その3
最終更新:
homuhomu_tabetai
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「…ホ…ホムッ!?ホムムッ!?」ガバッ! キョロキョロ…
ほむほむが目を覚ました……すでに太陽は頭の真上に差し掛かっている。
「ホムッ!!…ホムゥ…」アッ!!…ナイ…カ… ガックリ…
キャベツの芯の事を思い出してそちらを見たが、芯はどこにも無かった……追いかけてきたほむほむが持ち去ったのだろう。
「ホムー…マドカ…」カエロウ… ヨロ…
意気消沈して立ち上がろうとした時……
「ホッ!?『ズキッ…』ホビャッ!?」コロン…
激痛が両足に走り、バランスを崩してほむほむはまた転んでしまった……転んだままじっとしていると、足以外にも痛みを感じられた。
しかし、足の痛みは他のどの痛みよりも激しい……気力を振り絞り、ほむほむは激痛の走った自分の足を見た……
「ホムゥ?…ホッ…ホビョオオオォォォォーッ!?」エッ!?…ナニコレエエエェェェェーッ!?
……両足はパンパンに腫れ上がり、片方は折れているのか……あらぬ方向にねじれてしまっていた……
新入りのほむほむが二度と餌場に来ない様に過度に痛めつけるのは、野良の間ではよくあることだ……今回が正しくそれである。
「ホビャアアアァァァ…」イタイヨオオォォ… ポロポロポロ…
見てしまった事で脳のスイッチが入ったのか更に足が痛み出した……仰向けのままほむほむは泣く事しか出来なかった……
・・・・・・・・
「…ホムゥ…ホムホムゥ…」…デモ…カエラナキャ… エグエグ…
ひとしきり泣いて落ち着いたほむほむは家族の顔を思い出した……『早く……帰ろう……』
「ホッ!!…ホムガァ!!」ゴロン…
立ち上がることが出来ないので這って行くしかない……ほむほむは気合を入れてうつ伏せになった。
「ホミョオオオオォォォーッ!!」イタイイイィィィィーッ!! ポロポロ バンバン!
痛みに耐え切れず叫ぶほむほむ……思わず両手で地面を叩く……しかしすぐに顔を上げて、両手で這い始める。
「ホッ…『ズキッ!』ホビッ!…ホムッ…『ズキンッ!』ホギャッ!…ホホッ…」ズリ…ズリ…
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「ホムゥッ…ホギッ!…ホッ…ホベッ!…」モウ…チョット…イタイッ! ズリ…ズリ…
ほむほむは玄関の前を通り庭に入った……もう太陽は傾き、夕暮れが迫ってきていた。
「ホム…ホムゥ…マドカァ…」ミエタ…オウチダ… ズリ…ズリ…
『もう少しだ……ごめんね……ごはんを持って帰れなかったよ……みんなお腹空かしてるよね……』ズリ…ズリ…
『ご主人が帰ってきたら、ごはんをもらえるように頼んであげるからね……大丈夫/// 私が頼んだらきっとご主人もわかってくれるよ///』ズリ…ズリ…
『早く行かなきゃ……まどまどが心配してるだろうなぁ……仔ども達は泣いてなきゃいいけど……』ズリ…ズリ…
ほむほむは両手に力を込めて急いだ……早く家族に会いたい……頑張った自分を褒めてもらいたい……その一心で……
「ホムゥ…ホムムゥ…」ハァ…ハァ…
水槽までもう少しのところまできた……しかし、水槽の中はしんと静まり返っている……
「ホムゥ?」アレェ?
『みんな待ちくたびれて寝てるのかな? 帰ってきたよー!』
「ホムウゥ///」オーイ/// ズリズリ… ポロポロ…
なんだか嬉しくなってほむほむは笑いながら泣き出した……目がかすむが早く進みたいので涙をぬぐう事もせずに這う……
「ホムムー…ホムッ!!」ツイタァ!! ポロポロ… ゴシゴシ
ようやく水槽にたどり着いたほむほむ……肘を突いて傷だらけになった手で目をこすり水槽の中を見た。
「マドカァ///…ホ?…ホム!?」マドマドー///コドモタチー///…エッ?
ほむほむは水槽の中を目を凝らして見た後……
「ホ…ホ…ホギャアアアアアアアアアアアアァァァァァァァーッ!!…ア…」バタッ…
そのまま突っ伏して動かなくなった……
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「……今日も疲れたぁ~……と! あいつらどうなったかな?」スタスタ…
仕事から帰宅した俺は庭に出た。
「水槽はあそこに……ん?……どういうことだおい?」
水槽の前に突っ伏しているほむほむが見えた……ピクリとも動かないな……
「……なんで水槽の前に? おぉっ!?」
「…アン…ン…」「…サ…ヤァ…」Zzz…
更に近づくと寝床にあんあんとさやさやが居るのが分かった……周辺に肉片が転がっており、よく見るとピンクや紫の切れ端が混じっている……そして……
「これ……まどまどか?」
「」
ハシゴが架かっている壁の前にまどまどが転がっていた……
まどまどは顔がボコボコに腫れ上がり、体中切り裂かれて出血していた……両腕と、膝から先も無くなっているな……
再び寝床に視線を戻す。
「……こいつら、ハシゴで入ったのか……失敗したなぁ……」ポリポリ…
俺が頭を掻きながら呟くと……
「…アン…?」…ン?
「…サヤァ?」…ドシタノ?
俺の声に気づいてあんあんとさやさやが目を覚ました……
「よくもやってくれたな……」
「アンッ!?ウゼェッ!!」ニンゲンダ!? ガバッ! チャキッ!
「ホントバカァ!!」ニゲナキャ!! ガバッ! チャキン!
飛び起きて武器を構える二匹だが、もちろんそんなものは俺に対する脅しにはならない。
「まったく……昨日買ったおもちゃをこんなに早く無駄にしてくれちゃって……いろいろやりたかったのに……」ガシッ! スタスタ…
「アンアンッ!?」ワァー!? コロコロ…
「サヤーッ!?」ユレルゥッ!? コロコロ…
「……まぁいいか、代りにお前らで遊べるしな……お前らって番だろ? 」
俺は水槽を持って家に入り、机に置いた。
「チョーウゼェーッ!!」ダセコラッ!! バンバン!
「サヤーッ!!」ダセーッ!! ガンガン!
「ほむまどより元気だな……さて、それじゃあ始めるか! 安心しろ……仔を生むまでは殺さないでやるよ」スッ カチカチ…
俺はペン立てに入れてあったカッターを手に取り、目一杯刃を伸ばした……巨大な刃物の出現にたじろぐ番……
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「ザヤァアアアアァァァァ…」「アンギャアアァァァァァァ…」
「はははは……これぐらいで死ぬんじゃないぞ? ほれほれ♪」
『終わり』