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ほむほむを美味しく食べるまとめwiki
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その2

最終更新:

homuhomu_tabetai

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「かえったぞぉ~」

「ジィジだぁ~!」「お爺ちゃーん!」「お帰りなさいお爺ちゃん」

程無くして父が帰ってきた。父は5年前会社を定年退職し、今は知人のつてで、近くにあるゴルフ場の管理人の仕事をのんびりとこなしている。
こちらも私と孫が来ていると母が電話したのだろう。なにやら箱を持って満面の笑顔で孫達に近づいていった。

「ほらお前たちお土産だぞぉ」

「わぁああぁ!カブトムシだぁ!!」「初めてみたあ!!」「いっぱいいるぅう!!」


 「マ、マジョォ…?!」クルクルダンスダヨォ アレ…?

 「ホ、ホム…」ア、アノ…

 「ホ、ホミャァアアァアア!!!!!!!!」「ミャギィィィイイ!!!!!!!!」ナニアレ! コワイヨママァー!! ガクガクブルブル


ゴルフ場で捕まえて来たらしい。父は箱の中の数匹のカブトムシを孫たちに見せた。一瞬にして子供達の興味はカブトムシに注がれる。特に息子は
大興奮だ。3人共もうほむほむ達の事なんて眼中に無しだ。現金なものである。子供達はカブトムシをほむほむ達の家に移動させた。


 「ホビャァァアァァァァァァァァァァァァァァァアアァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!」バ、バケモノ!! コシヌケ ジョワワワワワワー!!

 「マギャァァァァァァアァァァァァァアァァァーーーーー!!!!!!!マギャァァァァァァアァァァァァァアァァァーーーーーー!!!!!!!!」コッチコナイデェエ!! ニゲマトイ!!

 「ホミャッ!!ホミャァァァァァアアァァァァーーーーーーッ!!!!!!!!!!」「ミィギィィィイィィィィィイィィイーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!」コワイヨォォォ!!!!!! マァマァアーーーッ!!!!!!


昆虫の王カブトムシの来襲にほむほむ達は半狂乱で逃げまとう。それを観てキャキャッとはしゃぐ子供達。カブトムシはほむほむ達など眼中に無く落ち着いた佇まいだ。
父が台所から半分に切った林檎を持って来た。

「リンゴ食べるのぉ?!」「すごぉい!!」「アタシあげたいのぉ!」


 「マ、マドカァ…」「ホ、ホムラチャ…」「ホミャ…」「ミィィ…」ガクガクブルブル


姪が父からリンゴを受け取りダンボールの中にそっと置いた。カブトムシ達が群がってくる。
一方ほむほむ達はダンボールの隅で家族寄り添い恐怖に震えていたが、ご馳走を目の前に少し眼の色が変わった。


カブトムシs「………」

 「ホ、ホビャ…」ジュルリ… ガンミ

 「マジョォ…」ヨダレダラダラ…

 「ホミュ、ホミュゥゥゥゥゥウ…」「ミャドォォォ…ミャドォォォ…」ママァ… オナカチュイタヨ…

 「マ、マドォ…ホムラチャン…」コドモタチ… ナデナデ

 「ホ、ホムゥ! ホム! ホムゥゥゥゥ!!!」イッテクルヨ!!


カブトムシs「………」

 「ホム…ホ…ホムゥ…」アノォ…スコシワケテ…

カブトムシs「………」

 「ホムゥ!ホムホム!ホムゥー!」コドモタチガオナカヲスカシテイルノ!

カブトムシs「………」

 「ホギギッ!!ホビャホビャ!!ホビャァァァァアァァ!!!!!」ナントカイエヨ! モラッテイクゾ!

カブトムシs ブン!!

 「ホビャァァアァァァァァァァァァァァァァァァアアァァァァァァァァァァァァーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」ナゲトバサレ!!

 「ホムラチャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!マギャァアァアッ!!!」ホムホムチョクゲキ!!

 「ホミャッ!!!!!!!」「ミャギョッ!!!!!!!」ホムホムチョクゲキ!! イチャイ!!


