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RF国家紹介:ドイツ
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概要
ドイツ社会主義レーテ共和国 | |
英名 | German Socialist Räterepublik |
別名 | レーテ |
初期メインイデオロギー | 修正社会主義 |
初期指導者 | パウル・レヴィ |
Red Floodの主人公国家その2。史実では失敗したスパルタクス団が主な元ネタになっているが、左派ナチス要素もある。
前史
プロレタリア革命以前(~1918)
1848年、ウィーン体制に対してブルジョワ革命が起こる。恐らくこれは史実通り。
その後恐らく色々あってエーリヒ・ルーデンドルフが政権を握る。第一次世界大戦中にルーデンドルフが総力戦を宣言した際に、国民が限界を迎える。
ドイツ革命(1918年)
1918年5月1日、資本家がヨーロッパにもたらした戦争と専制政治に反対して、プロレタリア革命が起こる。革命は、カール・リープクネヒトとローザ・ルクセンブルクが率いるスパルタクス団が主導した。革命は成功し、ルーデンドルフはプロイセン行きになった。
リープクネヒト政権(SPD,1918年~1928年)
革命は成功し、ドイツ社会民主党(SPD)が政権を担うことになった。
SPDにとっては不本意ながら、革命派間の妥協により多党制の共和国が樹立されることになった。
リープクネヒトはスパルタクス主義を堅持しつつ、ドイツの農村の近代化政策などを行った。
レヴィ政権(SPD, 1928年~)
リープクネヒトが高齢を理由に引退し、ルクセンブルクも死去すると、SPDはカール・カウツキーによって牛耳られるようになった。
カウツキーは首相にパウル・レヴィを指名した。
レヴィはリアリストであり、「正常化」政策を進めたために、正統派やよりラディカルな派閥からは「修正主義者」として嫌われている。
勢力
ドイツ社会民主党(SPD)
革命以来、政治を支配してきた政党であり、カール・カウツキーが黒幕として君臨し続けている。
ゲーム開始時は、レヴィの「正常化政策」によって、不人気になりつつある。
ゲーム開始時は、レヴィの「正常化政策」によって、不人気になりつつある。
リアリズム派
パウル・レヴィが率いる、現実主義的な派閥。
正統派(SPD(O))
スパルタクス団の遺産を重視する派閥。指導者はカール・カウツキー。
ただし、カウツキー自身は割と掌を返すタイプであり、日和見主義者と呼ばれる。(そもそもレヴィを指名したのもカウツキー)
SPDルートの首相は4人の中からプレイヤーが選択できる
- ヘルベルト・フラーム
カリスマがあり、容姿が良く、若者に人気らしい。ノルウェー語が流暢に話せる。
- エルンスト・マイヤー
ジャーナリスト。ルクセンブルクの同僚。「現実主義者」の台頭に伴い、正統派から離れていたが、レヴィが落ち目になったときに正統派に帰還した。
- ベルトルト・ブレヒト
劇作家・詩人。加速主義者に対抗するために、公式の社会主義文化プログラムを作ろうとしている。
- アンナ・ゼーガース
作家・詩人。ドイツの詩を称賛し、それを誇りに思う価値のある自由の伝統として引用してきた。戦場で専制政治に対抗するために、ヒューマニズムと社会主義の融合を進めようとしている。
古ドイツ社会民主党(ASPD)
右派勢力の一つ。右派と言ってもナショナリズムというよりは、経済的右派、あるいは漸進派である。
SPDの右派であったエドゥアルト・ベルンシュタインが設立した。
現行バージョンで首相になれるのは、カール・ポパーのみである。
カール・ポパーは自由社会主義を掲げている。若い時はマルクス主義者だったが、革命による人的犠牲を鑑みて、マルクス主義を放棄した。
SPDルートだと、連立政権として参加する。
ドイツ共産党(KPD)
SPDを離党したウラジーミル・レーニンが立ち上げた政党。
