ったから」
レミリアが頷いたのを確認して、森の出口に向けて歩き出す。
陽介、千枝、雪子――
さっき確認した名簿にあった3人の仲間の名。
この1年間、絆を築いてきたかけがえのない仲間だ。
俺は絶対に助ける。助けて、一緒にここから脱出する。
さっき確認した名簿にあった3人の仲間の名。
この1年間、絆を築いてきたかけがえのない仲間だ。
俺は絶対に助ける。助けて、一緒にここから脱出する。
木々の間に見えた月は、いつもより幾分大きく見えた。
【C-4 森出口付近/一日目/深夜】
【レミリア・スカーレット@東方project】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、未確認支給品×3
[思考]
基本方針:主催者を倒し、どちらが支配者かを思い知らせる。
1:瀬多に同行し情報交換。その後も瀬多と同行するかは考えていない。
2:邪魔する者・目障りな者は排除する。
3:外の人間に少し興味あり
※ここが幻想郷でないということに勘付いています
※能力の制限に気付きました
【レミリア・スカーレット@東方project】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、未確認支給品×3
[思考]
基本方針:主催者を倒し、どちらが支配者かを思い知らせる。
1:瀬多に同行し情報交換。その後も瀬多と同行するかは考えていない。
2:邪魔する者・目障りな者は排除する。
3:外の人間に少し興味あり
※ここが幻想郷でないということに勘付いています
※能力の制限に気付きました
【瀬多総司@ペルソナ4】
[状態]:健康
[装備]:お払い棒@東方project
[道具]:基本支給品一式、未確認支給品×2
[思考]
基本方針:仲間と合流し、殺し合いから脱出する
1:場所を森の外に移し、レミリアと情報交換。
2:元の世界の仲間を探したい。足立は警戒する。
3:殺し合いに乗る気は全くないが、正当防衛はする
4:レミリアを少し警戒
※ペルソナ4の主人公です。
※ペルソナ能力が使えることに気付いています。使えるペルソナはイザナギのみです。
※真ENDルート、イザナミと出会う前からの参戦です。
[状態]:健康
[装備]:お払い棒@東方project
[道具]:基本支給品一式、未確認支給品×2
[思考]
基本方針:仲間と合流し、殺し合いから脱出する
1:場所を森の外に移し、レミリアと情報交換。
2:元の世界の仲間を探したい。足立は警戒する。
3:殺し合いに乗る気は全くないが、正当防衛はする
4:レミリアを少し警戒
※ペルソナ4の主人公です。
※ペルソナ能力が使えることに気付いています。使えるペルソナはイザナギのみです。
※真ENDルート、イザナミと出会う前からの参戦です。
◆
「なんとか、逃げ切ったな」
テレポートの結果、私は研究所のような建物の前に立っていた。
森から脱出、というわけにはいかなかったが……まあいい。しばらくこの中に居る方が安全だろう。
テレポートの結果、私は研究所のような建物の前に立っていた。
森から脱出、というわけにはいかなかったが……まあいい。しばらくこの中に居る方が安全だろう。
しかし――さっきの出来事は何もかも異常であった。
どこかのお嬢様かのようなかっこうの少女は、超能力と超人的な瞬発力を見せ。
突然乱入してきた青年は、奇妙な幻影のようなものを操っているように見えた。
これはどういうことだ? ここはサイキッカーの集まりかなにかなのだろうか?
ここにはあんな超人のような者がまだまだ居るかもしれない。そんな超能力とは無縁な私のような者は、とても生き残れないのではないか?
いや、いけない。そんな弱気になってどうする。
私はここから脱出し、私の、ギンガ団の野望を必ず達成しなければならないのだ。このような場所で命を落とすわけにはいかない。
どこかのお嬢様かのようなかっこうの少女は、超能力と超人的な瞬発力を見せ。
突然乱入してきた青年は、奇妙な幻影のようなものを操っているように見えた。
これはどういうことだ? ここはサイキッカーの集まりかなにかなのだろうか?
ここにはあんな超人のような者がまだまだ居るかもしれない。そんな超能力とは無縁な私のような者は、とても生き残れないのではないか?
いや、いけない。そんな弱気になってどうする。
私はここから脱出し、私の、ギンガ団の野望を必ず達成しなければならないのだ。このような場所で命を落とすわけにはいかない。
待てよ、野望……ギンガ団の……野望。
そうだ、そうだった!
私が長く夢見てきたのは、伝説のポケモンの復活、そしてその力を手中に入れること――
思い出した。私はここに来る前、野望の達成、その一歩前までこぎつけていたのだ!
全ての準備は整い、やりのはしらで伝説のポケモンを呼び出そうとしたその瞬間――
私が長く夢見てきたのは、伝説のポケモンの復活、そしてその力を手中に入れること――
思い出した。私はここに来る前、野望の達成、その一歩前までこぎつけていたのだ!
