ウイングガンダムゼロ WING GUNDAM ZERO |
登場作品 |
新機動戦記ガンダムW |
型式番号 |
XXXG-00W0 |
全高 |
16.7m |
重量 |
8.0t |
所属 |
無し |
武装 |
マシンキャノン ビームサーベル ツインバスターライフル ウイングシールド |
特殊装備 |
ゼロシステム |
搭乗者 |
ヒイロ・ユイ デュオ・マックスウェル トロワ・バートン カトル・ラバーバ・ウィナー 張五飛 ゼクス・マーキス トラント・クラーク |
【設定】
トールギスをも上回る高性能を追求し、
トールギスを開発した6人の科学者が実用性やコストを度外視して設計した可変試作型MS。
のちにOZを出奔した科学者たちがそれぞれ開発した
5機のガンダムの原型機でもある。
ガンダニュウム合金を本格的に採用した初のMSであり、圧倒的な耐衝撃性と耐熱性を獲得している。
その機体性能はフレームのみで推力・機動性・運動性・飛行能力など全ての基本性能は当時最高水準の
トールギス数機分に匹敵する。
特筆すべきは、
トールギス複数機分の基本性能を持たせた上で更に冗長した人間には操縦できないという欠点を克服とすべく、パイロット自身の能力を機体に追従させる新型インターフェイス「ゼロシステム」を採用している点である。
加えて、主武装にコロニーをも破壊可能な威力を持つ「ツインバスターライフル」の採用したことで、単機での制圧戦や一撃離脱戦法を可能とした。
しかし、ゼロシステムにはパイロットの身体と精神に深刻な障害を与えるという問題があり、機体自体の破壊係数の高さもあって科学者たちは実機を製造することなく設計データを封印した。
それから15年後のA.C.195年、自身を裏切ったコロニー勢力に憤慨したカトルが、当時の開発スタッフであるH教授が残した設計図をもとに製造する。なお、本機を元にして5人の科学者それぞれが
ガンダムを開発するが、そのうちドクターJの開発した
ウイングガンダムが最も本機のコンセプトを強く反映している。
作中では
カトル・ラバーバ・ウィナーをはじめとする多くの主要人物たちによって乗り継がれ、最終的に主人公・
ヒイロ・ユイの搭乗機となる。
ゼロシステム
コックピット内部に搭載されたMS用のブレインマシンインターフェース。
正式名称は「Zoning and Emotional Range Omitted System」(直訳すると「領域化および情動域欠落化装置」)。
各種センサーから得た膨大なデータを演算処理し、状況の推移に応じた最適な対処方法を強制的にパイロットの脳内に直接伝達する。
さらに、脳内の生体作用を操作し、MSの機動により発生する加重や衝撃の脳内伝達情報を鈍化もしくは欺くことで、人間の限界を超えた状況下での機体制御を可能にしている。
しかし、ゼロシステムが提示する行動とは基本的に単機での勝利を目的としたもので、時には味方やパイロット自身の犠牲という非人道的な行動を強制し、パイロットに多大な精神的負荷をかける。
そのため、このシステムを使いこなすには、自身の感情をコントロールし、かつシステムの命令を押さえ込むだけの強靭な精神力が要求される。
本機のコックピットもゼロシステムに対応した構造を有し、コンソールには周囲の敵を立体的に捕捉可能な球状の3次元レーダーディスプレイ、複数の機体を判別するサブモニターとデータディスプレイが設置されている(メインモニターは、後継の5機とは異なり全天周囲モニターが採用されたが、実際に周囲の風景を映した描写は少なく、ターゲットマーカーだけを表示させて周囲の風景はブラックアウトさせた状態で運用する場面が多かった)。
ゼロシステム発動時は、メインモニター全体が黄色く発光する。
システムが予測・選択した行動をパイロットに強制するという特徴から、作中ではウイングゼロがパイロットの進むべき指針を見せるという描写がされている。
ヒイロ以外の4人の
ガンダムパイロットおよび
ゼクス・マーキスもこの機体に搭乗しシステムを体験、各々の未来を垣間見る。
また、カトルは一度だけ
ガンダムサンドロック改にシステムのコピーを搭載し、広域の集団戦闘における戦況分析と把握のためのサポートシステムとして利用した。
ネオバード形態
主に敵拠点までの移動に用いられる高速巡航形態。
各部バーニアのベクトルを集中させることで大推力を発生させ、
トールギスをも上回る加速性能を発揮する。
変形は背部の翼型カバーを水平に展開させ、頭部・下半身を180度回転、両膝・肩アーマーを折り畳み、足首収納と同時に土踏まずのゼロバーニアを露出、フロントスカートとサイドアーマーを副翼状に起立させたあと、ウイングシールドとツインバスターライフルを背部ジョイントに接続して完了する。
劇中では当形態で初登場し、資源小惑星の管制官からはシャトルと誤認される。
最終回では、地球に突入しつつある
リーブラの破片を大気圏に突入しながらツインバスターライフルで破壊し、当形態に変形して重力圏を離脱する。
アビリティレベル
ファイティングアビリティ |
レベル150 |
