まどか「あ・・・捨てほむだ・・・」ほむら「ホム・・・」 その1
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homuhomu_tabetai
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1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/05/23(月) 23:25:12.05 ID:KOmgmqOJ0
まどか「さやかちゃん・・・ほむほむが捨てられてる」
さやか「あちゃあ、ほんとだ。こんな雨の日にかわいそうに・・・」
ほむら「ホムゥ・・・ホム・・・」
まどか「このままじゃ風邪ひいちゃうよ!」
さやか「でもうちほむほむは飼えないんだよ。飼い方も分からないし」
まどか「それでも私、ほむほむを救いたいよ!」
まどか「このまま見捨てるなんてできないよ!」
さやか「うーん・・・」
ほむら「ホムゥ・・・ホムゥ・・・」ピクピク
まどか「まだ子ほむなのにかわいそうだよ・・・」
さやか「よ、よーし!他ならぬまどかの頼みとあっちゃあ仕方ないね!」
さやか「このさやかちゃんが妙案を思い付いたぞ!」
まどか「ほんとう!?さやかちゃん!」
さやか「とりあえずこの廃ビルなら雨風を凌げるでしょ」
まどか「もしかしてさやかちゃん・・・ここに置いていくの・・・?」
まどか「ここじゃあ、貰い手も見つからないし・・・夜になったら不良のたまり場になるって話だよ」
まどか「悪の吹き溜まりだよ・・・」
さやか「そ、そうなの・・・?でもあたしの足りない頭じゃあこれが限度・・・」
ほむら「ホ・・・ホム・・・ホムゥ」ピクピク
まどか「さやかちゃん、このほむほむお腹すいているみたい」
さやか「まどか、ほむほむって何を食べるか知ってる?」
まどか「わかんないよ、私も実物を見るのは初めてで・・・」
杏子「おい、お前ら何やってんだ」
さやか「あ、アンタは・・・」
まどか「杏子ちゃん!どうしてここに」
杏子「どうしても何もここがアタシの根城さ、そりゃこっちがききたいよ・・・って」
ほむら「ホム・・・ホム・・・」
杏子「どういうことだおい、捨てほむじゃねぇか」
・・・
杏子「なるほどな、それでここに連れてきたと」
まどか「私の家も難しいかなって」
さやか「どうにかならんもんかね?」
杏子「お前ら、生き物を飼うってことはどれだけ責任が重いかわかるかい」
さやか「そりゃさ・・・わかるけど、このままほっといて死んじゃったら・・・」
まどか「保健所送りなんてかわいそうだよ」
杏子「・・・・しかたねぇな、くうかい?」ポッキー
ほむら「ホムッ!ホムホムホム!」カリカリ
杏子「暫くはあたしがここで面倒見てやるよ、それまでに貰い手を探すんだな」
さやか「あんたなかなか優しいとこあるんだ」
杏子「あたしだってこのままほっとくなんてことしたくはないからさ」
杏子「期限は・・・そうだな、一週間」
さやか「一週間!?」
まどか「大丈夫だよ!さやかちゃん!一週間もあればほむほむの貰い手は見つかるよ!」
さやか「うん、そうだね!よーし久々に見せちゃいましょうか、私の本気って奴を!」
まどか「その意気だよ!これもほむほむの為だね!杏子ちゃん、ありがとう!」
杏子「それほどでもないさ」
杏子「ところで思わず菓子を与えちまったんだけど、大丈夫なのか・・・?」
さやか「私、ほむほむの食べるものネットで調べてくるよ」
まどか「じゃあ私はほむほむを誰かが貰ってくれるようにチラシをつくるよ!」
次の日
まどか「ほむほむー!チラシ作ったよ!ほら見て」
ほむら「ホムッ!ホムー!ホムー!」ジタバタ
杏子「なんか気に入らないみたいだな」
まどか「そんなぁ、一生懸命考えたんだけどな・・・ボツかな」
ほむら「ホムッ!」ペロペロ
