【詳細】
人間を効率的に殺戮するためのビーム兵器を持ち、子機端末と言えるプルーマを駆使する戦闘力は天使どころか悪魔、いや悪夢の一言。
厄祭戦とは人間とモビルアーマーが争った。
元々モビルアーマーとは戦争の自動化を推し進めた厄祭戦当時の技術者達が作り出した殺戮兵器。
装甲は
ナノラミネートアーマーが施され動力源は
エイハブ・リアクターとモビルスーツと同じ装甲、動力源を持つが、AIで物事を判断するためパイロットが存在しない。
各部を潤滑に動かすためのオイルとスラスターの燃料は有限であり、そこにつけ入るスキがありそうではあるが子機であるプルーマに探させることで補給することが可能。
当初「大型機動兵器」と銘打たれHGの予約が始まったときは、同時期の去年の年末にクタン参型が発売されたことからバルバトスと合体する支援機ではないか?とも言われていた。
だが実際に蓋を開けてみれば大型機動兵器という肩書に偽り無く、まさに「厄災」そのものが300年の時を経て現代に蘇ったのである。
口部発射口から射出されるビームは地中、数百メートルを貫通する威力を持つが、ナノラミネートアーマーには無力なため基本的に対人用に用いられる。
体内でプルーマを無尽蔵に生み出しつつ、あらゆる方向に稼働する超硬ワイヤーブレードを振り回し、脚部のクローはMSを踏み潰す威力に加え推進装置を内蔵した
ダインスレイヴに似た原理の弾丸を発射する。
劇中では単騎でありながら、量産型のMSとはいえエースパイロット用に調整された機体を複数来同時に相手取ってもなお圧倒し被弾すらごくわずかというあたり、MAの驚異がよく分かる。
なお、明らかに飛行できそうな翼を持っているが、移動はホバーで滑るように行う。飛行能力の有無は不明。
火星で復活したハシュマルは地球で作られ火星に移動した個体とされているため、未確定だが宇宙空間を移動したりする手段はあるのだろう。
ちなみに、後にハシュマルは雑誌等で「地上型」であることが判明した。
翼のような部分は結局用途が謎だが、腕部を格納するギミックがあり(HGプラモにて確認)、空気抵抗を減らす高速移動形態に簡易変形するのかもしれない。
AIの判断基準は、自分を妨害しそうなMSが付近にいたとしてもあまり構わず、大勢の人間がいる場所を狙って攻撃を行う。
ただ、敵対行動を取る相手は放置しないため、それを利用してチャドはハシュマルの移動ルートを変更することに成功した。
また、ガンダム・フレームタイプのMSを感知した場合、それに対してはさらに苛烈な攻撃を行うのが確認できる。
ガンダム側もMAの存在を感知すると機体のリミッターが解除されフルパワーを発揮するよう組み込まれていることから、厄祭戦時からお互いがお互いを「滅ぼすべきもの」として認識しているのだろう。
作中では上述の通りフラウロスの発掘された地点のすぐ近くに何かに押しつぶされたかのような状態で地下深くに埋没していた。
発見された時点ではリアクターを含めた機能も停止し完全に沈黙した状態だったのだが、そこにマクギリスの思惑を深読みしたイオク・クジャンがよりにもよってMSで接近。
レギンレイズのリアクターの波動を察知し、現代において再起動を果たした。
そしてイオクとその取り巻きを瞬殺(なおイオクは取り巻きを全滅させMSを半壊させつつなんとか逃走した)し、オイルや燃料をプルーマに探させ補給しつつ、火星において最も人口が密集しているクリュセ自治区へと侵攻を開始。
【余談】
機体名である「ハシュマル」とはザドキエルと共に主天使を率いる天使のこと。
ウィキペディアの項目にもあまり詳しいことが書いておらず、どのような天使なのか情報が少ない。
天使の階位的には中堅どころであり、さらなる高位の天使の名を持つモビルアーマーが登場する可能性が高いと思われていたが本編中登場したMAはこのハシュマルのみとなった。
グレートメカニックではこのハシュマルが地球で作られ火星にやってきた個体であることが語られた上、
「ハシュマル」というモビルアーマーは1機ではなく、同じタイプの機体が複数あるとされ、MAの中での強さは天使の階級通り中の上といったところらしい。
上にも書いたが、このハシュマルはMAとしては地上型である。
オルフェンズ本編ではモビルアーマーとして唯一登場したのがこのハシュマルであり、そのインパクトの大きさからか、アプリ版オルフェンズGではバルバトスルプスとの戦闘シーンが新規で描き起こされ、なんとガチャの演出として使われている。
引いたユニットのレア度に応じてルプスの持つ武器が変化する仕組みになっており、それによって入手したユニットのレア度を判別できる。
またアプリ版ではハシュマルの同型は出てこないが、ネマミアやアナネル、ハラエル等多くのモビルアーマーが登場。
ストーリー中にはハラエルくらいしか関わっていないが、ネマミア:α等バリエーションがレイドボス等で登場しているため、描かれていないだけで未だ脅威になりうるMAはそこかしこに眠っている可能性が高い。
最終更新:2024年12月09日 23:37