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まどまどの後悔

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作者:dUrv8VEX0

905 名前:1/2[sage saga] 投稿日:2013/02/19(火) 23:16:47.77 ID:dUrv8VEX0



男「ほむほむの奴ら、中々見つからないなぁ……」

公園の美化活動……といえば聞こえがいいが、要するに「ゴミを漁るほむ種を減らすために公園をきれいにしましょう」
ということで始まった活動……の活発化のおかげで、いたぶるためのほむ種が見つからない。

ほむほむやまどまどどころか、ほ食種すらこの公園では滅多に見かけなくなった。
少し前までは頼まれもしないのに鬱陶しい位目の前に出てきて餌をたかってきたというのに。

男「もう少し奥の方へ行ってみるか」

公園の中でも比較的美化活動の手が届いていないあたりに移動する。
そうはいってもゴミなどはきれいにされており、ほむほむ達の食事になりそうな雑草が残っているくらいのものだ。

男「とりあえずこのあたりに餌をまいて様子をみよう」

ひまわりの種を巣がありそうな茂みに撒いてみる。
このあたりは鳥もあんまりいないから、種がなくなっていればほむ種がいる可能性が高くなる。

期待半分遊び半分で種を撒き、その日は家に戻った。



翌日。

男「お、種がなくなってる。草をかき分けたような跡もあるな」

昨日種を撒いた場所に行ったら、かなりの収穫を得た。
このあたりにほむ種がいる可能性はかなり高いと言える。

だが、一昔前と違ってゲスほむはほぼ駆除され、野良も人間を恐れてかあまり人前に出てこないようになった。
相手が慎重になっているからには、こちらも忍耐が必要になるだろう。

今日もひまわりの種を撒き、帰ることにした。

それから数日間、毎日公園に行っては種の様子やほむ種の痕跡を観察しつつ、ひまわりの種を撒いて帰るという日々を過ごした。

そしてついに努力は実った。
種を撒くためにいつもの場所に行くと、そこにはほむほむとまどまどがいたのだ。

内心の喜びを顔に出さないように気を付けつつ、そっと近づいていく。

ほむほむ「ホムッ!?」ミツカッタ!?

まどまど「マドッ!?」ニゲナイト!?

ほむほむとまどまどは番なのか、寄り添うようにしてこちらを見上げながら後ずさりを始める。
そんなほむまどを見て俺は笑顔を浮かべ

男「ほら、今日もひまわりの種をここに置いておくから、好きに食べろよな」

そう言いながらひまわりの種を撒き、その場を離れる。
ほむほむたちの死角に入った後、こっそりと様子をうかがった。

ほむほむ「ホムホム?」アノヒトガクレタ?

まどまど「マドマド?」イイヒトカモ?

なにかささやき合うと、俺が去って行った方向にぺこりと頭を下げ、ひまわりの種を拾って去って行った。

男「これは楽しめそうだ」

うまくいけば子供もいたぶれるかもしれない。
ほむまどの信頼を得るためにも既に日課となった種まきを続けることにした。

最初は番も遠くからこちらを眺めてくるだけだったが、次第に少しずつ近づいてこようとしている。
ここで焦っては意味が無い。
俺は辛抱強く番から近づいてくるのを笑顔で待ちながら、適当な時間で帰るを繰り返す。

そして、ついにその日はやってきた。





一匹の野良まどが公園の茂みでうずくまっている。
まど服はボロボロで、髪の毛も無造作に引き抜かれている。
右目は潰れ、血の跡が涙のような線を描いて残っている。

まどまど「ホムラチャン…」ホムホム…コドモォ…

彼女の一家、番のほむほむと仔まどと仔ほむの3匹は人間に惨殺されてしまった。
仔ほむは食べられ、仔まどは首と手足をねじ切られ、最愛のほむほむは全身を少しずつ切り刻まれて死んでいった。

もちろんまどまども虐待の標的となったのだが、それは殺されていく家族を見せつけられることだった。
自分の怪我は番を、子供を助けようとして人間に刃向って行ったときに受けた傷だ。