まどか「うあ!くすぐったいよほむほむぅ」
杏子「まどかにはなついてるみたいだなぁ」
ほむら「・・・!!ホ・・!」モゾモゾ
まどか「あ、服の中に・・!ぁ!ほむほむ!」
杏子「まどかにはかなりなついてるみたいだなぁ、あたしは体にすら触らせてもらえなかったのに」
さやか「おーい!分かったぞ!ほむほむの食べ物!」
まどか「ほんと!?あ!ティヒ!ティヒヒヒ!」
ほむら「ホムホムホム・・・!」
さやか「おーおー、いちゃいちゃしちゃって・・・羨ましいなぁ!」
杏子「で、何を食べるんだい」
さやか「人間と同じみたい」
杏子「そうか、なら安心して何でも与えられるな」
まどか「でもお菓子ばっかじゃ体に悪いんだよ!ちゃんと野菜も食べさせないと!」
杏子「りんごじゃだめなのかよ」
まどか「よし、さやかちゃん!早速ほむほむの貰い手を探しに行こう!」
ほむら「・・・・ホムゥ・・・」
まどか「大丈夫だよ!私がきっと心やさしい飼い主に巡り合わせてあげるからね!」
ほむら「・・・・」
さやか「で、このチラシを配るの?」
まどか「そうだよ、今日中に見つけるつもりで頑張ろう!」
ほむら「・・・ホムゥ」
・・・
まどか「なかなか貰い手見つからないね・・・」
さやか「まどかー、やっぱり絵じゃ分かりにくかったんじゃないかな。写真撮って見せたほうが・・・」
さやか「いっそ実物を連れてきた方が・・・」
まどか「それもそうだね・・・。あー、失敗だよぉ・・・」
QB「何か困っているようだね、鹿目まどか」
さやか「うわ、野良QBだ!」
まどか「最近、ここもQBが増えてきたよね・・・」
さやか「飼ってみたはいいものの飽きられてすぐに捨てちゃう人が多いみたいだよ」
QB「その願いを叶えてあげるから僕と契約して魔法少女にならないかい?」
まどか「外来種のQBをこれ以上捨てると日本の生態系が大きく変わっちゃうってテレビで警鐘を鳴らしてたよ・・・」
さやか「それ私も聞いたことあるよ、そのせいでQBに淘汰されちゃって絶滅の危機に瀕しているものもいるとか・・・」
QB「僕も無理強いはできない。よく考えて答えを出すといい」
まどか「まさかほむほむも・・・」
さやか「危険だね。はやく飼い主見つけないと」
まどか「一週間以内に見つけられなかったら・・・QBに・・・」
QB「なんで無視をするのかな。わけがわからないよ」
杏子「お、成果はあったかい?」
さやか「全然ダメ。見向きもされなかったよ」
まどか「やっぱり犬や猫の里親を探すのとはわけが違うのかな・・・」
杏子「確かに突然ほむほむを貰ってくださいっていわれてもな・・・得体のしれない生き物を突然飼えってのも無理なのかもな」
QB「彼女は魔法少女の仲でもイレギュラーだからね」
まどか「こんなにかわいいのに・・・こんなの絶対おかしいよ」
ほむら「ホムゥ・・・」
さやか「諦めちゃだめだ!まどか!今度は実際にふれあってもらってその可愛さを体験してもらう作戦で行こう!」
まどか「・・・うん!次こそは必ず!だね!」
杏子「なるべく早く見つけてくれよ。こいつアタシの食料全部食いつくす勢いなんだ・・・」
ほむら「ホムン」
まどか「それなら私も家から何か食べ物を持ってくるよ!」
まどか「ほむほむとその世話をしてくれる杏子ちゃんの為だもんね」
杏子「おお、助かる!これで食費が浮くな」
さやか「そういうことなら私も持ってきてあげるよ」
杏子「おお!なんだか悪いな!」
QB「これじゃあ、まるで君がこっそり飼われているみたいだね。佐倉杏子」
まどか「・・・・!え!」
ほむら「・・!」
さやか「このQB!まさか私たちの跡をつけて・・・」
杏子「どの面下げて出てきやがったテメェ」
QB「やれやれ、招かれざる客ってわけかい?」
QB「今夜は君たちにとって重要な情報を」
ほむら「・・・・」パク
QB「」
まどか「あ・・・!」
ほむら「ホム・・・ホムホム」モグモグ
