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ほむほむを美味しく食べるまとめwiki
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その1

最終更新:

homuhomu_tabetai

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●まどホーム●


「「ホムゥー ミャロカミャロカァ マドカァー ホミィ ミャロカァー マードーカーッ マロカァ」」


飼いほむ達のけたたましい鳴き声が部屋に響いている。
鳴き声の発生源は机の上に乗せられた大きな金魚鉢……大小様々なほむほむがその中で暮らしているのだ。
どの個体も髪やほむ服が綺麗に整えられ、栄養状態も非常に良好で、飼い主からの手厚い愛情を感じさせる。


「マドマド」「ウェヒヒッ」カサカサ


そこに忍び寄る二つの影――鳴き声を聞きつけて侵入してきた野良まどまどだ。
この時期、冬眠から目を覚ました野良ほむは悉く人間に狩られてしまい、欲求不満が高ぶっているのだ。

まどまどは賢い……ほむ種の中では。
野良まど同士ペアになって行動していたが、ほむほむのように無計画に仔供を産むことはしなかった。
飼いほむ達はその代わりの性欲処理係というわけだ。
久しぶりのファックをかましてやって、仔供を産ませたら(文字通りの)親仔丼を堪能しよう――
性欲と食欲が同時に満たされて、まさに一石二鳥だ。

手際よくまどホームに進入する野良まどs。
現代日本の住宅というのは換気設備が充実しているので進入経路に事欠かない。手馴れたものだ。

敏感な嗅覚を生かし、あっという間に飼いほむの部屋を突き止める。

「「「マドカァーマドカァー」」」

「ウェッヒ♪」「ホムホムホムラチャーン♪」カサカサ

ほむほむ共、やって来たよ! 待たせてごめんネ☆ さぁ、ファックしようね!!
颯爽と飛び出す野良まどだったが――


ガチャッ
まどか「みんな、ご飯だよ」
「「「「マドカァ~ カナメサーン ミャロカミャロカァ」」」」

「マァ!?」「ホムラチャン!!?」

「マドカァー」の鳴き声は人間――鹿目まどかに向けられていたものだったのだ。
よく躾けられた飼いほむ種は主人の名前を呼ぶことがあると言うが……『まどか』と『まどまど』、なんて紛らわしい!!

「マフゥ!!」「マドンッ!!」

憤慨する野良。
美ほむを前にしてお預けを食らった形になるのだからそれも当然だ。

「ほむほむは可愛いなぁ」ナデナデ
「マロカァー// ホミャァ/// カニャメサーン/// ホムゥゥゥン///」

大体ほむほむの分際で人間に色目を使うなんて許せない!
名前が似ているということもあり、自分たちがあの人間より劣っていることを自覚せずには居られず、ますます不快な気分にさせられる。



「マドォッ!!」「ホムラチャン!!!」ピョンピョン

「えいえい」クリクリ
「ホミャァ~~ン」ゴロゴロ

しかし、飼いほむ達は薄汚れた野良まどなど見向きもせずにキャッキャウフフしているではないか。

「マァァァ…」「ホムラチャァァァ…」

この人間さえ居なければ…  久しぶりのファックが…

苛立ちが募る。
人間の恐ろしさは知っている。
それでも血気盛んな若まど達、捨て身のタックルを噛ます。

「マドォォォォッ!!!」「マドンッ!!!」ピョーン

身体をバネのようにして勢いを付ける。
鋭い牙がまどかを襲う。
今まで数百ものほむ肉を食いちぎってきた自慢の武器だ。

が、

野良まど2「マフォォッ!?」ベチーン!!

空振りだ。
――だがもうひとり仲間が居る。

相棒の様子を伺う。
同じ巣で育った幼馴染、悪友にして大事なパートナー――


野良まど1「ギギギィ…………」


……上顎から上が、完全に無くなっていた。
申し訳程度に下顎に乗っかっていた牙(笑)が、ポロリと落ちる。

初撃で決着はついていた。
鹿目まどかの右腕が一閃。
間抜けに開いた野良の口に二本の指がねじ込まれ、咽頭から延髄を破壊。
この時点で生命活動は完全停止。
後は勢いに任せるまま、脊髄ごと頭蓋を引き抜いてしまったのである。

