仔ほむ飼うよ!
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homuhomu_tabetai
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作者:SmV/RD7c0
150 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2012/07/23(月) 00:31:44.08 ID:SmV/RD7c0
「…んぐっ…んぐっんぐっ…ぷはぁ~~~!! やっぱりジョッキで飲むビールはうまいなぁ!!」
俺は今、晩酌中だ。ジョッキでビールといっても、普通の缶ビールを注いだだけなのだが…こういうのは気分が大事だ!
「よし!もう一杯…? …なんだもう空か…。
もう一本…昨日買ったのが、あったよな? …よっこいせっと!!」
缶が空になったので冷蔵庫に新しい缶を取りにいく…めんどくせー…。
…ホミュー…
ん!? …なんか…聞こえた…ような…。
…ホミュミュー…
また!! …この辺りから…か?
俺は声の聞こえた方に近づく…それは冷蔵庫と食器棚の隙間から聞こえてきた。覗いてみる…。
「…ホミュー…ホミューン…」 Zzz…
…そこには…仔ほむが一匹眠っていた…。…どういうことだ!? 俺は考える…。
…なんでこんなトコに? …それに…仔ほむだけって…親はどうした?
…あ!? …餌を取りに入ってきたのか? …それにしては荒らされた様子も無い…。
「…ホミュウ…ホミューン…」 Zzz…
考える間も仔ほむは起きる気配が無い…。
もしかしたら…親とはぐれて迷い込み、疲れて眠ってしまったのかもしれない…。
「…まぁ、いっか…このままにしとく訳にもイカンしな…」ヒョイ…
俺は仔ほむをつまみあげた…それでも仔ほむは起きない…。
「…ホミューン///」 スリスリ…Zzz…
…仔ほむは俺の指を親と勘違いしたのか…頬擦りしている…。
「…なかなか…かわいいじゃないか…んー…これでいいか…」ポトン
俺は仔ほむを、持っていたビールジョッキの中に落とした。
「…!? …ホ…ホミャア?」 キョロキョロ…
落とされた衝撃で仔ほむは目を覚ました。まだ完全に眠気が飛んでいないのか辺りを見回している。
「おはよう♪ 良く眠れたか?」
「…ホミュッ!?!? ホ…ホミャアアアァァァ!?!?」
俺の声で、ようやく自分がどうなっているのか気づいたようだ…。
仔ほむは俺に背を向けると、ジョッキから逃げようとしているのか…ピョンピョン飛び跳ねる。
「ホミュッ!!! ホミュッ!!! ホミュンッ!!!」 ピョンピョン!!
「おー!!元気だな!!頑張れ頑張れ!!」
自分の身長の倍以上ある壁を飛び越えようと仔ほむは必死にジャンプする…。
そのジョッキを片手に持ちながら俺は新しいビールを取り出す。
「んー…とりあえずこのまま連れてくか。ジョッキはまだあったしな。」スタスタスタ…
「ホミュミュンッ!!! ホミュホミュホミュッ!!!」 ピョンピョン!!
新しいビールとジョッキ…それと仔ほむ入りジョッキを持ってリビングに戻る。
「よっこいせっと!…こいつはここに…」 コト…
仔ほむ入りジョッキを真正面に置く。仔ほむはまだあきらめてない様子だ。
「ホミュッ!!! ホミュッ!!! …ホミュウッ!!!」 ピョンピョン…ピヨーン!!
最後に力一杯飛んだ仔ほむは…力尽きてそのまま底にしなだれる様にうつ伏せに倒れこみ…。
「…ホミュ…ン…」 ポロポロポロ…
泣き出してしまった。…少し残っていたビールでびしょびしょになってるのも気にしていないようだ。
「お疲れさん♪まぁお前もビールでも飲んで一息つけよ!…底に残ってるやつだけどな。」ングングング…プハー…
「…」 ポロポロポロ…
仔ほむは泣き続ける。その横で俺は晩酌の続きを始めた。
・・・・・・・・
テレビを見ながら晩酌をしているとまたジョッキから声が聞こえてきた。
「ホミュン!!! ホミュホミュッ!!!」 ピョンピョン…
…まだあきらめてないらしい…気に入った!!
