ASW-G-54 ガンダム・ムルムル

【形式番号】 ASW-G-54
【機体名】 ガンダム・ムルムル
【パイロット】 薪絵・ファリド(厄祭戦時)
【所属陣営】 不明
【動力】 エイハブ・リアクター
フレーム ガンダム・フレーム
【武装】 サージカルナイフ
サージカルフェザー

【詳細】

約300年前の厄祭戦において後に初代セブンスターズに名を連ねた薪絵・ファリドが搭乗したガンダム・フレームタイプMS。

そのファーストネームからしてファリド家の祖先と思われ、金色の縁取りがなされた曲線の多い女性的なシルエットを持ち、その装甲形状はドレスを思わせる。
後腰部には期待全長を超える超大型攻撃ユニットを装着し、有線コントロールされるサージカルフェザーが最大の特徴。

左右3対6連装着され操作には阿頼耶識システムが必要となり、現代ではASW-G-08 ガンダム・バルバトスルプスレクステイルブレードとして扱っており、鉄華団とも因縁深いマクギリスが属していた家の祖先が乗るMSが似たような武器を扱っていたというのも何の因果か。

武器の構造を見る限り、先端部のブレードを相手にぶつける形で攻撃を行うものと思われるが、ルプスレクスのテイルブレードは元はと言えばモビルアーマー ハシュマル超硬ワイヤーブレードに用いられた特殊金属を利用したものであり、有線コントロールという点では一緒だが厳密な装備としての特性はサージカルフェザーとテイルブレードは似て非なるものと言える。

接近を許した際にはサージカルナイフで迎撃を行い、双頭のナイフは刃を分離して活用も可能とされる。

阿頼耶識でのコントロールを前提としたMSであるということは、阿頼耶識への忌避感が広まりバエルが起動できないギャラルホルン内部ではこのMSはキマリス以上に骨董品であっただろう。

公式サイトでは「記録が残る」という記述のため現存していない可能性がある。
雑誌上の対談での内容だが、マクギリスがV08-1228 グリムゲルデを扱っていたのは身元の偽装もあったのだろうが、ヴィンゴールヴのセブンスターズ格納庫にてファリド家の倉庫を開けたらガンダム・フレームの代わりにそのMSがあったのでは?とも言われている。
というかボリュームが凄まじいシルエットのため、このデザインではあの倉庫に入らないのでは?と言われていたりも。

仮にムルムルもヴィンゴールヴに保管されていたとしても阿頼耶識がなければ動かせないのであれば、アグニカ・カイエルに傾倒していたマクギリスがファリド家の保管物としてムルムルを発見できたとしても、阿頼耶識前提の機体と知ればそちらよりもバエルを取った可能性も十分に考えられる。

そもそもマクギリスが阿頼耶識を研究し、厄祭戦当時のフルスペック阿頼耶識を実用化出来たのは2期になってから。
つまりは彼の計画も大詰めの段階であり、その状況で神輿としての求心力として見るならムルムルよりもバエルを選ぶのも当然と言える。

【余談】

光の使徒【イニシエート】

名前のムルムルとは「ささやき」や「唸り声」を意味するラテン語に由来する。
序列54番の地獄の大公爵にして伯爵。30の軍団を率いるとされ、かつては座天使及び天使の階級だったという。

召喚の際にはトランペッㇳが鳴り響き、2人の家臣の先導のもと、ハゲワシあるいはグリフォンに騎乗して公爵冠を被った兵士の姿を取って現れるという。
死者の霊を呼び出して質問に答えさせ、哲学に長じる。

武器のサージカルとは、「外科の、手術の」を意味しカッターナイフに近い見た目を持つが、メスは刃先が短く持ち手が長いためデザイン上のモデルはメスだろう。

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最終更新:2025年03月04日 19:56