SATAのHDDへの交換(リベンジ)
ここに書いたように、SATAのHDDへの換装はいったんあきらめたが、なんと昔の部品を整理していたら、玄箱用のSATA-IDE変換基板が見つかった。買っているではないか。
ちなみに今は手に入らない。
- https://www.kuroutoshikou.com/product/old_series/old_case/old_case_kurobako/old_case_kurobako_select/kuro-sata/
- https://www.amazon.co.jp/%E7%8E%84%E4%BA%BA%E5%BF%97%E5%90%91-KUR-BOX-KURO-BOX-SATA-HDD%E5%86%85%E8%94%B5%E5%A4%89%E6%8F%9B%E5%9F%BA%E6%9D%BF-KURO-SATA/dp/B000IU3FE0
玄箱では試していないが、ここに書いたようにLink Stationが壊れたのでばらして試しにこの変換基板を使って3.5インチのHDDを試しに装着したところ、ちゃんとはまりそうである。
一方2.5インチのSATAのHDDを無理やりLink Stationに取り付けるページを発見し、これによると特殊な玄箱用の基板ではなく普通に売っている変換基板を使っている。ただしHDDがねじ1本でしか固定できない。
重くてでかくてうるさい3.5インチのSATAのHDDに変えるよりは、この方法で2.5インチにしたほうがいいかなと思ってちょっとやってみることにした。
と言ってもやったことは参考のページに書いたようにただ無理やりねじ1本で2.5インチのHDDを固定しただけである。容量は320GB。
一応バラックの状態でEMモードの起動→ファームウェアのインストールまで一通りできることを確認したあと、筐体に組みこんで起動したが、なぜかうまく起動できずまたEMモードに戻ってしまった。再度ファームウェアのインストールから始めたが、ファームウェアの更新に失敗しましたとか言われてちゃんと終わらない。
理由がよくわからないが、HDDがもしかして外れてかけてしまったかと思いもう一度ばらして様子を観察したが外れている感じもしない。再度組みなおして起動したところやはりEMモードで起動した。結局2度面はファームウェアのインストールもうまくいき、再起動してもちゃんと立ち上がる。よくわからないが、まあいいか。HDDはうにっくすのgpartedを使ってパーティションを全部削除してフォーマットもなにもしていない状態にしている。EMモードの状態からHDDのフォーマット、F/Wのインストールが完了するまでだいたい40分かかる。
2.5インチのHDDに換装した玄箱は非常に静かになった。ファンの音がやや気になるので、もう少し頑張るならファンを止めてみたいが、以前チャレンジしてうまくいかなかった記憶がある。
玄箱の無線化
玄箱の無線化と言っても、ここに書いたちびファイを使っただけ。
玄箱の背面にはUSBポートがあり、ちびファイの電源はUSBポートの供給なので、本当は玄箱のUSBポートから電源を取ってちびファイを動かしたいところであるが、電源が入っていない玄箱はたとえコンセントにつないでいてもUSBポートに電源が来ていない。玄箱の電源投入後USBポートにも5Vが出てくるが、ちびファイの起動が玄箱の起動より遅いため、玄箱のIPアドレスがちびファイに供給されたDHCPのアドレスにならず、玄箱のデフォルトのIPアドレス(192.168.11.150)になってしまう。
これは困った、と5秒ほど悩んだが、結局解決した方法は、いったん玄箱を起動し、固定のIPアドレスが割り当てられたあと、玄箱にtelnetで入って再起動する。こうすればUSBポートの電源供給は絶たれないのでちびファイが起動したまま玄箱が再起動されDHCPによってIPアドレスが無事に割り当てられる。
これで玄箱のUSBポートから電源を供給されたちびファイのイーサネットポートに玄箱のイーサネットポートを接続して自己完結的に玄箱の無線化ができた。ちょっとカッコ悪い。
欲を言えば無線LANのUSBドングルを差して運用したいところだが、ちょっと難しそう。
root@KURO-BOX:~# shutdown -r now Broadcast message from root (pts/0) Sun Jul 26 21:51:53 2020... The system is going down for reboot NOW !! root@KURO-BOX:~# Connection closed by foreign host. pi@raspberrypi3:~ $ ping 192.168.11.150 PING 192.168.11.150 (192.168.11.150) 56(84) bytes of data. ^C --- 192.168.11.150 ping statistics --- 6 packets transmitted, 0 received, 100% packet loss, time 224ms pi@raspberrypi3:~ $ ping 192.168.11.55 PING 192.168.11.55 (192.168.11.55) 56(84) bytes of data. 64 bytes from 192.168.11.55: icmp_seq=1 ttl=255 time=83.2 ms 64 bytes from 192.168.11.55: icmp_seq=2 ttl=255 time=5.70 ms ^C --- 192.168.11.55 ping statistics --- 3 packets transmitted, 2 received, 33.3333% packet loss, time 5ms rtt min/avg/max/mdev = 5.695/44.441/83.188/38.747 ms pi@raspberrypi3:~ $ telnet !$ telnet 192.168.11.55 Trying 192.168.11.55... Connected to 192.168.11.55. Escape character is '^]'. Kroutoshikou KURO-BOX (IETSUNA) kernel 2.4.17_kuro-box on ppc KURO-BOX login: root Password: [[Linux]] (none) 2.4.17_kuro-box #4 2004ǯ 4�� 16�� ������ 11:45:05 JST ppc unknown root@KURO-BOX:~#
ハードディスクの回転を止めたりする。
玄箱のHDDがうるさい。一定時間後に止めたい。状態を調べるには、
# hdparm -C /dev/hda /dev/hda: drive state is: active/idle
↑これは動いている
# hdparm -C /dev/hda /dev/hda: drive state is: standby
↑これは止まっている
# hdparm -S 12 /dev/hda /dev/hda: setting standby to 12 (1 minutes)
↑12×5秒=1分アクセスがなければ停止する
# hdparm -y /dev/hda /dev/hda: issuing standby command # hdparm -C /dev/hda /dev/hda: drive state is: standby
↑強制的に停止する
時刻がずれるのでntpを導入
玄箱は時間がずれるので有名であった。確かに、一週間くらいで30分程ずれた。15年前の日記を調べると、ntpの設定をしている。
ntpのバイナリは玄箱のCD-ROMに入っている。「玄箱で遊ぼう」という本に設定方法が丁寧に書かれているが、ntpサーバーの情報は古い。今回は本の通りに設定したがntpサーバーはNICTの"ntp.nict.jp"にした。CD-ROMに収録されているバイナリファイルはntp-4.0.99g.tar.gz。やり方を一応書いておくと、
# tar xzf ntp-4.0.99g.tar.gz -C /
↑これで解凍およびインストール
# ntptrace ntp.nict.jp
↑これでntpサーバーの動作を確認
# ntpdate ntp.nict.jp
↑これでntpサーバーの時刻を確認
# configure-ntp
↑これでntpの動作を設定し、/etc/ntp.confを作成
# /etc/init.d/ntp start
↑これでntpの動作を手動で開始
# ntpq -p
↑これでntpの動作状態を確認
# initdconfig --level 2 ntp on
↑これでランレベル2(通常起動)でntpが自動で起動するように設定
# initdconfig --list
↑これは現在の自動起動の設定を表示、ntpがonになっていることを確認
# reboot
↑再起動
# ps x | grep ntp
↑ntpデーモンが動作していることを確認
以上で終了