人の死は平等、とよく言われる。
だが、人の死の過程はあらゆる国・時代を通じて平等だったことは一度たりともない。
生まれた場所や時代によって、死と隣り合わせの人生を送る者もいれば、逆にほとんどテレビや本越しにしか死を目の当たりにすることのない者もいる。
この場にいる3人は前者の方だった。
最も、その内一人は死を目の当たりにする原因が自身にあったりするのだが。


そして、今ここが死と隣り合わせの時間であり、殺戮と隣り合わせの空間であることを再認識させられる放送が響き渡る。
三者三葉、死した知り合いの名について、思いをはせた。


(奇狼丸……)
その中で伊東守が知っていたのは、筑波山を活動拠点にしていたバケネズミの将軍の名前だ。
だが、彼にとってはさほど縁の深い知り合いでは無かったため、彼の死に関してはさほど動揺しなかった。
むしろ、彼が恐れたのは13人という死者の多さだった。
真理亜が呼ばれなかったのは朗報であったが、それを安堵するには余りにも多すぎる死者の数だった。


(セシル殿……)
一方でヤンも、動揺を見せつけまいとしながらも、その内心は焦っていた。
彼の世界の月の侵略を止めた立役者であり、青き星の中で最強の国家バロンの統治権を担うセシル・ハーヴィが殺されてしまった。
放送の内容を疑うつもりは無いが、今まで殺し合いに乗っていない人物に会っていないのも相まって、その事実を受け入れがたいのも事実だった。


「心配するな、二人とも。この先に何が待ち受けているのかは知らぬが、私が命を懸けて守ろう。」
2人が感じている恐怖は、自分が感じているそれの比では無いと考え、決意を改める。
その時、彼は同行者の異変に気付いた。

「おや?吉良殿、怪我をしているようですが……。」
ヤンは吉良吉影の指から、血が流れていることに気付いた。

「ああ、気にしないでください。どうやら木に引っかかった時に切れたようです。自分で手当てしますので。」


幸か不幸か、ヤンは吉良吉影という男の癖を知らなかった。
彼は子供の時から、褒めて欲しい時に誰も褒めてくれなかったような絶望が身を襲った時、血が滲むほど爪を噛む癖があった。


(どうしてこうも思い通りに行かないのか……)
吉良吉影は先の放送を聞き、唯一苛立ちを覚えていた人間だった。
自分の追っている人間たちのうち、カフェで恥をかかせてきた広瀬康一が先の放送に呼ばれた。
だが、1人呼ばれたぐらいでは到底心が休まることは無い。
寺で逃がした海賊男も、にっくき東方仗助も、自分のことを元の世界から嗅ぎまわっていた川尻早人も呼ばれていない。
そして、この放送で呼ばれた死者の多さからして、あることが分かってしまった。

この場所は、安寧という二字熟語とは最もかけ離れた場所だということを。


(ああ、あの場所がひどく恋しいよ……)
途端に、彼の胸の奥から湧き出てくるのは、望郷の想いだった。
元々思っていたことだが、吉良が生まれ育った町の杜王町は、静かな暮らしを他の何よりも渇望する吉良にとって、この上なくうってつけだった。
あの町のピクニックに来ている時の様な感覚は素晴らしいものだったと思っていたが、このような平穏とは無縁な場所にいると、それを一層感じてしまう。

たとえ戦いをしていない現状でさえ、この殺し合いの会場は、ピクニックなどとても出来そうにない殺伐とした空気に包まれている。
ピクニックとは、フランス語で食べ物をつまむ持ち寄りの宴会というのが語源だったという。
しかし、この場はよほど能天気な人間でない限りそんなことが出来る余裕などない。
つままれるのは食べ物では無く命。
否、命が食べ物、しかも安酒場の柿の種か何かのように平然と躊躇いなく摘まれる場所だ。


3人がそれぞれ全く異なる思いを巡らせている内に、目の前に寺が現れた。
伊東守たち神栖66町で、祝霊が現れた子供が、呪力を承る場所だ。
しかし、清浄寺は守が知っているものに比べて、壁や天井が壊れていた。
その原因の1つが、すぐ近くの男にあることを、守は知らない。



