29日目分岐B
967 :■■■■
闇城「くくく…」ニヤニヤ
闇城「今日は天気もいい、こんな日は」
闇城「絶好の媚薬日和だ!」クズー
闇城「よし。やってやる、やってやるぞ」
闇城「これを使わなくてどうする!そんなの男じゃねえのですよ!」
968 :■■■■
闇城「ではさっそく、用法用量の確認…」
闇城「なになに、一回につき三分の一を飲み物に混ぜてご利用ください。無色透明なのでバレる心配なし、風味も損ないません」
闇城「つまり三回まで使えるというわけか…」ゴクリ
闇城「ふふふ、これなら闇城ハーレムも夢じゃない!」
闇城「ならばまずは>>969に使ってみるか」
闇城「効果が楽しみだぜ」ヒヒヒ
>>968
誰に使う?一人のみ選択
1 生意気な
崎野
2 バレても許してくれそうな
美坂
3 ハイリスクハイリターン
破輩
4 まさかの
千住
5 その他
969 :■■■■
まさかのクズ城さんルートwww
ならばまさかの初出キャラw
(初対面か夏休み以前に会ったことがあるかはおまかせで)
970 :■■■■
既存キャラの関連キャラという手も…
展開次第では性映像屋顔負けルートになることもありそう
971 :■■■■
闇城「ならばまずはあいつに使ってみるか」
闇城「効果が楽しみだぜ」ヒヒヒ
闇城「ならば、邪魔の入らぬよう、ここに呼び出したほうがいいよな」
闇城「あいつなら来てくれる…はず」prrrrr
闇城「おう、もしもし。あー俺俺、闇城だ」
闇城「実はよ――」
◇
ピンポーン
闇城「お、早速来たか。やはりあのネタで釣ると急いできやがるな」フフ
闇城「ささ、はいったはいった。お茶でも飲んでくつろいでおけよ」
柾木「本当なんだろうな…」ボソッ
闇城「それに同じ高校のよしみだ。こんな嘘つくわけ無いだろう?」キリ
柾木「そうっか。じゃあ早く出してくれよ!その巨乳薬ってヤツを」キラキラ
闇城「おおいいぜ。さあ、あがったあがった」
973 :■■■■
◇
柾木「しかし闇城が治験ね…男なのに巨乳になる薬とか嫌じゃなかった?」
闇城「まあ嫌だったけどよ…その代償として大金が手に入って、完成品もこうして送られてきたんだ。そんじゃないだろう?」
柾木「そりゃお金が貰えるのはいいけど、男じゃ完成品もらっても使う機会ないだろ…」ハハ
闇城「そう!そこで乳も求める哀れな子羊に恵んでやろうとのことだよ!」ビシッ
柾木「誰が!哀れな子羊じゃ!お前が是非使ってほしいって言うから来てやったんだろ」ムカー
闇城「まあまあ、解釈の違いはこの際置いておこうじゃないか」ハハハ
闇城「大事なのは飲むか否か、それだけだろ」
柾木「…飲むよ。そりゃあ」
闇城「決まりだ」スッ
柾木「?見た目はただの水だな?」
闇城「水に溶かしてある。原液のままじゃ効果が強すぎるからな」
974 :■■■■
柾木「そっか。じゃ、いただきまー」
闇城「待て」
柾木「なんだよ?」
闇城「これは一応完成品だが万人に効くわけじゃない」
闇城「当然、個人差もあるんで効果が現れなかったり、思わぬ副作用が出るかもしれない」
闇城「それでもいいんだな?」
柾木「いいよ、期待はずれだとしても怒らない」
闇城「その言葉が聞きたかった」ニヤ
闇城「じゃ後は止めない。好きなようにしな」
柾木「なんだよ?その言い回し」
柾木「まあいいや。じゃ早速…」
ゴク…ゴクゴク
闇城(飲んだ!)
975 :■■■■
闇城(巨乳薬…実際にあるんだが残念ながらそれは違うんだよなぁ)ニヤニヤ
闇城(さて、あの変態お嬢様の媚薬がいかなものか見極めさせてもらうぜ!)
柾木「うん…?味はただの水だけd」
柾木「……んっ」
柾木「……なんか、体が」
>>976
効果は?
1 動悸が激しくなる
2 もはや惚れ薬
3 特になにも起こらなかった
4 その他
976 :■■■■
1→4 腹が減る
977 :■■■■
柾木(なんだ…急に動悸が激しくなって…?)
闇城「おいおいどうした。顔赤いぜ?」スットボケ
柾木「…!//」
柾木「そんなことより!全然効果が見られないんだけど?」ドキドキ
柾木「それにお腹まですいてきちゃって…//」グー
柾木「ねえ…なにか食べさせてよぉ」ウル
闇城「!!」
闇城(なんだ!?妙に艶やか? これが媚薬の力なのか!)
闇城「そ、そうだな。恐らく胸の発育には栄養が必要なんだろう!」
978 :■■■■
闇城「この闇城が腕に縒りを掛けて絶品を振る舞おうではないか」
柾木「うん…//」
柾木(なんだろう…)ポーッ
柾木(あの闇城がすごく頼もしく見える)ドキドキ
闇城(効果はまずまずのようだな…)
闇城(よし、これから)
闇城(これから…)
闇城(あれ? どうしよう)
979 :■■■■
◇
闇城「できたぞ。闇城特製野菜炒め~季節の野菜にもやしを添えて~だ」
柾木「いただきます!」ドキドキ
闇城「そうあわてんな。料理というのはよく味わって…」
柾木「そ、そうだね。じゃあ」
チュ…クチュ
柾木「…んっ」
クチャァ…ンクッ…ンッ
闇城「どんな味わい方!?」ガーン
闇城「誰がそんな色っぽく食べろといった!!」
柾木「だってぇ…」
柾木「美味しいんだもん…闇城のぉが」
闇城「その言い方は誤解を生むからやめろ!」
980 :■■■■
闇城(ヤバイ。だんだんとキャラ崩壊が始まっている)セイサクシャサン スンマセン
闇城(さすが媚薬…この俺を後手に回させるとは…)
闇城(このままじゃ主導権が…)
闇城(まあいい。まずは俺も腹を満たしてから考えるとするか)パクッ
柾木「ぁあ…もう食べ終えちゃったよ」
柾木「足りないよぉ」ドキドキ
闇城「わがまま言うな」
柾木「闇城のも…ちょうだい?///」
闇城「何言って…わわっ!?」
闇城「顔が近い!!顔が近い!!」
柾木「お口の中の…ちょうだーい…」ドキドキ
闇城「それはシャレにならない!」
981 :■■■■
闇城(ヤバイ。この媚薬…性欲だけじゃなくて食欲まで底上げする力を持ってんのか)
闇城(このままじゃ…いろいろな意味で食われる!)ゾッ
闇城(こうなったら…!)
>>982
1 守ったら負ける!攻めろ!
2 一回気絶してもらおう
3 逃走
4 その他
982 :■■■■
いつも楽しく拝見しております。柾木(と他何人か)作者です。
初出の誰かと無茶ブリしてしまった時はまさかこのキャラ採用とは思いませんでした。
安価は3で
983 :■■■■
おお…まさかの本人降臨とは…
最初の出番がこんな形ですいませぬ
初出で知り合いとなると、古城よろしく「
とある高校」からの選抜が無難と思っているのでこのような選抜でした
―――――――――――――――――――――――
闇城「!」ガタッ
柾木「ふぇっ…どこぉ…行くの?」ポーッ
闇城「お、お前がもっと食べたいと言ってるから買い出しだ!」
闇城「もう、おれんとこには食材は0だからな」
柾木「そんなぁ…やみじょぉ…待ってよぉ」
闇城「いいか、くれぐれもその状態で外にでるなよ?ここでゆっくりしとけよ!」アセアセ
闇城「すぐ帰ってくるから!」ダッ
バタンッ
柾木「やみじょぉ…こるぁ…待てってー…//」ドキドキ
984 :■■■■
◇
闇城「ふぅ…危ないところだった」
闇城「まだ真っ昼間だってのに夜の時間に突入するところだったぜ」
闇城「いや…けど根本的な狙いはそれなんじゃ…?」
闇城「あ~!よくわからん!まあいい。とにかく効果が切れるまでは寮には戻れないな」ハァ
闇城「ん…媚薬の残り焦って持ってきちまったぜ」
闇城「こんなもん持ってるのバレたら…風紀委員にそくジャッジメントですの!だぜ…」
闇城「しかし、まだ2回使えるんだよな…捨てるのはもったいない気も…」
闇城「でも、また柾木のようになったら…どう対応していいのかわからん!」ウガー
985 :■■■■
闇城「これはとりあえず保留だ」
闇城「とにかく効果時間は半日だから午後11時まではどこかで時間を潰さないとな」
闇城「なにをしようか」キョロキョロ
>>986
1 恵みの大地へ
2 娯楽の民へ
3 他の者にも媚薬を試す(誰?)
