(7)
「で?総司令!学園都市に一体どんな危機が迫っているんだ?」
「…………え?」
「…………え?」
「何が『えっ?』だ!
まっ、まさか。実は何も無いってオチじゃねえだろうな?」
「なっ、何を言うのかな?ちゃんと危機は迫っているんだから
ってミサカはミサカは額に吹き出した汗を拭いつつしどろもどろに反論してみる」
「……………………」
「そうだ、学園都市に宣戦布告してきた秘密結社からの脅迫ビデオが届いていたの
ってミサカはミサカはすっかり忘れていたことを微塵も悟られないようさりげない
仕草でビデオの再生ボタンを押してみたり」
まっ、まさか。実は何も無いってオチじゃねえだろうな?」
「なっ、何を言うのかな?ちゃんと危機は迫っているんだから
ってミサカはミサカは額に吹き出した汗を拭いつつしどろもどろに反論してみる」
「……………………」
「そうだ、学園都市に宣戦布告してきた秘密結社からの脅迫ビデオが届いていたの
ってミサカはミサカはすっかり忘れていたことを微塵も悟られないようさりげない
仕草でビデオの再生ボタンを押してみたり」
すると上条達の右側の壁が開き出てきた巨大モニターに脅迫ビデオが映し出された。
黒い画面には映画のように③、②、①と数字がカウントダウンされていく。
そして海岸の岩に荒波が打ち寄せる映像がドドーンと映し出される。そして
「ジャッ、ジャッジャーーン」とジングルが鳴り終わると一人の男が画面に映し出された。
しかし口元をスカーフで隠した男は正面を向いていなかった。
その男は手鏡をのぞき込みクワガタみたいに黒光りするツンツンした黒髪を整えている。
どうやら撮影が始まったことに気付いていないようで横から小さな声が掛けられた。
黒い画面には映画のように③、②、①と数字がカウントダウンされていく。
そして海岸の岩に荒波が打ち寄せる映像がドドーンと映し出される。そして
「ジャッ、ジャッジャーーン」とジングルが鳴り終わると一人の男が画面に映し出された。
しかし口元をスカーフで隠した男は正面を向いていなかった。
その男は手鏡をのぞき込みクワガタみたいに黒光りするツンツンした黒髪を整えている。
どうやら撮影が始まったことに気付いていないようで横から小さな声が掛けられた。
「建宮さーん。もうキュー出しちゃいましたよ」
「なにっ!?ウォッホン。我々は謎の秘密結社キシサクマアであるのよな!
我々は学園都市に宣戦布告する!恐れおののけ!科学を盲信するものどもよ」
「なにっ!?ウォッホン。我々は謎の秘密結社キシサクマアであるのよな!
我々は学園都市に宣戦布告する!恐れおののけ!科学を盲信するものどもよ」
宣戦布告する謎の人物を見て上条の肩が小刻みに震えだした。
「…………ゴォら!天草式!テメーらまで一緒になって何遊んでやがる!」
「何を言う。我々は天草式とは何の関係もないのよな」
「そんなちゃちな変装で何言ったって……って、おい!お前今オレに返事したんじゃ?」
「ビデオに問いかけても無駄なことなのよ。ウワッハッハ!」
「何を言う。我々は天草式とは何の関係もないのよな」
「そんなちゃちな変装で何言ったって……って、おい!お前今オレに返事したんじゃ?」
「ビデオに問いかけても無駄なことなのよ。ウワッハッハ!」
「おい!総司令。何が脅迫ビデオだ!キッチリ生放送してんじゃねえか!」
「むむっ!ここまでこちらの反応を読み切ってビデオを作っていたとはこの組織は侮れな
いかも、ってミサカはミサカは追求するあなたから目を外しつつ敵の強大さに驚愕した
りして」
「…………もういい。追求する気も失せた」
「むむっ!ここまでこちらの反応を読み切ってビデオを作っていたとはこの組織は侮れな
いかも、ってミサカはミサカは追求するあなたから目を外しつつ敵の強大さに驚愕した
りして」
「…………もういい。追求する気も失せた」
「あーっ、取り込み中すまんが本題に入っても良いかな?」
「もう好きにやってくれ!」
「では改めて、ウォホン。
我々は学園都市に制裁を加えるために恐怖の新兵器を開発したのよな」
「はあ?新兵器?」
「もう好きにやってくれ!」
「では改めて、ウォホン。
我々は学園都市に制裁を加えるために恐怖の新兵器を開発したのよな」
「はあ?新兵器?」
上条がやる気のなさ100%の声で繰り返すと謎の男はフリップボードを持ち上げて黒い
マジックをキュキュキューッと走らせる。
クワッ!!と男の目が開かれると男はそのフリップボードをドン!と提示した。
マジックをキュキュキューッと走らせる。
クワッ!!と男の目が開かれると男はそのフリップボードをドン!と提示した。
「そう、それは恐怖の『ヒヨコ爆弾』ッッッ!!」
「……………………」
「どうだ?恐ろしさのあまり声も出ないか?」
「……………………」
「どうだ?恐ろしさのあまり声も出ないか?」
「あのー、総司令。やっぱ俺帰って良いですか?」
「いまさら怖じ気づいて逃げだそうっていうの!
