玄関を開けてみると2匹のほむほむがいた その1
最終更新:
homuhomu_tabetai
-
view
749 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 21:39:10.21 ID:LEZKHM+vo
ほむ1「ホムホムホムー!!」アケテヨー
ほむ2「ホムホーム!ホムホムホム!!」ダレカデテキテ
玄関を開けてみると2匹のほむほむがいた。
1「ホムホムッ!」ナカニイレテホシイ
2「ホムムー」ソトハサムイヨ
どうも家に入れてほしいようだ。
野良ほむほむななんて不衛生なものを食べる趣味は無い。面倒に思ったので扉を閉めて鍵をしようとしたが
仔「ホミュ? ホミュホミュ」
2匹の後ろからピョコっと仔ほむが顔をのぞかせる。生後一週間といったところか。
それを見て私はなんとなく状況を把握することができた。
おそらくこの3匹は家族だ。一家で冬を越せる場所を探しているのだろう。
しかし時代は変わったものだ。こんなほむほむが存在するのも、数年前に活動し始めた愛護団体の影響か。私が子供のころは、人を恐れ、自らは決して近づこうとしなかったほむほむばかりだったのだが。
私が子ほむを見ていることに気付いた親ほむ2匹はなぜか偉そうな態度を取った。
1「ホムッ!!」ワタシタチノコドモダヨ!
2「ホムムッ!!」カワイイデショ!
これを見て気が変わった。締め出すのはやめだ。そんなに私の家に入りたければいれてやろう。
ヒョイっと仔ほむをつまみ上げる。
仔「ホミュ? ホミュミュー♪」オソラトンデルミタイ
1「ホム!?ホムホムホム!!」ナニスルンタ!゙
2「ホムホム!ホムッ!!」ハヤクオロシテヨ!
怒って足にしがみつこうとする親ほむ1と涙目になってオロオロと慌てふためく親ほむ2を無視して玄関の奥へ仔ほむをぶら下げていく。
そして、棚の上にあるからっぽの水槽に仔ほむを落とした。
仔「ホミャァッ!!」ベチッ
顔から落ちたせいか、鼻血を出している。
1「ホムッ!!!!ホムホム!!ホムホムホム!」ヤメテヨ!
2「ホムゥッ!!」ナンテコトスルノ!
2匹が抗議してくる。
水槽を地面におろして空いている天井部分を親ほむたちの正面に来るように横向きに倒す。
ころころと転がされる仔に親が駆け寄ってきた。
仔「ホミューン!ホミューン!」
1「ホムホム ホムムー?」イタカッタネ ヨシヨシ
2「ホムッ」ギロッ
睨んでいるが気にせず2匹が水槽に入ったことを確認してもとの向きに戻す。
「「「ホミャア!!??」」」
これで捕獲完了。
1「ホム?ホムホム?」トジコメラレタ?
2「ホムホム」デモカベナンテナイヨ
仔「ホミュ…ホミュ…」ウトウト
2「ホムム」アラオネムネ
1「ホムムゥ」ヒトバンジュウアルイタモンネ
仔「zzz…」
1「ホミャア…zzz」ワタシモネムイ……
2「ホミュウ…zzz」スースー
暖かい場所に来たことで疲れが出たのだろうか。自分たちがこれからどうなるかも知らないで呑気なものだ。
ー数時間後ー
ほむほむ達が目を覚ましたようだ。
仔「ホミュウ」オナカスイタ
1「ホム ホムホム」エサトッテクルヨ
2「ホムムー」キヲツケテネ
親ほむ1は家族を養うべく、透明な壁めがけて跳んだ。
1「ホビャッ!?」
当然見えない壁に弾き返され、グラグラと水槽がゆれる。
1「ホム…」デラレナイ
2「ホムムム ホム」デグチヲサガソウ
親ほむ達が協力して出口を探す。確かに見えない壁があることはわかったようだ。
1「ホム」ソトニデラレナインジャエサガトレナイ
2「ホムム」ドウシヨウ ガシシチャウヨ
仔「ホミューン ホミューン」オナカスイター
「やあほむほむ達。どうしたのかな。」
そろそろ頃合いだろうと手に食べかけの肉まんをもって話しかける。
「「ホムッ!」」
一斉に肉まんに反応するほむほむ達。
「これがほしいのかい?いいよ。ただし条件があるんだ。今からゲームをして、勝ったら一人一つずつ肉まんをあげるよ。ただし負けたらバツゲームがあるけどね。どうする?」
1「ホムムッ」ヤルヨ!
2「ホムゥ… ホッムム」フアン…デモオナカスイタカラヤルヨ
仔「ホミャー!」ゴハンタベタイ
「よし。やる気はあるみたいだね。じゃあゲームの説明をするよ。」
「やってもらうゲームは4つあるんだ。一つクリアするごとに、次のゲームの説明をしていくよ。そして、その度にご褒美をあげよう。全部クリアすれば、肉まんをプレゼントだ。
では一つ目のゲームの説明。まず一匹がそこにある瓶の中入るんだ。瓶の口は狭いから、入るのは仔ほむじゃないと無理だね。瓶は高いから、親ほむが手伝ってあげよう。最後に親達が水槽に戻ればクリアだよ」
「スタート!」
水槽のフタをとって横に倒す。ほむほむ達は元気に飛び出してきた。ちなみに瓶は立てて固定してある。
1「ホムホムッ!!」カンタンダネ テテテテ
2「ホムム!」サッサトヤッチャオウ テテテテ
仔「ホミュウ」ガンバルヨ トトトト
1「ホム」オイデ
仔「ホミューン」ノッタヨ
1、2「「ホームゥ」」セーノ グイッ
仔「ホミュッ」ハイレタ
テテテテテテテ
1「ホムムム」モドッタヨ
2「ホムゥ!」オワリ!
