その3
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homuhomu_tabetai
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しかし、事態は悪化する一方だった。ほむまどの凶暴化はさらに増えていった。
マミ「どうして彼らはおかしくなってしまうの? 私のしたことはまちがいだったの?」
ほむら「マミ博士……」
まどか「マミさん……」
マミ博士の顔にはあきらめの色が浮かんだ。
マミ「ほむトピアは……もうおしまいだわ……」
まどか「あきらめないで」
ほむら「私たちも力になります」
マミ博士は顔を上げると、私たちを見て悲しげに微笑んだ。
マミ「そうね、あなたたちがいてくれるものね」
そして独り言のようにつぶやいた。
マミ「あなたたちがいてくれるかぎり、ほむトピアは終わりはしない」
翌日、私たちは再びほむトピアの見回りに出かけた。
マミ「おはよう、ほむほむ」
ほむほむ「…」
マミ「どうしたの?」
ほむほむ「…」
ほむほむはうつろな目をして、博士の声が聞こえないようだった。
突然、ほむほむはつがいのまどまどに襲いかかった。
ほむほむ「マドカァ !!!」ガブリッ !!!
まどまど「ホ…ムラ…チャン…」マサカ…ソンナ…
マミ「何してるの!?」
ほむほむはさらに、自分の子供たちに襲いかかった。
ほむほむ「ホムーーー !!!」ガブッ !!!
仔まど「ミャド…オ…」オカー…サン…
仔ほむ「ホビャ…ア…」ドウ…シテ…
ほむ家族「」ダンマツマ
マミ「あなたまで……」
ほむほむ「…ホムゥ…」チマミレ
マミ「あなたまでおかしくなってしまったの!?」
ほむほむ「……」
マミ「何とか言いなさい! あなたも気が狂ったの!?」
そのとき、突然背後でまどかが叫んだ。
まどか「ちがうよ!!」
驚いて振り返ると、まどかは大きく目を見開いてぶるぶる震えていた。
ほむら「まどか……」
まどかはうわごとのようにつぶやいた。
まどか「わかったんだ。ほむほむたちは狂ってなんかいない」
まどか「ほむほむには耐えられなかったの」
まどか「さやあんにとって、ほむトピアはあまりにも平和すぎた。彼らは狩猟本能を抑えることができなかった」
まどか「そして、大人しいほむまどにとっても、ほむトピアの環境は人工的すぎた。
まどまどはもともと気まぐれな動物だし、ほむほむだって本来はすごくのんきな動物なんだ。
清潔で、勤勉で、厳密に管理されたほむトピアの生活は、彼らにはあまりに窮屈だった」
まどか「ほむトピアは人間にとっては楽園でも、彼らには牢獄だったんだよ」
マミ「それじゃ……私が……作り上げたのは……」
ほむら「マミ……博士……」
マミ「牢獄だっていうの?」
マミ「は……はは……はははははは!!!」
マミ博士は狂ったように笑い出した。その目には異様な光が宿っていた。
マミ「ほむトピアが争いを生むなら、みんな死ぬしかないじゃない!」
博士は突然、手にしていた銃をほむほむに向けて発射した。ほむほむが肉片となって飛び散った。
まどか「やめて!!!」
マミ博士は振り返ると銃口をまどかに向けた。
マミ「あなたも私の邪魔をする気?」
ほむら「まどか!!!」
私はまどかの前に飛び出して彼女をかばった。次の瞬間……
マミ「ああああああああ!!!」
ほむほむの群れがマミ博士に襲いかかった。博士の姿は津波に呑み込まれたように見えなくなった。
いくらほむ種が人間より小柄でも、これだけ大量の群れに襲われたらひとたまりもない。
まどか「マミさん!」
まどかは博士を助けようと、群れの中に飛び込もうとした。
ほむら「駄目! もう手遅れよ! こっちへ!」
私はまどかを引きずるようにしてそこから逃げだした。
振り返った私たちが目にしたのは……
まどか「いやああああああああ!!!」
頭部を無残に食いちぎられたマミ博士の姿だった。
ぐずぐずしてはいられなかった。ほむほむは人間の味を覚えた。私たちももはや安全ではない。
私はまどかを引きずるようにして研究所に戻ると、大急ぎで食料と武器を用意した。早くしないと、いつあいつらが襲ってくるかわからない。
まどかの方を振り向くと、彼女はうなだれて涙を流していた。
まどか「いやだ、もういやだよ、こんなの……」
しかし悲しんでいる暇はない。何としてもまどかを救わなくては。私はまどかに懸命に話しかけた。
ほむら「大丈夫。二人でがんばろう。一緒にこの島から逃げよう」
まどかは涙にぬれた顔を上げて私を見た。
まどか「ほむら……ちゃん……」
私は銃とバッグを持つと、まどかを連れて島の入り江へと急いだ。
その途中でほむほむたちがつぎつぎと私たちに襲いかかった。
「ホムーーー !!!」「マドーーー !!!」
私は銃を撃ちまくって彼らを倒した。
「ホビャアッ !!!」「マドギャッ !!!!」
やがて入り江とボートが見えてきた。
ほむら「まどか! 先に行って!」
私はそう叫んで振り返ると、迫ってくるほむほむたちに向かって銃を構え、ありったけの銃弾を発射した。
「ホビャアアアアアアアアアア !!!!」「マドギャアアアアアアアアアア !!!!」
そして銃を捨てると、全速力でボートの方に走った。
「ホムーーー !!!」「マドーーー !!!」
生き残ったほむほむたちはつぎつぎと私に飛びかかった。
彼らは私の手足にかじりつき、私はいつしか血まみれになっていた。
私は彼らを必死に振りはらいながら、無我夢中でボートに飛び移った。
ほむら「まどか! 早くボートを出して!」
やがてボートが岸を離れるにつれ、彼らの叫び声はしだいに小さくなった……。
「ホムー !」「マドー !」……