ってミサカはミサカは男らしくないあなたにプンプン憤慨してみる」
「いや、そうじゃなくて。こいつらもう放っといても良いんじゃないかと……」
「お前達、このヒヨコ爆弾の恐ろしさを判っておらぬな。見よ!この勇姿!」
「いまさら怖じ気づいて逃げだそうっていうの!
ってミサカはミサカは男らしくないあなたにプンプン憤慨してみる」
「いや、そうじゃなくて。こいつらもう放っといても良いんじゃないかと……」
「お前達、このヒヨコ爆弾の恐ろしさを判っておらぬな。見よ!この勇姿!」
画面が切り替わるとドーンとヒヨコ爆弾のアップが映し出された。
「見よ!このまんまるフォルム、フカフカの質感、そしてラブリーな表情。
これほどの出来映えのヒヨコ爆弾を見たことあるまい。どうだ恐れ入ったか。
我々はこのヒヨコ爆弾を第13学区のとある小学校のヒヨコ小屋にセットしたのよな。
爆破時刻は12:30だ。
貴様達に本物のヒヨコと我々のヒヨコ爆弾が区別できるかな?
早くしないと何の罪もないヒヨコ達が巻き込まれるぞ。
せいぜい慌てふためくがよい!ウワッハッハッ!」
これほどの出来映えのヒヨコ爆弾を見たことあるまい。どうだ恐れ入ったか。
我々はこのヒヨコ爆弾を第13学区のとある小学校のヒヨコ小屋にセットしたのよな。
爆破時刻は12:30だ。
貴様達に本物のヒヨコと我々のヒヨコ爆弾が区別できるかな?
早くしないと何の罪もないヒヨコ達が巻き込まれるぞ。
せいぜい慌てふためくがよい!ウワッハッハッ!」
ここでビデオ(?)はブチンッと切れてしまった。
上条達は呆れてものが言える状態ではなかった。一人を除いて。
上条達は呆れてものが言える状態ではなかった。一人を除いて。
「なんて恐ろしい兵器なんでしょう、とミサカは全身の震えを押さえきれずに呟きます。
あんなまんまるでフカフカでラブリーなヒヨコ達が爆弾にされてしまうなんて…………
ミサカはあなた達の非道を許しません!
ミサカのラブリーなヒヨコ達はミサカが必ず守り抜いてみせます!
とミサカは力強く宣言します」
あんなまんまるでフカフカでラブリーなヒヨコ達が爆弾にされてしまうなんて…………
ミサカはあなた達の非道を許しません!
ミサカのラブリーなヒヨコ達はミサカが必ず守り抜いてみせます!
