【設定】
地球外変異性金属体「ELS」が、火星付近で交戦した
ジンクスIVを取り込んだ結果、擬態できる様になった姿。
カラーリングは金属色になっていて、どちらかというと指揮官機の配色に近い。戦闘力の方はほぼ同等。
GNドライヴの機構を模倣したため背部から紫の粒子を発している。
一見するとジンクスIVそのものだが、カメラアイが単眼モノアイ状、手持ち武器が腕と一体化している、擬似太陽炉のコーンは円錐型ELSがそのまま残っているなど、細部に違いが出ている。
なお、粒子の色が紫なのは敵味方の区別を付ける演出上の都合らしいので、実際には差異がないと思われる。
【武装説明】
侵食
相手に取り付く等して接触し、侵食して一体化を図る。
ELSに取り込まれた人間は基本的に死亡してしまう。
GNビームライフル
本機の主兵装の一つ。右腕と一体化している。
GNロングバレルビームライフル
本機の主兵装の一つ。こちらも右腕と一体化している。
GNビームサーベル
掌に開いた穴からビーム刃を発生させる。
NGNバズーカ
本機の主兵装の一つ。こちらは両腕と一体化している。
GNシールド
両肩に装着されている実体盾。
【原作内での活躍】
最終決戦時にて無数の小型ELSが合体し出現。
数の暴力で地球連邦軍とソレスタルビーイングに多大な被害をもたらした。
最終的に刹那がELSとの対話に成功した後、他のELSと共に合体し大きな花となった。
コミカライズ版では劇場版初期構想だったELSダブルオー及び外伝から逆輸入されたELSガデラーザが登場したためこちらは未登場。
【パイロット説明】
ELS
読みは「エルス」。正式名称はExtraterrestrial Livingmetal Shapeshifter(地球外変異性金属体)。
ワームホールを用いて様々な星系を旅する種族であり、太陽系には木星の大赤班にワームホールを発生させて通って現れた。
ワームホールから現れた先遣隊は付近に放置されたCBの木星探査船と融合して地球へ接近し、異常を感知した連邦部隊によって破壊されるも、不自然に燃え尽きなかった破片と共に地球に落下。
落下地点の周辺に存在している機械と融合し、各地で不可解な事件を引き起こした。
知性は有するものの地球人とはかけ離れたメンタリティを持ち、脳量子波によってコミュニケーションを行う群体である。それゆえ、地球人やイノベイドが放つ脳量子波に惹き付けられている。
またELSの一つ一つが『個』ではなく『群』全体が『個』として種族間でネットワークを形成して並列思考する生物でもあるため、その思考情報量は人の許容量を遥かに凌駕する。
そのため、彼らの脳量子波は人類にとって強烈な“叫び声”のようなものであり、それを常に大量に放っているため刹那やデカルト、ルイスといった高い脳量子波を持つ者はその激しい干渉に苦しめられ、取り込まれた者はその膨大すぎる情報量の前に脳が焼き切れ自我崩壊していった。
劇中では大小様々なELSが登場し、大きなものは衛星サイズにもなるが、一定以下まで小さくなると生命体としての活動を停止してしまう。
ELSが太陽系に現れ地球圏に接近した理由は、母星が滅亡の危機に瀕しており知的生命体に対して助けを求めていたためだった。しかし、少なくとも地球の生物とは全く異なる意思疎通方法しか持たず、ELSが原因で不可解な現象が多発していた地球側からすれば侵略者としか思われなかった。
MSや艦船と無理矢理融合を試みたのは母星滅亡の危機でELS側が焦っていたのが理由で、MSと艦船に擬態し大規模な戦闘行動を行ったのも、ELSが先制攻撃を受けたとはいえこれを地球圏でのコミュニケーションと誤解したためでありELSとしてはこれもいわゆる挨拶に過ぎなかったのである。
刹那との対話でこれが間違いだと気付き、誤解が解けた事で戦闘行動を終了し、対象の自我が崩壊しない親和的な融合を行うことで地球人類との共存を選ぶのだった。
しかし、この戦闘で地球側も多くの犠牲者が出た事に変わりなく、戦後に反ELS・イノベイター派の武装組織も現れソレスタルビーイングも対応に追われる事になったという。
ちなみに作中中盤、カティ・マネキンの「地球上でのELSの被害が再発するかもしれない」という懸念に対してパトリックが「あんな偶然はもうありませんよ。もしあったら、地球は完全に狙われています。悪い宇宙人によってね」と気遣う場面があるが、結果的にパトリックの考えは正解だったといえる。
【ゲーム内での活躍】
EXVS.MB
EXVS.2
従来通りブレイヴのバーストアタックに登場するほか、敵専用機として出現。
原作のように侵食攻撃があるかどうかは不明。
【その他の活躍】
ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ
暴走した人工結晶体に操られたガンプラとして登場。
ガンダムダブルオーシアクアンタのGNソードビットで手足を落とされ、GNソードから伸びた粒子帯で切り刻まれて撃墜された。
SDガンダムGジェネレーション
「OVER WORLD」にて初登場で敵専用機。何故かGN粒子やビームの色がピンクになっている。
「クロスレイズ」ではビームサーベル、ロングライフル、バズーカ2丁持ちがそれぞれ別ユニットとなっている。ビームの色は紫に修正された。
また、特定の
ステージではELSジンクスIVとは別に、小型ELSが攻撃したユニットに擬態するギミックがある。
スーパーロボット大戦
「UX」で初登場。ジンクスIV型は基礎性能が原型機を上回り、パイロット能力も高いなどの強敵として現れる。
「BX」の特定のステージでは他作品のイベントの都合上気力がオーバーフローした状態で現れる。また、通常のジンクスIVと共に現れるが、あちらはいきなりトランザムを使ってくるのでトランザムのないELSの方が相対的に戦いやすくなっている。
通常のELSは「侵食」または「融合」の特殊能力があり、作品によって変わるが攻撃に当たると気力またはエネルギーが減少し、エネルギーが尽きる、気力が既定値を下回ると被撃墜扱いで強制撤退させられる厄介な敵として登場する。幸いジンクスIV型には備わっていない。
また、Gジェネのように別機体に擬態する事はなく、演出の都合上
物理的な格闘攻撃や
突撃をしても機体が侵食される事はない。
ちなみに「V」ではELSは刹那達のいる世界とは別世界の存在となっており、地球から16万8千光年離れたガミラス本星付近に出現し、最終的にそこで花を咲かせる。
最終更新:2024年09月23日 07:59