ヅダ

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ヅダ - (2019/06/22 (土) 23:40:56) の編集履歴(バックアップ)


登場作品 機動戦士ガンダム MS IGLOO-一年戦争秘録-
機動戦士ガンダム MS IGLOO-黙示録0079-
型式番号 EMS-10
全高 17.3m
重量 61.0t
所属 ジオン公国軍 第603技術試験部隊
搭乗者 1番機:ジャン・リュック・デュバル
2番機:ヒデト・ワシヤ
3番機:オッチナン・シェル
予備機:モニク・キャディラック
武装 120mmマシンガン
240mmザク・バズーカ
135mm対艦ライフル
シュツルム・ファウスト
ヒート・ホーク
ピック付きシールド

【設定】

宇宙世紀0071年、ミノフスキー粒子による有視界戦闘に限界を感じたジオン公国は、モビルスーツの登用を決定した。その際、同国の軍需企業であるツィマット社、MIP社、ジオニック社にモビルスーツの提出を依頼した。その時にツィマット社から提出された機体がEMS-04ヅダである。ジオン公国軍部はこれにジオニック社から提出されたMS-05BザクIを加え、宇宙世紀0075年に制式採用の為のコンペティションを実施した。
ツィマット社は推進技術に長けており、その技術を盛り込んだヅダは高い機動力を有していた。よって技術試験においてヅダはザクを圧倒。しかし「フルスロットルで飛ばし続けると機体が空中分解する」という高機動戦闘機械において最大の欠陥が発覚。それが決定的となり、その他にもコストパフォーマンスの優位性も相まってコンペはザクIの勝利に終わることとなる。
だが、ザク採用後もヅダの開発プランが闇に葬られることはなかった。そして大戦後期、突如ヅダは「EMS-10」の型式番号を与えられ、ジオン広告のプロバガンダ放送において「ジオンの新鋭機」として戦意高揚の為に大々的な宣伝をされた。この放送において「各部位を見直し新型エンジンである土星エンジン(このエンジンはドム等にも採用されている)が搭載された新しいヅダは、地球連邦軍に得も言われぬ絶望を叩きつけるだろう」とされ、公国の期待を背負わされる形となる。
しかし、実際にはEMS-04とEMS-10の間における外装以外の目立った改良点は不明であり、更に致命的なことに空中分解する欠陥も依然として克服できていなかったのである。

【原作での活躍】

ヅダは四機(1~3号機、予備機。それぞれの分かりやすい違いは頭部形状)がデュバル少佐と共にオリヴァー・マイ技術中尉らが所属する第603技術試験部隊に配備されることとなった(劇中では公国が製作したヅダの宣伝映画も流れる)。
評価試験は順調に進むかと思われたが、ムサイ級を仮想敵とした評価試験中に3番機が空中分解を起こし爆散してしまう(この様相はEXVS.でも特格のアシストとして再現されている)。3番機損失後EMS-04が起こした過去の事故と今回の事故を比較し全くデータが同一である事を見抜いたマイはデュバルに詰め寄るも、評価試験での空中分解はテストパイロットを担当したオッチナン・シェル中尉(本作未登場)が命令を無視して加速したことによる「事故」である、とかわされてしまう。
しかし後に連邦軍のニュース放送によりヅダは欠陥を克服できていない事、EMS-10の開発宣伝はジオン公国のプロパガンダであることが決定的となってしまった。そして現場の判断によりヅダは技術評価試験凍結を通告される事となる。

そんな中第603技術試験隊はオデッサ作戦(連邦の大軍団がジオン公国の地上拠点、オデッサ基地を一斉に攻撃した作戦)から敗走した友軍の乗る多数のHLV(宙域脱出・救命ポッド)を発見する。既にHLVはルナ・ツー連邦軍艦隊所属のボール小隊による攻撃に晒されており、戦闘力を持たないHLVは為す術も無く撃破され、HLVに搭載されたザクも重力下での地上戦仕様のままである為に、宇宙空間では制御もままならず、ただ蹂躙されるしかなかった。これを見たモニク・キャデラック特務大尉(未登場)は「ヅダの試験を再開する」という名目でヅダによる友軍の救出を指示。デュバル、ヒデト・ワシヤ中尉(本作未登場)、モニクらがヅダで救出に向かう。友軍を救出しつつボール四機を撃墜するもつかの間、連邦軍が当時初めて量産に成功したMSであるGMと遭遇してしまう。デュバルは2人を救出に専念させGMと戦闘、2機を撃破。続いて連邦軍をHLVから遠ざけさせるため残りのGM4機とチキンレースを展開。全員がフルスロットルで飛ばした結果、GMが先にエンジンブローで1機が離脱し予備機に撃墜され、残り3機は燃え尽きてしまう。が、それに続きヅダも炎上、デュバル少佐も命を落とす結果となってしまった。