「ホミューッ!!! ミャロカァ!!! ホミュミューン!!!」 ピョンピョン…
「頑張ってるな!! よし!!お前は俺が飼ってやろう!!」
「ホミュッ!!!ホミュッ!!! ……ホミュン?」 ピョンピョン……ピタッ…
仔ほむは飛ぶのをやめて、意外そうな顔で俺を見る。少し顔が上気しているのは運動とアルコールのせいだろう。
「飼ってやるって言ったんだよ。そのかわり…お前の家はそのジョッキだ。」
「ホ!?!?ホミュッ!?!? ホミュミューッ!!!」 イヤイヤ…ブンブン
「他にケージも水槽も無いんだよ。飼ってやるんだから贅沢言うな。」
「…ミャドカ…ホミュホミュ…」 ブンブンブン…エグッエグッ
「…ふぁああ~…俺は眠くなったんで寝るわ。…明日は休みだし…餌は朝に食わせてやるからな。おやすみ~…」スタスタスタ…
「ホミャアアアアアァァァァァーッ!!!!」 バンバンバン…ポロポロポロ…
・・・・・・・・
「…ホムーッ…」「…マドーッ…」「…ホミュンホミュン///…」
翌朝…リビングが騒がしい…そっと覗くと…ほむほむとまどまどがジョッキにすがり付いていた。
「…なんだあいつら?…どこから…
あ!!キッチンの窓…昨日から開けっ放しだったな…。閉めとくか。」スタスタスタ…
キッチンに行くとやはり窓が数センチ開いていた。換気するために開けておいたのだ。
「…こんな隙間から入ってくるとは…お仕置きが必要だな…」ガチャガチャ
俺は戸棚からふたつジョッキを取り出すと、静かにリビングに戻った。
「ホムーッホムッ!!!」「マドーッマドドーッ!!!」「ホミューホミュー!!!」
リビングのテーブルでは、二匹がジョッキを押して…もう少しでテーブルの端からジョッキを落とせるところまで運んでいた。
作業に夢中になっているようで俺には気づいてない…そっと近づく…。
「ホ!?!? ホミューッ!!!」
仔ほむが近づく俺に気づいて声を上げる…嬉しいのはわかるが今はしゃべるな!
「ホムッ!?!?」クルッ「マドッ!?!?」クルッ
二匹が振り返る…しかしもう遅い!!
カポッカポッ…
俺はほむほむとまどまどに、それぞれジョッキをかぶせた。
「ホ!?!? ホムーホムーッ!!!」バンバンバン 「マドドーッ!!!」バンバンバン 「ホミューホミュー…」ポロポロポロ…
「俺の飼いほむを誘拐しようなんて不届きなやつらだな。その中で反省しろ。」
そう言って俺はジョッキが動かないように上に重しを載せた。
「ホムーッ!!! ホムホムーッ!!!」 グイグイ…
「マドッマドーッ!!!」 バンバンバン…
「テーブルを窓際に移動…今の時期の直射日光はきついぞー!」ズズズ…
「…これでよし。おっと! 仔ほむは涼しいとこに置いてやらないとな。」ジョッキモチアゲ…
「ホミュウウウゥゥゥ…」 バンバンバン…
「ここでいいか…おい、あいつらが逃げないようにここから見張っとけよ。」
俺はテーブルが見える、風の通る涼しい場所に仔ほむを置いてそう言った。
「まぁ、昼過ぎには脱水症状なり何なり起こして死ぬと思うけどな…逃げそうになったら俺を呼べよ。」
「ホミャァアアァァァーッ!!!」 バンバンバン…ポロポロポロ…
「そうそう、そんな感じだ。…それじゃ、俺はもうちょっと寝るからな。」ファア~…
「ホムーッ!!! ホムムーッ!!!」 バンバン…ポロポロポロ…
「ホムラチャーッ!!! マドー…」 ポロポロポロ…
「ホミャミャー…」 ポロポロポロ…
「…餌やるの…忘れたな…ま、いっか…」オヤスミー
「終わり」