その4
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homuhomu_tabetai
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明くる年の春。私は再びほむほむ職人の元を訪れた。
冬に放したリボほむ達が帰ってくる時期だという。
バサバサ パタパタ バサッバサッ パタパタッ
ホムーーーッ! ウェヒヒッ♪
ホミャーーーッ!! マドォーーーッ!!
マドカァー// ホムラチャーン///
ホムンッ! マドンッ!!
ホミューーッ!! ミャロォッ!!
ホムホム♪ マドマドォ♪
空を黒々と埋め尽くす点、点、点。 リボほむ・白まどの群れだ。
――帰ってきましたね。
「えぇ、見滝原で育ったリボほむは、必ず見滝原に帰ってくるんです」
リボほむ21「マドカァ///」イチャイチャ
白まど18「ホムラチャァン///」イチャイチャ
妊リボほむ48「ホムゥ~ン///」サスサス
白まど31「ウェヒヒッ♪」コドモ♪ パタパタ
リボほむ「ホムンッ!」バサッ
白まど「マドンッ!」パタパタ
仔リボほむ「ホミャァ」フワフワ
仔白まど「マデョォ~」フラフラ
まだ仔ほむの面影を残していた若ほむ達が、家族を作って帰ってきた……数千キロの往復路を迷うことなく!
まさに生命の神秘とも言える光景だ。思わず目頭が熱くなる。
――リボほむ放流計画は大成功ですね!
「ええ……! これは、歴史に残りますよ……」
職人の目も心なしか潤んでいるように見える。
――でも、飛んでいるリボほむ達をどうやって捕まえるんですか?
「あぁ、それなら簡単です」
そういうと職人はポケットからほむまどを取り出し――
ほむほむ「ホムゥ」ホギャクスレノミナサンコンニチハ ピョコッ
まどまど「マドォ」ワタシタチノコトカワイガッテネ ペコリ
……おもむろに地面に投げつけた。
ほむほむ「ホビャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」ビチィッ!!
まどまど「ギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!!」ブチュッ!!
「この悲鳴と血の匂いを嗅ぎ取ってすぐにすっ飛んで来ますよ(笑)」
そう言うと職人は、空中にネットを張りめぐらせる。
職人いわく、地引網ならぬ『空引網』。これでリボほむ達を一網打尽にするのだという。
ほむほむ「ホ…ホガ……」ヨロヨロ
まどまど「ホ…ム…ラ…チャーン……」バタリッ
リボほむ32「ホム!!?」ナカマガ!?
白まど51「ホムラチャン!!」タスケナキャ!
「「「ホムーーーッ!! マドーーーッ!! ナカマーーーッ!! ホミャーーーッ!! ミャロォオオオッ!!!」」」ドドドドド
ガシッ! ガシッ! ガシッ! ガシッ!
リボほむ17「ホムァ!?」ナニコレ!?
白まど63「マドォ!?」ウゴケナイ!?
リボほむ70「ホビャアアアアッ!!!」ココカラダセ!!
白まど48「ホムラチャアアアアアン!!!」ドン! ドン!
仔リボほむ25「ホミャアアッ!!?」ススメナイヨオオ!!
仔白まど19「マデョ!!マデョ!!」グイグイ
――凄い勢いで掛かって行きますねぇ……何か特殊な仕掛けでもあるんですか?
「いえ、あれは何の変哲もないただのネットです」
――えっ?
「本当にただのネットですよ。仲間を助けることに熱中するあまり前に進むことしか考えられなくなっているんです(笑)」
ホムゥゥゥゥゥウウウ!! マドォオオオオオッ!! ナカマアアアアアッ!!! ミャドオオオオオォォォッ!! ホミャアアアアアアアッ!!! グイグイ… グイグイ…
……思わず呆気に取られてしまった。稀少種にこんなシンプルな捕獲方法があるとは……
面白いように『空引網』に掛かっていく彼らには、後ろに退いて網を抜け出すという考えはまるで思いつかないらしい。
――ほむ種の特性を生かした、職人ならではのワザなんですね。
「ハハハ(笑)、元々は天然の稀少種を捕獲するのに用いていた猟法で、同じくほむ職人だった父から教えてもらいました。
父もまた祖父からこの方法を教えられたそうです」
まさにほむほむ職人に代々伝わる、伝統の猟法なのである。
あらかた狩りつくしたところで、職人は網を下ろす。
リボほむ達が前へ前へ進もうとして引っ張られた面を底として、逆側の口を縛ってしまえば、即席の捕獲袋に早変わりである。
こうなってしまえば脱出は不可能だ。本当の意味で。