とミサカは力強く宣言します」
一人熱く燃える御坂妹に上条達はヤレヤレって感じで顔を見合わせた。
「まあ確かに。ヒヨコ達には何の罪もない。」
「そうね。それにたまにはフカフカでまんまるでラブリーなヒヨコ達に囲まれるのも楽
しいかもね」
「仕方ねえな。それじゃあ皆さん、行きますか!」
「そうね。それにたまにはフカフカでまんまるでラブリーなヒヨコ達に囲まれるのも楽
しいかもね」
「仕方ねえな。それじゃあ皆さん、行きますか!」
(8)
学園都市の某所にて
「カーーット!」
「お疲れ様でした。建宮さん」
「皆もご苦労であった。しかしこれからが本番なのよな」
「お疲れ様でした。建宮さん」
「皆もご苦労であった。しかしこれからが本番なのよな」
「しかし上条さん(あの人)怒ってましたよ。本当に大丈夫なんですか?」
「それは心配せずともよいことなのよ。
我らは学園都市(ここ)の統括理事長からの依頼で動いておるのだからな。
今回のことも例の件の遂行に不可欠だということで統括理事長(あやつ)に認めさせた。
例の件さえ遂行しておけば我らが多少脱線しても大目に見るという約束になっておる。
しかも必要な費用も全て学園都市(あちら)持ちだ。
我らは外の連中の目を逸らすためにも、奴らが監視する気も起こらぬほど派手に馬鹿
馬鹿しく振る舞えば良いのよ」
「それは心配せずともよいことなのよ。
我らは学園都市(ここ)の統括理事長からの依頼で動いておるのだからな。
今回のことも例の件の遂行に不可欠だということで統括理事長(あやつ)に認めさせた。
例の件さえ遂行しておけば我らが多少脱線しても大目に見るという約束になっておる。
しかも必要な費用も全て学園都市(あちら)持ちだ。
我らは外の連中の目を逸らすためにも、奴らが監視する気も起こらぬほど派手に馬鹿
馬鹿しく振る舞えば良いのよ」
「でも学園都市の依頼だっていっても統括理事長って本当に信用できるんですか?」
「ふっ、そんなもの信用できるハズ無かろう。
だがな、こちらでもウラを取ったが今回の依頼に怪しい所は見つからなかった。
ならばこの依頼を断る理由は無いのであるのよな」
「まあ、あの人に関連する依頼ですからねぇ」
「ふっ、そんなもの信用できるハズ無かろう。
だがな、こちらでもウラを取ったが今回の依頼に怪しい所は見つからなかった。
ならばこの依頼を断る理由は無いのであるのよな」
「まあ、あの人に関連する依頼ですからねぇ」
「我ら天草式十字凄教は上条当麻殿からひとかどならぬ恩義を受けておる。
我らはその恩義に報いるためにもこの依頼は完遂しなければならんのよ」
「そうですね。
女教皇様(プリエステス)ですらどう恩返ししようかと未だに悩んでいる位ですから」
我らはその恩義に報いるためにもこの依頼は完遂しなければならんのよ」
「そうですね。
女教皇様(プリエステス)ですらどう恩返ししようかと未だに悩んでいる位ですから」
「上条当麻殿(あの方)は皆も知っての通りその右手に神をも凌駕する力を備えておる。
しかしそれ以外は一般人と何も変わらないのよな。
いや、防御術式や補助魔術が一切効かない分、一般人より危ういかもしれん」
「それでもあの人は他人を守るために真っ先に飛び込んでいきますからね」
しかしそれ以外は一般人と何も変わらないのよな。
いや、防御術式や補助魔術が一切効かない分、一般人より危ういかもしれん」
「それでもあの人は他人を守るために真っ先に飛び込んでいきますからね」
「だからこそこの建宮斎字は秘密戦隊を装ってあの5名を集めたのよな」
「えっ?あの5人を選んだのは建宮さんだったんですか」
「その通り。この学園都市で最も信頼でき頼りになる5人なのよ」
「信頼できる5人ですか……」
「えっ?あの5人を選んだのは建宮さんだったんですか」
「その通り。この学園都市で最も信頼でき頼りになる5人なのよ」
「信頼できる5人ですか……」
(9)
「まず『一方通行』は言うまでもなく学園都市最強の超能力者だ。
きやつは自分のことを悪党だとうそぶいておるがその性根には一本筋が通っておる。
一度約束を交わせばそれを反故にすることは絶対にあり得ん。
だからこそ信頼することができる」
「そういうもんですかねえ?」
きやつは自分のことを悪党だとうそぶいておるがその性根には一本筋が通っておる。
一度約束を交わせばそれを反故にすることは絶対にあり得ん。
