その2
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homuhomu_tabetai
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「ホムホムッ!!!」「マドマドン!!!」テテテテ…
番はどうやら仔ほむが入ったペットボトルを見つけたようだ…一目散に駆け寄り…すがりついた。
「…ホビャッ…ホブッ!!!…『ブクブク…』ホッ!!!ホミャララァァァ…ボッ…ミャア……」アップアップ…
「ホムホムーッ!!!ホムッ!?…ホムムッ!!!」カリカリカリ…
「マドーッ!!!…マドッ!!!マドドーッ!!!」ユサユサユサ…
「…ほむほむはペットボトルを爪で引っ掻いて…まどまどは揺すってるのか…揺らすから仔ほむが水を頭から被ってるのが解らないのか?」
「せっかくフィルムを剥がして中を見やすくしてやったのに……あらっ!?」
「ナイショダヨーッ!!!…マドー!!!」「ホムーッ!?!?」ボドン…
ペットボトルはまどまどが揺らした為に水の揺れも大きくなり…自然に倒れてしまった…水かさが浅くなって仔ほむは身体を起こして座り込む…。
「…ホニャー…ホミャー…」ゼェゼェ…ハァハァ…
「ホムホムー…ホムン!!!」カリカリカリ…
「マドドー!!!…マドーッ!!!」ボンボンボン…
仔ほむはまだ呆然としているが…親は何とか助け出そうとペットボトルを叩いたり、引っ掻いたりと大忙しだ…。
「ホムーッ!!!ホムーッ!!!」「マドーッ!!!マドマドーッ!!!」カリカリ…ボンボン…
「…仔ほむが窒息する方が早いかもな…助け出せたら許してやってもいいな……無理だろうけどな…」スタスタスタ…
ヒョイッ
「ホマァッ!?!?」「マドォッ!?!?」
「困るな…こいつの命は俺が代価に貰ってるんだから…もうお前らだけの子どもじゃないぞ…」
俺はペットボトルを拾い上げて番にそう言ってやった…番は大人しく巣に帰っていく………はずもなく…ポカーンと俺を見上げた後…。
「……ホッ!!!ホムホムホムーッ!!!ホムムーン!!!」ピョンピョン…
「……マギョッ!!!ウェヒヒーッ!!!マドー!!!」ピョンピョン…
腕を上に上げて大きな鳴き声をあげながら跳ねだした…今にも泣き出しそうな表情だ…。
そのまま蹴飛ばすか、踏み潰してやろうかとも思ったが…。
「…まだ…子どもをあきらめないのか…?」
「ホムゥ!!!ホムムゥ…」「ホムラチャーッ!!!マドー…」ピョンピョン…
「…わかったわかった…」クルクル…ジョボボ…
「ホビャッ!?!?」「マギョッ!?!?」
蓋を外して、中の仔ほむが落ちないように指で押さえて…入っていた水を番に掛ける…番は驚いて大人しくなった。
「ほら!よく見えるか?」キュッ…コト
番の前に蓋を閉め直したペットボトルを置いてやる…我に返った番はまたすがりつく…。
「ホムー…ホムホムー…」ポコポコ…
「マドー…マドー…」ポコポコ…
「ホミャー…ホミャミャー…」ポコポコ…
中と外から親子が叩く…しばらく叩いていたが…突然ほむほむが蓋にしがみつき引っ張り出した…あわててまどまどもほむほむに倣う…。
「ホムゥウゥ…ホマァアアアァ…」「マデョオオオォォォ…」グイグイグイ…
「お!蓋が取れることに気づいたのか…やるじゃないか!頑張れ!!…でも、引っ張っても取れないけどな…」
「ホムゥゥゥゥ…」「マギョォォォ…」グイグイ… …ホミャアァァ…
「…うん!惜しかったな!時間切れだ!」ヒョイッ
「ホビャッ!?!?」ビタン!!
「マギャッ!?!?」ビタン!!
