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2013.10.17 DEナイト大谷インタビュー
661.
DEナイト大谷インタビュー
2013/10/18(金) 10:17:32
131016 HBCラジオ「ファイターズDEナイト!!」
大谷翔平インタビュー 書き起こし
インタビュアー:川畑恒一
---------------------------------
◆今シーズンについて(1)◆
川畑:プロでの一年目のシーズンを終えて、今、率直なご感想としてはいかがですか?
大谷:すごくあっと言う間だったな、という感じですし、もうちょっとやれたかな、と思う部分も
あるので、そこを今反省してフェニックで頑張っています。
川畑:投打のそれぞれで伺っていきたいんですけれども、一年目にしてはけっこう出来た、という
思いと、それから逆にもっとやれたかも、という思いと、今、
どっちの思いの方が強いでしょう。
大谷:うーん、実力が出ているだけだと思うので、良く出来たとも思わないですし、
全然ダメだったなとも思わないので。ただ、自分の力が数字に表れているな、とは感じるので、
そこをどんどんどんどん上げていけるように、もうちょっとしっかりやりたいな、と思います。
川畑:シーズン前半を振り返って、けっこう自分では順調なスタートを切ったという
イメージはあったのでしょうかね?バッターとしては。
大谷:そうですね。すごく使っていただいて、試合で経験をさせていただいたので、
日々成長しているな、とは思いますし、少しずつですけど、段階を追って
成長しているかな、と思います。
川畑:初ホームランも夏には出たりとか、順調な活躍の一方で、シーズン終盤にはけっこう苦しんで
いるのかな、というような印象もバッティング面であったんですけれどど、その辺りの
一年間の波というか、その辺りはご自身でどういう風に捉えていますか?
大谷:調子の波も、誰にも来ると思いますし、ただそこでしっかりと修正して早く立ち直ると
いうのがすごく大事だと思うので。そういう修正する力だったりとか、
どこを修正すればいいのか、というのを考えながら、一個一個経験しながら行きたいな、
と思います。
663.
DEナイト大谷インタビュー
2013/10/18(金) 10:18:36
◆今シーズンについて(2)◆
川畑:数字の上では77試合出て2割3分8厘、ホームラン3本、20打点という成績だったわけでけれども、
改めてこの数字、ご自身ではどう受け止めていますか?
大谷:さっきも言ったように、自分の力がそういう数字に出ていると思うので、そこで出た数字を
しっかりと受け止めて、次に繋がればいいのかな、とは思います。
川畑:今年一年間やってみて、どうでしょう。バッターとしての具体的な来季の目標というのは、
何か今、数字で考えている部分はありますか?
大谷:数字ではないですけど、はい。でも、しっかりとチームの中軸として、まず安定して一年間
結果を出せるように。
川畑:そしてピッチャーでは、シーズン途中から一軍の舞台に上がるようになって、プロ初勝利、
3勝を挙げたという感じなんですが、ピッチャーとしてはデビューが野手より
若干遅れましたが、この辺りはご自身でどういう風に感じていました?
大谷:そこもスタッフの方々がすごく考えて下さって、最初は、下でしっかりとやってから
投げるという段階を踏んでいただいたので、そこの部分もすごく感謝したいですし、3勝、
良いか悪いか分からないですけど、はい。来年はもっと勝てるようにしていきたいな、と
思います。
川畑:印象に残っている試合というのは、ピッチャーとしては今季ありました?
大谷:初勝利はすごく嬉しかったですし、ただ負けた試合というか、田中さんと投げ合った試合は
負けてしまったので、負けた試合もすごく悔しさはあるかな、と思います。
川畑:田中投手と投げ合った時は、すごくいつも以上に状態も良く見えて、途中まではゼロに抑えて
いましたし、あの試合というのはご自身にとって特別な思いというのはあったのでしょうか?
大谷:楽天も首位でしたし、はい。まだうちもクライマックスを狙える位置だったので、
どんどんどんどんいい雰囲気で行きたいな、とは思ってたので。何とか勝ちたいな、とは
思ってましたけど。やっぱり改めてすごいピッチャーだな、と感じました。
川畑:野手としても、随分田中投手とは対戦がありましたけども、一年間の対戦を終えて
いかがですか?
大谷:総合的にすごく高くて、一年、手も足も出なかったな、というような感じで
終わってしまいましたし、もっと成長してしっかりと、そういうピッチャーからも
打てるようなバッターになりたいな、と思います。
川畑:ピッチャーでも一軍でローテーションに入って行ける、という手応えみたいなものは
今季の中で掴めましたか?
大谷:まだまだ力もないと思いますし、終盤までまだ投げ切れている試合もないので。
この、本当にオフにしっかりと身体も作りたいですし、そこで成長して来年にまた繋げれば、
一年間ローテーションを守れるピッチャーにどんどんどんどんなって行けるのかな、と思います。
664.
