その2
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homuhomu_tabetai
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…はぁはぁ…はぁはぁ…ここ…はぁはぁ…どこ?…はぁはぁ…どこなのよ?…はぁはぁ…
…息を再び落ち着ける…だんだん暗闇にも目が慣れてきた…。
辺りを見回すと…アタシが入ってきたと思う穴から光が差し込んでいた…。
もっと見ると…なにか分からない…人間達が使う道具がたくさん置いてある…。
中は…アタシには広すぎて…どれくらいの広さがあるのか分からない…。
…ここ…よくわからないけど…あの穴なら…人間は通れないから…大丈夫よね?
ちょっと疲れたから休憩しよっと…あー…なんなのよ全く…わけわかんない…
いつもなら人間は…食べ物をくれるか…くれなくてもこんな事やらなかったのに…
『今、何も無いからごめんねー』って言って笑いかけてくれるのに…同じなのは笑顔だけ…
アタシはさっきの微笑を思い出して…身体の奥から震えた…。夢に出てきたら…飛び起きてしまいそうな微笑…。
…帰ったら…まどまどに慰めてもらおっか……んー…アタシのイメージが…壊れそうだな…どうしよ…
…っと!!その前に…ここからどうやって家に帰ろうか?…あの穴は…またあの人間に会っちゃうかもしれないし…
…とりあえず…他に出れるトコないか探してみよっと!!
アタシは部屋の壁に歩いていって、どこかに出られるところがないか探し出した…。
ガチャ…ギィイイ…
「…ホッ!?…」
アタシはびっくりして、思わず叫んでしまった…あわてて口を塞ぐ…。
突然、入ってきた穴の方から音がして…部屋の中が明るくなった…。
そこには…あの人間が立っている…顔は暗くて見えなかったけど…。
人間はきょろきょろ部屋の中を見回すと、なにかを手で押し、入ってきた所の蓋を閉めた。
ギィイイ…ガチャン
それから人間は、アタシが入ってきた穴を大きな石を置いて塞いでしまった…。
また…また…だ…またあの人間だ…アタシがナニしたっていうの…なんでアタシを追いかけるの…
…怖い…怖いよっ…まどまど…お母さん達…助けて…アタシを助けてっ!!
…アタシはパニックを起こしそうになるのを必死でこらえて、声も音も立てずに隠れていた…。
人間が入ってきた時の明かりは無くなったのに、部屋の中は明るいまま…このままじゃ簡単に見つかっちゃう…。
アタシは人間と反対方向に壁伝いに、そっとそっと歩いていった…音を立てないように…声を出さないように…。
部屋の一番奥についた…振り返る…人間はアタシが通ってきた場所にある箱や道具を引き出している…微笑を浮かべたまま…。
その顔を見た瞬間、アタシは震え上がって…落ちていた何かを踏んづけてしまった。
…!?やばっ!!逃げなきゃっ!!
アタシは急いでソコを離れる…積もった埃がうまい事アタシの足音を消してくれた。
人間も音に気づいて探し出してるみたい…アタシは逃げるのに夢中でなにも考えれない…。
一回、壁にぶつかりそうになって、右に曲がって走る……
走ってきた途中に外に出られそうなところは無かった…それだけ覚えている…。
…もう…だめ…走れない…息も…やばい…どうしよ…入ってきた穴…無理だ…あんな石、動かせないよ…
…だめだ…このままじゃ見つかっちゃう…この人間に見つかったら…きっとひどい目に合わされる…
…人間って…ホントはとても危ない生き物なんだ!!…まどまど…あの時、信じてあげられなくて…ごめんね…
アタシの中で、ぐるぐるといろんな事が渦巻いている…。考えが勝手に出ては消え…出ては消えていく…。
…もう…壁がくる…アタシと人間しかこの中に居ない…逃げられない…アタシ…逃げられないんだ!!
そう思った時、アタシの前に、入ってきたのとは違う穴があるのが見えた…。壁と壁の合わさるところに。
…!?あそこに!!
アタシはその穴に飛び込んだ…そしてそのまま穴を越えたら…下に落ちてしまった。
ゴツッ!!!
「…~~~~~!!!!!!」
頭を地面に思いっきりぶつけちゃった…必死で口を押さえて痛みを堪える…。少し音を出してしまった…やばい…。
…この中…せまい…アタシが一人入ったら、それで一杯だ…
…ちょっと音出しちゃったけど…大丈夫かな…でも…もう逃げらんないよ…
…失敗したかな?…ここに入ったの…でももう…ここから外に出らんないし…
…見つかりませんように…見つかりませんように…
しばらくそこでじっとする…外からはガサゴソと人間がアタシを探す音しか聞こえない…だんだん近づいてくる…。
…見つかりませんように…見つかりませんように…お願い…そのまま…
すぐ近くまで来た。ズズズッ…と何かを動かす音がする…。そして…静かになった…。
…やった…見つからなかった!!
…でも…まだ出れないよ…もうちょっとして……!?
と思った時に外が騒がしくなった!!
人間が何かをつぶやきながら、まだアタシを探している…。
…はやく…出て行け…はやく!!…もうアタシは動けない…はやく!!
急にしーんとなった…。アタシは人間があきらめたと思って…小さく息を吐き出した…。
…今度こそ…やったの?…でも…あの蓋の開く音もしてないから…まだ人間はいるんだ…
…あの音が聞こえるまで…もうちょっとこのままだね…
アタシはちょっと安心して壁にもたれかかった…その時…入ってきた穴が何かでふさがれた…。
!?!?…えぇっ!?なんで!?…ばれちゃったの!?…やばい…やばいよっ!!どうしよう!!
アタシが恐怖で固まってるのとは反対に…隠れ場所全体が揺れて…壁がゆっくり動き出した…。
「ホムッ!?ホムッホムッ!?」
なにっ!!??壁が…動く!?
驚いてアタシは声を出してしまった…あぁ…アタシのバカ…。
…天井から…明るい光が差し込んできた…アタシは見上げる…震えながら…。
別の光が差し込んできて…それから…あの微笑が…アタシの目に映りこんだ…。
アタシは…知らないうちに尻餅をついてた…腰に力が入らない…お尻にあったかいものを感じる…。
…やだっ…やだやだやだっ!!
…そう叫んだような…気がする…アタシの視界が暗くなっていく…。
…人間に掴まれて…身体が持ち上げられる感触がする…。
「ホムー…ホムー…ホムホムー…」
…アタシ…どうなるの…怖かっ…た…
「マドカァ…ホムホムー…」ポロポロポロ…
…まどまど…チビ達…
「終わり」