曲紹介
絶望接種 第零章 『死んではいけない』
Character:ナツオリ
Cast:鏡音レン
曲名:『死んではいけない』(しんではいけない)
- 2ndアルバム『絶望接種』収録曲。
- 「鳴る小説」第二幕となる「絶望接種」シリーズの第零章。第零章というナンバリングからも分かる通り特殊な立ち位置であり、投稿順は第五章「愛してはいけない」の次だったが、完結後に発表されたアルバム「絶望接種」では一曲目に収録されている。
そういった性質や本楽曲の小説パートの内容もあって、実質的にシリーズの物語の始点となる楽曲は第一章の「ネアの幻遊」といえるが、本楽曲と本楽曲に登場するキャラクター「ナツオリ」は以降の同シリーズでも鍵を握る曲・キャラクターであるため、シリーズ全曲を巡回する際は本楽曲からナンバリング順に視聴するか、「ネアの幻遊」から投稿日順に視聴することを推奨する。
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関連曲 |
- 「カグヤの灯篭」…ナツオリが仕える姫であり、愛し合っていた相手でもある、カグヤの物語。「死んではいけない」から遠い昔のナツオリとカグヤが描かれる。
- 「オクリの光影」…共にカグヤとヲルガに仕えていた臣下仲間・オクリの物語。
- 「ヲルガの十尾」…カグヤの先代の姫でありカグヤの母でもあるヲルガの物語。ナツオリはヲルガが姫を務めていた頃から臣下として姫に仕えていた模様。
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「鳴る小説」第二幕『絶望接種』
※「
忘却日記」で完結した前作『
忘却日記』から続く。
※下記のナンバリング表に記載している「
8月0日」はアルバム『
忘却日記』に収録されていない、実質ボーナストラックのようなもの。「8月0日」発表前は『忘却日記』最終章「
忘却日記」から続いていた。
歌詞
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小説パート |
ここは、幻遊世界。絶望した者が“落ちる”場所。
ナツオリは、深い、深い、絶望を探していた。
そして、その砂時計を返す日を、待ち続けていた。
たった一人の、人間のために。
「おそらくこの時代の絶望は、 姫様が吸い尽くしただろう」
「ならば違う時代に行けばいい、より絶望の多い時代に」
ナツオリは残った絶望接種の力を使った。
「腐るような臭いがする…この禍々しい時代に行こう」
「令和元年、か」
「ここは…どこだ」
「姫様…?」
私も姫様も見慣れない格好をしている。
「よくぞご無事で…」
「あなたは…」
「誰?」
単純に世界は僕を嫌った
そこに存在しては駄目だった
走っても何処も行けないのに
下に落ちてった
今操縦桿となる手は
「仕事」「親」「友達」「金」「夢」「恋人」と
塞がっている
どっちなんだろう
君はどっちなんだろう
僕はこっちなのかな
君は違う
誰より優しい君ならわかるよ
失う僕らは独りと同じだ
神様どうしてもこの子が要るんだ
行かないで 行かないで 行かないで
「ずっと、そばにいてほしい」
「ナツオリ、アイシテル」
僕が今 行くから
その時代に、姫様によく似た美しい人間がいた。
共に暮らし、彼女の家と、幻遊世界を行き来した。
絶望接種の力で過去に戻ることは出来なかった。
十年もの間、ナツオリは 人の絶望を喰らい続けた。
ただ、彼女の手首には、たくさんの傷があった。
単純に世界が君を嫌って
場所を奪ってきたなら
誕生日さえも嫌になってしまったとしたら
今耳だけ貸してよ ねぇ
この歌は君だけのために書いたんだ
僕たちはどっちなんだろう
道はどっちなんだろう
先はそっちなのかな
同じ場所だ
誰より光を怖がる君なら
黒くて汚い光になるから
粉々になっても帰れない線は
引かないで 引かないで 引かないで
「必ず、あなたを守ります」
「世界が悪いんだ」
その中に いさせて
彼女がどうして自傷行為を繰り返すのか、ナツオリにはわからなかった。
「君は幸せか」と聞くと、必ず彼女は微笑んだ。
「私は幸せだけど、あなたが幸せじゃない」
そう言い残すと、彼女はナツオリの眼前で飛び降りた。
重圧の矢だらけで
空の身体よろけて
踏みそうになった花を避けて転んだ
君はそういう人間だ
君はそういう人間だ
僕がその花だったんだ
他に理由は無いんだ
ナツオリは絶望接種を握り締めて、全力で走った。
「姫様は化け物なんかじゃない」
「化け物は、私だ」
生まれた理由も無い僕だからさ
泣き虫な君と笑ってこのまま
落ちてく 落ちてく
上に落ちてゆく
大丈夫 大丈夫
理由は聞かないで 聞かないで
生きていいよ 生きてみよう
「こっちだ、ナツオリ」
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(MVより書き起こし)
単純に世界は僕を嫌った
そこに存在しては駄目だった
走っても何処も行けないのに
下に落ちてった
今操縦桿となる手は
「仕事」「親」「友達」「金」「夢」「恋人」と
塞がっている
どっちなんだろう
君はどっちなんだろう
僕はこっちなのかな
君は違う
誰より優しい君ならわかるよ
失う僕らは独りと同じだ
神様どうしてもこの子が要るんだ
行かないで 行かないで 行かないで
僕が今 行くから
単純に世界が君を嫌って
場所を奪ってきたなら
誕生日さえも嫌になってしまったとしたら
今耳だけ貸してよ ねぇ
この歌は君だけのために書いたんだ
僕たちはどっちなんだろう
道はどっちなんだろう
先はそっちなのかな
同じ場所だ
誰より光を怖がる君なら
黒くて汚い光になるから
粉々になっても帰れない線は
引かないで 引かないで 引かないで
その中に いさせて
重圧の矢だらけで
空の身体よろけて
踏みそうになった花を避けて転んだ
君はそういう人間だ
君はそういう人間だ
僕がその花だったんだ
他に理由は無いんだ
生まれた理由も無い僕だからさ
泣き虫な君と笑ってこのまま
落ちてく 落ちてく
上に落ちてゆく
大丈夫 大丈夫
理由は聞かないで 聞かないで
生きていいよ 生きてみよう
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最終更新:2025年01月11日 14:53