Episode01
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homuhomu_tabetai
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作者:CpbYkLBa0
452 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県)[sage saga] 投稿日:2011/08/31(水) 17:44:39.51 ID:CpbYkLBa0
ほむ種は人間の文明に対して無力である。
例えば車道、体長10センチ程度の成体ほむ種、その半分ほどでしかない幼体ほむ種、
彼女達が距離にして15メートルの幅を渡るのにどれだけの労力が必要か想像できるだろうか?
仮に成人男子の身長を175センチとし、歩幅を1メートルとした場合、
我々がたった15歩、時間にして数秒と掛からない距離が、彼女達にとっては260メートル超、
世界最速の男、ウサイン・ボルトですら全力疾走で25秒以上の時間を用する。
だが、彼女達は総じて歩幅が短く、10センチ程度の体長に対して歩幅は約2センチ。
仮に1秒に2歩、全速力で6歩踏み出す事が出来たとしても、125秒、
つまり、2分5秒と言う途方もない時間が必要とされる。
モニターの前の皆さんも、自宅近くの車通りの激しい道を見てもらいたい。
2分5秒の間に何十、何百台もの車両が通り過ぎて行く様が見えるハズだ。
しかし、ほむ種にとって恐るべきは、その車両のサイズ、速度は、普通乗用車で時速50キロと過程した場合、
我々の視点・感覚に例えるならば全長45メートル、全幅・全高15メートルサイズの団地が、
時速120キロと言う猛スピードで迫って来るように見えるだろう。
重量は1トン前後、だが、人間に換算してみれば5400トンもの重量の物体が迫って来るワケである。
柔軟性に優れる事で衝撃を相殺できるほむ種の骨格・肉体とは言え、
このサイズ差で無事でいられるハズもなく、車両と正面から衝突した際のエネルギーは、
ほぼ全てが彼女達の被害となって還る。
そして、今日もまた、無辜のほむ種が被害に晒されようとしていた。
野良仔ほむ「ホ、ホミャァァァァッ!?」ク、クルマガクルヨー
野良仔まど「ミャ、ミャリョォォォォッ!?」オ、オネーチャーン
野良親ほむ「ホ。ホビャァァァッ!?」コ、コドモタチガー
野良親まど「ホムラチャン、マドマドォ!」モウマニアワナイヨ、ホムホム
ソレは何処にでもある光景。
野良ほむと野良まどが、食糧調達に出た際、待ちきれなくなった野良の仔供が、
親を見付け、危険な車道に飛び出し、今、正に迫り来る車両に轢き潰される。
そう、何処にでもある光景。
しかし、その時ばかりは違った。
甲高い金属音が響き渡り、仔供達を轢き潰すハズだったタイヤは、彼女達の目前で停止し、
空転しながらアスファルトに黒い擦過痕を刻み続ける。
野良仔ほむ「ホ、ホミャァ?」ナ、ナンデ
野良仔まど「ミャ、ミャロォ?」ド、ドウシテ
????「ホ・ム・ム?」ダ・イ・ジョ・ウ・ブ?
命拾いをし、呆然とする仔供達が聞いたのは、今までに聞いた事もないような声音で喋る同族の言葉。
さあ、仔供達よ、見上げよ。
その身を護りし鋼の身体。
腕一本で時速50キロで迫る普通乗用車を軽々と受け止め、微動だにせず浮遊するその勇姿を!
メカホム「ホ・ム・ン、ホ・ム・ホ・ム・ホ・ミャ」ハ・ヤ・ク・オ・カ・ア・サ・ン・ノ・ト・コ・ロ・ヘ
野良仔ほむ「ホ、ホム、ミャロカァ」ハ、ハイ、ミャロミャロモ
野良仔まど「ミャ、ミャロ」ウ、ウン、オネーチャン
頷き、親の元へと駆け去る野良の仔供達。
そこでようやく、乗用車のエンジンが止まった。
運転手「い、一体、何が起こったって言うんだ!?」
慌てた様子で駆け出して来る運転手の前に、メカホムが浮かび上がる。
メカホム「ホ・ム・ン」ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ
運転手「な、何だ……機械のりぼほむ?」
メカホム「ホ・ミャ・ホ・ム・ホ・ム・ム、ホ・ム・ホ・ム・ホ・ミャ・ホ・ム・ン」モ・ウ・ス・コ・シ・デ、ア・ノ・コ・タ・チ・ヲ・ヒ・キ・コ・ロ・シ・テ・シ・マ・ウ・ト・コ・ロ・デ・シ・タ
メカホムが指差す先を運転手が見遣ると――
野良親ほむ「ホミャァ、ホムムン、ホムホムゥ」ヨカッタ、コドモタチ
野良仔まど「ミャリョォォン」ビエェェン
野良仔ほむ「ホミャァァァッ」オカーサーン
野良親まど「マドォ、マドマドォォ」ブジデヨカッタ
そこには、生きて再び抱擁を交わす仲むつまじい親仔の姿が……。
運転手「そ、そうか……あの子達を私が轢き殺してしまう所だったのか………。
すまないね……気付かないままでも、轢いてしまうのは心苦しいからね」
メカホム「ホ・ム・ム・ン、ホ・ム・ホ・ム・ン」キ・ニ・ヤ・ム・コ・ト・ハ・ア・リ・マ・セ・ン
運転手「そう言ってもらえると助かるよ」
親ほむ「ホムッ、ホムム、ホムホム」ナントオレイヲイッタライイカ
親まど「マド、マドンマドマド」コドモタチヲタスケテクレテ、アリガトウ
仔ほむ「ホミィ、ホミャホミュ」アリガトー
仔まど「ミャロ、ミャロン」アリガトー
運転手と親仔から感謝の言葉を受けるメカホム。
メカホム「ホ・ムッ、ホ・ム・ム・ン・ホ・ミャ」ワ・タ・シ・ハ・ホ・ム・シュ・ト・ヒ・ト・ノ・ミ・カ・タ
だが、振り返り――
メカホム「ホ・ム・ン・ホ・ム」レ・イ・ハ・イ・ラ・ナ・イ
背中越しに語る。
メカホム「ホ・ム・ンッ」ト・ビ・タ・チ
その光景を遠目に見遣る少女が一人………
まどか「機械の……りぼほむ?」
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