だからこそ信頼することができる」
「そういうもんですかねえ?」
「学園都市第三位の『超電磁砲』は第二位が所在不明の今事実上のNo.2だ。
その真っ直ぐな性格は十分に信頼できる。
しかも我らの独自の調査によればあの方にホの字のようなのだよ。
もっとも本人は否定しておるがな。
全くあの方の懐の広さには恐れ入るばかりなのよ」
「羨ましいというか何というか……」
その真っ直ぐな性格は十分に信頼できる。
しかも我らの独自の調査によればあの方にホの字のようなのだよ。
もっとも本人は否定しておるがな。
全くあの方の懐の広さには恐れ入るばかりなのよ」
「羨ましいというか何というか……」
「次に『癒之御使』は世界で唯一あの方を治癒できる存在だ。
故にあの方を狙うものからすればその存在は不都合極まりない。
つまり真っ先に狙われる可能性が高い訳よ」
「だから我々の目が届くようにメンバーに誘ったんですね」
故にあの方を狙うものからすればその存在は不都合極まりない。
つまり真っ先に狙われる可能性が高い訳よ」
「だから我々の目が届くようにメンバーに誘ったんですね」
「あのーっ」
「残る『欠陥電気』『最終信号』は学園都市が造った『超電磁砲』の体細胞クローンだ。
彼女たちもオリジナルの『超電磁砲』と同様に信頼できる。
残念ながらその能力はオリジナルの1%にも満たぬが『一方通行』の能力に深く関わっ
ているから外すことはできん。
さらに『欠陥電気』には9968名の姉妹がいて全員があの方に惚れているようなのだ。
全くあの方の器は我々常人では計り知れぬほど大きいのよな」
「競争相手がざっと1万人ですもんね。五和も大変だな。こりゃ」
彼女たちもオリジナルの『超電磁砲』と同様に信頼できる。
残念ながらその能力はオリジナルの1%にも満たぬが『一方通行』の能力に深く関わっ
ているから外すことはできん。
さらに『欠陥電気』には9968名の姉妹がいて全員があの方に惚れているようなのだ。
全くあの方の器は我々常人では計り知れぬほど大きいのよな」
「競争相手がざっと1万人ですもんね。五和も大変だな。こりゃ」
「えーっとですね……」
「とにかく学園都市においてあの方と共に戦ってもらう能力者を集めることはできた」
「建宮さーん!」
「しかし彼女らは魔術について疎すぎるのよな。
魔術を理解する必要は無いが超能力とは違う力がこの世界に存在することをこの機会に
肌で感じて欲しいのよな。
その経験があれば魔術的な配置や魔術が発動する予兆をいち早く感知できるかもしれん。
そうすれば対魔術師戦において足下をすくわれる危険性は格段に下がるはずなのよ」
魔術を理解する必要は無いが超能力とは違う力がこの世界に存在することをこの機会に
肌で感じて欲しいのよな。
その経験があれば魔術的な配置や魔術が発動する予兆をいち早く感知できるかもしれん。
そうすれば対魔術師戦において足下をすくわれる危険性は格段に下がるはずなのよ」
「ホントは聞こえてるんでしょ!」
「次は右方のフィアンマですか?」
「ふん、それどころかひょっとするとエドワード=アレクサンダーとも闘い(やり)合う
かもしれんぞ」
「その人って確か史上最高の魔術師でしたよね。でもずいぶん前に死んだんじゃ?」
「ものの例えだよ。気にするな」
「ふん、それどころかひょっとするとエドワード=アレクサンダーとも闘い(やり)合う
かもしれんぞ」
「その人って確か史上最高の魔術師でしたよね。でもずいぶん前に死んだんじゃ?」
「ものの例えだよ。気にするな」
「無視しないで下さい!建宮さん!!」
腕を引っ張られた建宮は初めて気づいたとでも言う風に声の主である五和へ顔を向けた。
「ん?どうした、五和」
「私、ホントにこんな格好しなきゃならないんですか?」
「いまさら何を言う。最近の戦隊ものはヒロインの露出が少ない代わりに
悪の組織の女幹部は露出度が大幅にアップしておるものなのよな」
「だからってなにもこんなビキニ装甲(アーマー)じゃなくても…………」
「私、ホントにこんな格好しなきゃならないんですか?」
「いまさら何を言う。最近の戦隊ものはヒロインの露出が少ない代わりに
悪の組織の女幹部は露出度が大幅にアップしておるものなのよな」
「だからってなにもこんなビキニ装甲(アーマー)じゃなくても…………」
「五和、我らの話を聞いていなかったのか?