「あの……やはり引き返しませんか?」
最初に口を開いたのは吉良だった。

「吉良殿、今更何を仰る。ここまで来ておいて尾っぽを引いて後ずさりなど、それこそ阿呆のすることでしょう。」
「阿呆だとか賢明とか、安っぽい一般論の話をしているんじゃあないッ!!……失礼しました。
ですが、この殺し合いに乗った口の臭いハイエナ共が舌なめずりして待っているかもしれないんですよ!!」
「危険な者が手ぐすね引いて待っている危険性がある場所は、他でも同じじゃないですか?」

一般論を語るなと言っただろうと怒鳴りつけたい気持ちを抑えながら、吉良はヤンと守の後に続いて寺の中へ入った。
吉良が寺の中に入りたくない理由本当の理由は言うまでもない。
寺の中で、彼が犬飼ミチルを殺した証拠があるかもしれないからだ。


「あの、二人とも気を付けてください。今も殺し合いに乗った者が物陰に隠れて、隙を狙っているかもしれません。」
「だからと言って歩かずにいても襲われるかもしれぬだろう。」
「…………。」


何ならその真面目腐った禿げ頭を今すぐ爆破してやろうかと思った。
だが、そうしてしまえばもう片方の、毛髪の豊かな少年に自分が危険人物だと分かられてしまう。
この少年がスタンド使いか、はたまた無能力者なのかは分からないが、逃げられてしまっても反撃されても面倒だ。
自分のスタンド、キラークイーンが、1度に1人しか攻撃できないという特徴が、ここまで痛烈に響くとは予想もしていなかった。





伊東守とヤンは、そんな吉良の気持ちなどつゆ知れず、寺の奥へと進む。
否、ヤンは薄っすらとだが吉良に対しての警戒を強めていた。

(……先程から殺意を露わにしているようだが……やはりこの寺の崩壊の一因はキラにあるのか?)

ファブールの過酷な環境で鍛え上げたモンク僧である、ヤンにとっては他者からの殺意を見抜くことなど極めて容易だった。
だが、「殺意の原因が何であるか」までは分からなかった。
無理矢理連れて行った自分に原因があるのかもしれないし、はたまた自分の様な者に紛れて殺し合いでの優勝を狙っているのかもしれない。


ヤンは確かに自らの体術に自信があるが、決して疑わしいというだけの相手に拳を振るうような、血の気の多い男ではない。
例え相手が悪で、拳を振るわねば殺されてしまうような相手だとしても、出来れば殺さずに罪を償わせることを望む男だ。
性格ゆえに、ゴルベーザの傀儡としたカインにクリスタルを奪われてしまう過去もあったが。

「守殿、お気を付けられよ。」
「はい。」

迂闊に『吉良に気を付けろ』と言えば居直り強盗のごとく襲ってくるかもしれないので、敢えてぼかした言い方で注意を喚起した。
1対1ならともかく、子供の同行者がいる中で戦いは避けたいし、本当に寺の中に殺人鬼が潜んでいる可能性も捨てきれない。
吉良は『爆弾のような能力の持ち主がいた』と言っていたが、この寺の壊れ様はそれこそ爆弾でも使ったかのようだった。
倒壊する様子は見られないが、あまり拠点にして気持ちの良い場所でもない。




ギシ、ギシと音を立てながら2人は寺の廊下を歩いていく。
それが、吉良は自分の心音と共鳴しているかのように錯覚してしまった。
こうしている間にも、今にもこの寺から自分が犬飼ミチルを殺害した証拠が見つかるかもしれない。
そう考えていると、高鳴る心臓はいっそう激しくなり、汗は滝のごとく流れ始める。
別にこの2人を殺しても問題はない。
だが、少なくとも禿げ頭の方は自分の殺気に僅かながら気づいているようだし、よしんば彼らとの戦いで勝ってもそれは自分の安寧とは遠ざかってしまう。


もしも自分の殺人が明るみに出てしまえば
もしも自分がこの2人を殺さざるを得ない状況に追い込まれれば
その様な状況をシミュレートし、話すべき言葉と取るべき行動も模索していく。


中庭に出ると、前を歩いていた2人の足がぴたりと止まった。
その瞬間、これまで高鳴っていた心臓が、さらに早鐘を打った。
最早このままショック死してしまうことになってもおかしくないぐらいだ。