ウエポンズアビリティ |
レベル150 |
スピードアビリティ |
レベル160 |
パワーアビリティ |
レベル140 |
アーマードアビリティ |
レベル140 |
【武装】
マシンキャノン
両肩に内蔵された4連式大型機関砲。
装甲の脆弱化を防ぐためにバレルを回転させて銃身を露出する方式を採用している。
ビームサーベル
両肩部に内蔵される接近戦用のビーム兵装。
ビーム表面に形成される電離層により、出力が高く水中でも威力が減衰しない。
ツインバスターライフル
2挺のライフルを平行連結した2連装型バスターライフル。
その威力は
ウイングガンダムのバスターライフルの2倍以上に達する。
ウイングガンダムのバスターライフルはカートリッジ方式を採用したことで最大出力で3発のみの射撃に制限されているが、ツインバスターライフルの場合は機体ジェネレーターから直接供給する方式が採用され、最大出力ではスペースコロニーを一撃で破壊可能なほどの威力を誇る。
2挺に分割して別方向へ同時射撃を行ったり、連射も可能。
機体全長近い長砲身ゆえに取り回しは通常のビームライフルより劣るため、強敵との戦いでは叩き落されたり絡め取られ使用不能に陥る場面もある。
バードモードでも使用可能で、ネオバード形態時には、分割した状態でシールドの左右に固定される。
テレビアニメ劇中では、MS形態時にシールドの先端に取り付けて携行・射撃を行う場面がある。
なお、TV版とEW版が同時に登場する作品では差別化のためにTV版は連結状態で片手持ち、EW版は分離状態で両手2挺持ちとして表現されることが多い。
ローリングバスターライフル
分割したツインバスターライフルを左右一直線に構え、自機を中心に左右方向に高威力かつ巨大なビームを照射したまま、自機を360度回転させることで自機を中心に射線上の対象をなぎ払う攻撃...の名称。
名称自体はゲーム作品でつけられたもので、劇中で呼ばれることはない。
なお、使用したのはカトル、トラント、ゼクスの3人のみ。
スーパーロボット大戦シリーズではよくMAP兵器に採用される。
ウイングシールド
戦艦の主砲を防ぐ特殊ビームコーティングが施された、ガンダニュウム合金製の実体盾。
先端部には伸縮機構が採用されており、防弾面積を増やしたり、
リーオーの頭部程度なら破壊可能な接近戦用武器として機能する。
さらに、受けた熱を瞬時に逃がす放熱機構も兼ねている。
変形時には機首となる。
【原作の活躍】
父親の死を目の当たりにしたカトルが、家族を死に追いやったコロニーの人々と宇宙に存在する武器を憎悪し、ウィナー家の資産を投じて製造する。
しかし、搭乗したカトルはゼロシステムに精神を侵され、資源衛星一基、武装コロニー一基を次々と消滅させてしまう。
その後、
メリクリウスに乗るヒイロと
ヴァイエイトに乗る
トロワ・バートンと交戦し、最終的に
ヴァイエイトを全壊させる。
仲間を殺したショックでカトルは正気を取り戻し(トロワは奇跡的に生きていた)、ヒイロとともにOZに拘束される。
その際、ウイングゼロもOZに接収され、ヒイロをテストパイロットにして稼働実験が行われるが、戦いの目的を見出せていなかったヒイロもゼロシステムに呑まれ暴走。
基地施設や
ビルゴを破壊して回った末、ヒイロは昏倒し機体を放棄。
直後、
メリクリウスの自爆に巻き込まれるがその大爆発に曝されても全くの無傷だった。
その後、機体を回収したOZの技術士官トラント・クラークによって稼働実験が行われるが、やがてゼロシステムによって暴走したトラントは
デュオ・マックスウェルが搭乗する
ガンダムデスサイズヘルとの戦いで自滅し、機体はそのまま宇宙を漂流する。
のちに機体を発見したOZ部隊によって爆破処理されようとするが、その現場をゼクスが急襲する。
ゼクスは大破した
トールギスを放棄し、無人である本機に乗り込み自身の乗機とした。
その後、サンクキングダムへと降下し、ヒイロが搭乗する
ガンダムエピオンと交戦するが、ゼロシステムの相互干渉によるエラーで2機とも行動不能になる。
機体から降りた二人は互いの機体を交換し、再びヒイロが搭乗することになった。
ヒイロの手に渡った本機は
ピースミリオンを拠点としたGチームで活動し、ゼクス率いるホワイトファングと戦っていく。
最終決戦ではゼクスが搭乗するエピオンとの激闘の末に勝利。地球へ落下する
リーブラの破片を先行し、大気圏に背中から突入する体勢でツインバスターライフルを発射・消滅に成功。
ボンボン版では、エピオンを含む
ガンダム6機分のエネルギーを集中したツインバスターライフルの砲撃で
リーブラそのものを破壊する。
小説版では戦後、平和の象徴として、L4コロニーに祀られる。
MSよりも人間関係をメインにしたガンダムWらしく、主人公であるヒイロに巡ってくるまでに他のガンダムパイロット全員+ゼクス+上記の兵士等と様々なキャラが搭乗しているという特殊な経緯を持っている。
その後は他の
ガンダムと共に太陽に破棄される予定であったが、
バートンの反乱により
最後の戦場へ飛び立つ。
【搭乗者】