4 その他
986 :■■■■
効き目はわかったので誰か巨乳キャラに使いに行く
987 :■■■■
1
988 :■■■■
◇ 数十分後
闇城「はぁ…これといってやることが見つからなかったぜ」
闇城「やはり」チラッ
闇城「これを使うしか…」ムフ
闇城「そうだよな、これは神の啓示だよな!「使命を果たせ」という!」
闇城「よっしゃ!なら今度は巨乳の女子に使ってやる!欲望のおもむくまままに!」ムハー!
闇城「よしなら、そこら辺に知り合いの巨乳娘は…」キョロキョロ
??「…」
闇城「いた!ついてる!」
闇城「たぶんあれは>>989じゃん。早速接触だ」ダッ
989 :■■■■
ちちりん
990 :■■■■
闇城「しっかし何やってんだ?一厘のやつ公園のベンチなんかで物思いに耽って」
一厘?「…はぁ」タユン
闇城「ため息で揺れるレベルの乳とは…」ドキドキ
闇城「というかあいつってあんなに巨乳だったっけ?いや急成長ということもあるしな、成長期なら何が起こってもおかしくない」
闇城「よし、じゃあ声をかけるぞ…!」
闇城「お、おい」
一厘?「はい?」
991 :■■■■
闇城「何やってんだ。こんなところで」
一厘?「え?いや…考え事というかなんというか」
一厘?「――って、なんですかそのフランクな態度。私達初対面ですよね…?」
闇城「おいおい!何度もそっちの活動の手伝いで顔出してるだろ!?お前とも一緒に見回りだってしたし!」
闇城「はっ…まさか。風紀委員の活動をサボってるのを俺に見つかったから他人のふりでシラをきるつもりだな。先輩殿リスペクトの俺としては許しがたき愚行!」
一厘?「風紀委員? って、まさか…」
闇城「ええい。連行だ連行!事後処理もサボって怠惰をむさぼる愚民がここにいる」グイッ
一厘?「ちょ!タンマ!」バシッ
闇城「なに、抵抗する気か貴様!」
一厘?「貴方、私を鈴音と勘違いしてるでしょう!」
闇城「勘違いも何も、お前は
一厘鈴音だろ!159支部所属で、馬鹿に暑苦しい彼氏がいる!」
一厘?「ち~が~う~!!」
992 :■■■■
闇城「ええい。ここまで来て見苦しいぞ!」グイッグイッ
一厘?「見苦しいのは貴方でしょ!なに白昼堂々、盛大に勘違いかまして空回りしてんの!」
闇城「勘違いなどしておらぬ!」
一厘?「してる!私の名前は琴音!」
一厘?「一厘鈴音の従姉妹の―――」
闇城「ええい、言い訳は…!」
闇城「…」
闇城「…え?」
闇城「従姉妹…?」
壱厘「」コクコク
闇城「not一厘?」
壱厘「」コクコク
993 :■■■■
闇城「なんかその…」
闇城「ええと…」
闇城「すまん」
壱厘「いいわよ。間違われるのは慣れっこだし。ま、ここまで人の話聞かずに暴走する人は初めてだったけど」ハァ
闇城「しかし、あいつに従姉妹がいたとはな。盲点であった」
壱厘「歳も同じだし、見た目も似てる。違うのはレベルと学校ぐらいだしね。私でも鈴音と話している時、たまに鏡に向かって話してるような気分になるから貴方の気持ちわからないわけじゃないけど…」
闇城(違うのは学校とレベル…?)
壱厘「?」ボイーン
闇城(いやいや、そこにぶら下げているけしからん果実には絶対的な違いがあるだろ!)
994 :■■■■
闇城(はっ…そうだ。俺は巨乳っ娘にこれを使うためにここにいるのだ…!)
闇城(相手が彼氏持ちの一厘でないとわかったら好機…清々しい気分でこれを使えるぜ)ニヤリ
闇城(そのためにはまずお近づきにならねば…!)
闇城「そっか…でも、確かに俺はお前を一厘と見間違えたけどよ」
闇城「お前が何かに悩んでるのは見間違いじゃなかったはずだぜ?」キリ
壱厘「え…っ」
壱厘「別に悩んでなんか…」
闇城「悩んでなきゃ、公園のベンチで意味深にため息なんかついてねえよ」
995 :■■■■
闇城「これも何かの縁だ。聞かせてくれよ。お前の悩み。俺でもなにか力になれるかもしれねえ」
壱厘「いや、でも初対面の人に話すようなことでも…」
闇城「従姉妹の知り合いなら完璧な赤の他人ってわけでもないんだ。さっきの無礼を詫びるつもりでもなにか手伝わせてくれ」
壱厘「は、はぁ」
壱厘(鈴音についてのことだし、知り合いの人なら話すだけ話してみるのもありか…)
壱厘「わかりました。そこまで言うのならちゃんと最後まで付き合ってくださいよ?」
闇城(よし!きたぞこれ)
壱厘「実はですね…」
573 :■■■■
壱厘「鈴音があれから、かなり凹んでるんですよ」
闇城「あれからというと?」
壱厘「聞いていません?風輪大騒動。なんでも不良グループの内乱が勃発したとか」
闇城「ああそのことか。俺も現場にいたからなよく知ってる」
闇城「でも、一厘はあの場にはいなかったし凹む理由がわからないんだが」
壱厘「いなかったからこそ、ですよ」
壱厘「首謀者の片割れ
木原一善によると、あの内乱の際に一人の少女を裏の組織に引き渡していたそうです」
闇城「なっ!?聞いてねえぞそんな話!」
574 :■■■■
壱厘「つい昨日、吐いたことですからね」
壱厘「それで、現在その少女の足取りはつかめていない。もしかしたらもう…」
闇城「くそ…俺がもっと早くに駆けつけてれば」ギリ
壱厘「その子が実は鈴音の幼なじみなんだそうです。とっても仲が良くて、その子に合うためにわざわざ離れた159支部に入ったとも聞きました」
闇城「…そうか、だからそれで」
壱厘「ええ。鈴音は悔いているんですよ。あなたと同じでその場に居合わせられなかった自分を」
壱厘「鉄枷さんも、必死に励まそうとはしているんですがどうも芳しくなくて…」
575 :■■■■
壱厘「だから私がどうにかして鈴音を元気づけなきゃって思ってるんです」
壱厘「でもどうしたらいいのか全然わからなくて…」
闇城「それで、ここで悩んでたってわけか」
壱厘「はい」
闇城「なるほどな…そりゃかなり深刻だ」
闇城(マジで深刻だよ。どうやっても媚薬とか話に持ち込めないレベルで!)
闇城(ちくしょう…ちくしょう)
壱厘「なにかないですか」
闇城「うんむ…」
闇城「そうだな…」
闇城「だったら…」
>>576
どうする?
1 その子を一緒に探して会わせてやろうぜ
2 ダブルデートだ!
3 元気が出る薬があるんだけどさぁ…ニヤ
4 その他
576 :■■■■
>>577の途中で乳圧でボタンが飛ぶか服が破れる
と、いうわけで>>577さんまかせたっ!
