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イスラム近代主義
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The New Order
イスラム近代主義 | ||
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英名 | Islamic Modernism |
別名 | ||
登場作品 | The New Order | |
上位イデオロギー | 自由保守主義 | |
主要なイデオローグ |
「私は西洋に行ってイスラム教を見たが、そこにムスリムはいなかった。私は東洋に戻ってムスリムを見たが、そこにイスラム教はなかった」
19世紀、ヨーロッパの植民地支配や帝国主義に対抗して生まれたイスラム近代主義は、イスラム教のウラマーや聖職者による思想的な発案だと考えられている。ムハンマド・アブドゥフ、ジャマールッディーン・アフガーニーからアリ・アブデル・ラジクやリファーア・ライ・アッ・タフターウィーまで、発案者たちは皆、侵入してくる欧米列強に対抗するには、イスラムのウンマを改革することが不可欠だと認識していた。
この思想は、地面に頭を突っ込んで近代化から孤立することも、西洋人が無頓着に説く習慣や信仰、伝統の完全な放棄を行うことも求めてはいない。イスラム近代主義は、西洋を繁栄に導いた啓蒙思想を伝統的なイスラムの思想、教義と合体させることによって近東を無知から脱却させ、社会・文化・経済の黄金時代へと導くことを目指している。
反植民地を掲げる若き革命家の間で顕著となっている社会主義的・世俗的な民族主義や、ナジュドのサウジ人が広める対抗的なサラフィー主義の一派とは対照的だ。近代主義者は、無神論的な世俗主義の概念と、今日の学者や聖職者の間で支配的である中世に確立されたシャーリアの解釈の双方を捨て去ろうとしているのである。代わりに、近代主義者はシャーリアの教えを近代的なレンズを通して再検討し、再解釈することに努めている。
近代主義者は、封建的組織を破壊し、近代的で市民的、民主的な国家を作り上げ、柔和な者に力を与え、恵まれない者に提供する「道徳経済」の枠組みでそれを運営することを試みている。植民地の鎖から解き放たれたイスラムのウンマが前進する唯一の方法は、性別、信仰、人種、階級に関わらず、全ての臣民に等しく尊厳を与える調和的な社会の下にそれを置くことだ。
(TNO日本語化Modより引用)