さやか「き、QBを食べてる・・・」
まどか「さやかちゃん!ほむほむはQBに捕食される生き物じゃなかったんだよ!」
さやか「もしかしたら私らがほっといても図太く生き残りそうね・・・」
杏子「ってことはだ。これからはそこらへんのQB捕まえて食べさせればいいってことだな」
ほむら「・・・!ホペッ!ペッ!」ケホケホ
さやか「あ、吐きだした」
まどか「QBって骨ばっかりで身が少ないし、食感もゴムみたいで泥水をなめたような味しかしないからね・・・」
ほむら「・・・・ホムホム」ウルウル
さやか「あー、泣いちゃったよ・・・慣れないもの食べるから・・・」
杏子「QBって食糧にもならねぇんだな。まさに食えない奴だ」
まどか「最近では蒲鉾の具材にしたり乾燥させて砕いたものを味付けしてふりかけにするとか」
まどか「いろいろ研究されてはいるけど、やっぱり人気はないみたい・・・」
さやか「愛玩動物か契約くらいしか役割ないんだよね・・・」
杏子「なぁ、おい。ほむほむはどうなんだ?」
ほむら「・・・ホム!?」
さやか「どうって?」
杏子「食ったらうまいのかな?」
まどか「お隣の国では珍味として扱われているらしいけど美味しいらしいよ。あくまで噂だけど・・・」
まどか「出汁がすっごく美味しいらしくてスープによくつかわれるとか」
杏子「へぇ・・・」
ほむら「・・・ホ・・・ホム」ガタガタ
さやか「ちょっと!杏子!まさかあんた・・・!」
杏子「冗談に決まってるだろ・・・」
杏子「しかし、この廃ビルは窓やら扉が壊れてほぼ吹き曝しだからな」
杏子「目を離したすきにQBに連れ去られる可能性もある」
さやか「今回は一匹だけだったけど複数で襲われたらいくらほむほむでも・・・」
まどか「そうならないためにも私たちが全力で里親を探さなきゃ!」
ほむら「・・・ホムゥ」
杏子「ははっ!心配すんなよ!アタシがついてりゃQBの100匹や200匹どってこと」
ほむら「ホム」ガブ
杏子「うが、こいつ噛みやがった!」
さやか「あっはは、あんたが食べるなんて言うからだよ」
杏子「言ってねーよ!」
ほむら「・・・・ホムゥ」
・・・
杏子「・・・・Zzz」
ほむら「ホムゥ・・・」
QB「やぁ」
ほむら「ホムッ!?」
QB「そんなに身がまえなくていいよ。かといってさっき見たいに食べられても困るから早めに退散するよ」
QB「実は僕は仲間と情報を共有することができるんだ。それで君を見ていて分かったことがあるんだが」
QB「君は本当は里親を見つけてもらい飼われることを望んでないんじゃないのかい」
ほむら「・・・・!」
QB「やっぱりね。君が本当に望んでいるのは鹿目まどかに飼ってもらうことなんだろう」
QB「僕が願いを叶えt」ガブ
ほむら「・・・ホムゥゥ!」ザシュザシュビチャン
QB「」
次の日
まどか「杏子ちゃん!食料を・・・!わ・・QBの死骸がいっぱい・・・これ全部杏子ちゃんが!?」
杏子「あ、ああ!約束の期限まではほむほむは守り抜くって約束したしな!」
ほむら「・・・・ホムゥ」イライラ
さやか「やっぱ杏子は頼りになるねぇー」
まどか「おかげで安心して寝られるよ!これ、お礼だよ!」
杏子「これは・・・」
まどか「ほむほむを預かってくれてるお礼にお弁当を作ってきたんだ!」
さやか「力作らしいぞ~」
ほむら「ホムゥ!?」
まどか「ほむほむにはこれあげるね!プチトマト!」
ほむら「ホ・・・ホムゥ・・・!?ホムホム!ホム!」
さやか「・・・」
ほむら「ホムホムム!ホムム!!ホムー!」
さやか「まどか、プチトマトは嫌いみたいだぞ」
ほむら「ホム!?ホム、ホム!」
さやか「やっぱりりんごがいいってさ」
ほむら「ホムァアアアア!!」シャッ
さやか「うああ!ひっかいてきた!」
まどか「だめだよ!ほむほむ!好き嫌いしたら大きくなれないよ!」
杏子「この出汁巻き卵うめーな」モグモグ
ほむら「ホムゥゥゥ!?」
