リカバリー領域があるのにリカバリーできない(0起動できない)
色々実験してみたくてdynabookのR632の中古品を買った。これは楽天市場の店で1万円ちょっとだがかなり程度が悪く、裏面のゴム足はなし、届いたときに裏面のねじがすべて緩んでいた。
CPUは第3世代のコアi3、メモリは4GB、ハードディスクはSSDの128MBだったが、ハードディスクの交換がかなり面倒なタイプ。失敗した。
OSはWindows10が入っていたが裏面にシールがなくプロダクトキーが分からないので再インストールできない(かなり怪しい)。
HDDの中身を見るとどうもリカバリー領域がある。そこで上記ホームページに従いリカバリーUSBを作りそこから起動したところ、見事にリカバリ可能状態にできた。どうも元のOSはwindows7らしい。
これを使えばプロダクトキーがなくてもwindows7→windows10へアップグレードできるのだろうか。。ダメなような気がする。→これは後でわかったがプロダクトキーは不要
まあもうwindows7もwindows10も要らないのであともう一つデスクトップPCのライセンスが浮いているので、まあそれを使えばいいかみたいな。
色々試したところ、R732と違い外付けHDDからの起動は可能なのでまあそれで楽しめそう。ちなみにSDカードスロットにさしたSDカードからの起動はできなかった。
ちなみにリカバリ後ライセンスは承認済みになっていた。特にプロダクトキーはいらないらしい。ただこれを今度Windows10にするのはライセンスキーを要求されるんだろうきっと。→↓で確認したように要求されない
Grubとの関係
Windows7に戻したあと、puppy linixをfrugalインストールしてみた。すると、ブートローダを書き換えてしまい、起動時にメニューが出てきてPuppyかwindowsかを選択するようになる。ここまではわかっていた。
で、この時試しに0押し電源ONで修復セットアップが動くか試したところ、動かない。BIOSの起動ディスク選択の画面でRecoveryという選択肢があるがこれを選んでもGRUBが立ち上がる。
で、次にもう一度Windows10のインストールメディアから起動して修復セットアップ→コンソールを起動し、
\ bootrec /fixmbr
とやると、もとのWindows7が自動的に起動する状態に戻る。0を押しながら電源を入れると修復セットアップが動き出す。ところまでは確認した。
windows10のインストール
では、Windows7に修復セットアップした状態からWindows10にアップグレードするとどうなるか、確かめた。
Windows10のインストールメディアから普通にアップグレードしたところ、すんなりできた。この時はHDDのパーティション構造は崩さなかった。windows.oldというフォルダにwindows7の残りが全部残されてここが22GBぐらいあるが、Windows10本体だけなら10GB程度。
ライセンスはすでに認証済みになっており、結果的にはライセンスキーは必要なかった。この辺りよくわからない。実際にはこのPCは過去どこかの会社の一括契約になっており、そのライセンスがそのまま使われているような気がしないでもない。
というわけで、結局このPCはある程度好きにいじっても最悪Windows7経由でWindow10には戻れる。
あとは、HDDのパーティション構造を変更した後で、USBメモリの修復セットアップから最初の状態に戻せるかどうか、は確認しておきたい。たぶんまっサラの状態でWindows10をクリーンインストールするとさすがにライセンスキーがないと認証されないのではないだろうか、というのが予想だった。
HDDのパーティションを崩してリカバリ
まず実験として最初にHDDにLinux Beanをインストールしてみた。LinuxBeanのインストーラが、HDDのパーティションを、最後の4GBがLinux Swap、残りをext4に自動的に切る。これで回復パーテョションはなくなり初期状態は全部なくなった状態になる。
この状態でUSBメモリのWindows10のインストーラでPCを起動しWindows10をインストールしようとすると、HDDがNTFSでないからできないと途中で蹴られる。どうもWindowsのインストーラはHDDをNTFSにフォーマットし直すことができないらしい。
なので今度はPuppy LinuxのライブUSBから起動し、HDDのパーティションを全部消去し、全体をNTFSに設定してフォーマットした。念のためbootフラグも立てた。
この後で再度USBメモリのWindows10のインストーラでPCを起動しWindows10をインストールしたところ無事完了した。起動後に確認すると、やはりライセンス認証されていない。予想通りである。
以上で工場出荷状態のWindows7に戻しその後Windows10にアップグレードするという手順を踏めばライセンスキーなしでWindows10にすることができるし、何もない空のHDDにWindows10をクリーンインストールすればライセンス認証されていない(当たり前なんだが)ことまではわかった。
→ただ、別のところで書いたようにデジタルライセンスで認証されているはずなので、待てば認証された状態になったと思われる。この時は確認しなかった。
→ただ、別のところで書いたようにデジタルライセンスで認証されているはずなので、待てば認証された状態になったと思われる。この時は確認しなかった。
最後に↑の方で作ったリカバリUSBから起動し初期状態に戻したところ、きちんとパーティションも元に戻りリカバリ領域もでき、0押し電源投入でリカバリプログラムが走り出すことを確認した。リカバリさせると時間は物凄くかかるが結局Windows7の工場出荷状態に戻る(もちろんWindows7は認証されている)ことを確認できた。