その1
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homuhomu_tabetai
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「おじゃましまーす」
「いらっしゃい、さやかちゃん」
こんにちは、さやかちゃんです。
まどかの家に遊びに来ました。さやまどだよ♪
えーとね、杏子はお休み。出てこない。
ぐへへっ、浮気してやるのだーっ!
「あら、貴女も来たの?」
「げっ、転校生……」
まっ、まどかの家に、転校生が……
くっ。悔しい……。まどかが、浮気してた?
ありえない、ありえないよ……。でも、でも……
「さやかちゃん?」
「まどかはアタシの嫁なのに……」
そっか、そうだよ。転校生が強引にまどかを……
きっとそうだ。そうに違いない!
「……貴女はどこまで愚かなの?」
あっ、馬鹿にされた。この巨大ほむほむモドキに……
「ケンカ売ってんの?」
「……私は馬鹿の敵……」
うーん……。やっぱコイツとは、相性が悪いかも。
せっかくアタシがネタふってあげたんだから、
「まどかは私の物よ……。美樹さやか、貴女には渡さない……」
とか言って返してくれたら面白いのに。ノリが悪いね。
見た目は、ほむほむみたいで、ちょっと可愛いのにさ……
トトト ホムホムッ トタタタ ホミャッ マドォ トテテテ …
……ん? あっ、まどかのほむ家族だ……
「こんにちは。元気してた?」
「ホムムッ♪」コンニチハ
「マドッ///」ゲンキダヨ♪
うん、相変わらず元気そうだね。良かった。
でも何だか、ちょっと怒ってるような……
……何で?
「ホムホムッ !」ケンカダメ !
「ホミミッ !」ミンナ ナカヨシ !
「マドドッ…」ケンカ ヨクナイ…
「ホミャァ~」オシリ ペンペン
えーと、もしかしてアタシ……。ほむほむにお説教されてる?
「…………」
「…………」
アハハ。ダメだわ、和んじゃったよ。
はいはい。まどかを巡る女の戦い編は終了……
「ゴメンね、ほむほむ」
「ふぅっ……」
「ホムッ♪」イイヨ
「ホミィ///」ナカヨク シテネ
大丈夫だよ、ケンカなんかしないって。遊んでただけだしね。
それに、ほむほむの前でケンカ始めるのは至難の技だわ……
この子達のホンワカビームは、最強の平和維持兵器?だよ。
「ホムムゥ~」ホンワカ~
「ホミャァ~」ナゴメ~
「マドドォ~」ホノボノ~
はいはい。幸福な気持ちになって全面降伏~。
「しかたない、今日は仲良くするよ、ほむら」
「……今日だけよ」
「うん。今日だけアンタも嫁にしたげる♪」
「……それは、お断り……」ファサーッ
つれないなぁ……。そんなんじゃ、アタシ達の他に友達できないよ。
さやかちゃんは、アンタの未来が心配だよ。
「ホムーッ」ファサッ
「ホミ」ファチャッ
「ミャロ…」パサ…
あっ、ほむほむ達が、ほむらの真似してファサってる……
「ミャロッ…ミャロッ」パサッ パサッ…
アハハ、頑張ってるね……
「ホムゥ ?」コドモ ?
「ミャロォ…」…デキナイ…
でも、あの子には無理かな? 可哀想だけど、ちょっと髪の毛が短いしね。……ん?
「まどか、ほむほむのカツラを持ってるかしら?」
へぇ、そんなのあるんだ。ほむほむグッズってすごいわ。
「うん、もちろん持ってるよ。標準装備だよ」
しかも持ってるのか……。標準装備っておい……
でもこの子達、本当に愛されてるんだね。
「こっちおいで、仔まど。カツラつけてあげるね」
「ミャロォ~」トテトテ チョコン
まどかが仔まどに、ほむほむのカツラをつけてあげてる。
黒髪の仔まどねぇ……。似合うのソレ?
「じっとしててね…モソモソごそごそ…はい、出来上がりだよ」
「ミャロロォ♪」ファチャ ファチャーッ♪
あっ、可愛い。ぱっと見は仔まどに見えないけど。
「ホムゥ///」カワイイヨ
「ホミッ」オソロイダネ♪
「良かったわね」
「ミャロ///」アリガトウ
「ウェヒヒ……よく似合ってるよ」
「ミャロッ♪」ファチャッ
「ホムッ」♪
「マドォ///」…
うーむ……。予想通り、まどかのほむ馬鹿病は順調に進行中だね。
アホっぽいほむほむ用のアイテムも、着々と増えてるみたいだし。
こりゃあ、まどかの将来も、ちょっと心配だわ……