我らの受けた恩義はもう『堕天使エロメイド』と『大精霊チラメイド』のツープラトン
アタックぐらいでは返済できぬ程膨れあがってしまったのよな」
「そっ、そんなァ……」
「だからこそ、その小悪魔エロキャットの出動なのよ」
我らの受けた恩義はもう『堕天使エロメイド』と『大精霊チラメイド』のツープラトン
アタックぐらいでは返済できぬ程膨れあがってしまったのよな」
「そっ、そんなァ……」
「だからこそ、その小悪魔エロキャットの出動なのよ」
五和の持っている衣装は黒革製のボンデージ風コスチュームであった。
ただし服の面積は体表面の25%もなく、しかも生地の大半が膝下をカバーするブーツと
肘から先の手袋と鼻から上を隠す猫耳の付きマスクに費やされているため、
ボディーラインを隠すための生地はビキニ程度分しかない。
かろうじてそれがビキニでなくワンピースだと主張するものはチョーカーとブラとパンツ
を「とりあえず形だけは繋いどきました」と言っているヒモ状の生地のみである。
そのくせ背中とお尻には悪魔のような小さな羽と尻尾のオブジェが付いている。
ただし服の面積は体表面の25%もなく、しかも生地の大半が膝下をカバーするブーツと
肘から先の手袋と鼻から上を隠す猫耳の付きマスクに費やされているため、
ボディーラインを隠すための生地はビキニ程度分しかない。
かろうじてそれがビキニでなくワンピースだと主張するものはチョーカーとブラとパンツ
を「とりあえず形だけは繋いどきました」と言っているヒモ状の生地のみである。
そのくせ背中とお尻には悪魔のような小さな羽と尻尾のオブジェが付いている。
「こんなのを着てあの人の前に出なきゃなんないんですか?わたし」
「仕方あるまい。お前がもっと早く大精霊チラメイドを使っておればここまで利子が
膨らむことは無かったのだからな」
「だっ、だからってこんなことして遊んでて良いんですか?」
「ふっ、遊べるのは今の内だけだ。
本物の闘いが始まればこんな軽口をたたくこともできなくなるのよ。
五和は今の内に青春を謳歌していればよいのよな」
「はーっ、コスプレに命を燃やす青春か…………やだなーっ」
膨らむことは無かったのだからな」
「だっ、だからってこんなことして遊んでて良いんですか?」
「ふっ、遊べるのは今の内だけだ。
本物の闘いが始まればこんな軽口をたたくこともできなくなるのよ。
五和は今の内に青春を謳歌していればよいのよな」
「はーっ、コスプレに命を燃やす青春か…………やだなーっ」
(10)
「出発するのは良いけど、第13学区のとある小学校まではどうやっていくのよ?
ラストオーダー、専用の車両とか航空機でもあるのかしら?」
「専用車両はあるんだけど、ってミサカはミサカは歯切れの悪い口調で返答してみる。
ちなみにオリジナルは運転免許を持ってるの?って逆に問い返してみたり」
「うっ、そんなの持ってる訳無いでしょ!」
ラストオーダー、専用の車両とか航空機でもあるのかしら?」
「専用車両はあるんだけど、ってミサカはミサカは歯切れの悪い口調で返答してみる。
ちなみにオリジナルは運転免許を持ってるの?って逆に問い返してみたり」
「うっ、そんなの持ってる訳無いでしょ!」
「たとえ学園都市を守る秘密結社であっても学園都市のルールは守らなきゃいけないの
ってミサカはミサカは独り言のように呟いてみる」
「……ってことはひょっとして」
「そう最寄りの公共交通機関を使ってもらうの
ってミサカはミサカは今までの会話から当然導かれる結論を当然のように言ってみる」
ってミサカはミサカは独り言のように呟いてみる」
「……ってことはひょっとして」
「そう最寄りの公共交通機関を使ってもらうの
ってミサカはミサカは今までの会話から当然導かれる結論を当然のように言ってみる」
「この格好のまま電車を乗り継げっていうの!?」
「心配ご無用!そのスーツの右手にはSU○CAの機能も備わっているからお姉様達がお金
を払う必要はないの、ってミサカはミサカは小さな胸をドンと叩いてみる」
「心配ご無用!そのスーツの右手にはSU○CAの機能も備わっているからお姉様達がお金
を払う必要はないの、ってミサカはミサカは小さな胸をドンと叩いてみる」
「そんなことじゃなくて!この格好のまま電車に乗れだなんて私達を晒し者にする気?