まどか「それ自信作なんだー」
ほむら「ホムウウウウウウウ!?」
さやか「発情期かな・・・」
まどか「よーし、今日はほむほむと一緒に里親探しだ!」
さやか「今日こそ見つかるといいね、さ!ほむほむおいでー」
ほむら「ホム」ガブ
さやか「ぎゃああああ!!」
杏子「ハハッ!さやかも嫌われてんじゃん!」
さやか「これはきっと愛情の裏返しに決まってる・・・!」
まどか「ひゃ!ティヒヒ!ほむほむ!くすぐったいよ~」
ほむら「ホムホムホム・・・」
さやか「・・・・くっそー!まどかばっかりずるいなー!」
まどか「今日は駅前にいこっか!」
ほむら「ホムホム!」
駅前
さやか「いらっしゃいいらっしゃい!やすいよやすいよー」
まどか「さ、さやかちゃん。そんな叩き売りみたいな・・・」
ほむら「・・・ホムゥ」イライラ
通行人A「お、なんだいこいつは・・・」
まどか「あの、この子の里親を探してるんです・・・よかったら」
通行人A「珍しい生き物だね~、でもうちはペット禁止だからな~残念だよ」
まどか「そうですか・・・」
通行人B「おお!なかなか!丁度探してたんだよ!」
まどか「里親になってくれるんですか!?」
ほむら「・・・・」ピク
通行人B「ああ!丁度新薬の実験に使うモルモットがいなくてね」
ほむら「ホムゥ!?」ビクゥ
まどか「そ、そんなのだめです!!」
さやか「そこのお二人さん!どうだいこのかわいいペットを生活の御共に!」
通行人C「なんすかこれ?」
通行人D「へぇ、なかなかかわいいじゃん・・・触ってもいい?」
さやか「どうぞどうぞ!」
通行人C「やめといた方がいいっすよショウさん!毒吐くかもしれないっすよ!」
通行人D「ばか、さわるわけないだろ。さわるのは・・・・譲ちゃん、今暇?」
さやか「そういうのはお断りです!」
通行人H「あら?まどかさんにさやかさん。どうしたんですか?こんなところで」
さやか「実はこの子の里親を探してて・・・」
まどか「仁美ちゃんの家もダメかな・・・?」
通行人H「ごめんなさい・・・父がほむほむアレルギーで・・・」
さやか「そっか・・・それなら仕方ないよね・・・」
さやか「おっかしいなぁ・・・皆に触れ合ってもらえばほむほむの里親すぐに見つかると思ったんだけど」
まどか「やっぱり現実は甘くないんだよ・・・」
ほむら「ホムホムホム・・・」ホコホコ
さやか「満足げにまどかの胸に包まっちゃって・・・あんたの事をはなしてんだぞー!」
まどか「でも昨日よりはたくさんの人が興味を持ってくれたよ、明日はきっと・・・」
さやか「そうだといいんだけどさ・・・」
マミ「あら・・・?あそこにいるのは・・・・」
マミ「鹿目さん!美樹さん!どうしたの?こんなところで・・・あら・・・その子」
さやか「マミさん・・・実はかくかくしかじか・・・」
マミ「なるほど、それで里親を探していたのね・・・」
まどか「でもなかなか見つからなくて・・・情けないですよね」
マミ「ふふ・・・そういうことならもう悩まなくてもいいわ!」
さやか「え、宛があるんですか!?」
マミ「私の家はペットを飼っても大丈夫なのよ!既に一匹飼っているのだけど・・・もう一匹増えても問題ないわ」
まどか「ということは・・・」
マミ「私がそのほむほむをひきとるわ!」
さやか「さすがマミさん!ありがとうございます!」
まどか「やったね!ほむほむ!家族が増えるよ!」
ほむら「・・・・zzZ」
さやか「ありゃ・・・?」
マミ「あら、疲れて寝ちゃったのね・・・かわいい」
まどか「それじゃあどうぞ!」ヒョイ
マミ「任せてちょうだい」
まどか「たまに様子を見に皆で遊びに行ってもいいですか?」
マミ「むしろ歓迎するわ!」
さやか「なにはともあれ一件落着だね~、杏子にも知らせとくよ。里親見つかったって」
まどか「本当にありがとうございますマミさん!」
マミ「いえいえ」
ほむら「・・・・ホムホム・・」zzZ