DEナイト大谷インタビュー
2013/10/18(金) 10:19:49
◆二刀流について(1)◆
川畑:高校時代はもちろん、ピッチャーも、野手としての練習、バッターとしての練習も
当たり前のように両方やっていたと思うのですけど、プロに入って俗に「二刀流」と言われる
両方への挑戦をしてみて、改めて感じる部分というのはありましたか?
大谷:一年通してやるのもすごく難しいと思いましたし、どっちもやるとかやらないとかではなくて、
144試合しっかりと戦う、というのはすごく難しいことだな、と思ったので、
来年はそれも分かった上でしっかりと、体調の持って行き方とか、一年通してしっかりと
やりたいな、と思います。
川畑:前例のない挑戦と言いますか、二刀流といいますか。これは大谷選手自身が、やはり
ファイターズに入団する時に「やってみたい」という思いだったのか、
あるいは球団から、監督から「挑戦してみて欲しい」というような思いと、
どちらのニュアンスの方が強かったんでしょうね。
大谷:提示されるまでは、そういう考え方も自分の中にもなかったですし、そういう風にやれると
いうのもなかったので。うーん、ただ、そういう風に言ってもらえて、すごく自分の中では
「やりたいな」というか、そういう気持ちがあったので、はい、決めました。
川畑:正直その、球団から提示されるまでは、勝負するとしたらどちらで勝負したいというのは、
やはりご自身の中であったんですか?
大谷:最初はピッチャーで行くつもりでしたし、高校でも怪我をして、ピッチャーの練習も
あまり出来ずに来たので、そこでもう一回しっかりとピッチャーをやってどうなるのかな、
というのも自分の中でも気になっていたので、最初はそのつもりで行こうとは思ってました。
665.
DEナイト大谷インタビュー
2013/10/18(金) 10:20:28
◆二刀流について(2)◆
川畑:私もプロ野球の中継をしているので、色々な評論家の方がやっぱり、どっちかに絞れば、
もっとどっちかですごい成績を残せる、というような、逆に言えば今はちょっと
両方に挑戦することで中途半端になってしまっているんじゃないか、というような
周囲の声というのは、多分伝わって来る部分もあると思うのですが、その辺りは
ご自身で一年間やってみてどうでした?
大谷:んー……、どっちかに絞ればもっと結果を出せたんじゃないかな、とは
僕自身は思わないですし、ただ自分の力がそこまでだった、というようなことだと思うので。
ただ、周りの方々も期待してくれて、どっちかに絞った方がもっと結果を
出せるんじゃないか、という、そういう期待を込めて言ってくれる方々もいるので、
そういう言葉はすごく大事にしていきたいな、とは思います。
川畑:まだご自身では両方に挑戦していこう、という気持ちの方が強いでしょうか?
大谷:そうですね。まだまだこれからだと思いますし、もっともっと力を付けて
頑張りたいな、とは思います。
川畑:最終的にはどちらか一本にに絞ろうとか、そういうことというのは、今、ご自身の頭の中には?
大谷:今はないですね、はい。
川畑:両方目の前のことを一歩一歩という。
大谷:そうですね。
川畑:あー。そういう意味で言うと、今、フェニックスでは、とりあえず
この期間はということで、今、投手一本に絞った調整をして、実際登板もされましたけれども、
今、こういう調整を進めて、何か身体の変化とか、調整のの仕方とか、
感じている部分はありますか?
大谷:調整に充てる時間はすごく多いかな、というか、今までに比べては余るぐらいなんですけど、
その中で感じることもあると思いますし、そこでまた出た課題をしっかりと克服して、
両方やった時にそれを生かせればいいかな、とは思います。
666.
DEナイト大谷インタビュー
2013/10/18(金) 10:21:08
◆ヘッドスライディング◆
川畑:9月の楽天戦の時でしたか、野手として出場して、最後サードゴロ打って
一塁へヘッドスライディング、というのがありましたが、あの時はどんな心境で
一塁に飛び込んで行ったのでしょう?
大谷:無意識だったのであまり覚えてないですけど、とにかくセーフになって、
何とかチャンスを拡げたいな、とは多分思ったんだと思いますけど。
川畑:あの試合後、監督にはちょっと注意を受けたみたいですけれども(笑)。
大谷:「その気持ちは嬉しい」とは言われたので、はい、その気持ちだけ持って、次からは
やらないで、やらないでというか、気を付けたいな、と思います。
川畑:やはり「気持ちは嬉しい」というのは言われたんですか?
大谷:コーチにも言われましたけど。
667.
DEナイト大谷インタビュー
2013/10/18(金) 10:21:50
◆日本球界を選んだこと◆
川畑:一旦は最初から海外で挑戦をしよう、という思いを持った中でのプロ野球生活の
一年目だったですけど、今、改めて日本球界からスタートを切る、ということを
決めたことに対する一年間での実感というのはいかがですか?
