その2
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homuhomu_tabetai
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「ホミューン」トテトテ
それからしばらく、あたしの元に仔ほむだけが戻ってきた。きっと遊び疲れたんだろう。
丁寧に汚れを払ってあげながら、仔まどの方はと見ると、まだお花畑で遊んでいる。お花の茎につかまって、くるくると踊っていた。
「ホミュホミュー」
優しげな目で、その光景を見つめる仔ほむに、ふと思いついて聞いてみる。
「仔ほむ、楽しかった?」
「ホミュッ! シャァカ、ホミュミュン♪」ウン! アリガトウ!
たぶん、このお礼は、拾ってもらったこと、仔まどに会わせてくれたこと、ここに連れてきてくれたこと――
沢山の気持ちがこもってるんだろうな……なんとなくだけど、そう思った。
そんな風に過ごしているうちに空はあかね色に染まっていて。
そろそろ帰り支度をする時間かな?
「仔ほむ、ちょっと待っててね。あなたのお嫁さんを連れてくるから」
「ホミュ! ……ホミュ、ホミャァ」ウン! ……オカーサン。ワタシ、シアワセダヨ
仔ほむの小さな囁きを背に、いそいそと仔まどを迎えに行くあたしなのだった。
まあ、すぐそこなんだけどね。
汚れを払い、掌に仔まどを乗せて歩くこと数歩。
「ミャドカァー♪」テフリフリ
「ホミュラチャーン♪」テフリフリ
屈んで、仔まどを仔ほむと同じ場所――鞄の上に下ろしてあげる。
「ホミュー……ミャドカー///」ギュゥゥゥ
「ミャドー……ホミュラチャン///」ギュゥゥゥ
再会するやいなや抱き合う二匹。
あたしのことなんて眼中にないみたい。
むー、なんだか妬けちゃいますなあ。
そんなとき、ふとある悪戯を思いつく。
大人気ないとは思ったものの、思いついちゃったら試してみるのがあたしである。
「仔ほむー。今から、あんたのお嫁さんの、とってもかわいい姿を見せてあげるからねー?」
「ホミィ?」
「ミャド?」
疑問符を浮かべる二匹をスルーして、仔まどを一つまみ。
「ミャドォ!?」ヒョイッ
そしてそのまま自分のお口にIN!
「ホミャミャァー!?」ナニスルノ!?
「ミャドドォー!」ヤメテー!
なぁにぃ~? 聞こえんなぁ~?
慌てて騒ぎ立てる二匹を無視して、仔まどをはむはむ。
更には完全に口の中に入れて舌で弄ぶあたし。ぺろれろ。
「ホミャァ! ホミィ!!」ヤメテ! イヤガッテルヨ!
言い募る仔ほむだけど、これを見てもまだそんなことが言えるかなぁ?
さくらんぼの茎で鍛え上げた舌技をフルに使って、仔まどの全身をくちゅくちゅと丹念に愛撫。
仔ほむの前でべろっと舌を出し、仔まどの姿を見せてあげる。
「ミャロォ……///」トローン
「ホミャ!?」
初めて見る仔まどの艶姿に、驚きを隠せない仔ほむ。
食い入るように見つめてくるけれど、さやかちゃんの絶技はこんなもんじゃないぜ!
仔まどを再び口の中にしまうあたし。
仔まどの姿が見えなくなって、はっと我に返った仔ほむは、腰をもじもじとさせながら、紅潮した顔でキッと睨んでくる。
「ホミャッ! ホミャァァ! ///」ヤメテッ! ヤメテヨ!
さっきまであんなに釘付けになっていたのに、嫉妬してるんだ――かわいい♪
今度はあそこを何度も入念に舐め上げると、ついに絶頂したのか、舌の上でびくんびくんと震える感触。
もう一度べろんと舌を出して、勝ち誇ったように仔ほむに見せ付けてあげる。
「ミャ……ミャロォ……///」ピクピク
「ホミィ……///」フトモモスリスリ
さやかちゃんのターンはまだまだ終わらないよ!
三度お口の中へ。
正直なところ――あたし自身が、なんだかやめられなくなっていた。
だって、甘い。甘くておいしい……。
仔まどが感じてきたあたりからか、分泌するエキスも、仔まど自身も、ものすごくおいしくなってきて――やめられない止まらない!
「ホ、ミュラチャァン……///」レロレロヌチュヌチュ
どうしよう、この飴すっごいよ!
――飴? そっか、何かに似てると思ったら飴みたいなんだ。
ああ、でも市販の飴なんかとは全然違う! こんな幸せな気持ちでれろれろするなんて初めて! もう何も恐くな――
「ミャ……ミャギィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!」ブチブチグチュッ
――あっ
やっちゃった……
突然の悲鳴に、それまでどこか夢見心地だった仔ほむも一瞬で引き戻されてしまったみたい。
まあ、やっちゃったもんは仕方ない。隠せるわけもないので見せてあげることにする。
飴って、つい噛み砕いちゃうよね? てへぺろ。
「――ミ、ャ……」デロデログチャア
「ホミ……ホミャァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーー!!!!」テテテッ
耳元で叫ばないでほしいなぁ……
絶叫して、血相を変えて走りよってくる仔ほむ。
あたしの舌の上の、ぐちゃぐちゃになった仔まどに、必死にすがり付いてきた。
「ホミィィィィィィ!! ホミャァァァァァァ……」ポロポロ
「――ホミュ、ラチャ……」クタリ
「ホミ゙ャァァァァアアアアアア!!! ミャドカァァァァアアアアアアアアアアアーーーーー!!!!!」ポロポロ
そのまま仔まどは動かなくなっちゃったみたい。
また一人ぼっちになっちゃったんだね、仔ほむ……
無性にかわいそうになってきたあたしは、仔まどと一緒に居させてあげることにした。
出したままだった舌をしまうと同時に、唇で仔ほむを挟み込む。
「ホミィ!? ホミャァァァァアアア!!!」ナニスルノ!? ヤメテエェェェェェ!!!
うるさい仔ほむを黙らせるように、口腔内にご案内。
仔まどの残骸と一緒に舌で弄んであげる。
最初はわめいていた仔ほむも、たっぷりのまどエキスが効いたのか、やがて大人しくなっていき――
「ホミャァァァァァーーー/// ミャロカァァァァァーーーー///」クチュクチュ
絶頂。
口の中いっぱいに、仔ほむの旨み成分が行き渡ったところで――
はい、おつかれさま。
「ホミ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙イ゙イ゙イ゙イ゙!!!!!」ブチブチブチィッ
心の中で呟いて、足先から寸刻みに砕いていく。
「ホミ゙ャ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!」ブチブチィグチャアッ
あたしは、心地良い悲鳴を聞きながら、この仔ほむを拾った日のことを思い返していた。
ホビャ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!
虫の息になった仔ほむを飲み下しながら、あたしは思う。
味はもちろん、断末魔までそっくりなんて、さすが親子だわ!
仔ほむも、お母さんやお嫁さんと同じ道を辿って同じ場所に行けるんだし、きっと(天国で)幸せになってくれるよね。
――沈み行く夕日に、仔ほむたちの笑顔を見た気がした。
飼いほむだと思った? 残念! 食用ほむでした!
『仔まどキャンディ』おわり