「これは……お墓でしょうか……。」
「そうですな。恐らくは吉良殿が言っていた、ミチルという少女のものでしょう。」
中庭にはどう見ても掘り返して、誰かを埋めたような盛り土の跡が見えた。

吉良は嫌な予感を覚えた。
ミチルを殺した人間が、ご丁寧にその死体を埋めるはずなど無いのだから、自分が言っていることが矛盾しているとバレてしまうかもしれない。

「誰かが来て、彼女を埋めたのかもしれません。」
「もしかすると、僕の知り合いかもしれない。もう少し寺を探してみましょう。」


やめろという気持ちを抑え、なおも二人の後ろを何食わぬ顔をして歩く。
二人の一挙手一投足が自分の鼓動をさらに加速させる。
かといって無理矢理止めさせればそれこそ疑われかねない。
まだ見つかっていないだけで、この寺には吉良がミチルを殺した証拠が残っていない保証は何処にも無いからだ。
最初にこの寺にいた時は落ち着いた良い場所だと思っていた故に、この場所の印象は最悪なものに転じてしまった。


頼む、早く終わってくれ。
やましい物は出て来ないでくれ。
私に構わないでくれ。
自分の部屋を掃除しに来た親を見ている子供と、同じような感情で寺を歩き回った。


最後の部屋を回ったが、これといった進展はなかった。
守やヤンが探している者にも会うことは無く、自分がミチルを殺した証拠も出てこなかった。
「ここには誰もいないようですな……。あまり拠点にも向きそうにないし、場所を変えますかな……。」
ヤンが声を出した所で、吉良は少しだけ安堵した。
しかし、まだ問題は残っている。
人がいないとなると、ここからどこへ向かうのかと言うことだ。
この寺はあちこちが壊れていて、とても落ち着いて待てる場所ではない。
かと言って迂闊に出歩けば、寺での惨状を知っている者達や仗助に鉢合わせしかねない。
どうすべきか考えあぐねて、やはりこの寺に留まるべきか考えていると、それまで泥貝のように口を閉じていた少年が口を開いた。


「あの……ヤンさんに吉良さんも、お願いがあります。ここで僕の好きな人にメッセージを送りたいのですが……。」
「それはよい考えですな。ではこれを。」
ヤンは鞄からペンを取りだし、守に渡そうとする。

「いえ、必要ありません。」
それを断ったと思うと守は、静かに座り込み、壊れておらず比較的汚れも少ない襖をじっと見つめた。
その姿は、ずっとおどおどしていた少年とは異なり、アメフトのゴールを見つめるジョー・モンタナの様に見えた。
何をしているのかと声をかけようとした瞬間、襖に染みの様なものが浮かんだ。


「なんと……これは……。」
ヤンもその様子には驚いていた。
吉良も絵を描くという行為は紙とペンだけで成されるばかりでは無いことは知っている。
筆や指、時には金属片のようなもので描くことは知っている。
最近は、機械で絵を描くケースも増えてきていることも、聞いたことがあった。
だが、伊東守という少年の絵の描き方は、吉良が知っているいかなる手法とも異なっていた。


次第に、襖に出来た黒い染みは次第に人の輪郭を作り、女性の長い髪を作り、顔のパーツを作り、染みから似顔絵と呼ぶに然るべきものになっていく。
顔を描き終わると、それから胴体、腕、脚と全身像を作っていく。
それは非常に手慣れていた。最も、手を使っておらず呪力で描いてあるので、「手慣れた」という表現は間違っているのかもしれないが。


(実に愚かなガキだ……)
吉良吉影は襖に人の姿が象られていく様子を見ながら、そう考えた。
メッセージを伝えたいのならば、文字と名前だけ手短に書けば良いだろう。
偽装を恐れ、なりすましをしにくい物を作るのだとしても、態々絵を、しかも自分の絵ではなく自分の想い人の絵を描く。
彼にとっては、苛々させるだけの行為だった。
しかし、その感情は絵が完成していくにつれて、あるものへと変わっていった。


〇〇〇〇〇


さらりさらさら。
字面で表すならそんな音だろうか。
静かな寺の中で、守がふすまに絵を描いていく音だけが響く。


しばらくして、座っている女性が膝の上で両手を重ねている絵が完成した。
黒と白の2色だけでも、モデルとなった女性が美しい人物だと伝わる出来の絵だった。
綺麗な顔立ちや手足の細さから伝わる美しさだけではない。
秋月真理亜という女性の優しさやその裏で抱える儚さ、寂しさまでも伝わる絵だ。
ただ絵を描きなれているだけでは到底この絵を描くことは出来ない。
モデルとなる相手を愛し、想い、知り尽くさねば描けない作品だ。