ただし、ゲーム開始時直後にレーニンは死ぬ(時報)。
SPDルートでは連立政権としてASPDと共に参加する。
ここでKPDの後継者に誰を選ぶかが、ドイツの運命を大いに決めることになる。
ブランドラー派
ハインリヒ・ブランドラーは、SPD内のレヴィの修正主義に反対する勢力との協力を主張している。
ラデック派
カール・ラデックはDSRPなどの他の野党と協力し、ナショナリズム的な不満を労働者階級の闘争に向けることができると主張している。
また、SPDはブルジョワ官僚の下で腐敗しているので、協力すべきでないと主張している。
また、SPDはブルジョワ官僚の下で腐敗しているので、協力すべきでないと主張している。
ドイツ社会共和党(DSRP)
ナショナリズム勢力の一つ。1923年にSPDを離脱したハインリッヒ・ラウフェンベルクとフリッツ・ヴォルフハイムによって結成された。
ドイツで二番目に古い主要政党。
農村部や農業従事者、宗教社会主義に親和のある層が主な支持基盤であり、SRNPよりは左派的らしい。
ゲーム上では、DSRPとSRNPの連立続行か解消かの問題が、ルート分岐において重要となる。
ヴィドゥキンディッシュ派(DSRP(W))
エルンスト・レーヴェントロウが主導する、旧守派の派閥。
革命的なSRNPや、保守的な社会主義者から支持されている。政教分離を主張しているので、キリスト教社会主義のCSABPDからは嫌われている。
政権は、KPDとSRNPとの連立となる。
連立政権のメンバーが一番過激なルートでもある(KPD/DSRP→前衛社会主義、SRNP→加速主義)。
ヘッカリッシュ派(DSRP(H))
表向きの代表はヨーゼフ・ゲッベルスであるロマン主義的民族主義の派閥。イデオロギーは社会共和主義。
「社会共和国」構想を掲げており、1848年の革命のような開放的な革命を再生しようとしている。
ドイツ農民への親近感から、宗教的なCSABPDとのつながりが強い。
政権は、SRNP、KPD、CSABPDとの連立政権となる。
CSABPD(保守主義)が入ってるおかげで、レーヴェントロウよりは穏健なルートである。
社会革命国民党(SRNP)
ナショナリズム勢力の一つ。ドイツ革命時に結成された社会革命国民派(GSRN)を前身とする。
革命的民族主義を掲げており、DSRPよりも都会的で伝統派でない会員を集めている。
また革命初期の東部の兵士評議会に由来することから事実上の「兵士の党」として成立している。
イデオロギーは加速主義であるが、まだコンテンツはない。
ドイツ・キリスト教社会主義労働者農民党(CSABPD)
キリスト教社会主義を掲げる政党。党名の通り、キリスト教社会主義を支持する労働者と、農民層を支持基盤としている。
専用ルートはないが、ゲッベルスやポパーの連立政権に参加する。
ルート分岐
レーニン死後のKPD書記長の選択
ハインリヒ・ブランドラーを選択すると、SPD正統派ルート、ポパールートへのフラグが立つ。ブランドラーが親SPDであり、民族主義者に協力しないためである。
カール・ラデックを選択すると、DSRPルート、ラデックルートへのフラグが立つ。
DSRPとSRNPの同盟
同盟を破棄すると、DSRPが絶対に負け、ラデックが勝つので、DSRPルートに進みたい場合は選択してはいけない。
なお、同盟を結んだからといって、DSRPが勝つとは限らない。
要するに、この選択肢は、前の選択肢でカール・ラデックを選択したときのみ有効に機能する。
SPDとKPDの協力
ブランドラーをKPD書記長に選択した場合、レヴィはブランドラーと協力することができる。協力を蹴るとポパーが勝つ。
まとめ
ルート | KPD書記長 | DSRPとSRNPの同盟 | SPDとKPDの協力 |
SPD正統派 | ブランドラー | どっちでも | 協力 |
ポパー | ブランドラー | どっちでも | 拒否 |
DSRP | ラデック | 同盟継続 | なし |
ラデック | ラデック | 同盟破棄 | なし |