ペットボトルを持ち上げる…蓋にしがみついていた番は、仲良く地面に落ちた…再びピョンピョンと跳ねだす。
「しつこいな…じゃあこうしよう!俺がこれを投げるから、俺より早くたどり着いたら許してやるよ!いいか?…それっ!!」ブンッ!!
…ホミャアアアアアアアァァァァァァ……………
「ホムッ!?!?…ホ!?!?ホビャアアアアアアアァァァァァァーッ!?!?!?」テテテテテテ…
「マドッ!?!?…マドッ!?!?マギョオオオオオオォォォーッ!?!?!?」テテテテテテ…
俺はペットボトルを勢い良く投げた…ペットボトルの中なら仔ほむは潰れたりはしないと思うが…一応、芝生の方に投げた…まぁ死んでも構わないんだが…。
番は一目散に走っていく…俺はそれを見ながらゆっくりと追いかけ…追い抜く…。
・・・・・・・・・・
「…ホッ…ホムッ…ホムゥ…」ゼェゼェ…
「…マッ…マドッ…ドー…」ハァハァ…
「…ホミ…ホミー…」グテー…
「遅かったじゃないか…仕方ない…もう一回チャンスをやろう…それじゃあ……そーいっ!!」ブンッ!!
…ホミョオオオオオォォォォォォォ……………
「ホッホムッ!?!?ホムウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥ…」テテテテテテ…
「マドッ!?!?マドオオオオオオオォォォォォォォ…」テテテテテテ…
「うーん…今度は砂場…か?やっぱり優しいなぁ…俺って…」スタスタスタ…
・・・・・・・・・・
番をまた追い抜いて砂場に着くと…ペットボトルが逆さになって砂に刺さっていた…。
砂場は日光を遮るものもなく…まともに夏の日差しを浴びて…ユラユラと陽炎が立っている…試しに触ってみる…熱っ!!
「…これは堪らんな…こんな熱い砂に刺さった仔ほむは…我慢強いなぁ…」
番はまだ半分の距離も来ていない…来るまで観察する事にした…額に汗が浮き出し、シャツは肌にくっついてしまった…。
「…ホミュ…ゥゥゥ…」グター…… パク…パク…
中の仔ほむはグッタリしながら口を開閉している…徐々にペットボトルの内側が水蒸気で曇ってきた…。
「…あらー…サウナみたいになったぞ…中が…見えなくなってきた…まだ声は…『…ホ…ホ…』…してるな!」
「あいつら…早く来ないと仔ほむが茹っちゃうぞ…」 …ホムー……マドー…
「ん!?…どっかの子供の忘れ物か?……誰も見てないよな?///…よーし!!」ザクッザクッ…
・・・・・・・・・・
「…ホッ…ホッ……ホッ…」ゼェ…ゼェ… テテテ…
「…マッ…マッ……ドー…」ハァ…ハァ… テテテ…
「遅いぞー!もうちょっとだ!早く来いよ!」
やっと砂場に近づいた番に声をかける…番は砂場に駆け込むが…数歩進んだところで…。
「…ホッ…ホホッ!?ホムアアァァァーッ!!!」クルッ…テテテテ…
「…マッ…マド!?…マドオオォォォ!!!」クルッ…テテテテ…
急いで芝生まで引き返してしまった…どうやら砂の熱さに耐えられなかったらしい…。そういえば、地面に近いほど熱いって聞いた事がある…。
「なにやってんだよ…仔ほむはここだぞ!」
「…ホムゥ…」「…マドォ…」オロオロ…
「…情けない…それでも親か?…ほら…これに乗せてやるよ!」ザッザッ…スッ…
戸惑っている番に…さっき見つけた子供用のスコップを差し出してやった…。
「…ホムー……ホムンッ!!!」「マドンッ!!!」ヨジヨジ…