これってもしかして何かの罰ゲーム?」
「私は。巫女装束(このまま)でも別に構わないけど」
「秋沙(あなた)は黙ってて!」
これってもしかして何かの罰ゲーム?」
「私は。巫女装束(このまま)でも別に構わないけど」
「秋沙(あなた)は黙ってて!」
「お姉様はそんなことを心配していたの?ってミサカはミサカは呆れ顔で返答してみる」
「悪かったわね!」
「そのスーツは学園都市の最先端技術が詰め込まれているの、ってミサカはミサカは説明
を続けてみる。
カーボンナノチューブと光学素子を含んだ特殊高分子で織りあげたそのスーツは高い
防弾・防刃・耐爆性能を持つだけでなく、特定の周波数に対応して形と色を変えること
ができるの、ってミサカはミサカは少し鼻高々な感じで説明してみる」
「悪かったわね!」
「そのスーツは学園都市の最先端技術が詰め込まれているの、ってミサカはミサカは説明
を続けてみる。
カーボンナノチューブと光学素子を含んだ特殊高分子で織りあげたそのスーツは高い
防弾・防刃・耐爆性能を持つだけでなく、特定の周波数に対応して形と色を変えること
ができるの、ってミサカはミサカは少し鼻高々な感じで説明してみる」
「特定の周波数?」
「百聞は一見にしかず。お姉様、『チェンジ!ノーマルモード!』って叫んでみて
ってミサカはミサカはお姉様にキラキラした目でお願いしてみる」
「何なのよ、それ?……分かったわよ。……チェンジ。ノーマルモード」
「百聞は一見にしかず。お姉様、『チェンジ!ノーマルモード!』って叫んでみて
ってミサカはミサカはお姉様にキラキラした目でお願いしてみる」
「何なのよ、それ?……分かったわよ。……チェンジ。ノーマルモード」
御坂美琴が恥ずかしげに叫ぶとスーツは直視できないほど眩しく発光しだした。
一瞬だが強烈な発光が収まるとそこには常盤台中学の制服を着た御坂美琴がいた。
一瞬だが強烈な発光が収まるとそこには常盤台中学の制服を着た御坂美琴がいた。
「えっ、これって常盤台中学(ウチ)の制服?」
「常盤台中学の制服みたいでしょ。でもそれはさっきのスーツが変形変色したものなの。
もっとも防弾・防刃・耐爆性能は元のままだから手触りだけは本物と違っているの
ってミサカはミサカは『どう?どう?すごいでしょ!?』って感じで感想を聞いてみる」
「本当だ。手触り以外は本物そっくり。学園都市ってもうこんなのも開発してたんだ」
「常盤台中学の制服みたいでしょ。でもそれはさっきのスーツが変形変色したものなの。
もっとも防弾・防刃・耐爆性能は元のままだから手触りだけは本物と違っているの
ってミサカはミサカは『どう?どう?すごいでしょ!?』って感じで感想を聞いてみる」
「本当だ。手触り以外は本物そっくり。学園都市ってもうこんなのも開発してたんだ」
「素足に見える部分だって実は透明なスーツだし靴もリボンもお姉様愛用の短パンだって
スーツが変形したものだから個別に脱ぐことはできないの、ってミサカはミサカは注意
してみる」
「なんで私が履いている短パンまで忠実に再現されてる訳?誰?データをリークしたのは」
「ミサカはこの件には関係ありません
とミサカは怒り指数17ポイントUPのお姉様とは視線を合わせずに言い放ちます」
「お姉様はいつもスカートをヒラヒラさせて上条当麻(この人)に短パンを見せてるんだ
からそんなに目くじらたてること無いのに、ってミサカはミサカはブウたれてみる」
「ひとを露出狂みたいに言うんじゃない!」
スーツが変形したものだから個別に脱ぐことはできないの、ってミサカはミサカは注意
してみる」
「なんで私が履いている短パンまで忠実に再現されてる訳?誰?データをリークしたのは」
「ミサカはこの件には関係ありません
とミサカは怒り指数17ポイントUPのお姉様とは視線を合わせずに言い放ちます」
「お姉様はいつもスカートをヒラヒラさせて上条当麻(この人)に短パンを見せてるんだ
からそんなに目くじらたてること無いのに、ってミサカはミサカはブウたれてみる」
「ひとを露出狂みたいに言うんじゃない!」
「ボディースーツに戻すときは『チェンジ!バトルモード!』って叫べばいいの
ってミサカはミサカはお姉様を無視して説明をまとめてみる」
「もう。わかったわよ」