577 :■■■■
2か3
分岐かどちらか一方だけかはおまかせで
578 :■■■■
闇城「そうだな、俺が考えるに君だけの力じゃどうしようもない」
壱厘「そんな…」シュン
闇城「やはり一厘の一番の心の支えは認めたくはないがあのハチマキ野郎だ」
闇城「けどそのハチマキ野郎だけでも力不足」
闇城「だとしたら、二人で力を合わせて一厘を励ますしかないと考えられる」
壱厘「むむむ…確かに」
闇城「しかし、カップルの間に飛び込んで水を指すような役割は嫌だろう?」
壱厘「」コクコク
闇城「なら今日一日だけでいい俺と付き合うことにしろ!」
壱厘「」コクコ…
壱厘「…え?」
闇城「名づけてダブルデート作戦!主役は飽くまであの二人だが、必要に応じて俺らが手助けをする!」
闇城「そうして一厘は元気を取り戻す!俺と琴音はくっつく!ウィンウィンじゃねえか」
壱厘「くっつきませんよ!誰があなたみたいな勘違い空回り男となんか!」
闇城「」ガビーン
579 :■■■■
壱厘「でも…」
壱厘「それで、何かの励ましになるんだったら」
壱厘「今日だけなら…演じてあげてもいいですよ?」
壱厘「言っておきますが!」
壱厘「飽くまで!」
壱厘「演技ですから!」
壱厘「変な勘違いを起こさないでくださいよね!」
闇城「そんな念を押さなくても…」ハハ
闇城「わーってるよ。こんなときに乗じてアプローチするほど俺は空気が読めなくも、チキンでもねえ」
闇城「あいつを元気づける。その共通の目的のためがんばろうではないか」
壱厘「ええ。いきなりだけど、お願いしますね…」
壱厘「闇城さん」
580 :■■■■
◇ 第五学区 某所
闇城「――てわけで、だ」
鉄枷「OK。大体の流れは把握したぜ」
闇城「本当か?その赤ハチマキの裏にでも書いておいたほうがいいんじゃないか?」
鉄枷「おめえはこんな時にまで無駄に煽ってくんなよ」ピキ
闇城「冗談だ冗談。こんな闇ジョークにまじになってたらこれからやってけないぜ」
鉄枷「ったく…」チラッ
琴音「――。――!」ペチャクチャ
琴音「――。――。」ペチャクチャ
一厘「…」コク
鉄枷「一厘はずっとあんな調子だ。下手な洒落で傷つけたりでもしたら俺が許さねえからな」
闇城「まさか。そんなめんどくせえことにはしねえよ」
581 :■■■■
闇城「よし、それじゃ。行くとするか」
琴音「は~い」
一厘「…」コク
鉄枷(こいつのデートプランには目を通させてもらったが、ぶっちゃけあれでいいのか)
鉄枷(俺だって経験がないからなんとも言えねえけどよ…)
鉄枷(考えたってしゃあねえか。俺は全力で一厘を元気づけてやんねえと)
闇城「最初はセブンスミストでお買い物だぜ!夏休み最後の思い出としてパーッと散財しようぜ!」
琴音「もうちょっと良い言い方はないんですか…」ハハ
闇城「こっから歩きだから少し時間がかかるな。ちゃんとはぐれず着いて来るんだぞ―」
鉄枷「遠足かよ!!」
一厘「…」クス
鉄枷(あれ、一厘のやつ。今少し笑ったか?)
鉄枷(…!)
582 :■■■■
◇ 道中
闇城「…」テクテク
鉄枷「…」テクテク
琴音「…」テクテク
一厘「…」テクテク
闇城(やべえ。だれも喋らねえ)
闇城(なにこれ?なにこれ?これじゃデート中ってより刑務所に送られる集団じゃねえか!)
闇城(俺はこいつら全員そこまで知ってるわけじゃないからしゃーないけど)
闇城(お前はせめて一厘としゃべれよ!赤ハチマキ!)
鉄枷(くそ…)
鉄枷(一厘がさっきの微笑みをまた見せないかと何度も話しかけたがことごとくスルーされちまった)
鉄枷(どうすりゃいいんだ!?ぶっちゃけ、俺の面白い話なんてもう何も残ってねえぞ)
鉄枷(いや、あったとしても、一厘が笑うかなんてわからねえし…あああ、ちくしょう。彼氏の俺が何もできねえなんて)
琴音(ううう…なんか喋ってよ闇城さん。鉄枷さん)
琴音(鈴音、なんかずっと上の空っていうか思い詰めてるっていうか。私の声なんて何も届いてないんだよ~)
一厘(…)
一厘(なんでなんでなんで)
一厘(なんで私はあの時、木原絶対に許さない、白高城ちゃんどこにいるの、なんで白高城ちゃんが、どこにいるのねえ教えて、)
一厘(にいるの、なんで白――で私はあの――いるの、なんで白高――が、どこにいるのね――あの時、木原絶)
583 :■■■■
闇城(駄目だ。誰も話しだす気配がねえ)
闇城(しゃあない。きっかけづくりという点でも俺がごくしかないのか)
闇城(そうだな…じゃあ)
>>584
1 全員に話題をふる(どんな?)
2 一厘と話す
3 鉄枷と話す
4 琴音と話す
5 その他
585 :■■■■
闇城(しかたねえ…こうなったら108式ある闇ジョークのうち20を使って…)
??「あれ?闇城さん?」
??「ええ、どこどこ。噂のヤミジョーサンとやらは」
闇城「ん?」
緋花「やっぱ闇城さんだ。それに159支部の鉄枷先輩と一厘先輩まで。珍しい組み合わせですね。何をしてるんですか」
鏡星「そして…」ジロジロ
闇城「?」
鏡星「なるほど…」
鏡星(写真で見るより、若干イケメン度は高いわね。やはり実際に会って感じるオーラによる補正がかかってるのかしら。もしくはこの場馴れした感じ、写真の時よりも成長しているのかも)
闇城「どした?俺の顔になんかついてるか?」
鏡星「いや」コホン
鏡星「はじめまして闇城さん。緋花の知り合いの鏡星麗と申します。噂はかねがね耳にしております」ニコ
586 :■■■■
闇城「噂っておいおい。緋花ちゃん。変な噂流してないだろうな」
緋花「いやいや。大丈夫ですよ。ちょっとスケベってことくらいしか…」
闇城「それ結構知られたくないことだったけども!?確かに事実だけどさ!」
緋花「もう、言わなくていいのに!」
鏡星「ええ~だってぇ」
鉄枷「悪いな二人共」ズイッ
鉄枷「先を急いでるんだ。すまないがかまってる暇はない」
緋花「あ、はい…すいません」
鏡星「…むぅ~」
587 :■■■■
闇城「二人共、気を悪くしないでくれ。実はカクカクシカジカで…」ヒソヒソ
緋花「なるほど…どうりであの二人、あんな辛そうな顔を…」ヒソヒソ
鏡星「まったく。鉄枷先輩イケメン度ワンランクダウンですね。あんなしかめっ面じゃ」ハァ
鏡星「けど重要な男二人がそんな調子で大丈夫ですか…?」ヒソヒソ
鏡星「これじゃ元気付けるどころか一緒に絶望のどん底真っ逆さまってかんじですけど」ヒソヒソ
闇城「うぅ…予想以上に赤ハチマキ野郎が喋んなくてな。彼氏なんだからガンガン行こうぜ!」ヒソヒソ
琴音「それはすこし酷な要求だと思います」スッ
鏡星「あ、あれ一厘…?」
緋花「元気でたんですか…ってあれ?」
二人「えええええええ!?」
鏡星「一厘が急成長!?」
緋花「先輩が二人!?」
琴音「…」ハァ
闇城「何度も間違えられるお前の気持ちが少しわかったよ。面倒だな…」
588 :■■■■
◇
闇城「というわけ。従姉妹な、従姉妹」
緋花「なるほど…初耳でした」
鏡星「乳は上位互換ね…イケメンキラーになりうる存在だわ」ボソッ