カトル・ラバーバ・ウィナー
CV:折笠 愛
ガンダムサンドロックのパイロットであり、資産家ウィナー家の御曹司。
地球圏を掌握したOZが次なる目標としてコロニーを取り込むことを知らせるため、他の
ガンダムパイロットたちにシンガポール基地から宇宙に上がることを提案。
デュオと五飛を先に宇宙に上げ、自身もサンドロックを自爆で失いながらOZの追撃を振り切って辛くも中立のコロニーに漂着した。
その後、実家に戻り父と再会するも、カトルが行ったオペレーション・メテオを無益なことと断じる父とまたも対立する。
OZに取り込まれつつあるコロニーの人々が
ガンダムを敵と見なしているのを感じながらも、再び戦う決意を固めるカトル。
一方カトルの父は、ウィナー家所有の資源衛星をOZの兵器開発のために利用させることを断固拒否していたため、コロニー政府の中で孤立を深めていく。
OZの圧力のなすがままに議会とコロニー市民はウィナーの排除を迫り、ついにカトルは目の前で父親を失うことになる。
家族を奪われた深い悲しみ、支配され操られていることも気付かず保身ばかりを考える身勝手なコロニーの人々への冷たい怒りと共に、カトルは封印されていた禁断のモビルスーツ、ウイングガンダムゼロを完成させてしまった。
ゼロシステムに支配された彼は、OZの資源衛星とコロニーを立て続けに破壊し、それを迎え撃つトロワ、ヒイロと激突する。
憎悪の化身となったカトルは圧倒的な強さでトロワとヒイロを追い詰めるが、トロワの捨て身の説得によって正気を取り戻し、ゼロシステムから解放される。
その後ヒイロや5人の科学者と共にOZに拘束され、実験としてゼロに搭乗させられ暴走したヒイロを止め、
メリクリウスをゼロと共に自爆させた後、ヒイロと共に地球に降下するのだった。
【原作名台詞】
- 「誰もわかってくれないんだね、優しい人の涙を…これでコロニーは満足なんだ…あなた達は満足なんだ!!」
「僕は決して忘れない…そして、決して忘れさせないよ…この日のことを! フフフフフ…ハハハハハ…! アハハハハハハハ…!!」- コロニーがOZと同調、卑劣な裏切りにより家族を目の前で奪われたカトルの心は荒む。
- 怒りと絶望で心が荒んだ彼の手により、禁断のMS「ウイングガンダムゼロ」が誕生する…。
- 「怖いんだね? 死ぬのが…だったら、戦わなければいいんだよ!!」
- ゼロシステムに取り込まれたカトルの精神状態を端的に表した台詞。
- 彼は人々を死の恐怖から解放するためにコロニーごと市民を消す方法を選んでしまう…。
- 「おかしいなあ…涙が流れている…...ひとつも悲しくないのに」
- そして、ツインバスターライフルでコロニーを消滅させる。しかし、その目からは涙が流れており、本心では決してコロニーの破壊は望んでいなかった事、まだ本来の優しさが残っていた事が窺える。
- 「駄ァ目なんだよ! それ以上僕に近づかないで!!」
- カトルを心配して接近したトロワだったが、カトルはツインバスターライフルを発射した。カトルのことを信じ切っていたトロワは、不覚を取ってしまうことに。
- 「僕はこのガンダムで、狂った宇宙の全てを破壊する…全ての武器を破壊することが、僕のやるべき事なんだ」
「コロニーも武装するよね…だから、僕はコロニーも破壊するんだ!」- 乗機であるヴァイエイトが大破し、自身も重症を負わされてなお、カトルを気遣うトロワ。
- しかしカトルは、『自分以外の武器を持った者は全て破壊すべき』という極端な思考に支配されており、トロワの言葉は届かない。
【その他名台詞】
- 「目の前で家族を殺されたボクの気持ちがキミになんかわかるものかァ!!」
- ボンボン版にて、ヒイロのメリクリウスに向けて、怒りを込めてツインバスターライフルを発射する。
トラント・クラーク
CV:中 博史
ツバロフ技師長の部下のOZ技術士官の特尉。名前はフランス語の30 (trente トラント)に由来する。
ツバロフ(OZ財団派)配下の技術士官。
「特尉」と呼ばれているが正確な階級は不明。
鹵獲されたウイングガンダムゼロの機体の特殊性に興味を持ち、ツバロフからの破壊任務を無視して独断で研究を始めてしまう。
それを知り、憤慨したツバロフが差し向けたOZの追撃部隊に対しウイングゼロに搭乗して応戦するが、最終的にゼロシステムに取り込まれてしまった。
ガンダムデスサイズヘルの攻撃でウイングゼロごと飛ばされた後の末路は不明。
漫画版ではヒルデの幼馴染として登場し、肉体に過度の負荷を与えるゼロシステムに心身共に破壊されながらもシステムへの執着を深めていった。ヒルデ曰く「昔はとても優しかった」のこと。最終的にはゼロシステムに耐えきれず死亡した(トラントの死を知ったデュオは涙を流した)。
『敗栄』では、プロトゼロの自爆に巻き込まれて死亡した。
後に彼の実兄として
リーオー及び
エアリーズを開発し、宇宙要塞バルジを設計したセイス・クラークがFrozen Teardropのトレーズ・ファイルに登場した。
大きな実績を残した兄に対して思うものがあったのかもしれない。
