モビルアーマー

【武装名】 モビルアーマー
【読み方】 もびるあーまー
【個体】 モビルアーマー ハシュマル
モビルアーマー アナネル
モビルアーマー ネマミア
モビルアーマー ハラエル
モビルアーマー メハイア

【詳細】

ガンダムシリーズにおいてはビグザムやビグロなどに代表されるモビルスーツに類する大型機動兵器のこと。
「MA」とも略される。

鉄血のオルフェンズにおけるモビルアーマーは厄祭戦勃発の元凶とされ、MSと異なりパイロットを必要とせず内蔵されたAIで動く完全無人の自動兵器。
実弾射撃が主流の鉄血の世界において、初めて明確にビーム兵器と搭載している描写が確認できた存在である。
またそれと共に、ナノラミネートアーマーはビーム兵器に対しても高い耐性を有することが発覚している。

その戦闘力は凄まじく、MAの子機のような存在でもMS数機がかりでようやく押さえ込めるほど。
AIによる自立駆動のためパイロットが存在せず長時間稼働出来るが、推進剤や各部パーツを円滑に動かすためのオイルやスラスターのガスは有限であり、そこに付け入る隙があるとは言える…が、
子機に指示を出して補給物資を略奪させることで自力での補給が可能。
さらにたちの悪いことに、攻撃基準が「MS」と「人間」であり、しかもMSを前にしても人間の数が多い方に優先して攻撃を仕掛けるという質の悪い性質を持つ。
正に効率よく人間を殺すために作られた魔の兵器にて、人間のみを効率的に殺戮するために人間が作り上げた血塗られた天使。

MSは本来、このMAに対抗するために開発されたと言われ、激しい戦闘の末に地球圏を荒廃させた元凶となったとされている。
元々は厄祭戦が始まる少し前に、「機械による自動化は豊かさの象徴」という価値観が広まったことで、戦争の自動化を目指し開発された自立兵器。
しかし、その思想のもと完成し過剰な殺戮兵器となったモビルアーマーは人の手に余り、厄祭戦では実に地球の人口の1/4を殺害したという。
どうも「敵を倒す」という原初の命令の効率化を突き詰めていった結果、「効率よく人間を殺戮する」といった方向に振り切れた模様。

そのあまりの力に人々はモビルアーマーを模倣し人が操る巨大機動兵器、モビルスーツを開発。
だが厄祭戦は長期に渡ったため、戦争の終止符を打つための打開策としてリアクターを2つ搭載したガンダム・フレームを開発、アグニカ・カイエルと現在のセブンスターズとなった者達が全てのモビルアーマーを駆逐し、文明を大きく後退させるほどの被害を生み出し多くの人々が死んだ厄祭戦は集結することになる。
なおモビルアーマーを撃破した者には「七星勲章」と呼ばれる称号が与えられ、セブンスターズの席次はその数に左右されているらしい。
ただ現時点でセブンスターズに属する当主らの扱いは基本的に対等であり、300年も経てば席次そのものの立場はそう変わらなくなってきている可能性もある。

その後阿頼耶識を始めとする行き過ぎた機械化思想はギャラルホルンのもとで禁忌とされ、そういった価値観の流布と共にビーム兵器などの技術は廃れることになる。
だが根絶には至らず現代に至るまで生き残っていたモビルアーマーも存在しており、厄祭戦当時相打ちになったと思われるフラロウスと一緒に火星の地下に埋まっていたモビルアーマー ハシュマルが、
よりにもよってセブンスターズのクジャン家当主、イオク・クジャンの手によって再起動してしまう。

最終的にASW-G-08 ガンダム・バルバトスルプスとの激しい戦闘によりハシュマルは撃破されたが、
ギャラルホルンでも居場所を把握しきれていないMAはまだ各地に残されている可能性もある。
アプリ版には「アナネル」や「ネマミア」というMAがボスとなるイベントが開催されており、他にも登場する可能性が高い。

ウルズハントの本編ではハラエルのアームが登場している他、重要な要素として扱われている。
モビルアーマーや厄祭戦を研究するのはギャラルホルンにとってよろしくないようで(いたずらにモビルアーマーが復活してしまうことを懸念してか)、シクラーゼ・マイアーの父はセブンスターズのファリド家の圧力によって殺害されてしまっている。
またシクラーゼは独自の調査により、厄祭戦で暴れ回ったモビルアーマーは、それ全てが「上位個体」とされるものの命令によって人類を殺戮するようになったと語られた。
最もその上位個体も人間が作り出したものであり、AIの暴走によってモビルアーマーが人間を殺戮しだしたという前提は間違ったものではない。

クジャン家が管理している区域にはハラエルが、イシュー家が管理している「ラタトスク」という区域にはメハイアがいる等、セブンスターズの管理区域で封印状態のMAが複数機存在している。
シクラーゼの父親はMAの上位個体の手がかりがイシュー家が管理するラタトスクにあると調べ上げていたが、ウルズハント13話前編において登場したメハイアはシクラーゼが探し求める上位個体ではなかった。

ハラエル、メハイア、これはらセブンスターズが管理する区域から出現しており、そこにはそれぞれガンダム・フレームも保管されていたことから、休眠状態のモビルアーマーにかつてのセブンスターズの人間が何らかの関わりを持っていたことが伺い知れる。
単に戦闘中痛み分けに終わったため、その周辺をそれぞれ受け持つことにしたのか、発見されたモビルアーマーを目覚めないようセブンスターズの権限を持って立ち入り禁止区域としたのかは定かではないが、TVシリーズでも覚醒したハシュマルのように、現代においてもモビルアーマーの存在は人々の脅威として世界の安寧を脅かし続けているのだろう。

【余談】

本文中にもあるようにモビルアーマーの名前はそれぞれ天使の名前から取られている。

ガンダム・フレームが72機製造されたことに準えソロモン72柱から製造番号と悪魔の序列を照らし合わせた名前が振られているが、モビルアーマーの天使に由来する機体名はそれに対応していると見られる。

ソロモン72柱の悪魔にはそれぞれ対抗するために72の天使が存在しているともされており、本編に登場したハシュマルを除くアプリ版初出のモビルアーマーはいずれもその72天使に名前が、あるいは元ネタと見られる名称があり、よりガンダム・フレーム側に寄せたネーミングがなされている。
むしろハシュマルの方が異質な気がしてきた。彼奴だけバエル、バルバトス、マルコシアスに見られるマークと同じものを持つしな…

ウルズハントにおいて完全な状態で現れたのはメハイアのみだが、ハラエルも休眠状態とはいえ稼働して主人公たちと対峙し、本編では描かれていない厄祭戦の情報や登場しなかった設定の多くが語られている。

もう一度言うが本編でやってくれ。

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最終更新:2024年10月28日 11:25