「すごぉぉおい!!!」「つよぉおおい!!!」「ちからもちぃ!!!」

何を言っても無反応のカブトムシに痺れを切らしたほむほむがリンゴに手を掛けた瞬間、カブトムシはその自慢の角でほむほむを投げ飛ばした。
ほむほむは宙を舞い見事家族にストライクだ。ほむほむ達は痛がり、惨めにまた家族寄り添いシクシクと泣きだした。
子供達はその様子をみて更に大喜びだ。姪も笑顔だ。あぁ子供とはなんて素直で残酷な生き物なのだろう。まるで天使だ。
兄もリビングのソファからその光景を微笑ましそうに見つめる。


「かわいそうでしょ。」


そういって私は、ダンボールの中からほむほむ達をつまみ上げ、父がカブトムシを入れてきた小さく粗末な箱に移動させた。
一瞬にして豪邸を失ったほむほむ達は更に惨めったらしく泣きだしたが、カブトムシからの脅威から逃れたと気づくとペコペコと私にお辞儀をし、また家族寄り添い、押し黙ってしまった。
外に帰してとは言わなかった。こんな惨めな扱いを受けても飼って貰えるという夢は捨て切れないのだろう。
子供達の興味は完全にカブトムシに移っていた。何をするわけでもなくただリンゴに張り付くカブトムシをキラキラした目でジッと凝視している。
何が楽しいのだろう? 本当に可愛い。もうほむほむ達の事など完全に忘れてしまったようだ。


「ほぅらおまえらいつまで見てるんだ?手を洗って来い。」


風呂からあがってきた父が孫達にそう優しく声を掛ける。子供達は名残惜しそうにダンボールから離れると洗面所に手を洗いに向かった。
家族揃っての食事の時間だ。主人はいないが…まだ仕事中かな?最近根を詰めすぎてないか?そんな時に余計な気苦労をかけてしまった…。
そんな事が頭をよぎる。


 「マジョ…ホムラチャ…」ドウナルノ…

 「ホミャ…」ママァ…

 「ミャドォォ…」オナカチュイタ…

 「ホ…ホム! ホム…マドカァ…」ダイジョウブ! ダイジョウブ…


食事中も子供達は元気に話をする。それを聞いて父も母もそれを聞いて目を細める。義姉は気さくに優しく私の子供達の相手をしてくれる。
本当に素敵な女性だ。私が男だったら間違いなく求婚していただろう。そこは兄妹か…。
食事が終わって、母と義姉と私で後片付け、父と兄はリビングで晩酌しながらTVでニュースを観、合間に子供達の相手をしている。
兄がカブトムシに相撲をさせている。子供達は大興奮だ。金曜日の夜の幸せな一時。
その暖かな空気のリビングの隅に、暗く惨めなオーラを発する汚い箱がひとつ。
そう、ほむほむ達だ。


 「ホムラチャ…」ポロポロ…

 「ミィ…」「ホミャ…」シクシク…

 「ホムゥ…マドカァ…」ダイジョブダカラ… ポロポロ…


後片付けが一段落し、箱の中を覗き込むと、ほむほむはまどまどを慰め、そして仔供達を必死で寝かしつけようとしている。
だが仔供達は空腹で眠れない。寄り添って家族で惨めに泣いていた。我々は飼われている! 飼われているんだ! と、自らに必死で言い聞かせている模様だ。
私はこの小動物を子供の頃から知っている。基本空気。邪魔ならどかす。汚い。そういう存在だ。
気まぐれに手を差し伸べる人がたまにいたが、そうすると調子に乗る習性が災いし、愛でられたり飼われたりしている所など殆ど見たことがない。
私もこの街の殆どの人と同様そういう接し方をしてきた。
あとは愛好家に活用されるだけ。そう…活用されるだけ…。


「ホ、ホムゥゥゥゥッ!!!」エサダ!!

「マジョォォォオッ!!!」ゴハン!!