残りのヅダである2番機、予備機は、それぞれモニク、ワシヤの乗機となり、終戦まで無事に戦い抜いた。この事からも、ヅダは基本性能自体はザクに引けを取らない優秀な機体であった事が推測できる。

【パイロット説明】

ジャン・リュック・デュバル

CV:土師孝也

兵器開発に携わる「ツィマッド」社に所属していた元テストパイロット。劇中登場時は軍属となっており階級は少佐。
過去にテストパイロットとしてEMS-04ヅダのコンペに臨んだものの、同じテストパイロットであったフランツの駆るヅダが空中分解を起こした為に同じ軍需企業であった「ジオニック」社の提出したMS-05ザクに敗北。しかしデュバルはヅダの優位を信じて疑わず、ヅダと共に汚名返上の時を待つ事となる。
後に第603技術試験隊にEMS-10と名を変えたヅダと共に配属され、前述の通り戦死を遂げる。

ちなみに設定上ジオニック社がヅダに対してネガティブキャンペーンを行ったかどうかは定かではなく、デュバルの主張は全てヅダに執着しすぎたが故の妄言であった可能性もある。デュバルもまた「ゴーストファイター」の一人であったのかも知れない。
しかしながら劇中でヅダの性能を余すことなく発揮し、史実上において宙域での正規戦闘にて連邦軍量産MSを撃破した最初のMSとパイロットである事実は不動のものであり、彼とその乗機の生き様は確かに虚構では無かった事は疑いようも無い。

【原作名言集】

  • 私は、ヅダを見捨てたりはしない…!
    • コミック版においてEMS-04の開発中止命令を受けた際の少佐の台詞。この一言が彼のヅダに対する異様なまでの執着心を表している。
  • ヅダは政治に、そしてデマゴーグに敗れたのだ!決してザクなどに劣っていてはしない!
    • 3番機の事故後、連邦軍のニュース放送を見た少佐が「ジオニックがまた汚い手を使ったに違いない」として発した台詞。ヅダのプロバガンダ作戦は軍の極秘事項であり、意図的なリークが無ければ発覚たりえない事実であった。少佐はこれをジオニック社の陰謀であると主張、そして「ジオニック社が過去から使ってきた醜悪な手段の一部始終を見てきた男」として胸中を吐露、ジオニック社とザクに対する侮蔑心、そしてヅダに対する執着を露にする。
      ちなみに、「デマゴーグ」とは古代ギリシャの煽動的な民衆指導者を意味する。扇動的な嘘や偽情報を意味する英語の「デマゴギー」の語源であり、我々もよく使う「デマ」の語源。
      余談だがこの台詞を受けてモニクは「道化ね。結局あなたも」と述べており、デュバルの思いを見透かしていた事が想像できる。
  • ヅダはゴーストファイターなどではない。この重大な局面で、確かに戦っている。この独立戦争に、厳然と存在しているのだよ。―――この歴史の真実は、何人たりとも消せまい。
    • 原作での少佐の最期の台詞。正式採用競争に敗れ、更に正式採用されることのないプロパガンダ用の機体として日陰者としての道を歩んできたヅダ。しかし、連邦のMSとの戦闘でそれを圧倒し、味方を救うことで自らの存在が虚構のものではないことを証明した。


【ゲーム内での活躍】

EXVS

コスト1000でやや癖の強い射撃寄り万能機として参戦。
牽制に適するザク・マシンガン、高性能な対艦ライフル、発生が早く回転率の良いシュツルム・ファウストなどの射撃武装にアシストでのヅダ呼出しなど豊富な武装と格闘CSによるブースト解放など個性がある機体となっている。ちなみにアシストはよく見ると頭部形状から3番機のようである。ちゃんと指示に従っても爆散するのは変わらないようだ。一度に2機呼び出せるのは劇中でヅダは3機編隊だったからであろうか。
中でもサブ射撃の対艦ライフルの性能は優秀であり着地やカットなど様々な面でお世話になる。
さらに、弾が発射されるまでボタンをホールドするとマーカーが青色になり、少し照準を動かせるようになる。それによりタイミングをずらしたり相手の行動を予測して当てることもできる…が、代わりに弾が誘導しなくなるので、どこぞの思春期を殺した少年とかオーブの准将並の技術がなければ使わないのが吉だろう。

この機体の特徴的な武装であり格闘CSで発動する「ブースト解放」はヅダの周りに熱気を纏ったようなエフェクトが発生した後、ブースト性能の向上、サブの弾数が3発から5発に増える、下述の特攻が可能になるなどの恩恵を短時間であるが受けることが出来る。
そして一番の代名詞は文字通りの「特攻」である。格闘CS中にもう一度格闘CSを発動するとヅダが敵機に向かって一直線に突っ込んでいき自爆する。劇中ラストの再現(?)でありパーツを飛散させながら敵機に修羅の如く詰め寄り執念の鉄槌を喰らわせる様は劇中での少佐そのものを体現していると言えよう。
威力はイージスガンダムと同じように超高威力であり、自滅して自軍コストを消費するのも同じであるが、今作では前作と違い自軍残りコスト1000で特攻して決着の場合は特攻した側の勝利となる。実用性とロマンを兼ね揃えた攻撃であるが発動後はキャンセル不可である事から慎重な運用が必要となる。