「おお……。実に見事ですな……。この殺し合いが終われば、是非我が妻の絵も描いてもらいたい。」
「ありがとうございます。」

ヤンに褒められ、守は礼を言いながらも恥ずかしそうに俯く。
後は、この絵の下に守自身の名前と、この場所で会おうというメッセージを書いて、作品は終わりを告げた。

「出来ました。二人とも態々待って下さって、ありがとうございます。」
「なぁに、問題ない。守殿の気持ちが顕れた、実に良き作品だ。」
ヤンが守の絵を褒めていた所で、吉良の呼吸が、突然荒くなった。

「おや?吉良殿……!!」
心配したヤンが声をかけると、寺の外を何者かが空を飛んでいる姿が目に入った。


(アレは……)
吉良吉影が呼吸を荒くしていたのは、外で見たものとは関係ないことだった。
だが、寺の近くを飛んで行ったのは、先程吉良が説明した「海賊の様な男」だったからだ。
そう近い距離では無かったが、このままだとこの2人はあの男が飛んで行った方向に走って行くだろうと吉良は勘繰った。


(まあ待て……見えたのは一瞬だったし、分かるはずがない。)
遠かったし見えたのは一瞬だったので、『あの男が吉良の言った海賊の恰好の男なのか』と聞かれてもとぼけてしまうことも出来る。
そう考えていた。


「あの……今飛んで行った人が、吉良さんが言っていた海賊のような男ではないのですか?」
「一瞬でしか見えなかったから、見間違いじゃ無いでしょうか……。」
「いえ……僕も海賊って本でしか読んだことがありませんが、似たような姿の人を見たことがあります。」


吉良吉影は知らなかった。
伊東守という少年が生まれ育った世界は、同じ日本でも環境が決定的なまでに違うということを。
彼のみならず、呪力を持つ者達は視覚が命である以上、得てして遠くを見られる視力を持っている。
また、吉良がいた世界のようにテレビやパソコン、携帯電話など、視力を落とす物が無いのも視力を向上させる一因になっていた。
そして守は言った通り、海賊という物を知らないし、内陸の町の出身である以上は関わることはない。
だが、彼とてニセミノシロモドキから過去の人間の簒奪や殺戮を知っている以上、存在だけは知っている。


「な、ならば逃げましょう!!」

吉良の鼓動は少し収まったと思いきや、また新たに早鐘を打ち始める。
もしもヤンとあの海賊の男が鉢合わせしてしまえば、自分が悪人だと扱われてしまうからだ。

「何を仰る。折角悪を見つけたというのにそれを成敗しに向かわぬ者がどこにいるというのだ。」
「それは強者にしか通じない理屈です!」

弱者として見下されるのは彼のプライドが許さないことだが、今はどうにかしてこの2人を出会わせないようにしようと考えた。

「ならば仕方がありません。吉良殿はお逃げください。向こうには私と守殿だけで向かいます。」
そう言って、ヤンと守はシャーク・アイが飛んで行った先へと走って行った。


「ま、待って下さい!!」
吉良の制止も他所に、2人の姿は小さくなっていく。


(クソ……。)
こうなれば仕方が無いので、吉良はヤン達が走って行った方向とは真逆の、東側へ走って行った。
自分のしたことがバレる可能性が高いため、こうなれば別の対主催集団に匿ってもらうしかない。

「キラークイーン」
せめてもの気休めに、ヤン達が走って行った方に爆弾型スタンドを飛ばす。
何らかのはずみで勘違いした禿げ頭の男と、海賊の男が争って共倒れになってくれないかなと考えながら、走り続けた。
そして彼の心の内には、もう1つ気になったことがあった。



★★★★★★★★★★★★★★★★


「はあ、はあ、はあ……。」
「すまぬ、守殿……。」
身体を鍛えぬいたモンク僧と、身体を鍛えぬく必要のない世界の少年では、体力の差が異なるのも当然の話だ。
一度ペースを落とし、歩くことにした。