闇城「それで、なんで赤ハチマキへの要求が酷なんだ?」
琴音「それは…鉄枷さんも。同じだからですよ」
闇城「?」
琴音「鉄枷さんにもクラスメイトで仲の良い…いや、鉄枷さんが一方的に好きだったんでしょうけど思い入れの強い人がいました」
琴音「だけど…あの事件の後、病院から脱走して行方不明」
琴音「脱走といってもあの傷じゃまともに動くことなんてできなかったはずです」
琴音「確証はないんですが、彼もまた何者かに拐われたのではないかという推論が上がってるんです」
琴音「だから…鉄枷さんも、鈴音と同じ悲しみを背負ってる。本当は寝こむレベルのショックだけど鈴音のためにと、ぎりぎりのところで踏ん張ってるんだと思います」
589 :■■■■
闇城「あのなぁ…琴音ちゃんや」
琴音「はい?」
ペシッ
琴音「あいた!何するんですかもう!」
闇城「それを先に言えええええ!!」
琴音「」
闇城「これじゃ俺が無理強いさせてるみたいじゃん!?あいつもあいつで苦しいならもっと助っ人よんだじゃん!?」
闇城「鏡星ちゃんの言う通りこのままじゃ絶望のどん底真っ逆さまじゃん!?」
琴音「あうぅ~。すいません。私もあの時鈴音のことで頭がいっぱいで…」
闇城「ちくしょう…こりゃプランの変更が余儀なくされるかも…だが、これを乗り越えてこそのカップルというものなのか?」ムムム
緋花「あの。私達にできることがあるならお力添えしましょうか?闇城さんいつもどおり大変そうですし」
緋花「ね。鏡星先輩もいいでしょう?」
鏡星「そうね。ここでパトロールも一区切り付けられそうだしこれからなら空いてるからいいわよ」
闇城「まじか…」
闇城(どうするかな…数が多けりゃいいって問題じゃない。少数だからこそ一厘に集中できるしな)
闇城(だが、好意を無碍にするのも…)
闇城「そうだな…」
闇城「>>560」
591 :■■■■
すまそ
ミスで
闇城「あのなぁ…琴音ちゃんや」
琴音「はい?」
ペシッ
琴音「あいた!何するんですかもう!」
闇城「それを先に言えええええ!!」
琴音「」
闇城「これじゃ俺が無理強いさせてるみたいじゃん!?あいつもあいつで苦しいならもっと助っ人よんだじゃん!?」
闇城「鏡星ちゃんの言う通りこのままじゃ絶望のどん底真っ逆さまじゃん!?」
琴音「あうぅ~。すいません。私もあの時鈴音のことで頭がいっぱいで…」
闇城「ちくしょう…こりゃプランの変更が余儀なくされるかも…だが、これを乗り越えてこそのカップルというものなのか?」ムムム
緋花「あの。私達にできることがあるならお力添えしましょうか?闇城さんいつもどおり大変そうですし」
緋花「ね。鏡星先輩もいいでしょう?」
鏡星「そうね。ここでパトロールも一区切り付けられそうだしこれからなら空いてるからいいわよ」
闇城「まじか…」
闇城(どうするかな…数が多けりゃいいって問題じゃない。少数だからこそ一厘に集中できるしな)
闇城(だが、好意を無碍にするのも…)
闇城「そうだな…」
闇城「>>592」
592 :■■■■
頭を整理するためか、雰囲気を和らげるためか、
野生の本能に従ってかはわからないが、とりあえずOPeye発動w
593 :■■■■:2015/08/11(火) 22:35:13
この書き込みの秒数1の位が
1 わかった。力を貸してくれ
2 闇城の鞄から媚薬がポロリ
3 すまない。また今度頼むわ
4 スキルアウト襲来!
5 わかった。力を貸してくれ
6 ??「誰か助けて!」(誰なのかはおまかせ。名無しモブでもOK)
7 すまない。また今度頼むわ
8 とりあえず現場(病院)へ行こう
9 ??「あれ?何してんだ?」(誰なのかはおまかせ。名無しの誰かの友人か知り合いでもOK)
0 すまない。また今度頼むわ(
魔術サイドに情報を求める)
594 :■■■■
闇城(よし、ここはOPeyeで…!)
ギン!!
闇城(見えた!!)
体積:A- 質量:A 艶:B+ 柔軟性:B+++ 形状:A+
特殊効果:視線誘導S 魅了B
闇城(うっ…!)
闇城(――ふぅ)
闇城(まさしく化けもんクラスだな…あぶねえあぶねえ、眺めすぎて理性を飛ばされそうになったぜ)ヘヘ
緋花「?」
闇城(ついでに鏡星ちゃんとやらも)ドレドレ
ギュィィィ…
595 :■■■■
闇城(ほう)
体積:D+ 質量:C-- 艶:C 柔軟性:D- 形状:B
特殊効果:なし
闇城「う~ん…まぁ」
闇城「まぁ…」ハハ
鏡星「なにいきなり目を細めたかと思えば、微妙な表情で自分を納得させようとしてるんですか」ジト
闇城「あっ…なんでもない。なんでもない」
闇城「とりあえずだな、答えは出た」
596 :■■■■
闇城「鏡星ちゃん、この戦いについてきてくれ」キリ
鏡星「え…いいですけど」キョトン
緋花「あの私も…」
闇城「焔火ちゃんは大丈夫だ」
闇城「あまり人数が多いと逆にごちゃごちゃしてやりづらいからな」
闇城「それに、鏡星ちゃんは一厘とタメだし、具体的なアドバイスも聞けそうだからな」
闇城(ただでさえ琴音ちゃんがいるというのにこれ以上おっぱいマイスターが増えると集中できねえからな!)
闇城(俺のOPeyeが囁いてるんだよ…乳は時として女神。しかし時として感情をかき乱す邪神となると)
緋花「そうですか…」シュン
597 :■■■■
緋花「それじゃ、私は帰りますね」
緋花「結果聞かせてくださいね。私も一厘先輩が元気になった所早く見たいんで!」ダッ
闇城「おう、またな!」
鏡星「良かったんですか?」
闇城「なにが」
鏡星「私より知り合いで巨乳の緋花を選択したほうがあなたも楽だったでしょうに」
闇城「俺が楽とかじゃない。一厘を元気づけるための選択だからな。これが良かったんだよ」
鏡星「はぁ…なんか聞いてた話とちょっと違いますね」
闇城「というと?」
鏡星「てっきりおっぱいのことばっか考えている色情狂かと思ってました」
闇城「」ドキ
闇城「HAHAHA…馬鹿言うなよ。やるときはやる。こんな時にそんな凡念を抱いてる暇あるかっての」
598 :■■■■
鏡星(へえ。思ってたより人情派ってことなんだね)
鏡星(このスケベ99%男…時折1%の誠実さを見せることでギャップによりイケメン度をかさ増ししてるというわけね)
鏡星(だけど、私はそうはいかないわよ。あの
青髪の殿方に比べれば全然なんだから)
闇城「…?」
闇城(なんだろう?背後から視線が…。まさか鏡星ちゃんに俺がOPeyeを行使したことがバレた…?)ゾク
闇城(いや…発動時間はわずか0.2秒。大丈夫…大丈夫だ)スーハースーハー
鉄枷「おーい、何やってんだよ。置いてっちまうぞ」
琴音「は、はーい。行きますよー」
琴音「さっ…行きましょう。闇城さん」
闇城「お、おう」
鏡星「」コク
599 :■■■■
◇ セブンスミスト内
鉄枷「ふ~何とか着いたな」
琴音「5学区からだと結構距離ありますね」フゥ
琴音「私…汗だくです」
闇城「!」
闇城(くそ、それを想定していなかった俺!)