【原作名台詞】
- 「私はただの技術士官で終わるつもりはない。このガンダムのシステムさえ解明出来れば、ツバロフ特佐のモビルドールも時代遅れの無用の長物となる。新しいOZには新しいシステムが必要だ。その為ならどんなことでも私は行う」
- デュオとヒルデへの脅迫と共に自らの野望を語るトラント。
- 「広がっていく…私の意識が広がっていくぞ! もう少しで、全てが見える! もう少しだ! ハハハハハハハハハ!」
- 味方のはずのOZのリーオー部隊を殲滅しながら。もはや上記の野望のためなのかも疑わしいほどゼロシステムに囚われていた。
デュオ・マックスウェル
CV:関 俊彦
ガンダムデスサイズ及び
ガンダムデスサイズヘルのパイロットであり、ハッキングやセキュリティ破りを得意とする工作員の少年。
五飛とともにOZの月基地から脱出した後は、コロニーでヒルデと共にジャンク屋を営む傍ら、OZ宇宙軍への妨害を続けていた。
部品調達と調整を兼ねてデスサイズヘルでゲリラ的な攻撃を繰り返していたが、ゼロシステムに魅入られたOZの技術将校トラント特尉に発見され、ウイングガンダムゼロのゼロシステムの実験に協力させられる。
システムに圧倒されたデュオは、まともな人間の扱える代物ではないと戦慄を覚え、その性能に憑りつかれて暴走するトラントを撃退する。
なお、『敗栄』では、ウイングゼロ(プロトゼロ)に搭乗する展開はオミットされた。
【原作名台詞】
- 「なんてことを...オレはなんてことを...!」
「こ、こんなこと...人間に出来るもんか...」- 大量のデスサイズヘルに取り囲まれる幻影を見せられ、さらに自身の乗るウイングゼロのツインバスターライフルでコロニーを破壊し、その余波でヒルデが蒸発する未来を見せつけられるデュオ。
- MDトーラスを破壊したことで正気に戻るデュオだが、ゼロシステムの恐ろしさに戦慄する。
- この時の体験が、デュオの後の行動指針に影響を与えることになる。
- 「それはどうかな?相討ちって手があるぜ…!」
- トラントの搭乗したウイングゼロは、デュオのデスサイズヘルを圧倒していた。
勝利を確信するトラントだが、デュオは自爆を仄めかすハッタリをかます。
- あらゆる可能性を見せるゼロシステムの特性上、トラントの精神には自身の死のビジョンが即座に伝達されるが、それこそがデュオの狙いだった。
- 「お前が負けるとしたらオレじゃない!ウイングゼロに負けるんだ!!」
- デュオに翻弄され、ムキになったトラントはゼロシステムに取り込まれて完全に正気を失っていた。
- 本来の目的も忘れて勝利に憑りつかれたトラントは限界を超えてしまう…。
- 「人間にそんなこと出来やしないぜ。もしできる奴がいるとしたら、そいつは人間を超えた存在だ」
- ゼロシステムに取り込まれ、限界を超えたトラントはこと切れた。
- ゼロシステムの恐ろしさにデュオは改めて戦慄を覚える。
ゼクス・マーキス
CV:子安 武人
元OZスペシャルズの部隊長で、アニメ前半は主に
トールギスを駆り、
ガンダムパイロットと幾度も戦う。
しかし、次第に彼らの生き方に影響され、自身の在り方に疑問を持ち、南極での決闘後、ロームフェラ財団の調査隊に捕らえられる。
トレーズからの赦免を蹴る形でOZから差し向けられた刺客の部隊を振り切り、ハワードの助力を得て宇宙に上がることに成功。
サンクキングダム親善大使
ミリアルド・ピースクラフトを名乗り、コロニーに和平と非武装化を説き続ける一方、戦場では
ゼクス・マーキスとして仮面を被り2つの顔を使い分けることになる。
そんな中、
トールギスで戦い続けることに限界を感じていたゼクスはOZがウイングゼロを解体しようとする現場に
トールギスで突入し、機体の強奪を試みる。
激しい集中砲火に晒された
トールギスは中破し、
トーラス数機を道連れに自爆するもゼクスは無人のウイングセロに乗り込み、そのまま奪取に成功する。
以降、ウイングゼロはゼクスが
ガンダムエピオンと交換するまでの搭乗機となった。
【原作名台詞】
- 「素晴らしい…!この反応速度、この戦闘能力!」
- トールギスの自爆を囮にし、ゼクスはウイングゼロへの乗り換えを完了させた。
- そのまま戦闘に突入し、トールギスでは苦戦を強いられたMDトーラスを次々と撃破していく中で、ゼクスはその機体性能の高さを実感する。
- 「どうすれば、私の話を聞く気になる!?」
- OZとロームフェラ財団に対抗する同志として五飛と手を組みたいゼクスだったが、五飛に『敵の敵は味方』理論は通用しなかった。
- その後、話し合いで済ませるはずが五飛からの決闘の誘いに乗ってしまうあたり、ゼクスに交渉事は向いていないことが判る。
- 「戦況を確認する、貴様は敵か!?」
- 地球に降下して来たゼクスだが、目の前に現れたのは、敵を求めて彷徨するヒイロとガンダムエピオン。
- 倒すべき敵を見失っているゼクスはヒイロに問うが、ヒイロもまた戦う理由を見失っていた。
- 「殺しに来た者は殺せか...そう言うのだな、ゼロ」