全ての準備は整い、やりのはしらで伝説のポケモンを呼び出そうとしたその瞬間――
私は、薄暗い部屋に立っていたのだ。あの、殺し合いの説明が為された部屋に。
これは推測だが。
これはあの伝説のポケモンが作り出した世界かもしれない。
銀河を、世界を作り出したといわれる、二匹のポケモン。シンオウ地方に伝わる伝説。私はずっとそれを追い求めてきた。
ついにその存在に手が届こうとした時……私はここに呼び出されたのだ。
これはあの伝説のポケモンが作り出した世界かもしれない。
銀河を、世界を作り出したといわれる、二匹のポケモン。シンオウ地方に伝わる伝説。私はずっとそれを追い求めてきた。
ついにその存在に手が届こうとした時……私はここに呼び出されたのだ。
ということは、こう考えられないだろうか。
古くから神と呼ばれるものは、神話の中でわれわれ人間にさまざまな試練を課してきた。
これは神と呼ばれるポケモンが私に課した『試練』ではないか?
彼らを呼び起こした私に対する『試練』。私を認める為の『試験』。
古くから神と呼ばれるものは、神話の中でわれわれ人間にさまざまな試練を課してきた。
これは神と呼ばれるポケモンが私に課した『試練』ではないか?
彼らを呼び起こした私に対する『試練』。私を認める為の『試験』。
そうか。ならば――私はそれに応えねばならないな。
彼らが何を求めているのかはわからない。殺し合いゲームの優勝する力か、それともこの状況を打開する力か。
それはまた考えていけばいい。今私が考えるべきことは、自分の身を守る事。
正直なところ、この状況では、私の力だけでは自身の身を守ることは出来ない。
ならば、仲間を集めればいい。私の意に従い、協力してくれる忠実な手足。
他人を仲間に引き入れ、上手く扱っていくことは今まで幾度となく行ってきたことだ。その技術には自信がある。そうでなければ、組織のトップはつとまらない。
その為には、やはり……『殺し合いに乗らず、脱出を試みようとしている者』を演じるのがいい。
無防備な私に同情する者や、同じ目的を持った者が協力してくれることだろう。
正直なところ、この状況では、私の力だけでは自身の身を守ることは出来ない。
ならば、仲間を集めればいい。私の意に従い、協力してくれる忠実な手足。
他人を仲間に引き入れ、上手く扱っていくことは今まで幾度となく行ってきたことだ。その技術には自信がある。そうでなければ、組織のトップはつとまらない。
その為には、やはり……『殺し合いに乗らず、脱出を試みようとしている者』を演じるのがいい。
無防備な私に同情する者や、同じ目的を持った者が協力してくれることだろう。
ケーシィをモンスターボールに戻し、歩き出す。
夢の達成の為の、最後の試練。これを乗り越えれば、私は――
研究所のドアに手をかけた。そのドアはひどく冷たかったが――私の中では、何か熱いものが滾りだしていた。
【A-3/一日目/深夜】
【アカギ@ポケットモンスターシリーズ】
[状態]:疲労(少)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、モンスターボール(ケーシィ)、未確認支給品×2(武器はなし)
[思考]
基本方針:もとの世界に戻り、野望を達成する。自己保身優先。手段は問わない。
1:まずは研究所内の探索。外が明るくなるまでそのまま研究所に居る。
2:殺し合いに乗っていないように振舞い、仲間と情報を集める。
3:伝説のポケモンによって試されているのか?
4:主催者に反抗するか、殺し合いに乗るかは明確に決めていない。
※ここが異世界であることを、なんとなく認識しはじめました。
※ケーシィは疲れています。
【アカギ@ポケットモンスターシリーズ】
[状態]:疲労(少)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、モンスターボール(ケーシィ)、未確認支給品×2(武器はなし)
[思考]
基本方針:もとの世界に戻り、野望を達成する。自己保身優先。手段は問わない。
1:まずは研究所内の探索。外が明るくなるまでそのまま研究所に居る。
2:殺し合いに乗っていないように振舞い、仲間と情報を集める。
3:伝説のポケモンによって試されているのか?
4:主催者に反抗するか、殺し合いに乗るかは明確に決めていない。
※ここが異世界であることを、なんとなく認識しはじめました。
※ケーシィは疲れています。
【支給品解説】
【ケーシィ@ポケットモンスターシリーズ】
ねんりきポケモン。超能力を操ることを得意とする。
覚えているわざは「テレポート、リフレクター」と他2つで、付属の説明書に記載されている。
テレポートは制限により一度使うと6時間使えない。
【ケーシィ@ポケットモンスターシリーズ】
ねんりきポケモン。超能力を操ることを得意とする。
覚えているわざは「テレポート、リフレクター」と他2つで、付属の説明書に記載されている。
テレポートは制限により一度使うと6時間使えない。
時系列順で読む
Back:覚めない悪夢 Next:二割八分六厘にも満たない楽園の素敵な巫女
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| GAME START | アカギ | Next:冷血なりせば |
| GAME START | レミリア・スカーレット | Next:愛しさは、腐敗につき/友達を殺してまで。 |
| GAME START | 瀬多総司 | Next:愛しさは、腐敗につき/友達を殺してまで。 |
| GAME START | ケーシィ | Next:冷血なりせば |