「あの人……置いてきて良いのですか?」
「吉良殿のことか?やはり気になるが、守殿と二人だけで置いていくわけにはいかん。
どうにもあの男は食えぬ男だ。」


それに関しては、伊東守も同じことを感じていた。
あの男と二人にはなりたくない、どこかそんな雰囲気を醸し出していたから。
だが、迂闊に手を出せなかったのは、寺を探ってなお、あの男が悪人だということが分からなかったからだ。
だが、それは同時に危険な可能性があった男を自由にさせてしまうことになる。
例え先程向こう側に飛んで行った海賊の姿の男と話し、詳しいことを知ったとしてもだ。


『コッチヲ見ロォ!!』
「なぬ!!これは!!」
その時、2人の下に小型の爆弾型戦車、シアーハートアタックが追ってきた。


ヤンが炎の爪を纏った拳で殴り飛ばす

(……コイツ、硬いな……。)
「守殿、急いで逃げるのです!」

熱に反応して襲ってくる吉良の置き土産は、ヤンの付けていた炎の爪に反応して迫ってきた。


【D-3/森/一日目 朝】

【伊東守@新世界より】
[状態]:健康 疲労(中) 不安(大)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品 不明支給品1~3
[思考・状況]
基本行動方針:
1.真理亜を探す
2.ヤンと共に、海賊の姿の男(シャーク・アイ)を追う
3.吉良に不信感
4.こいつ(シアーハートアタック)一体?
5.呪力がいつも通りに仕えなかったことに対する疑問

※4章後半で、真理亜と共に神栖六十六町を脱出した直後です
※真理亜以外の知り合いを確認していません。



【ヤン・ファン・ライデン@FINAL FANTASY IV】
[状態]:健康
[装備]:ガツ―ンジャンプ@ ペーパーマリオRPG 炎のツメ@ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
[道具]:基本支給品、ランダム支給品(1~2)
[思考・状況]
基本行動方針:オルゴ・デミーラ並びにザントを討つ
1:伊東守と共に、海賊の姿の男を探す
2:吉良吉影に疑い。根本的な理由は無いが、何故か嫌な予感がする
3:襲ってきた魔物(シアーハートアタック)を倒す
参戦時期はED後
満月博士との情報交換で魔法世界についての情報を得ました。















【D-4/森/一日目 朝】



(彼女もこの世界にいるのかな?だとしたら、是非お会いしたいことだ)
吉良吉影が不意に思い出したのは、伊東守という少年が描いた秋月真理亜という女性のこと。
彼の描いた美しい女性、特にその手を見た時、彼の陰茎は屹立しており、白いスーツに小山を作っていた。
彼が子供時代に、レオナルド・ダ・ヴィンチの画集にあった、モナリザの美しい手を見て、性的興奮を覚えたように。
残念ながらモナリザは実在しないが、あの美しい女性はこの世界のどこかにいるはずだ。

「フゥゥゥゥゥ~。」
思わず、欲情の混じったため息を漏らす。
(是非、あの少女の手を持ち帰り、私とデートをしたいものだ。ああ、たまらないよ。)


あの少年の絵は、流石に絵の質では万能の天才と呼ばれるダヴィンチが描いた絵には勝らない。
だが、彼が秋月真理亜を美しい女性と思って描いていることはよく伝わった。
それどころでは無いと分かっていながらも、秋月真理亜という少女の手を求めている男の意志がそこにあった。



【吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:ダメージ(小) 性的興奮
[装備]:なし
[道具]:基本支給品 ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本行動方針:脱出派の勢力に潜り込み、信頼を勝ち取る。
1.名簿に載っていた、仗助、康一、重ちー、隼人、そしてシャークに警戒。争うことになるならば殺す
2.早人やミチルにもスタンドが見えたことに対する疑問
3.ヤン達からは逃げる。
4.絵の中の少女、秋月真理亜の手が欲しい
※参戦時期は川尻耕作に姿を変えてから、カップルを殺害した直後です



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063:表の終わり、裏の入り口 時系列順 072:スタンド使いとシリアルキラーは惹かれ合う
065:ジジ抜きで警戒するカード 投下順 067:魔王決戦1 転がるように風を切って
050:闇よりも 伊東守 074:集合、そして散会
ヤン・ファン・ライデン
吉良吉影 077:イントゥ・ザ・ウッズ
最終更新:2022年05月03日 10:44