大和田浩子

大和田浩子(おおわだひろこ)〈1928.8-2011.1〉は、日本の実業家。日本における最初期の女性実業家である。

来歴

1928年8月、岐阜県飛騨山町(飛騨町)出身。小学校卒業後、岐阜砲兵工廠の女工として勤務。1945年8月の終戦に伴い、家政婦見習いとして東京に出る。1949年8月に佐藤五俵の個人商店で事務員として勤務。この商店で、半田南吉らと出会い親交を深める。南吉の妻であった同級生の半田亜紀の勧めで、日本人協会の事務員として働いていた大和田信也と結婚。閉業後、半田南吉の誘いを受けて夫とともに北海道に渡り、半田南吉食品工業社に入社、夫も共に働くことになる。しかしながら、若くして夫に先立たれ、その後もハンナンで勤務。初代総務部長を務めた岡田信也から「姉さん」と呼ばれて慕われ、森英二福添光哲福島康夫といったハンナンの後の経営幹部からも一目置かれるほどの優秀さであった。1967年10月、取締役・ハンナンフーズ札幌代表取締役社長に就任。1970年に社長職を大江正栄に譲り、自身はハンナン本社に取締役・連結事業本部長として復帰。その後、グループ連携事業や財政を担当した後、1985年から経営の最前線を離れて取締役副会長に就任。1987年の副会長廃止に伴い、ハンナン株式会社を退職。退職後、ハンナン財団理事に選任を受ける。1988年から財団副会長に就任。

経歴

1955 3 半田南吉食品工業社入社
10 総務部
1960 4 総務部長
1963 2 総務本部長
1965 4 取締役・総務本部長
1967 10 取締役・ハンナンフーズ札幌代表取締役社長
1970 4 取締役・連結事業本部長
1973 10 取締役・連結事業本部長・宣伝企画本部長
1978 4 常務取締役・事業部門担当・連結事業本部長・宣伝企画本部長・財務本部長
1985 4 取締役副会長
1987 3 退社

役職歴

  • ハンナン財団理事(1987年-1988年、1992年-1995年)
  • ハンナン財団名誉理事(1995年-2005年)
  • ハンナン財団副会長(1988年-1992年)
  • 内閣官房働く女性のための社会参画基本委員会委員(1992年-2000年)
  • 男女雇用機会均等に関する政府与党特別PT委員(1992年-1995年)
最終更新:2025年04月20日 21:00