「...いいだろう。純粋な戦士として、貴様との因縁の戦い、今ここで決着をつけてやる!」- 当初はサンクキングダムを防衛するために降下したゼクスだが、一足遅くサンクキングダムはすでに崩壊していたことを知る。
- では、このヒイロとの決闘には何の意義があるのか。自身が戦う理由として大義名分に拘るゼクスだが、大義名分を失った今、個人的な因縁を理由にヒイロとの4度目の対決に臨む。
ヒイロ・ユイ
CV:緑川 光
幼少期から工作員としての英才教育を叩きこまれ、ドクターJの下で
ウイングガンダムのパイロットとしての訓練を積み、AC195年、OZ殲滅のため
ウイングガンダムで地球に降下する。
降下直前、彼に直接指令を与えるドクターJにOZへの復讐の意味もこめて、指導者「
ヒイロ・ユイ」の名をコードネームとして与えられた。
常人を遥かに凌ぐ身体能力を持ち、銃弾を避け、鉄格子を素手で折り曲げ、分厚い鉄骨を素手で折り、反応速度はスーパーコンピュータでも計測不能。
ウイングガンダムの自爆に巻き込まれても、致命傷を負いながらも生還するなど、その能力の高さは多岐に渡る。
更には、搭乗者の精神を崩壊させる危険性すらある「ゼロシステム」さえも使いこなす強靭な精神力も併せ持つ。
ゼクスと機体を交換してサンクキングダムを去った後も、単独でOZに戦いを挑み続けていたが、リリーナがロームフェラ財団の代表に就任したことを聞き、彼女が財団の傀儡として利用されるだけだと判断し暗殺を試みる。
財団の議事堂に潜入しリリーナに銃口を向けるが、彼女の地球と宇宙の和解という理想が財団全体の支持をも受ける本物であると確認し、殺すことを止め、リリーナに期待を寄せた。
その後、ヘビーアームズを回収したサリィ・ポゥと共に宇宙に上がり、最初に再会した
張五飛と共に
ピースミリオンに合流、他の
ガンダムパイロット達と共にゼクスが率いるホワイトファングと戦う。
この頃になると、これまで通りの冷徹な言動の中にも他者を気遣う優しさが窺え、情勢全体を見極めて行動する柔軟さも見られるようになった。
そしてゼクスとトレーズを倒して戦争を終わらせることが自分がリリーナにしてやれる唯一のことだという言葉を残して、ゼクスとの最終決戦に挑む。
ヒイロとゼクスの戦闘は世界中に中継され、人々に戦争の虚しさを伝えた。
最後は地球に落下する
リーブラの破片を狙撃、これを撃破し、地球を核の冬から守るのだった。
【原作名台詞】
- 「気にするなリリーナ......命なんて安いものだ。特にオレのはな」
- リリーナを安心させるため帰還を約束するヒイロだったが、リリーナはヒイロが死ぬつもりなのだと理解してしまう。咄嗟に止めようとするが、ヒイロはゼクスとの最後の戦いへと飛び立ってしまう。
- 命が安いと知っていて、ヒイロはなぜ戦うのだろうか?
- 「ゼクス、強者などどこにもいない!人類すべてが弱者なんだ!オレもお前も弱者なんだ!」
- 「地球という強者がコロニーという弱者を生み出した」と論じたゼクスに対しての反論。
- ゼクスの考える平和も、結局は地球連合やOZが実現しようとした『強者が与えるだけの一時の平和』でしかなかった。
同時に、弱者のために一人で業を背負うつもりでいるゼクスもその実、強がっているだけの弱者の一人に過ぎない。
- 平和は誰か一人が考えて与えるものではなく、弱者である一人ひとりが考えて勝ち取っていくものであるという作品のテーマが込められた台詞。
- 「ゼロよ……オレを導いてくれ」
- ウイングゼロの全ての武装を失ったヒイロは、崩壊するリーブラの中を彷徨っていた。そこへツインバスターライフルを持ったアルトロンガンダムと五飛が現れる。
- 機械と言えど、ヒイロが他人に縋る貴重な一幕。
- 「オレは…...オレは…オレは…...オレは死なないいいッ!!」
- 地球に降下するリーブラを狙撃する際の叫び。
- 命が安いものだと知ってもなお、ヒイロは生きることを選んだ。
自分の命を顧みなかった彼が、自分の命に対して初めて責任を持った瞬間である。
- 自爆しても生きていたので視聴者からは「死ねない」なのでは?と野暮なツッコミがあったとか。
- 「任務......完了」
- リーブラの破壊を完了させたヒイロは、ウイングゼロと共に飛び去って行くのだった。
張五飛
CV:石野 竜三
シェンロンガンダム及び
アルトロンガンダムのパイロット。
月基地脱出後は
アルトロンガンダムの調整も兼ねて故郷のL5コロニーに戻ったが、OZの襲撃に際し出撃した直後に一族がコロニーごと自爆、戦闘には勝利するが悲惨な結果となる。
このコロニーの自爆で五飛がオペレーション・メテオに反対してまで守ろうとした妹蘭の墓も失われてしまった。
その後は竜老子の遺言に従い、最後まで孤独な戦いを貫こうと単独でOZ、ホワイトファング双方を相手に攻撃を繰り返すが、度重なる連戦でアルトロンは中破し、戦闘不能状態に陥ってしまう。
身動きが取れなくなったところを
ヒイロ・ユイとサリィ・ポォの乗るシャトルに拾われ、ウイングゼロに乗ることをヒイロに薦められる。
その際ゼロシステムが見せたビジョンから他の