闇城(琴音ちゃんのカットソーが汗でスケスケのベトベトだぁあああ!!)ドキドキ
闇城(やばい…このままでは)
○
鉄枷『うひょ~胸デカウィイイネ!!』
琴音『えっそんなことないですよぉ…もう!//』
鉄枷『実は俺ぶっちゃけおっぱ聖人なんだYO。胸が大きい一厘を夢を見てたけど君がその具現化した夢だったんだな!!』ガシッ
琴音『ひゃ…もう、鉄枷さん強引ですぅ…//』
鉄枷『ぶっちゃけるぜ…俺は君のほうがタイプだ…もう君しか見えない!俺と付き合ってくれ!!』
琴音『もう、駄目ですよ。貴方には鈴音がいるじゃないですかぁ…』
鉄枷『いいんだYo!もうしらねえYo!』
琴音『きゃ…向こう見ずで真っ直ぐで、とても
ワイルドな人?』
一厘『殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す』
○
闇城「なんてことに…」ワナワナ
600 :■■■■
鏡星「おーい、もしかして暑さで頭やられてます? 放心状態で何考えてるんですか?」
闇城「はっ…!!」
闇城「しまっ…」
鉄枷「…!」ムッ
琴音「?」
闇城(奴が気付――――)
鉄枷「…ほらよ」スッ
鉄枷「それで汗吹いときな」
鉄枷「さて、最初は夏服の買い物だっけか?そういや鈴音、お前も新しいワンピースが欲しいとか言ってただろ」フッ
一厘「…」
闇城「」ズコーー
闇城(チラ見!?チラ見で済ますだとぉおおおおお!?)
闇城(あの野郎、彼女と見た目全く同じで胸だけデカイ子がスケスケだってのになんにも動じねえのかよ!!)
闇城(ありえん…そんなのは男とは認めねええええ!!!)
鉄枷「どうした、なんか苦しそうな顔だけど」
闇城(しかし漢として負けた気がするのはなぜだろう…)ズゥン
闇城「イヤナンデモアリマセン」
601 :■■■■
◇ ファッションコーナー
鏡星「へぇ…夏休み終盤付近だからか夏物セールしてますね」キョロキョロ
琴音「わ。これ前から欲しかったやつなんだよね!20%オフかぁ…う~ん」
鏡星「微妙よね。セールって言うんだからどーんと60%オフくらいにしてみなさいっての」
鏡星「あ、でもこれなら、イケメンもわらわらと釣れそう…」フフフ
コレナンカドウー?
イイジャンイイジャン ア、ソレモカワイー
チョットハデジャナイ? イイノヨイイノ
闇城「…」
鉄枷「…」
一厘「…」
シーン
602 :■■■■
闇城(あいつら何自分たちの世界に入り込んでやがる!)
闇城(さては目の前の色とりどりの魅力的な服に目を奪われて本来の目的を忘れてやがるな!)
闇城(ちくしょう…なんのために呼んだと思ってるんだ―!!)ウガー
鉄枷「お、俺達も行こうぜ。そ、そうだ…ほしいやつ言えよ俺が買ってやるからさ」
一厘「別に…今はそういう気分じゃないから」ボソ
鉄枷「そんなこと言うなって!」
鉄枷「そうだ! 俺が見たいんだよ。制服姿もいいけどさ、また別の鈴音も新鮮だなって!」
一厘「…だからいいって…」
闇城「あっちはあっちで見てられんな…」
闇城「温度差がやばい」
603 :■■■■
琴音「鏡星さんそれ着てみてよ~」フフフ
鏡星「いいわよ。じゃあちちりんはこれね!」
琴音「ちょ// これは少し胸元がはだけ過ぎでは…?」
鏡星「いいからいいから。じゃ見せ合いっこね~」
琴音「とっ、とと! 更衣室まで引っ張らないで!自分で歩けるから~」
キャッキャ
鉄枷「そういや寝間着とか欲しくないか?」
鉄枷「この季節、寝てても汗かくしな!大いに越したことないぜ!」
一厘「…間にあってるから」ボソ
闇城「」グヌヌ
闇城「くそ…こうなったら…」
>>604
どうする?
1 琴音・鏡星を叱る
2 一厘に似合いそうな服を持ってくる
3 別のことを考える(そういやここらへんで出没する女性の服を切り刻んで素っ裸にするというけしからん能力者は捕まったのか?)
4 その他
604 :■■■■
闇城さんの想像図内の鉄枷が酷すぎるwww
3は
一日目で捕まったような………
と、いうわけで2
605 :■■■■
闇城「よし、こうなったら俺だけでもしっかりしねえと…」
闇城「奴に似合う服…OPeyeにより算出されたデータを頼りに導き出された最適解は…」
ガシッ
闇城「これだ!!」
闇城「純白のワンピース。ワンポイントの花柄が控えめながらもしっかりとおしゃれを演出」
闇城「膨張色を基調とすることにより、全体的に細いイメージを払拭。慎ましい胸もこれでカバーだ!!」ババン
606 :■■■■
某魔法少女と違って鏡星は乳キャラ相手でも割と寛容なんですな
607 :■■■■
うおっ!?スミマセン。邪魔しちゃいました
608 :■■■■
闇城「では早速これを一厘に」キョロキョロ
闇城「おーい」
鉄枷「ん、どうした?」
闇城「アンタにお似合いの服をこの俺の眼力にて選定したぜ」キリッ
闇城「これなんだけど、どうだ?」スッ
一厘「これ…」
>>607の秒数一桁で決定
1 白高城ちゃんがお気に入りだったのと同じ…
2、3 そんな好みじゃない
4、5 鉄枷はどう思う?
6、7 もう持ってるよ
8、9 悪くはない…けど
0 かわいい…ね
609 :■■■■
ミスタ
>>610で
610 :■■■■:2015/08/15(土) 21:35:41
なん…だと…
このタイミングと選択肢でまさかの秒数安価…だと…
611 :■■■■:2015/08/15(土) 21:36:14
1が出ないことを祈る(フラグ)
612 :■■■■
うわあああああ!
本当になん…だと…だよ!?
613 :■■■■
29日は闇城の厄日になりそうw
――――――――――――――
ジワッ
闇城「お…おお!?」
闇城「どうした!?そんなに嫌だったのか!?」ワタワタ
一厘「これ…白高城ちゃんの…」グスッ
一厘「お気に入りだった…のと」グスン
一厘「………同じ…」ウッ
一厘「ううぅ…白高城ちゃん…白高城ちゃん…」
一厘「ぅうわあああああああああああんッ!!」
闇城「悪かった!悪かった!今別のを…!!」
鉄枷「テメエ!!」ガッ
鉄枷「ワザとか!?」
闇城「ち、ちが――」
鉄枷「以前からよく冷やかしばかりして絡んできたよな…!!これもそのジョークとやらか?」
鉄枷「だとしてもこれは度を越してやがる…!!絶対にゆるせねえ!!」
バキィ!!
