Dynabook SS S4
うちにはさらに古い東芝のdynabook SS S4ってのがある。もう10年近く電源を入れたことがなかった。
OSはWindowsXP、CPUはペンティアムⅢ750MHz、メモリは512MBのようである。インターフェイスはUSBが2、SDカードスロットとPCMCIAスロットがある。無線LANは11b。画面解像度は1,024x768。2002年ごろなので20年弱前、ということになる。
流石に今ではもう使い物にならないが、いわゆる軽量Linuxを入れてどこまでいけるか、調べてみることにした。
無線LANの接続
このPCに内蔵された無線LANは古いせいかWEP2に対応していない。うちのAPはWEP2なので接続できない(最初それがわからず困った)。結局実は、AP側でレガシとの接続性の担保のためサブSSIDの設定ができてWEPがおまけ的にできるようになっているのがわかり、無事に無線LAN接続はできた。
USBメモリからの起動ができない
このPCは古いのでUSBメモリからの起動ができない。もちろんSDカードやPCMCIAからもできなかった。つまり、CD-ROMから起動するしかない。
Linuxのインストール
Linix Bean
まずはLinuxBean14.04を試してみた。CD-ROMからの起動は時間はかかるができた。と言ってもかなりかかる5分では立ち上がらない。起動時に"safe graphics mode”を選ばないとxwindowがうまく立ち上がらない。
一通り起動作業の後、コマンドプロンプトで止まってしまうので手動で
$ startx
と入れると何やらゴソゴソ始めて画面が真っ黒になる。こりゃダメか、と思いそうになるが我慢して待っているとxwindowの画面になる。結構待つ。
無事になんとかCD-ROMから起動したらHDDにインストールしてみた。すごく時間がかかり、ときに画面が真っ黒になりもうダメかと思うが我慢して待っていると結局最後までインストールできたが、1時間くらいかかった。
インストール後HDDからの起動はすんなりいった。画面表示も問題なかった。ただ、内蔵の無線LANがWEPにしてもどうしても繋がらず、PCMCIAの無線LANカードならWEP2で問題なく繋がった。Puppy Linuxだと問題なく接続できたので、ちょっとよくわからない。なんとかなるのかもしれないが。

起動直後のメモリ使用量は465MBと多い。なんだかよくわからん。動作はもっさりして遅い。インストールはできたが、ちょっと使い物にはならない。
Puppy Linux
Precise 5.7.1
日本語最新版の5.7.1で試したが、結果的にはインストールできた。CD-ROMから起動してFurugelインストール(?)ってのをやってみたら無事にインストールできた。起動してメモリ使用量を見たら300MB近い、なんでこんなに食ってんの?OSの一部をメモリに展開しているからなのか??
Bionicpup 19.03日本語化
こっちをインストールしてみると、今度はまず無線LANがつながらない。別のPCMCIAの無線LANカードを使えばWPAでつながる。これは結局パスワードの頭ににs:をつければよいことが分かった。ただ、Firefoxとか起動せず、よくわからない。起動後のメモリ使用量は78MBと小さい。FrugelインストールというPuppy Linux独特のインストール方法が理解できていない。ファイルシステムはもともとNTFSだったがインストール後もNTFSになっている。ext4とかではなくswapもない。
PCMCAIカードからの起動
Puppy Linux 5.7.1を別のノートパソコンのPCMCAIスロットに入れてFrugalインストールすると、GRUB4DOSがインストールされる。これをSS S4に刺してF12でPCカードから起動させると、GRUB4DOSは動くがその後Puppyのカーネルを見つけられない。次のようなエラーが出る。
Loading drivers needed to access disk drivers. Done Searching for puppy files......puppy_precise_5.7.1JP.sfs not found. Droping out initial-ramdisk console
そこで試しにWintoFlashを使ってWindowsXPのインストールCDを起動可能なSDカードにしてみた。この時SDカードは1GBのものを用いFAT16にフォーマットした(おそらく2GBを超えるSDカードはFAT16ではフォーマットできずFAT32になってしまうのでダメと思った。確認はしていない)。それをSDカードをCFカードに変換するアダプタを介しそれをされにPCカードに変換するカードに刺してマトリョーシカ状態でSS S4のPCカードスロットに刺して起動すると、、、なんとWindowsXPのインストーラが立ち上がったではないか。
ここまではよかったが、手持ちのリカバリーCD-ROM3枚をiso化してUSBメモリから起動するソフト(universal usb installer、rufusはだめだった)を使ってSDメモリを作成し、PCカードスロットに入れてもやっぱり起動できない。
結局どうやってもPCカードスロットから起動させることができない。ただ、昔(おそらく10年以上前)に作ったと思しき512MBのコンパクトフラッシュに入れたWindows98は立ち上がるので、絶対にやり方はあるはず。ちなみにこのWindows98はPCカードをIDEのHDDに見せかける変換基板みたいので当時持っていたタワー型のデスクトップPCにつないでインストールしたらしい。
リカバリディスクを使ったリカバリ
もともとなんでこんなことをやり始めたかというと、USB接続のディスクドライブから起動してもリカバリディスクから回復ができない。調べてみると、特定のPCMCIAカード接続のCD-ROMドライブを使わなければ回復ディスクから起動できないことがわかった。ところがその特定のCD-ROMプレイヤー(PanasonicのKXL-8080A)が物置の奥に残っていた。ところがこのCD-ROMドライブが20年ぶりに動かしたせいか調子が悪くうまく動いてくれいない、ってところがスタートだった。
ところが気を取り直してもう一度、このCD-ROMドライブを接続してみたところ、何度か失敗ののち、ようよう立ち上がり何とか回復ができたのである。再起動させると、bootできないとか文句を言われた。んなあほなここまで来て、と思って、もう一度CD-ROMからpuppy linxuを起動し、gpartedでHDDを見ると、最初のパーティション(正しくはパーティションはひとつしかない)のbootフラグが立っていない。結果的にはこのブートフラグを立てたところ、無事初期状態のWindowsXPが起動した。
その後、もう一度CD-ROMドライブからpuppyを起動し、gpartedで20GBのHDDの半分をWindows、残りのうち1GBをLinux Swap、あとをetc4にパーティションを切り直した。そして、再度Windowsを立ち上げ、SP2→SP3→IE8インストール→WindowsUpdateと進んだが、HDD使用量がどんどん増えてこの時点で6.5GB、10GBに割り当てたWindowsのNTFS領域があと少ししか残らない状態に。これではまずいと思いもう一度全領域をNTFSに戻した。