Episode02
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homuhomu_tabetai
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Episode02・力
見滝原市上空――
メカホム「ホ・ム・ム」パ・ト・ロ・オ・ル
メカホムの任務、それは各地で被害に遭うほむほむを救出する事にある。
メカホム「ホ・ム・ンッ」ジ・ケ・ン・ガ・オ・コ・ル
メカホムに内蔵された未来事象特定システム・ORIKOにより、
ほむ種に関わる数時間先までの未来を完璧に見通し、
最高飛行速度マッハ10.5の超高速で事件現場へと駆けつける。
(ちなみに世界最速の航空機はX-43で、最高飛行速度はマッハ9.8である)
無重力状態であるならば亜光速にすら達する飛行・航行能力を誇るメカホムに追い付ける存在はおらず、
弾丸発射直後であろうとも、弾丸を追い越して受け止める事を可能としている。
仮に相手が亜光速の素粒子加速砲や、光速のレーザーであろうとも、
“ほむ種に害を為して発射される”事象であるならば、予測して現着、その被害を食い止める事が可能である。
野生仔さや「チャ、チャヤァァァァッ!?」イワガオチテクルヨー
野生仔あん「チャ、チャヤカァァァ、ニャンニャン!!」チャヤチャヤ、ニゲロー
メカホム「ホ・ム・ンッ」ウ・ケ・ト・メ
予測できる事象は、人為的、非人為的に限らぬため、
自然現象、自然災害によるほむ種への災害すら予測する。
今回は、野生の仔さやが落石に巻き込まれる瞬間を予測し、
落石寸前に駆け付け、12メートル超の巨石を受け止めたのである。
(蛇足ではあるが、人間換算でおよそ200メートル超と考えて良いだろう)
メカホム「ホ・ム・ホ・ム・ム」ハ・ヤ・ク・ニ・ゲ・ナ・サ・イ
野生仔さや「チャ、チャヤヤ!」ア、アリガトウ
野生仔あん「チャヤカァァッ、チャビチーモンニャー!」チャヤチャヤ、ブジデヨカッタ
メカホム「ホ・ム・ン・ホ・ム」レ・イ・ハ・イ・ラ・ナ・イ
メカホム「ホ・ム・ホ・ム」キ・ヲ・ツ・ケ・テ・カ・エ・リ・ナ・サ・イ
野生仔さや「チャヤッ」ハーイ
野生仔あん「アーンッ」バイバーイ
メカホム「ホ・ム・ンッ」ト・ビ・タ・チ
ご覧のようにメカホムは乗用車のような人工物のみならず、
人間が作り出した機械・建造物ですら完全防御できない巨石すら意図も容易く受け止める。
そのボディは、かのほむトープ外殻に使われた超合金マドニウムを遥かに凌ぐ、
超合金ニューマドニウムで構成されている。
機械の身体の最大の弱点である間接も、形状記憶合金である超合金ニューマドニウムαで構成された、
謂わば、頑強さと柔軟性を併せ持った超合金ニューマドニウムの塊と言っていいだろう。
メカホム「ホ・ム・ム・ンッ」ガ・ン・ジョ・ウ・デ・ス
人類が作り出した如何なる兵器、機械も彼女の前では無力である。
さらに驚くべきはそのパワーである。
メカホム「ホ・ム・ン・ホ・ミャ」メ・カ・ホ・ム・パ・ン・チ
まみまみ「ティロー、マミャァァンッ!」マックラデコワカッタヨー
その一撃は、事故で木箱に閉じこめられてしまったほむ種を難なく救う。
仮にこの木箱が厚さ数十メートルのコンクリート製であろうとも、
彼女のメカホムパンチの前には紙細工同然であろう。
そのコンクリートブロックが深さ1万メートルの深海にあろうと、
マグマの中にあろうと、宇宙空間にあろうと安全な場所まで持ち込んで救う事が可能である。
現在、いや、おそらく数十年先の未来においても彼女を上回る機械は現れないであろう。
そして、その彼女の無敵のメカニックを駆動させる主動力ソウルジェムリアクターは、
ほむ種と人間への愛と言う、たった一つの感情だけを糧に動いているのである。
メカホム「ホ・ムッ、ホ・ム・ム・ン・ホ・ミャ」ワ・タ・シ・ハ・ホ・ム・シュ・ト・ヒ・ト・ノ・ミ・カ・タ
彼女が他者に対して純粋な怒りを持つ事はない、
彼女が他者への怒りを抱いた瞬間、それは彼女の死を意味する。
だが、そんな彼女にも、いや、そんな彼女だからこそ、愛と供に深い哀しみを併せ持つ。
メカホム「ホ・ム・ミャ・ホ・ミャ・ア」キョ・ウ・モ・ス・ク・エ・ナ・カッ・タ
慟哭するメカホム。
その理由は、助けられなかった世界中のほむ種達の存在だ。
いかに超越者たる身体と能力を授かっても、その身は世界にただ一つ。
世界各地で同時多発的に発生する被害の全てを救う事は、
神ならぬ機械でしかない彼女には不可能である。
メカホム「ホ・ミャ・ア・ア・ア・ア・ア・ア・ア……」ポロポロ
故に彼女は涙を流す。
優れた機械故に、優れてしまった機械故に、彼女は涙を流す。
そして、日課の如き、懺悔の慟哭が終わると彼女は帰る。
彼女が何処へ帰るのか、誰の元へ帰るのか、それは誰にも分からない。
何故ならば、全高101.3ミリメートルのミニマムな彼女に追い付ける存在など、
この世に存在しないからである。
彼女は、本来ならば感じずとも良い罪悪感と無力感に苛まれ続ける。
故に、現場から飛び去る彼女は必ずこう言い残す。
メカホム「ホ・ム・ン・ホ・ム」レ・イ・ハ・イ・ラ・ナ・イ
彼女を慰める事が出来るのは、
彼女の哀しみを知る、彼女を作り出した世界有数の頭脳だけであろう。
メカホム「ホ・ミャ・ア・ア・ア・ア・ア・ア・ア……」ポロポロ
メカホムは今日も飛ぶ。
救える命に愛を運ぶため、救えなかった命に懺悔しながら。
世界中で待っているほむ種を救うため、涙の軌跡を描きながら……。
メカホム「ホ・ム・ホ・ム・ホ・ム、ホ・ム・ム」タ・ダ・イ・マ・カ・エ・リ・マ・シ・タ、ハ・カ・セ
まどか「おかえりなさい、メカホム。
先生、メカホムが帰って来ましたよ~」
メカホム「ホ・ム・ホ・ム、ホ・ム・ム・ン」マ・ド・カ・サ・ン、コ・ン・ニ・チ・ワ
モヒカン「次のほむほむちゃん、どうぞお!!!」
助手「何だ、その怪しい銀ピカほむほむは」