主を失った胴体は、まみまみのように自立することは無く、そのまま大地に倒れこんだ。


野良まど1「」バタリ

野良まど2「マ、マッ、マッギョォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!?」

信じられないといった様子の野良――
今だに仲間の死を受け入れられない様子で、オロオロするばかりだ。

「――あぁ、まだ居たんだ」

ゴミ掃除をするかのような気楽さで指に嵌った頭蓋を引き抜きながら、鹿目まどかはそう言った。

野良まど頭1「グェ」コロン

口から、目から、鼻から、まどエキスを垂れ流す野良の首。
尻尾のように伸びた脊髄が何とも言えない間抜けさを演出している。

ここに来てようやく己の置かれた事態を把握する。

野良まど2「「「「マビャァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」」」」

ヤバイ!! 何だか知らんがコイツはヤバイ!!
野良まどは仲間の骸も見捨てて一目散に逃げ出した。




バリバリバリ!!
「「「「「マギャ!!マギャギャギャギャァァァァァッ!!!?」」」」」

「逃げられるとでも思った?」

「マァ…マヒィ……?」

打撃や斬撃とも異なる、未知の衝撃に戸惑う野良。

まどかが手にするのは護身用のスタンガンだ。
その脅威を野良に見せつけるかのように、何度か青白い閃光を光らせる。
ホームセンターなどで簡単に入手できる物なので大した威力はないが、ほむ種相手では凶悪すぎる武器となる。

最初の一撃は野良をひるませるための、挨拶代わりのジャブに過ぎない。
実際、電極と野良の間に僅かに隙間が生まれており、大幅に威力を削がれていた。

今度は、電極を肌に直接押し当て――ゼロ距離から電気仕掛けの花火を放つ。

「「「「「マギギギギギギィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ヤ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ッ゙゙゙!!!!!」」」」」

右の眼球が勢いよく飛び出す。
電流によって体内のまどエキスが一瞬で沸騰したためだ。
鼻からは泡だったまどエキスがドクドクと垂れ出し、まど服を汚している。
残ったもう片方の目も真っ黒に濁ってしまい、もう使い物にならないだろう。

「「「マギョォォォォォ!!!マギョォォォォォォォォッ!!!」」」

涎と涙を滝のように流しながら、土下座までして必死に許しを請うが、丸で聞き入れられない。
何度も何度もゼロ距離から無慈悲な鉄槌を下される。

「「「マグエエェェェェエエエェェェッ!!!!」」」
「「「マビャァァァアアアアァァァアアァァァァァッ!!!!」」」
「「「マギョギョギョォオオィギイイィィィイイィィィィイィィィッ!!!!!!」」」

その度意識を吹き飛ばされるが、火傷の痛みからか、すぐに覚醒してしまう。

「ミィ……」

「ふんっ」

ひとしきり反応を愉しんだところで満足したようで、人間は奥の部屋へと引っ込んでいった。
後には無残な姿と化した野良だけが残された。

「マ…マキョ…マヒィヨォ……」ピクピク

フリフリのまどまドレスは鼻血と焦げでグチャグチャだし、鮮やかだった桃色の頭髪もチリチリに炭化してしまった。
脳にも障害が残ったようで、呂律が上手く回らない。

私の可愛いドレスが… 綺麗な髪が…
野良は、かつて所属していた群の仲間のことを思い出す。


……

「マドッ」コマドチャンハ カワイイネ
「マドマドォ」ホントウネ
「ミャロォ」コマドチャン アソボ アソボ
「ウェヒヒィ」キレイナ カミダネ
「シャイコウノテョモダチ」チュッ

……


群の皆が私のことを愛してくれた。私の容姿を褒めてくれた。

ほむほむ共のことは言うまでもない。
次から次へと貢ぎ物を寄越すものだから二つ目の巣を探さなければならなかった程だ。

だが、金魚鉢に映り込んだ今の姿は――


今すぐここから逃げ出したかった。こんなのは自分じゃない。
しかし腕が、脚が上がらない。思うように動かない。
度重なる電撃と熱によって運動神経がイカれたのだ。
今や胴をくねらせるしか移動の術を持たない。
ケロイド状に爛れた皮膚もあいまって、その様は醜い芋虫を彷彿とさせた。

「ホムゥ…」「ホムン…」「ホミャァ…」「ホミィ…」

いつの間に避難したのか、飼いほむ達は金魚鉢の奥の方で身を寄せ合いながらこちらの様子を怯えた目で伺っていた。

こんな雑種に助けを求めるなんて…
だが、形振り構っていられる場合ではない。

「ホムリャチャーン……」モゾモゾ フリフリ

助けて――ケージに向かってお尻を振って懸命に媚びる。
これでどんなほむほむもイチコロだ。
ずっとこうやってピンチを乗り越えてきたのだ。
そしてこれからも、そのはずだった。

「ホムゥ…」「ミャロカ…」「ホムホム!」「ホミュ…」

しかし、ガラスの向こうから浴びせられたのは、腫れ物を見るかのような軽蔑の視線であった。
親たちは仔供に目隠しをする――こんなモノ見ちゃいけません、とばかりに。

――――哀れまれているのだ。




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