ってミサカはミサカはお姉様を無視して説明をまとめてみる」
「もう。わかったわよ」
(11)
「でも気を付けてね。お姉様。
このスーツには口にしてはならない『破滅の言葉』というものがセットされているの。
不用意にその言葉を放つと装着者に恐ろしいことが起こるの。ふふふっ
ってミサカはミサカは意味深に警告してみる」
「なっ、何よ!まさか自爆するとか言わないでしょうね?」
「自爆はしないけど機密漏洩防止のため5秒後にスーツは分子単位にまで分解されるの
ってミサカはミサカは衝撃の事実を告白してみる」
「それはつまり…………」
「そう。お姉様は素っ裸ってこと!ってミサカはミサカはストレートに話してみたり」
「馬鹿じゃないの!もし何かのはずみでその言葉を言っちゃったらどうすんのよ!」
「大丈夫!『破滅の言葉』はスーツ毎に異なっていてその人が絶対口にしない言葉になっ
てるの。例えばお姉様ならこうなの、ってミサカはミサカはお姉様を手招きしてみたり」
このスーツには口にしてはならない『破滅の言葉』というものがセットされているの。
不用意にその言葉を放つと装着者に恐ろしいことが起こるの。ふふふっ
ってミサカはミサカは意味深に警告してみる」
「なっ、何よ!まさか自爆するとか言わないでしょうね?」
「自爆はしないけど機密漏洩防止のため5秒後にスーツは分子単位にまで分解されるの
ってミサカはミサカは衝撃の事実を告白してみる」
「それはつまり…………」
「そう。お姉様は素っ裸ってこと!ってミサカはミサカはストレートに話してみたり」
「馬鹿じゃないの!もし何かのはずみでその言葉を言っちゃったらどうすんのよ!」
「大丈夫!『破滅の言葉』はスーツ毎に異なっていてその人が絶対口にしない言葉になっ
てるの。例えばお姉様ならこうなの、ってミサカはミサカはお姉様を手招きしてみたり」
近づいた御坂美琴の耳元でラストオーダーが何かを呟くと御坂美琴は顔を真っ赤にした。
御坂美琴は上条を一瞬チラっと見ると「そりゃあ確かにそんなことは絶対に言わないけど……」
などと小声でゴニョゴニョといっている。
御坂美琴は上条を一瞬チラっと見ると「そりゃあ確かにそんなことは絶対に言わないけど……」
などと小声でゴニョゴニョといっている。
「御坂、いったい何だったんだ?」
「うっさいわね。それを今私が言ったら破滅(素っ裸)でしょうが!
(まさか破滅の言葉が『当麻を愛してる』だなんて。スーツを脱いでたってアイツに
言える訳ないでしょ……ラストオーダー、憶えてなさい!)
ハーッ、やっぱりこんなふざけたスーツを着る気無くしちゃったかも」
「うっさいわね。それを今私が言ったら破滅(素っ裸)でしょうが!
(まさか破滅の言葉が『当麻を愛してる』だなんて。スーツを脱いでたってアイツに
言える訳ないでしょ……ラストオーダー、憶えてなさい!)
ハーッ、やっぱりこんなふざけたスーツを着る気無くしちゃったかも」
「お姉様。慌てる乞食はもらいが少ないの、ってミサカはミサカはことわざを引用してお
姉様を説得してみたりして」
「乞食で悪かったわね」
姉様を説得してみたりして」
「乞食で悪かったわね」
「そのスーツには身体から発するAIM拡散力場や赤外線や電磁波などを一時的に隠して
くれるステルスモードも備わっているの、ってミサカはミサカは追加説明してみる」
「ステルスモード?」
「ステルスモードならお姉様の身体から常にでている電磁波だって一時的に遮断できるの
ってミサカはミサカはそれが何を意味するか分かってるでしょって感じで尋ねてみる」
「そのこころは?」
「ヒヨコ触り放題!」
「それを早く言いなさい。
さあ、みんな!すぐ出発するわよ!何ボケーッとしてんのよ。
ヒヨコ達が私達の到着を首をながーーくして待ってるのよ!」
くれるステルスモードも備わっているの、ってミサカはミサカは追加説明してみる」
「ステルスモード?」
「ステルスモードならお姉様の身体から常にでている電磁波だって一時的に遮断できるの
ってミサカはミサカはそれが何を意味するか分かってるでしょって感じで尋ねてみる」
「そのこころは?」
「ヒヨコ触り放題!」
「それを早く言いなさい。
さあ、みんな!すぐ出発するわよ!何ボケーッとしてんのよ。
ヒヨコ達が私達の到着を首をながーーくして待ってるのよ!」