覚悟を決めて…差し出されたスコップによじ登る二匹…不安げに抱き合う…。
「ほらよっ!」クルッ
「ホビャッ!?!?『ボテッ…』…ホ…ホギュウウウゥゥゥゥゥーッ!!!」ダダダダダー…
「マギョッ!?!?『ドスッ…』…ムー…ムムー……」ジタバタジタバタ…
ペットボトルの横に来てスコップを半回転させる…ほむほむは背中から落ちてすぐに飛び起きて走り回り…まどまどは砂に頭から刺さってしまった…。
「…やれやれ…ホントに世話が焼けるな…」ズボッ… …マド…
まどまどを引き抜き、スコップに乗せて砂の上に置いてやる…ほむほむもあわててスコップに駆け寄る…。
「…マドカァ…」ペロペロ…
「…マ゙…マ゙…」ペッペッ… グター…
「…お前らって…ホントに自分達だけじゃ…なにも出来ないのな……そういえば…仔ほむ…どうなったっけ…?」…ズボッ…
ペットボトルの中は水滴が流れはじめている…試しに振ってみたが…仔ほむは全く鳴かない…。
「…ホム…?」「…マ…ド…?」
「…開けてみるか…」クルクル…
中を覗く…仔ほむは微動だにしない…。
「…うーん…出してやるか…ほら…ん?…よっ!…ありゃ?」ブンブン…
逆さにしても、入り口につかえて出てこない…俺は思いっきり振ってみた…。
「おらっ!!」ブンッ!!! スポン!!…ドチュッ…
仔ほむはペットボトルから勢い良く飛び出し、俺が番を待っている間に暇つぶしに掘っていた穴に飛び込んだ…。
底の砂にめり込んだみたいだが…結構深く掘ったので、どこにめり込んだのか分からない…。
「…ホ!?!?…ホムウウウウウゥゥゥゥゥゥーッ!!!」テテテ…「…ホマァ!?!?」ゴロゴロゴロ…
「…マ!?!?…マドオオオオオオォォォォォォーッ!!!」テテテ…「…マドォ!?!?」ゴロゴロゴロ…
番はスコップの上から走り出し、穴の中に転がり落ちた…しかしすぐに立ち上がると、埋まっていた仔ほむを掘り出した。
「…」クタッ…
「…ホ!?!?…ホ?…ホビャアアアァァァァァ…」
「…マ!?!?…マド?…マドドオォォォォ…」
掘り出された仔ほむはさっきと変わらず動かない…どうやら死んでいるな…。
「あららー…やっぱりこの熱気は耐えられなかったかー…なんかあっけないなー…」
「…ホムアアァァァァ…ホムムウウウウゥゥゥゥゥ…」
「…マドオォォォォ…ホムラチャアアアァァァァ…」
番は変わり果てた我が子を抱きしめて穴の中で鳴いている…まぁこんなもんか…。
「…もうこんな時間か…それじゃあお前ら…楽しい時間をありがとう!…穴がこのままじゃ危ないからな…」ザッザッ…
「…ホムゥゥゥゥ……ホムッ!?!?ホムッ!!!ホビャア!!!」アタフタ…
「…マドォォォォ……マドッ!?!?マドッ!!!マドーッ!!!」オロオロ…
「やっぱり仔ほむだけじゃ釣り合わないから足りない分は…親のお前らが出しとけ…それでも足りないけどな♪」ザザー…
「ホ…ホビャアアアアアアアアァァァァァァァァ!?!?!?…ホム…ホ…ム…」ジタバタ…ジタ…バ…タ…
「ホムラチャン…マドッ!!!マドドッ!!!」ヨジリヨジリ…
「お前は登ってくるな!仲良く埋まれ…おらっ!!」ドザー…
「マ…マ…マギョオオオオオオオオォォォォォォ!!!…マ…マド…マ…」ジタ…バ…タ…
・・・・・・・・・・
パンパン…
「…これでよし!!…踏み固めとくか…」 ギュッギュッ…
「…さてと…また午後から仕事かぁ…頑張ろう…」ファー… スタスタスタ…
「終わり」