ガンダムパイロットとともに戦ったほうが良いと判断し、以後
ピースミリオンで行動を共にすることとなる。
なお、『敗栄』では、ウイングゼロ(プロトゼロ)に搭乗する展開はオミットされた。
【原作名台詞】
- 「オレは独りでも戦える!死ぬまで独りで戦い抜いてみせる!」
- ゼロシステムが見せる提案を拒否し、あくまで一人で戦い続ける道を選ぼうとする五飛。
- そんな五飛に、ゼロシステムは更なるビジョンを見せる。
- 「違う!!オレの望みは決闘だ!」
- ゼロシステムは五飛に、倒すべき敵としてトレーズとゼクスの姿を見せた。
- 初めから二人を倒すべき悪と認識している五飛だが、トレーズとだけは正々堂々とした決闘での決着を望んでいた。
- 「そ、それがオレの未来か...」
「あいつら...やはりあいつらと道が同じになるのか」- ゼロシステムは、トレーズとの決闘を望むのならば他のガンダムパイロットたちと行動を共にすべきだと提案する。
- 決闘の結末まで見せないのがなんとも意地悪い。
- 「ミリアルド・ピースクラフトとトレーズクシュリナーダ、あの二人は倒す。それがオレの正義だ!」
- 進むべき未来が見えた五飛は、サリィの提案を受け入れてピースミリオンへの合流を選択。
- アルトロンはハワードの手によって修理を受けることになる。
トロワ・バートン
CV:中原 茂
ガンダムヘビーアームズ及び
ガンダムヘビーアームズ改のパイロット。
物語中盤、OZに捕らえられた
ガンダム製造技師達が開発した
ヴァイエイトのテストパイロットになり、ヒイロと共にウイングゼロでコロニーを破壊して回るカトルを迎え撃つ。
死闘の最中、ヒイロを庇ってウイングゼロのツインバスターライフルの直撃を受けるが、機体が爆発寸前にも関わらずカトルに語りかけ続け、正気を取り戻させることに成功する。
ヴァイエイトが爆散した後、宇宙空間を漂っていたところを救助され、とあるコロニーでキャスリンと再会するが、記憶喪失となっていた。
そのままキャスリンの弟としてサーカス団で働くが、記憶を失ったトロワは戦争の影に怯える大人しい少年になっていた。
デュオやカトルが会いに来た際には、キャスリンがもうトロワを戦争には行かせまいと彼らを追い払っていたが、サーカス団のあるコロニーが戦争に巻き込まれた時、キャスリンを守るためにカトルと共に再び戦場に戻る。
身体に染み付いたMS操縦技術だけで戦い続けるが、キャスリンのいるコロニーがOZに占拠された際、独断でウイングゼロに搭乗して出撃。
ゼロシステムに取り込まれかけるがカトルの呼びかけで正気を取り戻し、システムが見せたイメージによって記憶も取り戻した。
完全復活した後は、宇宙用に改造されたヘビーアームズ改で戦い抜く。
なお、『敗栄』では記憶を取り戻すまでの展開が異なるため、ウイングゼロ(プロトゼロ)に搭乗する展開はオミットされた。
【原作名台詞】
- 「昔、誰かが言ったような気がする。感情のままに行動することは人間として正しい生き方だと」
- キャスリンを守り、カトルを助けるため、トロワはサーカス団を離れてカトル達と合流することに。
- 「無事でいてくれ、姉さん......」
- OZ宇宙軍に占拠されたコロニーにはキャスリンがいた。キャスリンを助けたい一心で、トロワはウイングゼロで単独出撃してしまう。
【VS.シリーズの活躍】
他媒体での不遇さを一切感じさせない、多くの作品で一定以上の地位を持つ機体として登場している。
ガンダムVS.ガンダム
3000GPで唯一変形可能な万能機体。
4種類もの照射系兵器を備え、射撃の瞬間火力と与ダウン力は他の追随を許さない。
射撃バリアやシールドを貫通し、スーパーアーマーの敵もダウンさせることができるほど。
ただ、4種類とも独特の癖があるため、使用には若干の慣れを要する。
リロードや硬直も長いため、近距離ではコスト相応の格闘も使っていく事が重要である。
なお、VSシリーズではWの
ガンダムパイロット4人は強化人間扱いされている。
幼い頃から兵士としての特殊な訓練を受けてきたからなのだろうか。
ガンダムVS.ガンダム NEXT
難点であった射撃のリロードの遅さや硬直がシステムにより改善され、積極的に狙うことができるようになった。
残念ながら照射系は全て射撃バリア(とシールド)で防がれるようになったが、
距離次第ではバリアを剥がしながらそのままダメージも与えられる。
家庭版の追加機体を含めても単純に考えたらほぼ最強の座はまだ誰にも譲っていない?
ガンダムVS.ガンダム NEXT PLUS
メインから特射にキャンセルすると特射が発射される少しの時間メインの射程が特射と同じになるバグがあり、実質狙撃が可能になっている。
また、とあるミッションでは原作最終話の再現で射撃武装の弾数がない状態(バスターライフルが飛んでいったため)でエピオンとの一騎打ちをする…というものがあるのだが、アシストや射撃CSは普通に使えるので原作再現にこだわって格闘戦のみで戦おうとしなければ敵ではない。
EW版が参戦したが台詞はほぼ本機と同じだが、一部台詞は新録のようだ。
EXVS.