闇城「うぐ…」
614 :■■■■
琴音「何やってるんですか二人共!!」ガシッ
鉄枷「離せ!!まだ鈴音の悲しみはこんなもんじゃ…!!」
闇城「…」ウグゥ
鏡星「鉄枷先輩はまず頭を冷やしてください」
バシャ
琴音(すごい。ためらわずに水筒のお茶をぶっかけた…)
鉄枷「…っ!!なにすんだ!!」ポタ…ポタ
鏡星「頭、冷えましたか?」
鉄枷「~~…!!」
鏡星「一厘、場所を移しましょ。琴音も手伝ってくれる?」
琴音「はい。鈴音、とりあえず立てるかな?」
一厘「ううぅう…うわあああああッ!ああああ…」
闇城「…お、俺も」
鏡星「先輩たちは」ピシャリ
615 :■■■■
鏡星「しばらく、間を空けてください」
鏡星「今はかえって悪影響ですから」
闇城「…!」
琴音「そ、それは言い過ぎでは」
鏡星「事実だからしょうがないじゃない。さ、そっちの肩をお願い」
琴音「わかりました…」コク
闇城「…」
鉄枷「…」
616 :■■■■
◇
闇城「はぁ~」
闇城「まさか地雷を踏み抜いちまうとはな」ガク
闇城「不幸だ…」
闇城「二人には愛想つかされるし、赤ハチマキの野郎は一目散に屋上に走って行くし…」
闇城「どう…すっかな」ハァ
カパッ
from 壱厘琴音
sub あの
すいません。私達がいながら気まずくなっちゃいましたね。
鈴音も泣き止まないし今回はここで中止がいいかもしれません。
もともと一日でなんとかなる問題でもないですし、時間をかけて立ち直らせていくことがベストなのでしょうし。
闇城「なにやってんだろ…俺」
617 :■■■■
闇城「そうだよな…俺なんかじゃ…」
闇城「これ以上俺が関わるとろくな事にならないのかもしれねえし」
闇城「こういうデリケートな問題はな」
闇城「けど…俺が言い出したことだ」
闇城「それを上手くいかなかったからって放り投げていい道理はない」
闇城「…どうすりゃいいんだ」
>>618
1 ここは手を引こう(29日目終了)
2 まず赤ハチマキの誤解を解かなきゃな
3 白高城って子について調べてみるか
4 その他
618 :■■■■
2。
あと誰か3を頼める人物がいれば。
とはいえ裏に精通してる人物は敵側か風輪編で退場したキャラばかりですがね・・・
619 :■■■■
闇城「どちらにせよまずは赤ハチマキの誤解をとくのが先決か」ハァ
闇城「また殴りかかってきたら…いや、今度はエンジェルアムドでガードだ」
闇城「よし…行くか!」
◇ 屋上
ガチャ…
闇城「」コソッ
鉄枷「はぁ…」
闇城(お~いるいる。さっきの様子とは打って変わって空なんか見つめて腑抜けていやがる)
闇城(テンションの上がり下がりが激しいこったな。まあいい、まずは一歩)
闇城「…」コツ
鉄枷「…」チラ
鉄枷「…」
鉄枷「…アンタか」
620 :■■■■
闇城「…」
鉄枷「悪かったな。ついカッとなっちまってよ」
闇城「でも後悔はしていない、ってか?」
鉄枷「いんや」ムクッ
鉄枷「よくよく考えりゃ、アンタが悪意をもってあんな事するわけねえなんて、すぐわかることだったんだよな」
鉄枷「駄目だな…俺。どうも疑り深くなっちまったようだ」カカ
闇城「それは、やっぱあの騒動のせいか?」
鉄枷「…まぁな」
621 :■■■■
鉄枷「俺だけじゃない。あの騒動で仲間たちも少なからずショックを受けているはずだ」
鉄枷「そりゃそうだ。信じてたものに裏切られるなんて、まるで天と地が入れ替わっちまったようなもんだからな」
鉄枷「俺も…少しだけ人を信じれなくなってるのかもしれねえな」
闇城「…」
鉄枷「だけど…だけどよ。鈴音はいつまでも前と変わらずにいて欲しいんだよ」
鉄枷「これは俺のエゴだけどさ、あいつは疑うとか裏切られるとかの汚い世界じゃなくて、もっともっと純粋潔白な世界に生きててほしいんだ」
鉄枷「…」
闇城「…」
闇城「そりゃそうだ」
闇城「疑心暗鬼に陥った姿なんか誰だって見たくはない」
闇城「ようはお前、彼女に笑顔でいて欲しいんだろ?」
622 :■■■■
鉄枷「…」フッ
鉄枷「ったりめえだろ」ニイ
鉄枷「あいつが笑顔を取り戻せるためなら俺はなんだってやってやる」
闇城「…ったく。いちいち暑苦しいんだよ」
鉄枷「うるせ。これが俺だ」
闇城「そうだな。湿っぽいよりはそっちのほうがこちとらやりやすい」ヨイショト
闇城「だから!」
バキィ!!
鉄枷「ふごぉ!?」ゴロゴロドカァ
闇城「これでお互い様!はい、綺麗さっぱり水に流そうぜ!」
鉄枷「てんめ~!やるにしてもなにかしら合図しろや!!完璧不意打ちなんだが!?」
闇城「いやいや、そういうお前だって間髪入れずにぶん殴ってきたろ!」
鉄枷「ああ!?あれはどうみたって今から殴りますよオーラ出してただろ!」
闇城「うるさいうるさい!とにかくこれでお互い様だろ!!」
ワーワー ギャーギャー
623 :■■■■
◇
闇城「とにかく…だ」ゼーハー
鉄枷「おう」ゼェゼェ
闇城「俺の推理からすると、あいつはよほど白高城という子に肩入れしてたってことだろ」
闇城「一厘復活の鍵はその子にあると思うんだがどうだ?」
鉄枷「…ああ、その通りだ」
鉄枷「だけど、さっきみたいに白高城に触れるだけで一気に不安定になる。うかつにそのことを掘り起こすのは危険だぜ」
闇城「…両極だな」
闇城「その白高城って子は、一厘と仲が良かったのか?」
鉄枷「そうらしいぜ。俺も良くはわからないけど。小学校の時からの付き合いらしい」
624 :■■■■
闇城「小学校から…か」
闇城「もっと白高城について詳しく知ってるヤツはいないか?そいつに当時の話とか聞けばまだなにか解決の糸口が見つかるかもしれん」
鉄枷「白高城…白高城…についてか」
鉄枷「う~ん。もしかしたら、だが」
闇城「あてはあるんだな?」
鉄枷「なくはないが…」
闇城「じゃあそいつに今からアポを取って会いに行くぜ」
鉄枷「おいおいまじかよ!?ぶっちゃけ急すぎないか?」
闇城「善は急げ!一秒でも早く彼女の笑顔を取り戻したいんだろ!」
鉄枷「!…そうきちゃ、断れねえよ」
鉄枷「OK.。今寮にいるか確認してみる」ピポパポピ
闇城「よし…帰省とかしてないでくれよ」
prrrrr…
鉄枷「つながった!」
鉄枷「もしもし、鉄枷だ。ちょっと話いいか」
??『…』
>>625
誰?