そして家族が全員殺され、自分も痛みに呻いている姿をみて、人間は愉快そうに笑いながら去って行った。
「お前は生かしておいてやるよ。家族を目の前で殺されたショックを引きずって生きていくんだな」と言い残して。

まどまどは、痛む体を引きずって巣に戻った。
原型をとどめていない家族の肉片をかき集め、巣の奥に埋めた。
そして、巣の暗闇があの光景を浮かび上がらせるので、巣から出て入口の茂みでうずくまって泣いていたのだ。

まどまど「マド…」ポロポロ ワルイコトシテナイノニナンデ…

飼いほむまどとなる。
殆どの野良ほむ種が夢見ることを、自分たちも望んでいた。
けど、それは悪いことだったのだろうか。
所詮野良は野良でしかいられないのだろうか。

いや、そんなことはないはずだ。
自分たちの知り合いの野良一家は飼いほむへの夢を果たした。
優しそうな人間に抱きかかえられて公園を去っていく姿を惨めに眺めていた。
うらやましくて、悔しくて、嫉妬して泣いた。
あの時自分たち一家も一緒にいたのに、なぜ飼いほむまどに選ばれたのは自分たちじゃないんだろうと。

そんなとき、あの人間が現れた。
最初は巣のすぐ脇にひまわりの種が置いてあるだけだった。
罠かもしれないと思いながらも、満足に食事をさせてあげられない子供たちのために種を持ち帰った。
それは次の日も、その次の日も続いた。
毎日自分たちの巣にひまわりの種がとどけられていたのだ。

もしかしたら優しい人間がくれたのかもしれない。
ある日、ほむほむと相談してその人間を見に行くことにした。
隠れていたのが見つかったとき、恐怖で足がすくんだ。
ほむほむが自分を支えてくれていたが、やはり体は逃げたがっている。
そんな自分たちの様子に気を悪くするでもなく、人間はひまわりの種をいつもの場所に置いて去って行った。
次の日も、その次の日も。

あの人なら自分たちを、飼いほむにしてくれるかもしれない。
淡い希望が大きな期待に膨れ上がる。
少しずつ人間に近づき、ついには撫でてもらえるようになった。
子供たちにも優しく餌をくれ、一緒に遊んでくれた。

これは間違いない。自分たちが望めば飼いほむまどにしてくれる。
そう確信してお願いした。
人間は快く応じてくれた。

幸せだった。
かつて自分たちが仲間に向けた嫉妬の視線を感じながらも喜びを隠せなかった。
贅沢でなくてよい。
日々の飢えから逃れられ、雨風をしのげられるだけで十分だ。
お礼にできることは何でもしよう。
飼いほむまどの地位に甘えることなく感謝を伝えるためにも、働くことは大切だ。
ご主人様のために。
そう思っていたのに…

まどまど「…マビャ、ホムラチャ…」ソッチヘイキタイヨ…

ほむほむは最後に、まどまどの命だけは助けてと人間に懇願しながら殺されていった。
子供は助けられなかった。せめてまどまどだけでも生き延びてほしい。
その願いを裏切ることなどできるわけがない。

でも…だれも近づいてきてくれない。
仲の良かった野良仲間達も、疫病神を見るような目で自分を見る。
ここで自分たちが秘かに暮らしていたことを人間にバラしたも同然だからだ。
こんな状態では新しいほむほむと新しい家族を築こうとしても、番になってくれるほむほむがいるわけがない。
同じまどまどですら自分を避けているのがわかる。

まどまど「マドマド…」モウツカレタヨ…

体の痛み、疲れ、心の闇。
全てに押しつぶされるように、巣の中に戻る気力すらなくその場でまどまどは意識を手放した。






感想

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  • この人間、仔ほむ食ったのかよwww
  • まどまどは無傷でいい、更には去勢して二度と番を作れなくすれば尚いい
    あとワルイコトシテナイノニナンデじゃねえよ、人間だってニートだフリーターだ人扱いしてないのに
    餌も自分らで取れない、貰えて当たり前だと思うような糞虫は虐待されて当たり前
  • イイネ!
    マドマドがもっと半殺しにあってればもっと良かったw
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