TV版ガンダムW枠が消滅し、本機に限らず他のW勢の機体もEWシリーズに取って代わられた。
そのためTV仕様のゼロはリストラされ、
EW版のみが参戦している。
EXVS.FB
2012年12月18日に追加され、TV版Wシリーズが一作品ぶりに復活した。
コストは3000。バスターライフルやマシンキャノンによる各種射撃と特徴的な格闘、ネオバード形態への変形機構、射撃CSによる武装の強化、M.E.P.E.のような時限式の誘導切り効果を付与する「ゼロシステム」を格闘CSに備えた格闘寄り万能機。耐久力はV2と並び、3000としては低めの620。ゼロ同様誘導を切る武装を持つF91の耐久設定を鑑みると妥当であろう。
最終回の序盤や後期未完成OPの再現で常時左手にツインバスターライフルを持ち、右手にビームサーベルを持つ。
そのためかメイン射撃は前々作やEW版と異なり、一般的なBRと仕様がほぼ同じでズンダが可能。
この機体の目玉である射撃CSは試作2号機のサーベル・チャージや
スサノオの入魂ような武装強化&武装切り替え。
発動中はバスターライフルの銃口に黄色い炎が揺らめき、メインがEW版のような照射となり、特射のロリバスの火線と威力が強化される。
サブのマシンキャノンは射角が狭いが移動撃ち可能で、強めの銃口補生がかかり続ける性質や判定の太さが優秀であり、特に対格闘において強力な近接択となっている。見た目は異様にばらけ、ショットガンのようである。
(余談だが、1形態で移動撃ち可能な射撃を3種持つ機体はゼロと
ヒルドルブ、そして続編でコストアップしたアリオスのみである)
また、格闘寄り万能機というだけあって格闘は高性能。
各種格闘は射CS中メインからキャンセル可能であり、特に前格は
アルケーガンダムの前格のようにダウンした敵を拾い上げすることができるため相性が抜群。また、CS中メインで敵を動かして格闘Cで取るという事もできる。
横格や変格も水準以上で、揃うべきものが揃っているといえよう。
良好な基本性能に加え射撃格闘ともに隙がなく、ゼロシステムによりいざというときの生存力も高いが、赤ロックが短く遠距離から差し込める武装がリロードの長い特射のみなので、同コストの射撃機と比べると後衛能力が低いのが弱点といえば弱点か。
以上のように強力な性能を持つため、2度の弱体化を受けながらも解禁以来常に環境トップに君臨している。
全国大会でも
ガンダムMk-IIとともに圧倒的な使用率を誇り、実況の某氏にも度々ネタにされていた。(ただし優勝はリボ・ジオングのペア)
一方で
ライバル機もNEXT以来の復活参戦。こちらも相変わらずの超玄人仕様で、(タイマンならまだしも)ゼロとの直接対決はもはやいじめ。
「何故だ、何故にこうも…」
台詞に関してはかなり豊富で、第二次スパロボZプレイヤーならにやりとしそうな刹那の「
ガンダム」に対しての台詞や、リボンズやネーナ、ハサウェイと掛け合い台詞が多い。
そしてマリーダ(
クシャトリヤ)とも掛け合いがあるが、やたらと仲が良く、敵味方問わず親密で豊富な掛け合いをする。
PS3版のDLCにて、カトルが搭乗したバージョンが追加された。コストは2500。
目立った変更点は射撃CSが消えたこと、特射が強化されたこと、覚醒技がロリバス強化版になったこと。
MBとは比べ物にならないくらい優秀だがいまいち派手さに欠ける機体であるが、ミッションモードでは闇討ち気味のロリバスや覚醒技が恐い機体となっている。
プレイヤーが使う分にはヒイロ機の劣化。覚醒技もキャンセルできないので下手すると隙をさらすだけになる。
EXVS.MB
流石に強力すぎたのか、ゼロシステムは1出撃に一回しか使えなくなり、火力も下方修正を受けたが、依然として高性能なのは変わらない。
カトル機もエクストラ機体枠で参戦している。
ただ、家庭版同様ゼロの象徴ともいえる射撃CSが消えており、その上ロリバス以外はヒイロの劣化である上、オリジナル同様ゼロシステムも一度きりであるので、特有の強みが薄く厳しい状態にある。
おまけにヒイロ機の下方修正のついでに全く悪さをしていないカトル機も同様の修正をされてしまい、泣きっ面に蜂ということに。ぶっちゃけドライブの有無を考えたとしても家庭版の方がゼロシステムのリロードにより性能が高いと言えることに。
おまけにコストが本機よりも下なのに本機よりも性能の高い僕のサンドロックの参戦によりカトルを使えるといった利点もなくなった(おまけにサンドロックの方が他のキャラとの掛け合い台詞なども豊富)であり、かなり厳しい状態にあると言ってもいいだろう。
ちなみに同じW勢との掛け合い台詞はこっちの方が多い。
EXVS.MBON
ローリングバスターライフルの射程が落ちた代わりに、レバーNにNEXTのようなツインバスターライフル(照射)が追加された上に誘導切りの変形解除を得るなど新たな強みを手に入れた。
カトルの方は、メインが一発増えた代わりにオリジナル同様ローリングバスターライフルの射程の短縮、変形時の移動力低下など弱体化を受けた。他のエクストラ機体同様オリジナルのような追加武装はない。
しかし、元の機体性能が優秀なため、足回りはまあ悪くないし、オリジナル同様メインの幅が広いのでひっかけやすく、Sドラ中の連射性能はなかなかに厄介…だが他はお察しください。
GVS
当初はEXVS.シリーズに比べて台詞が新録されたくらいでほぼ変わらなかったが、アップデートで他の
ガンダムパイロットやミリアルドにパイロット変更が可能になった。
EXVS.2
GVSの仕様に加えて、アップデートにて新武装を数多く追加。
変形解除からの狙撃、強襲性能の高い変形中に銃口補正が強力かつ強よろけのバルカンを連射しながらの急速接近、真下に変形解除などかなりの強化を受けた。
さらに今作より再びゼロシステムがリロードするようになり、エピオンと並んで環境トップになった。Wファンにはたまらないだろう。
エピオンが最後らへんで弱体を受けたがゼロは最後までノータッチなので「変形解除で逃げた」と言われたこともあったとか。
GVSのおかげで新録台詞が増えており、TV版後半の台詞が追加された。
EXVS.2 XB
案の定弱体化。特格関連のブースト消費量とツイバスの慣性削除、変形バルカンのよろけ度合いが大きな弱体化ポイント。