「ホミュゥゥゥ!!」「ミャドォォォ!!」メキラキラ


私は夕飯の残りの天ぷらを細かく切り小皿に載せ、もう一つの器には子供達が飲み残したジュースを注ぎ、ほむほむ達に与えた。
ほむほむ達はそれに貪りつく。口にした瞬間、ピクっと痙攣し動きが止まった。そして次の瞬間また泣きだした。
涙と鼻水で顔をグシャグシャにしながら夢中で天ぷら食いついている。こんなに美味しい物を口にしたのは生まれて初めてだったのだろう。
次にジュースに口をつける。電流が走ったように震えたかと思うと、瞳孔をぱっくりと開き家族揃ってベチャベチャと無我夢中で啜り始めた。
甘い! こんなに甘いものがこの世に存在するのか! 
食べる→飲む→食べる→飲む。ほむほむ達はお腹いっぱい天ぷらとジュースを堪能した。そしてまた家族で寄り添い感激に咽び泣いた。
一頻り泣くと今度は笑顔ではしゃぎだした。


「ホムゥ~ホヒヒィ~ホムホム♪」ダカライッタジャナイ♪

「ティヒヒィ!ティヒヒィー♪ホムラチャンホムラチャン♪」エヘヘ…/// ダキツキ チュッチュ♪

「ホミャ~♪」「ミャドォ~♪」ママァ~♪ スリスリ♪


ほら私の言った通りじゃない。私達は飼われている。
これからは毎日お腹いっぱい信じられないくらい美味しい御飯と、信じられないくらい甘い飲み物を何もしないで貰えて、あんあんやさやさや達ほ食種は窓ガラス越しに馬鹿にしているだけでよい。
御主人が守ってくれる。今日は汚い小さな箱に移されちゃったけど、またすぐにあの広くて豪華な家に帰して貰える。ひょっとしたらもっと凄い家を用意してくれてる最中なのかも。
そうだ。そうに違いない。大変だ!もっとたくさん仔作りしないと!仔供達が大きくなったら、番もあてがってもらえる。
希少種のお嫁さんが来たらどうしよう?! うちの仔はみんなかわいい。来るに決まってる! まいったな…へへ…/// さぁ、忙しくなるぞぉ!


 「ホムゥー///マドカァーマドカー///」クネクネ…///

 「ホムラチャンホムラチャン…///」クネクネ…///

 「ミャロォ…///」「ホミュゥ…///」スピー///


番はそんな話をしてクネクネしている。仔供達は満腹と疲れで幸せそうに寝てしまった。これは交尾がはじまるな…。
私はおやすみと言って箱の蓋を閉めた。番はそんな事に気にも止めない。お互い覆いかぶさり腰を振り始めた。
私へのお礼はない。まぁそういう生き物だ。

「あんた達そろそろ寝なさい」

義姉がそういうと子供達は今度は父と兄の所へ行き、姪の部屋で三人で寝ていい? とお願いしだした。
姪は小学校中学年に上がった時、一人部屋を充てがわれた。それ以来決まって実家に遊びに来ている時はこうしている。
父達は夜更かしするんじゃないぞと言ってそれを許す。これも決まっている。子供達は嬉しそうにカブトムシの入ったダンボールを抱えて姪の部屋に駆け出した。
母はそれを見てニコニコしながら姪の部屋に私の子供二人分の布団を敷いてあげた。歯磨きの面倒は姪が見てくれた。ほんとうにいい子だ。


 「ホム!ホムゥゥゥ!!マドカ!マドカァァァァアアァッ!!!!!!!」ガサゴソ アヘアヘアヘアヘ

 「ホムラチャン!ホムラチャン!ホムラチャン!ホムラチャァアァァアッ!!!!!!!」ガサゴソ カクカクカクカク


静かな金曜日の夜。騒がしいのはこの汚い箱の中だけだ。俺たちもそろそろ寝るか。父がそう言って暫くすると、実家の全体が寝静まった。
私はほむほむ達入った箱を抱えて自分の部屋に戻った。そう、実家には私の部屋があった。
建て直した時、父と兄が作ってくれたのだ。
私はいらないと言ったが、私が10代の頃から使っているペットや学習机、母がくれた三面鏡といった家具もそっくりそのまま運び込んでくれた。
まぁ兄夫婦に子供が増え、姪が大きくなったらとられてしまうだろうが、それまではこの父と兄の行為に甘える事にしていた。





         さ て は じ め よ う か な 実 家 に 帰 省 し た 一 番 の 目 的 を 





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