大谷:本当に入って良かったな、と思いますし、はい。本当に色んな事を経験させてもらって、
北海道でいっぱい色んな事を学んだので、本当にこの一年、ファイターズに入って
良かったな、と思ってますし、またそれを来年にしっかりと繋げて、どんどんどんどん、
みんなの前でいいプレーが出来ればいいかな、と思います。
川畑:逆に言うとどうですか、もしあのままアメリカに行ってたらどうなっていたかな、とか
感じるところというのもあるんですか?
大谷:今は考える暇もないですし、本当にシーズン中は寝ることに(笑)、
早く寝たいなあ、とか(笑)、帰ったらもうすぐ、そんな感じだったので。あんまり
そういうの考える時間もなかったなー、というような感じでした。
川畑:やはり144試合というのは、そういう意味で言うと長かったですかね?
大谷:終わってみればあっという間でしたけど、やってる時は意外と一日長くは感じました。
川畑:家に帰って来たら、宿舎に帰って来たら、疲れて早く寝たいな、みたいな一年間の中で、
リラックス出来る時とか、心底楽しいと思える時はどういう時だったですか?
大谷:ごはん食べてる時と、寝る時ですかね。
川畑:やっぱりそうですか。
大谷:はい(笑)。
668.
DEナイト大谷インタビュー
2013/10/18(金) 10:22:29
◆リラックス出来た時◆
川畑:あと、リラックス法としては、どんなことをやっていたんですか?
大谷:……リラックス法ですか?
川畑:結構こうやってマスコミに追い回されて、試合も注目を受ける中でやって、
帰って来て「はぁ……」っていうような時はどういう時だったのかな、と。
大谷:うーん……そうですね、友達が、高校の野球の友達がいる地方とかもあるので、
そういう時はたまにごはんに行ったりとか、違う話をしたりするのは、
すごく気分転換になるかな、とは思います。
669.
DEナイト大谷インタビュー
2013/10/18(金) 10:22:58
◆栗山監督について◆
川畑:栗山監督の存在というのはすごく大きいと思うのですが、おそらく入団交渉の時から
直接立ち会われて。大谷さんにとって栗山監督というのは、どういう存在ですか?
大谷:すごく大切な方というか、この道に導いていただいたので、すごく感謝もしてますし、
もっともっとそのために恩返し出来るように、チームが優勝出来るように、
力になれればすごくいいかな、と思うので。そのために練習もしっかりとやりたいですし、
もっと成長した自分を見ていただければすごく嬉しいかな、と思います。
川畑:我々のぶら下がり取材を禁じたりとか、大谷選手自身も、外出する時はある程度
報告を求めたりとか、親心みたいなものを感じる部分もあったのですが、その辺は
大谷さんご自身はどういう風に受け止めていましたか?例えば外出の時の報告とか。
大谷:そこもそうですね、すごくそういう風に思ってくれて、そういう風にしていただいているので、
僕としても嫌だな、とか思わなかったですし、当然のことだなと思ったので。そこは
あまり苦にはならなかったです。
川畑:オールスターの時は、多少その辺でお小言もいただいたみたいですが。
大谷:あの時はそうですね(苦笑)。グダグダになっちゃったので、はい。
川畑:まあついつい……という?
大谷:夜はけっこう遅かったので、連絡してもいいのかなぁ、とは思いましたけど。
川畑:あー、なるほど。逆に遅すぎて「連絡しちゃ悪いかな?」みたいな気遣いも。
大谷:僕の中ではしてましたけど、監督にしてみたら多分そっちの方が…(聴き取れず)
川畑:その後はそんなこともあまりなく?
大谷:そうですね。あまり外出することもないので、本当に先輩の方に食事に誘って
いただいたりとか、そういう機会しかあまり出歩く機会もなかったかな、とは思います。
670.
DEナイト大谷インタビュー
2013/10/18(金) 10:23:48
◆来シーズンの目標◆
川畑:色んな意味で一年間を終えて、これからに向けて今、フェニックスで調整している
最中ですけれども、来季に向けて投手としての目標を教えていただきたいのですが。
大谷:まず一年、やっぱり今年の初めは上では投げられなかったので、来年一年を通して
しっかりと上で、ローテーションをしっかりと回れるピッチャーになれるように、
まずそこが一番の目標だと思います。
川畑:最後に、ファンは大谷さんの一挙手一投足を楽しみにしながら、一年間過ごして、
また来年も楽しみにしていると思うので、ひと言、大谷投手から
メッセージをいただけますでしょうか。
大谷:一年間お疲れさまでした。えー、来年は、今年の分まで優勝出来るように、
何とか頑張りたいな、と思うので、皆さんと一緒に一緒に、長く戦っていければいいかな、と
思います。また応援よろしくお願いします。
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最終更新:2013年10月22日 09:52