※極力おまかせはなしで
625 :■■■■
困ったときのゴリ川先生
大人NGなら
上玉利先輩
626 :■■■■:2015/08/15(土) 23:37:09
風紀委員仲間の誰か(159支部176支部以外。この書き込みの秒数が奇数なら男。偶数なら女)
627 :■■■■
>>594-595
こういうのが出てくると他キャラも気になってくるw
628 :■■■■
鉄枷「ええ…はい…そうなんですけど」
??『――』
鉄枷「本当ですか。ありがとうございます!」
プッ
鉄枷「行くぞ。闇城。今から行っても問題ないそうだ」
闇城「よしッ!…で、誰のとこに?」
鉄枷「それはついてからのお楽しみということで」ニィ
629 :■■■■
◇
闇城「――で、来たはいいものの…」
闇城「ここって確か警備員の寮だよな…」キョロキョロ
鉄枷「ああ、こっちだ。ええと、2階の6号室だったっけな」
闇城「6号室?それならそこのバナナの札が掛けられてるとこじゃないか?」
鉄枷「おっ!やるじゃん。そうそう、ここだよここ」
闇城「というかバナナって――」
ピンポーン
鉄枷「すいませーん。鉄枷っす。いますか?」
ガチャ…
闇城「」
闇城「ちょっと待て。」
闇城「その白高城って子をよく知ってるというのは…」
鉄枷「ああ、紹介するぜ。警備員の三ゴリ川先生こと緑川先生だ」
闇城「いや、それはよく知ってる」
鉄枷「ん?もしかして知り合いなのか?顔広いんだな」
闇城「一体ゴリラと少女にどこに接点が生まれるというのか、小一時間問い詰めたいのだが」
緑川「…」
緑川「鉄枷から事情は聞いている。あがってくれ」
緑川「その説明も兼ねて白高城について俺が知り得る情報をすべて伝えよう」
闇城「は、はぁ…」
鉄枷「」ペコッ
631 :■■■■
◇
闇城「――ほぉ、小学校時代の担任ですか」
緑川「ああ。もっとも今は別の学校の教師だが…」
緑川「もう四年も前になるのか、一厘と白高城が同じクラスで仲良くしていたのは」フフ
鉄枷「幼なじみって聞いてましたけど、そんなに仲が良かったんスか?」
緑川「ああ、何をするのも一緒だった。登校下校給食掃除――もちろん遊ぶときも」
緑川「あの二人…当時は口癖のように“一緒に常盤台に入るんだ”なんて言ってたな」
緑川「だが…」
鉄枷「白高城は風輪に入学した。つーことは」
緑川「ああ。当時の白高城のレベルは常盤台の入学基準を満たしていなかったというわけだ」
緑川「そのことに対して自分自身も不甲斐なさを感じざるを得ない。担任としてもっと白高城にしてやれることはなかったのかと、な」
緑川「そうすれば、あの二人の夢は途切れることもなかったのだろうにな…」フッ
632 :■■■■
鉄枷「先生、自分を責めないでくださいっスよ」
鉄枷「そればっかりは誰も悪くない…俺はそう思うっス」
闇城「そっか…一厘は小学校の時の夢をまだ追いかけてたんだな」
闇城「同じ学校にいたいって、だからわざわざ常盤台から風輪の支部まで」
鉄枷「ただ旧友に会いたかっただけじゃなかったのか…」
鉄枷「けど、ならなおのこと白高城がこのまま行方不明なら…」
緑川「もうその夢は一生叶うことはないな」
633 :■■■■
緑川「…」
闇城「…」
鉄枷「…白高城は」
鉄枷「見つかりますよね?」
鉄枷「警備員が捜査範囲を拡大するって聞きました!だったら…!!」
緑川「…今のところはなんとも言えない」
緑川「しかしな…」スッ
闇城「監視カメラの写真?」
鉄枷「これは?」
634 :■■■■
緑川「彼女が行方不明になった当日の夜に撮られたものだ」
闇城「まさか。この右端に小さく写ってる女って…」
緑川「ああ、解像度が低くて確定はできないが、彼女の特徴と一致している」
鉄枷「この場所って、ゲート付近…っスよね。こんな所に写っているってことは」
緑川「ああ、可能性の話だが。彼女は彼女の意志でこの学園都市から出たのかもしれない」
鉄枷「じゃあ…」
鉄枷「白高城は…白高城は…自分の罪から逃げるために!!」ギリッ
鉄枷「一厘を裏切って見捨てたってのかよ…!」
鉄枷「そんなことって…!そんなことって!!」
635 :■■■■
緑川「まだ可能性の話だ。写真の少女が白高城という確証はない」
鉄枷「けど違うという確証もないんですよね」
緑川「…そうだな」
闇城「その話は平行線だな。他になにか白高城について、ありますか。それこそ一厘への置き手紙とか」
緑川「ないな…あるとすれば」スッ
緑川「思い出、くらいか」
闇城「おっもしかして卒業アルバムってやつ?いいね、こういうの」
ペラペラ
闇城「へ~すげえな6年間同じクラスだったのか」
闇城「ほほうこれが白高城って子か。胸はないけど結構かわいいじゃん」
鉄枷「小学生に何求めてんだアンタは」
闇城「お、一厘も見つけ。つーかどの写真も二人でべったりべったりだな」キマシタワー
636 :■■■■
鉄枷「…」
緑川「楽しかったなこの頃は」
緑川「もちろん今もだが」
闇城「確かにどいつもこいつも楽しそうな顔してるぜ。中学とか高校じゃこんな顔できねえってくらいに」
ペラペラ
闇城「おっと、次は卒業文集か」
鉄枷「…いいのか、勝手に見て」
闇城「そりゃ見られるために書いてあるんだから問題ナッシングよ」
緑川「ああ、見てくれ。もしかしたら、だが。なにかのヒントでもあるかもしれん」
637 :■■■■
闇城「ほいほい。おっ、一厘のじゃ~ん」
闇城「好きな男子のことでも書いてあったりな」ニヒヒ
鉄枷「いいからさっさと読め」ムスッ
闇城「ヘイヘイ。相変わらずジョークが通じねえやつだぜ」
「リボン」 一厘鈴音
私にはとっても仲の良い友だちがいます。1年生の頃からずっと同じクラスだったとても気の合う子です。
でも卒業したらそれぞれ別の中学に行くので、その子とは離れ離れになってしまいます。
そう考えると悲しくて悲しくてずっと涙が止まりませんでした。
そんな時、その子がお互いがいつもつけているリボンを交換しあおうと言ってきました。
その子も少しだけ泣いていました。なんで?って聞いても答えられないくらいに泣いていました。
それを見てようやく私は気づきました。
このリボンが私達の再会の目印なんだと。
たとえ一度離れ離れになっていてもお互いのリボンがいつか引きあわせてくれるという願いなんだと。
だから私はこれからずっと、彼女のリボンを持ち続けていきたいと思います。
闇城「へえなかなかロマンチックな」
鉄枷「」ジワッ
闇城「うおっ!?まさかお前泣いてんのか!?」マジデ
鉄枷「う、うるせ!!泣いちゃ悪いかよ!!俺はこういうのに弱いんだ!!」
鉄枷「それに一厘がってことなら…なおさら」ウッ
638 :■■■■
闇城「はは…」
闇城(こりゃ全文呼んでたらこいつの涙で床下浸水しそうだな)
闇城「んじゃ、次行くか次」
闇城「ええと…白高城のは」
闇城「おっ…あったあった」
闇城「ん~どれどれ」
闇城「――――…!」
パタン
闇城「先生」
緑川「どうした?アルバムはもういいのか」
闇城「ああ、白高城って子のことはわかった」
闇城「だから、それをあいつに伝えるための準備、手伝ってくれないか」
緑川「…?」
639 :■■■■
◇
鉄枷「よし。そろそろだ。ぶっちゃけ後もうちょっと頑張ってくれ、みんな」
琴音「ここらへん、何かありましたっけ?」
鏡星「いきなり戻ってきたと思ったら、案内したい場所があるからって言うんでここまで着いて来たけど」
鏡星「一厘もついさっき落ち着いたばかりなんだから無茶させないでくださいよ」ヒソヒソ
鉄枷「わかってるよ…大丈夫だ」ヒソヒソ
鉄枷「お、見えてきた。あれだあれ」
琴音「あれ…?」
鏡星「ただの小学校…ですよね」
琴音「あの小学校は――」
一厘「!!」
鉄枷「たまには昔を振り返るってのもいいものだろ?」
鉄枷「特別に開けてもらってあるからさ、ささ入ろうぜ」
640 :■■■■
一厘「…」
一厘「私の…母校だ」
鉄枷「おう、そうだ。一厘がどんなおてんば娘だったか案内しながら聞かせてくれよ」ハハ
琴音(小学校なんて…より白高城さんへの思いが強くなるだけじゃないですか)ヒソヒソ
鏡星(言ったそばから…)ヒソヒソ
鉄枷「ほらどうしたんだ?さっさと行こうぜ」
一厘「…」
コソ
