「レグネジィが天使だったらいいのにね」
登場話
書籍版 Ⅰ
異修羅 Blu-ray BOX特典書下ろし小説
略歴
「何も見えなくたって、見たいものはずっと近くにあるもの」
CV - 雨宮 天
かつて“
本物の魔王”により故郷と視力を失った十九歳の少女。
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“本物の魔王”による狂気のなかで彼女一人と彼一羽だけが、狂気に落ちたままでいなかった。(ネタバレリンク有り) |
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現在、真の恐怖と狂気を生き延びた一人と一羽は
警めのタレンに身柄を引き取られ、彼女は養子になっている。
暗闇の中、大切な
友と
タレンさまと共に過ごす穏やかな時が続くことを願う彼女を待つ運命とは――。
外見
足元に届くほどに長い色素の薄い髪。
かつての惨劇により光を失った、灰色に濁った虹彩。
能力
記憶することとその記憶を再現することに関して、極めて突出した才覚を持つ。
一度“
本物の魔王”の恐怖に侵され、光を失い盲目になった後でも、まるで見えているかのように自然な日常生活の動作を再現することが可能。
それは異能と言っても差し支えないようなレベルである。
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しかし――(書籍Ⅰネタバレ) |
しかし、その高い記憶力とその再現能力を利用され、この異修羅世界においては極めて特殊な文字である“点字”を 善意により教えてもらい、日記に大切な友レグネジィの思い出である詳細な出撃状況を記録、その暗号を秘密裏に 黄都の工作員に抜き取られてしまうのだが――。
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「あなたはずっと、私の、天使だったよ」(ネタバレ有り) |
「あなたはずっと、私の、天使だったよ。レグネジィ」
ずっと隣に寄り添っていた彼に、彼女は未だ触れたことはなかった。
彼が決して触れさせないように、そうふるまっていたから。
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「ああ……」(ネタバレ) |
「ああ……レグネジィ……」
そして最後に彼女は彼に触れた。
とっくに気付いていた、彼がそうであることは。
けれど彼は、それを知らせないように、彼女の夢想を壊さぬように、
ずっと触らせずにいた。
「本当に、鳥竜だったんだね……」
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最終更新:2025年05月24日 00:18