ノアの泥舟

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目次

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作詞：コウ
作曲：コウ
編曲：Kakeru・rins・ショウ
ギター：Kakeru
ベース：rins
調声：ショウ
絵：房野聖
唄：初音ミク

曲紹介

新しい話。
溺れてる人に書きました。
ー堕天神話ー　第一章
『ノアの泥舟』/ Noa Goes On A Sinking Boat
Character：ノア
Cast：初音ミク

曲名：『ノアの泥舟』(のあのどろぶね)

• 8thアルバム『堕天神話』収録曲。
• 「鳴る小説」第五幕となる「堕天神話」シリーズの第一章。堕天神話シリーズの物語の始点となり、以降の同シリーズでも鍵を握る曲・キャラクターであるため、シリーズ全曲を巡回する際はここからナンバリング通りに視聴することを推奨する。

関連曲

• 「ケルの冥獣」…ノアを助け、行動を共にした少年・ケルの物語。
• 「ダンテの舞鬼」…ノアが怯えている“鬼”にしてノアに執着している相手・ダンテの物語。

「鳴る小説」第五幕『堕天神話』
※「電脳感染」で完結した前作『電脳感染』から続く。

第四幕『電脳感染』 最終章	第一章	第二章
電脳感染	ノアの泥舟	ダンテの舞鬼

歌詞

小説パート

ギリギリと、喉の血管が絞まる感覚。
水中の中で感じたのは呼吸苦ではなく、誰かの手で首を絞められる感覚だった。

息を吸って吐いて
深くなって暗くなる視界

息が止んで消えても
為れやしない
あなたの酸素には

飛べない翼は醜いだけ
空はあんなに綺麗なのに
愛されないのは汚いから
夢で見た世界さえ

この舟は海に浮かぶだけ
誰も見ていない航海
黒い波に攫われないように
息を潜めてる

天が堕ちて逝って
人間の振りをしてる僕らには

神様の考えなんて分かんない
何故心がある？

痛みも感じないくらいだよ
あなたの唇に触れる魔法
化け物でも生きて良かったよ
舟が動き出した

恐れも感じないくらいだよ
あなたを失って解ける魔法
どんなに暗い水の中でも
息をしてるから

「今助けるからね。」
突然身体が引っ張られた。
水中で人間の少年の声が聴こえる。
「私は人間ではありません。」
「僕も似たようなもんだよ、こうして海の中で君と話してる。」
「君、天使だよね？」

堕天

重くなる身体沈んでく深く
愛せば愛す程に溺れて

どうして気付かなかったんだろう
何も知らないはずなのに
その眼には海が見えたんだ
夢で見た世界でも

どうして強がっていたんだろう
綺麗になれないのに僕らは
本当の話をするから
抱き締めて溺れよう

翼は飛べなくてもいいんだよ
化け物でも生きてゆくんだよ
片方の眼は要らないから
舟は進んでくから

泥舟だっていいんだよ
沈みながら生きてゆくんだよ
片方の肺をあげるから
息をしていてよ

泥だらけでも 舟は進んでくから
何も見えなくても

息をしていてよ

ノアは少年に手を引かれ、上昇していった。
「君、死のうとしてたでしょ。駄目だよ。」
少年は水を掻きながら笑った。
「実は君のこと、"鬼"だと思っちゃった、ごめんね。」
少年の手は温かく、何かに似た温度だった。
首を絞める、あの手の温度だ。

息を吸って吐いて
深くなって暗くなる視界

息が止んで消えても
為れやしない
あなたの酸素には

飛べない翼は醜いだけ
空はあんなに綺麗なのに
愛されないのは汚いから
夢で見た世界さえ

この舟は海に浮かぶだけ
誰も見ていない航海
黒い波に攫われないように
息を潜めてる

天が堕ちて逝って
人間の振りをしてる僕らには

神様の考えなんて分かんない
何故心がある？

痛みも感じないくらいだよ
あなたの唇に触れる魔法
化け物でも生きて良かったよ
舟が動き出した

恐れも感じないくらいだよ
あなたを失って解ける魔法
どんなに暗い水の中でも
息をしてるから

重くなる身体沈んでく深く
愛せば愛す程に溺れて

どうして気付かなかったんだろう
何も知らないはずなのに
その眼には海が見えたんだ
夢で見た世界でも

どうして強がっていたんだろう
綺麗になれないのに僕らは
本当の話をするから
抱き締めて溺れよう

翼は飛べなくてもいいんだよ
化け物でも生きてゆくんだよ
片方の眼は要らないから
舟は進んでくから

泥舟だっていいんだよ
沈みながら生きてゆくんだよ
片方の肺をあげるから
息をしていてよ

泥だらけでも　舟は進んでくから
何も見えなくても

息をしていてよ

コメント

• 追加お疲れ様です！掲載有り難うございます。コウさん大好きです。これからもよろしくお願いします。 -- 莉愛 (2022-12-25 11:52:38)