イージスは特格がヒットしたときのみ自爆可能だったが、ヅダには特に制約が無く格闘CSさえ発動させてしまえばいつでもできてしまう上に命中の如何に関わらず自爆する。当たれば盛り上がるが、外れればさみしい一人花火をあげて左上のゲージが減るだけである。オッチナンのような向こう見ずの暴走ではなく、選局を見据えた冷徹な一撃を心がけたい。

OPムービーではジム3機を瞬く間に倒す活躍を見せてくれる。

EXVS.FB

稼働初期こそ対艦ライフルやアシスト、自爆等の性能弱体化によって雌伏を余儀なくされていたもの、数々のアップデートにおける性能見直しによってその誹りを返上、EXVSより更に多彩な戦闘を行うことが可能となった。
まずメインのザクマシンガンの誘導が強化、まさにメイン射撃として遜色のない性能となった。
しかし依然としてサブの対艦ライフルの性能は特筆すべきである。ブースト開放時に弾数が全回復するようになったことも見逃せない。
特射のシュツルム・ファウストは弾速などが強化、更に1ヒット時に相手を特殊ダウンにさせるように変更されリターンが更に見込めるようになった。
特格は誘導こそ弱体化したがなんと呼び出し後の動作をメインでキャンセル、いわゆるアメキャンが可能になった。これによりヅダは通常の機体では不可能な挙動による機動戦が可能になり、全距離において脅威を増すこととなった。
格闘の挙動も全体的に高速化、更には一部格闘にサブへのキャンセルルートが追加された。サブを利用したコンボは全コストと比較しても対時間ダメージが凄まじく、格闘戦が苦手とされていたヅダに新たな選択肢を与えてくれた。
更には待望の覚醒技が追加。こちらは白兵戦用ピックで敵機を捕縛した後に上空に上がり、そのまま自爆する。威力では特攻に劣るものの、CSのチャージを待つことなく発動できる他に命中しなければ自爆しない上、自爆しても覚醒落ち扱いにならないと言うメリットがある。自軍残りコスト1000で繰り出して決着の場合はこちらの勝ちになるのも同様である。
ただし、上空に行く途中に覚醒抜けをされても止まらず、星になってしまう。動作時間もそこそこあるので、覚醒抜けが容易なのも痛い。

EXVS.MB

他の1000コスト同様コスト1500にアップ。他の機体同様機体性能は強化されているが、一方でコストアップに伴い自爆技が使いにくくなるという弊害も生じることとなった。
問題点としてゲームスピードの上昇により、サブの発生が遅く感じるようになった。
しかし、Fドラと覚醒を合わせた自爆はとんでもない火力を持つため一発で戦況を変えたり、Sドラでサブ、特射、特格など足の止まる射撃とメインを合わせることで自由な使い方が出来るため、ドライブの相性はいい。

MBON

ゲージマックスでなくても覚醒できるE覚醒の登場によって自爆及び覚醒技の使いどころが少し減った。
しかし、1500コストであるヅダにとっていざという時の保険にもなるので、覚醒の選択肢が増えたとも見れるかも。

GVS

残念ながらIGLOO枠自体がなくなってしまったためヅダは一切登場しない。

これはヅダの知名度向上を妨害するバンダイナムコゲームスとジオニックの汚い工作であることを疑う余地はないだろう。
その一方でザクは結構増えたため、ジオニックを調子づかせないためにもDLCによる参戦に期待したかったが、DLCが止まったため最後まで参戦しなかった。
ヅダを出していれば…

EXVS.2

オッチナンがちゃんと指示に従うようになった結果、特殊格闘のヅダ呼出が特攻から対艦ライフル発射もしくは突撃→BD格の投げ飛ばしに変化。呼び出しの台詞「私の指示に従いたまえ」は特攻を指示していたわけではないので正しいのだが、爆風を利用したセルフカットなどはできなくなってしまった。
下格はトマホーク投げに、BD格闘は掴んでからのサーチ変えで敵相方にぶつけられなくなった。
また、本作では覚醒の選択肢が増えたことからE覚が選ばれる機会が前作より減っているので、自爆や覚醒技を抜けられる機会は減ったといえる。


【勝利・敗北ポーズ】

勝利ポーズ(EXVS.)

対艦ライフルを構える。

勝利ポーズ(EXVS.FBで追加)

格闘中に勝利:ヒート・ホークを一振りし、モノアイが発光する。

敗北ポーズ

機体が炎上し、そこから空中分解する。
デュバル最期のシーンの再現。

ツールボックス

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