一厘「…?」チラッ
白高城?「…」ニコ
一厘「!!」
一厘「白高城ちゃん!!」
白高城?「」クル
タッタッタ…
一厘「待って!!」
641 :■■■■
琴音「鈴音! 急にどうしたの!?」
一厘「今、その校門の所に白高城ちゃんが…」
一厘「私…!!追わなきゃ!」ダッ
鏡星「まちなさ――」
ズイッ
鉄枷「行かせてやれ」
鏡星「そんな、幻覚だって見え始めてるのに放っておけるワケ…!」
琴音「そうです、また白高城さんのこと思い出して!」
鉄枷「今は、いいんだよ」
鉄枷「それでな…」
鉄枷「夢を追いかけて追いかけて――追いかけた先、それを諦められるかどうかがすべてだ」
鉄枷「こっから先はあいつだけの戦いなんだ」
鉄枷「どうか一人にさせてやってくれ」ペコ
鏡星「どういうことですか先輩」
琴音「鉄枷さん…」
642 :■■■■
◇ 校舎内
一厘「白高城ちゃん!! 白高城ちゃん!」タッタッタ
一厘「どこにいるの!? 話をさせて!!」
一厘「はぁ…はぁ」
白高城?「…」
一厘「!」
一厘「そっちは確か…」
ガラッ
一厘「ここ、私達の教室だった所…?」
一厘「白高城ちゃんは…?」キョロキョロ
一厘「いない…」
一厘「!」
一厘「なんで…?ここに私達の代の卒業アルバムが…?」スッ
643 :■■■■
一厘「ここ…付箋が貼ってあるけど」
一厘「一体何のページ…?」ペラペラ
一厘「これは…」
一厘「白高城ちゃんの卒業文集?」
「リボンの意味」 白高城天里
私には大好きな友だちがいます。
一厘「…」
昔から何をするときも二人一緒で、その子といると毎日が楽しくて退屈しません。
例えば――な時――その子は――――――ー
で、――――――泣いたり、笑った――――
――また文化祭の時―――
―――――私が―――手伝って―――したり、しました。
だけど、そんな楽しい毎日もそろそろ終わり。中学では離れ離れになってしまいます。
本当は私も同じ中学に行く予定だったんだけど、レベルが足りなくて駄目でした。
一厘「…ごめんなさい。私が…常盤台なんて言うから…」ジワ
でも、
でも、これで良かったのかもと思います。
一厘「…え?」
たとえ中学が同じでもその先、たとえ高校が同じでもその先
いずれ別れがやってくるのは避けることはできないんだと思います。
極端な話、私が明日死んじゃっても同じことが言えます。
だから、遅いか早いかの違いであって、それを早いうちに経験できるのは傷も浅くてラッキーだったんじゃないでしょうか。
もちろん、別れは寂しいです。悲しいです。怖いです。
けど
離れ離れでも。すぐそばにいなくとも。楽しかったその子との思い出はいつも自分の隣にあるんです。
その思い出を忘れないよう、リボンを交換しました。
たとえお互いが会えなくなってもやっていけるように。遠くはなれていたとしても近くに感じれるために。
私はそのリボンに祈りを込めました。その子――一厘ちゃんが、常盤台に行っても、風紀委員になっても、自分らしさを見失わずしっかりやっていけるよう。
こんな場で言うのもなんですが「頑張れ!一厘鈴音!」「私はいつでも応援してるから!」
644 :■■■■
一厘「う…ううぅぅぅ…」
ポタ…ポタ
一厘「そうだったんだ…そうだったんだね」ポロポロ
一厘「…私……ずっとずっと、一緒にいることばっかりこだわってた」
一厘「寂しかったんだよ…どうしようもなく、苦しかったんだよ」
一厘「だけど…だけど…」ウグッ
一厘「いつまでも甘えてちゃいけないんだよね」エグッ
一厘「それに…私にはこんなに近くに」スッ
シュル
一厘「貴方との思い出があるんだから」ギュッ
一厘「頑張る…頑張るから。私…」ヒック
一厘「もっと頑張るから…!」ヒック
一厘「白高城ちゃんも…頑張って。私、それでもまた会いたいから!!」
645 :■■■■
コソ
闇城「…さて、少しは吹っ切れたかな」
緑川「…うむ。もしかしたら一厘はここで初めて、白高城という存在への依存をやめることができたのかもな」
緑川「もうあいつは大丈夫だ。一人でもやっていけるさ」
闇城「そうですな…」
対馬「あの…よくわからないままここまで来ちゃったんですけどよかったんですか私ここにいて?」
闇城「そりゃもちろん。むしろ対馬ちゃんがいなきゃ白高城の幻影でここまでおびき寄せられなかったって!」
対馬「はは…なんかフクザツな気分です」
◇
鉄枷「お、戻ってきたか…!」
一厘「」スタスタ
琴音「鈴音…!」
一厘「ごめんね。みんな。心配かけちゃって」ペコ
一厘「もうこの件については大丈夫!もう立ち直ったから!」ズビシッ
鏡星「ええ!?一体中で何が…!まさか超絶イケメンに遭遇して身も心も骨抜きにされたとか!?」
一厘・鉄枷「「んなわけあるか!!」」
646 :■■■■
琴音「おお…このハモリ具合いつものバカップルコンビだ」
鉄枷「…あ」
一厘「…もう」
鉄枷「はは」
一厘「フフッ」
一厘「そうね。なんとでも言いなさい!」ギュッ
鉄枷「お、おおう!?//」
一厘「迷惑かけたお・わ・び。今日一日はあなた方の言うようなバカップルでいてあげる」ギュ
鉄枷「いやいや!別にそんなの期待だとかしてたわけではなくてだな、俺はただお前の笑顔が…」カーッ
鏡星「きぃいいい!!この見せ付け様!!今に見てなさい。私はそんな鼻の下伸ばしたゆでダコより超絶イケメンの彼氏を手に入れるんだから!!」
一厘「ば~か。うちの鉄枷はいつもは間抜け面だけど、決めるときはすごいかっこいいんだから」
琴音「なんか、吹っ切れなくていいようなところまで吹っ切れちゃって」ハハ
一厘「ほんとうに…」チラッ
鉄枷「?」
一厘「ありがとね」ニコッ
鉄枷「…ああ」
647 :■■■■
一厘「さて、もう一回セブンスミスト行きましょうよ」
一厘「鉄枷がぁなんでもぉ私だけのぉためにぃ水着をぉ買ってぇくれるらしぃからぁ」チラチラ
鏡星「ぐぬぬぬ!!邪魔してやる!!絶対に二人だけなんかで行かせるものですか!!いいね、ちちりん!」
琴音「わ、私も…?」
鏡星「もちろん!これ以上従姉妹にリードされてもいいの!?」
琴音「それは確かに…」
琴音「」ニコ
琴音「そうですね!精一杯邪魔しちゃおう!」
一厘「まったく…人が元気になったと思ったらすぐこれなんだから…」ハァ
一厘「ま、いいわ。私達は私達で楽しむから。せいぜい頑張りなさいな」フフン
ムギュ
鉄枷「///」
一厘「よーし。行くわよ。ほら鉄枷!ぼさっとしないでキビキビ歩く」
鉄枷「」ハッ
鉄枷「ほいきた!」
一厘「手…離さないでね//」
鉄枷「わ、わかってるよ//」
648 :■■■■
◇
闇城「は~行ったか」
対馬「闇城さんは行かなくてよかったんですか?もともとは一緒に行動してたのに」
闇城「いや、もうあいつが治ったなら俺はお役御免よ」
闇城「あとはより親しい物同士で楽しむこった」ハハ
緑川「ありがとう。元教え子を救ってくれて」
闇城「救うなんて大したことじゃないよ。ってか緑川先生の力添えもなきゃ出来なかったことだし」
緑川「それでも、だ」
緑川「これから暇ならラーメンでもおごろう。行くか?」
闇城「いいっすね!あっちこっち歩きまわったせいで腹ぺこぺこなんすよ!」
闇城「対馬ちゃんも一緒にどうよ?」
対馬「え、私も、いいんですか?」
緑川「一向に構わん」
649 :■■■■
闇城「じゃあ決定!!」
闇城「くぅ~最近おごってばかりだから久々のおごりでテンション上がるぅ~」
緑川「高いのは…頼むなよ」
闇城「え~大人なんだからそんなケチケチ言わずにさぁ」
緑川「今月は…ピンチなのだ。バナナの出費がかさんでな…」
闇城「ピンチになるほどバナナ買うなよ!?」エエ!?
いままで一緒にいるのが当然だった者が、突如として俺の前から消えてしまったら俺はどうするのか。
そんなことをふと考えた。
悲しみに震えるのか、絶望に打ちひしがれるのか、消えた原因を憎み怒りを燃やすのか。
どちらにせよ今回学んだことを忘れないようにしたい。
たとえそいつが消えたとしても、そいつとの思い出は消えてはいない。
だから、せめてその思い出までもが色褪せてしまわぬよう大事に心のなかにとどめておきたい。
29日目 ――闇城『別れの時』と向き合う――完
最終更新:2015年12月29日 22:49