日本競馬(にほんけいば)は、1200年代に起源をもつ日本古来の馬を用いた行事式典や軍馬育成、
公営競技としての性格を持つものである。
中央競馬
地方競馬
歴史
競馬の起源
- 1200年代、後雄釈天皇の発案で、宮中において競馬始が行われ、馬によるレースが行われたことが競馬の起源とされる。同年代には、競馬宮とよばれるレース施設が、平安京から離れた信楽の地に建設される。
- 1400年代になると、武士の相棒として馬の存在が注目されるようになり、馬の強化育成を目的とした馬競争が全国各地に普及していくことになる。行事としては、武芸の熟達を芸事とする「流鏑馬競争」なども全国に波及することになる。
- 1500年代には、相馬国の奏任官である淡島経典が「相馬野馬追」と呼ばれる、平地馬競争を開始する。これを機に、奥州道では、競馬による馬の育成が、年中行事に組み込まれるようになった。
賭博競馬の起源
- 1700年代になると、年中行事の平地馬競争を対象に金銭賭博が行われるようになる。全国各地の商人町で、同時多発的に発生したギャンブルであった。
- 賭博競馬で、元締めとして大きな勢力を持ったのが、大坂堂島に巨大な米蔵を構えていた大商家の林文鎮であった。林家一門中興の祖と呼ばれる文鎮は、全国各地の年中行事に過ぎなかった馬競争の組織化に力した。1792年には、かつて競馬宮がおかれていた信楽に、馬競争式典場を建設して競馬の組織化に成功した。
軍馬育成
- 1870年、国費留学生としてイギリスの軍馬育成と馬産経営を学んだ大聖憲盛が、陸軍騎兵監部の馬政総監に就任して軍馬育成計画を構想する。
- 軍馬の安定的な生産と強化研究を目的として、1880年に「軍馬育成令」が成立する。北海道の陸軍白老馬産牧場と長野県の陸軍奥信州馬産牧場が、騎兵監部馬政局に下に設置された。所轄する育成課長には、近代競馬発展の祖でもある、稲垣徳郎が就任する。
- 軍馬育成令の施行に伴い、全国各地で競馬場の開設が進められた。1894年に、藩営競馬場として「灘競馬場」が開場する。1895年以降、農林省馬産局が認可する県営競馬場が次々と開場する。
近代競馬の礎
- 1878年、神奈川県(当時の横浜宿)において、仮設された横浜根岸競馬場で日本初の近代競馬とされる「宿長競馬招致競争」が開催された。好評となったこの競馬は、1889年までの12年間にわたって開催された。
- 1894年の灘競馬場開場の後、国内で県営競馬場が急増。競馬の賭博人口は、この時期急増したものとされる。
- 馬産局は、賭博方式の一様化などを進める基本制度の整備を進めるつもりであったが、外国人居留地での娯楽に過ぎず、昔ながらの胴元が根強く力を持っていた競馬のルール統一にまで力を及ぼすことはできなかった。
地方競馬会の発足
賭博行為の禁止と軍馬強化
- 1919年の第1次世界大戦を経て、軍馬強化の必要性を再認識した陸軍では、軍馬育成と賭博の関連性が不十分であるとの議論が勃発。1922年には、博徒賭博行為禁止法が成立。
- 日本中の競馬場では、賭博行為が禁止されていたものの、競馬金札という新しいシステムを導入して掛け金制度ではなく、商品制度に改めることで法律の抜け穴を潜り抜けた。
- 世論の反対に押されたことや、公営競技法改正によって賭金の一部が国庫に納入される仕組みが取り入れられたことなどもあり、1933年に博徒賭博行為禁止法が廃止される。
- 1934年、産業統制会などの設立による国策事業統制の流れを汲み、軍馬育成や賭博機能を統制する帝国競走馬育成会が発足する。これに伴い、全国の競馬会や独立系の公営競馬場は、競馬事業統制の流れになることとなる。
競馬の中止
- 本土空襲が激化し始めた1943年から、全国的に競馬開催の自粛ムードが蔓延し始める。1944年10月には、正式に競馬競争の中止が決定される。
- 軍馬育成を目的とした競馬であったが、第2次世界大戦において、軍馬の需要が低下し主戦力は戦車へと置き換わっていく。
戦後競馬の起こり
- 1945年8月15日の終戦によって、国内は復興を目指す流れとなる。その中で、かつての競馬場は農地や住宅地などに建て替えられ、日本競馬は終焉したと考えられていた。
- 1947年、帯広町長の山下嘉一によって帯広競馬組合が興されると、北海道競馬の復活が求められ、1948年に8年ぶりに帯広競馬場が開場した。
- 1949年には、浅野彦三郎によって中央競馬事業団が設立され、全国の競馬場再建を含めて、戦後競馬の再構築が進められた。1950年に「中央競馬事業団法」が成立し、再び公営競技としての競馬が再開されることになる。
- 1950年に、帝都復興記念競走の全11レースをはじめとする重賞競馬競争を開設する。
- 1950年から1953年にかけて、全国で競馬場再建が進められることとなる。
クラシック体系の確立
古馬体系の確立
日本近代競馬の確立
日本の競馬ブームとその時代
日本競馬の新時代
最終更新:2026年02月05日 16:31