親ほむ達が戻ってきたので水槽を元の状態にする。
「おっ、早かったねー。じゃあご褒美の角砂糖だ。一人一つずつあげるよ」
1「ホムーン♪」マアマアオイシイネ
2「ホムホムッ ホムッ」アマイ モットホシイ
仔「ホミュッホミュッ」オイシイヨ
ほむほむの態度に苛立つが表には出さない。
「次のゲームの説明だよ。まずはこの映像を見てもらおうか」
「「「ホム?」」」
PCの画面の向きをほむほむ達全員がみえるように調整し、プレイヤーの再生ボタンをクリック。
画面には瓶、そしてそこから伸びた一本の紐が映っている。瓶の中には少量の爆薬が仕掛けてある。
男が紐に火をつける。すると火は紐を伝っていき、瓶の中まで行くと内側でバァン!!と爆発がおこった。
瓶は強化ガラス製だったようで、壊れなかった。
「「ホムア!!」」
「ホッ ホミュア!!!」
ほむほむ達はかなり驚いたようだ。
1「ホ…ホム?ホムホム!!ホムムホムホムホム!!!!!!!!!」
親ほむ1がここで気付いた。仔ほむの入ってる瓶の中にある四角いかたまり、そしてそこから私の手まで伸びている導火線に。
1「ホムムホム!!!ホムホム!!」ワタシタチノコドモガ!
2「ホ?……ホム!!ホムア!!ホムア!!」エ?…ソンナヤメテ!!!
仔「ホミュー?」ドウシタノ?
「おっと、親達は気付いちゃったかな。そうだよ。今君たちが見た映像と全く同じ装置になっているんだよ。映像と違うのは、瓶の中に君たちの子供がいることだけさ。」
1「ホムムホム!」イマスグダシテ!
2「ホ、ホムホム!」サッサトダシナサイ
仔「ホミュミュ…ホ、ホミャア!!ホミャアアアア!」
仔ほむも事態に気付いたようで泣き始めた。
「次のゲームは、爆発までに仔ほむを救出することがクリアの条件だよwwww それではスタート!」
私は宣言すると、火をつけ、そのあとに水槽を倒した。
「ホムホムホム!!」イマイクカラネ!
「ホムム!!ホムッホムッ」タスケテアゲルワ!
途端に一直線に子供に向かう親ほむ。さて、火と親ほむどっちが速いかな?
仔「ホミャア!!ホミャアアアッ!!!!!」
ジジジジジジジジジ
「「ホムッ!!ホムゥゥゥゥゥゥッ!!」」ダダダ
仔「ホミャアアア!!!ホビャアアアアアッ!!!!!」バンバンッ
ジジジジジジ
「「ホムゥハアッハアッ ホムゥゥッ!!」」ダダダダ
仔「ホッ、ホッ、ホビャアアアアア!ホビャアアアアアアアアアッ!」バンバンバンッ
ジジジジ
「「ハアッハアッ、ホムゥハアッハアッ」」ダダダダ
仔「ホミャアホミャア!!!!ホビャアッ!!!」バンバンバンバン!!
思った以上に接戦。仔ほむを引き上げる時間を考えると助かるかどうかかなり微妙だ。仔ほむは狂ったように泣き叫んでいる。予想外に面白い展開になりさすがの私も顔の筋肉が引くつくのを堪えられない。
「がんばれ!もう少しだ」ニヤニヤ
ジシ…゙
1「ホムゥ!!」ツイタ
2「ホムムホム!」イマダシテアゲルカラネ
瓶の上に乗っかり、仔に手を伸ばす。
1「ホム!」ツカマッテ
2「ホムッホム!」ヒッパルヨ
仔「ホミャア!」オカアサン グイッ
仔「ホミュッホ バ ア ァ ァ ァ ン ! ! ! ホミ"ャッ」
仔ほむが手をのばし、親がひっぱり上げたその瞬間爆発が起こった。
1「ホムッ!ホビャアア!!!!!」
2「ホムアアアアアアア!」
親二匹は飛ばされたが無事なようだ。だが…
仔「ホ…ホ……」
1「ホ? ホムア!!!!!ホッホミャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
2「ホッビャアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
仔ほむは両足がちぎれ、ぐったりしていた。
仔「ホミュ……ホ…」
1「ホム……ホムア…!!!」ギロッ
2「ホムゥ…ホムムゥ…」シクシク
「その瓶の中に仔ほむを入れたのは君たち自身だよねwwwwwwww 強制したのは僕だけどwwwwwwww いやあ傑作だわwwwwww 仔ほむはまだ生きてるからゲームクリアだよ!おめでとう。ご褒美は…って何かなその眼は」
1「ホムッ!ホムアッ!」
2「ホムゥッ!!ホムゥッッ!!」
親ほむが怒ってギャアギャアと騒ぎ出した。しかしこの程度は想定済みだ。冷蔵庫から食用生ほむを取り出し、
食ほむ「ホムホム…ホム?」ブルブル
食ほむ「ホ グシャッ
一気に握りつぶした。