とはいえ基本コマンドに大きな変更はなく、誘導切りを始めとした「体幹の強さで読み勝つ」コンセプトが継続したのは幸い。
この手のお仕置き機体としては珍しく共通の耐久増加を受けられたため、従来のような打たれ弱い感はかなり薄れている。相手低コストを圧迫する分にはまだまだ十分強い。
EXVS.2 OB
まず射撃CSが2段階チャージとなり2段階時LV2ではこれまでより強化され、メインは機体一機分の大きさの移動ゲロビに、特射のツインバスターライフル照射は前作の後覚醒技並みに、特にローリングバスターライフルはフェイント不可なほどの爆速発生、太さ、高弾速すべてを併せ持つ超兵装となった。
LV2特射の追加で後覚醒はなくなり、ローリングバスターライフルの開幕使用は不可になったが、それ以外は耐久含め強化か据え置きという超厚待遇。
その後のアプデでロリバスの火力減とLv2の発生低下を受けたが、発生についてはスローでもわからないレベルで大きな痛手ではなかった。
【勝利・敗北ポーズ】(ガンダムVS.ガンダム、NEXT)
勝利ポーズ
エレガント立ち。
NEXTではエピオンと同じく胸部センサーが光る。
敗北ポーズ
自爆。
NEXTではエフェクトが派手になった。
【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.FB、MB)
勝利ポーズ
通常時:ローリングバスターライフルの構えを取る。
ゼロシステム発動中:右腕でライフルを掲げて、センサーを輝かせる。エレガント。
ちなみに、カトルがコロニーを破壊させる時の再現である。
覚醒技で勝利:右腕でライフルを持ち上げてから正面に向けて構える。
敗北ポーズ
自爆。
NEXTと同じ感じだが爆風の色が違い、ライフルやシールドを持っていない。
EW版とモーションを共有しているのか、完全に同じ挙動で爆発する。
【勝利・敗北ポーズ】(カトル搭乗)
勝利ポーズはローリングバスターライフルポーズのみ、敗北は共通。
【その他の活躍】
本シリーズでの大活躍に比べて他の作品などでの扱いはかなり不遇。
スパロボやGジェネなどではEWと同時参戦だとEW版の前座や下位互換扱いされることが多く、そもそも本機はスパロボに参戦機会に恵まれない(EWの方がストーリーも短くキャラも少ないので扱いやすいのが大きいだろうが)、ガンプラなどでもEW版の方が優先されており(HGAWでは本機の方が先に出たが)、MGに至っては「敗者たちの栄光」より追加された本機そっくりの「
ウイングガンダムプロトゼロ」という非常にややこしい事になっており、それによりMG、その次に1/100、そしてHGの順番で優先して参戦させていた「ガンダムブレイカー2」では参戦できなかった。
一方で「トライエイジ」ではEW版ゼロよりも先に参戦している、HGACでもEW版より先に発売される、など、近年扱いは良くなっているといえるかも。
もしかしたらVSシリーズのTV版ゼロが強いのはその他の作品で不遇な分強いのかもしれない。
ガンダムブレイカーバトローグ
宇宙空間での戦闘を想定した本機を基に、重力下における空中戦を重視したガンプラ「
ウイングガンダムスカイゼロ」が登場。
フォウ・ムラサメを基にしたAIパイロットが操縦する。
SDガンダム GGENERATION
基本性能は高いが、やはりというかEW版の前座扱いであることが殆ど。
EW版の地形適正が高いことや、武装面があまり変わっていない事も拍車をかけている。攻撃演出もEW版に比べシンプル。
『OVERWORLD』においてようやくEW版と同格といえる性能になった。TV版最終話の
リーブラ狙撃を意識した攻撃演出は一見の価値あり。
また、第一作ではヒイロが強化人間だったのは有名な話でファンネルも使えたが、第二作の『ZERO』からは普通のオールドタイプになり、その後のシリーズでも覚醒武装の威力や射程が変動する覚醒値は0のままとなっている。
スーパーロボット大戦
上記にもあるようにEWと同時に参戦している場合はEW版の前座扱いをされている。
そうでない作品は『D』、『OE』、『第2次Z再世篇』くらい。
『第2次Z再世篇』においてはEWが参戦していないので後期主役機扱いされており、性能もEW版含めても歴代屈指の性能をしており、さらにストーリー上でも原作再現も多く、
ダブルオーライザーの兄弟機という設定もありクロスオーバー面でも大きく活躍をした。戦闘アニメも非常に出来がいい。
前作『破界篇』に引き続きヒイロは刹那とは相棒のような関係になっているが、沙慈からリリーナの手紙を破いた件に触れられ、女性陣から責められるという場面も。
なお次回作『第3次Z』ではEW版に代わりいなくなった。
シンが一瞬だけ違和感を感じていたが誰も反応せず、それ以降触れられることはなかった。
参戦できなかった理由は大人の事情、そしてPSPからPS3に移行し、HD対応で全機体の作画しなおしによる作業量の問題及び予算の問題があったものだと思われる。
ガンダムブレイカー
上記の理由で「ガンダムブレイカー2」ではMG、1/100、HGの順に優先度があるのかMGで出ていたプロトゼロに参戦枠をとられ参戦は叶わなかった。放送当時に1/100キットはあったのに…
「モバイル」でようやく参戦。胴体パーツにはスパロボやGジェネみたいな演出付きのスキル「コロニーブレイク」があり、相手を一閃した後背景が宇宙になり、決めポーズ(EXVSシリーズ覚醒時勝利ポーズ)からツインバスターライフルで攻撃。その後コロニーが消滅する演出が入る。
ガンダム無双
1作目より登場。シナリオによっては
東方不敗から無理やり石破天驚拳を伝授される。
Gジェネでヒイロにゴッドフィンガーを使用するとこの作品を彷彿とさせる発言をする。
30th GUNDAM PERFECT MISSION
ガンダム30周年を記念して作られた1st~00までの主役機(NEXTPLUSに参戦した作品)がジャングルから宇宙まで
ガンダムのコアファイターを送り届けるために援護するPV。
迫りくる隕石?をGX、EW版ゼロと共にツインバスターライフル×2、サテライトキャノンで破壊した。
現在でも珍しいであろうTV版とEW版が映像で共に動く作品。
最終更新:2024年08月30日 14:10