異世界の大ゲート間の移動が解放される《奇跡の刻》
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【イストモス】
【】
【空より高い宙】
「星神様の推測通り、北の海の海流と北の暗黒地帯の風道が変化していました」
『やはりそうでしたか…』
「大
ゲートへの神力作用による世界への影響なのでしょうか?」
『…』
「はっ、口が過ぎました…」
『いえ、今回の事に関しては神々も納得した上での行いです』
(死神、貴女はこうなることを分かってゲートを繋ぐ事を提案したのですか…?)
【博物館より東側の祭り会場】
「親分親分。祭りの最中は西の都まで開放されているのに行かないんですかい?」
「行って何をする訳でもないだろう。 まぁ都を全種族に向けて開放した気概は認めるがな」
東
イストモスの民族衣装を着こなした給仕が両手に抱えれるだけの大ジョッキと
注ぎ込まれている甘乳酒を持ってくる
「うわーぃ!祭り最高ー!イストモス最高ー!」
「おいおい甘党だからって幾つ注文しているんだ… 熊だからと言って熊並みに飲むなよ!」
【博物館西側外・演習広場】
「手心を加えているとは言え、我が槍が寸での所で全ていなされるとは…」
「「きゃー!委員長素敵ーっ!」」
「来ると分かっている点撃など幾らでも払い落とすわよ。あと貴方、手を抜いているでしょう?」
刃の無い演習用武具だが、切っ先の放つ威圧は本物である
「これは失敬…許されよ。 レディに本気の槍を向けるのはどうかと思 ──
「西方騎士も地に落ちたものね。 御託はもういいわ、次で決めましょう」
「重ねて失敬。弁明はこの一撃にて… 西王蒼槍騎士団長 ベールンゼン、参るッ!!」
「重畳。瀬戸渦流薙刀師範代 碧波羅 吹駆、参ります!!」
重厚な蹴り脚が地を抉り飛ばす
高音(たかね)一つ軽やかな瞬脚
交錯するお互いの技が、晴天高く心地よい響きを昇らせた
【鯖猫商店出張所】
料理人姿の人間「あのーすみません。 食品とか生ものでも送れますか?」
猫人受付「勿論送れるですニャ。 迅速対応が売りだニャ」
人間「ではこのチーズを地球の日本まで」
猫人「はいニャ」
人間「2㌧お願いします」
猫人「蟲人さんに重脚運搬蟲を呼んでもらうニャ! 早急にニャ!鮮度が命ニャ!」
【とある教会の食卓にて:金羅様のしっぽ】
「ヨーグルトソース!その発想はなかったわ…」
【星降りの丘】
「ああ、あれが星踊りか」
「
ケンタウロスの女の子たちの、憧れの舞台なんだよ。
特別拵えの星の蹄鉄をつけて、星柄衣装で踊るんだ。
アタシも出たかったなぁ」
「ダービーみたいなもんなんだろうかね」
「当たってるような、間違ってるような・・・」
カポンッとヒヅメを鳴らして少女の舞が終わると
会場中から拍手の音が鳴り響いた。
【オルニト】
【】
【屋台】
「ヒ虫の賽子ステーキおいしいわー。カカオソースのほろ苦さが素敵っ」
【神殿他】
「神官様!歌が、歌が乱れております!」
「えぇい分かっておるわ!」
(分かっていてもどうしようも無いのだッ!)
「…何という空の乱れよ。 世界全体の境界が揺らぐぞ…!」
【舞空ショーにて】
「うーん、空をタダで飛べるというのは素晴らしいニャ」
「地形に左右されない移動速度…これは大きな利点だゴブ」
「「何とか安く雇って宅配業を…」」
三!? !?三
【空中神殿・午前の儀式終了】
「うーむ予想していたよりも好評である」
「神官様神官様、件のカントクから午後の衣装が届きましたですの」
「うぉっ!陽光が乱反射して眩しっ!」
【高山屋台街道】
「二日目だねー」
「うんお祭り二日目だね」
「一日目って何してたっけ?」
「何してたっけ?」
「今日は?」
「何するんだっけ?」
【大図書館】
「そろそろ舞空ショーがはじまるから行こうぜ」
「んー、いいや。あたし、ここで本を読んでるから」
「はいはい、祭の日くらい外に出ろって」(引きずりながら)
「ああっ、せめてあと一章をっ」
【マセ・バズーク】
【】
【とある蟲族の王城】
「ハニンム!ハニンム!」
「どうしたのマンバ、そんなに慌てて」
「スンズーがおらんのだ!」
「石神祭に行っているのではなくて?」
「その祭に追従した者からの報告なのだ!」
それを聞いたハニンムは即座に粘菌網に同期し、祭場の様子を探る
「…確かに何処にもいないわ…。 ジッガーの補助をして意識を離した隙に…」
「「絶対にエリスタリア!」」
【ちゅーとりある中】
プァーーーンッ!
「うぉぅっ!驚いた… モ、モンスター@ンターフロ@ティア??」
「まずは意界における貴方様の分身をお作り下さい。 …博士は女性キャラが好みですか」
「うっ、何だこの胸に突き刺さるっ。 …何々?大猪を狩れ?戦闘訓練なのか?」
「のそのそ草を食む愚竜を倒せば肉や骨を千切り取る事ができます」
「あそこで跳ねている鶏冠竜は襲ってきます。 囲まれない様に気をつけて下さい」
「成る程、敵地での自給自足徴用戦略を実践させていくのか…理に叶っている」
「遠くに見えるのが大猪でございます。すぐに突進してきます。避けて下さい」
「大きい!早い!しかも痛い! くっ、何だ?攻撃が弾かれるっ」
「そこは側面にお回り下さい。 一旦離れて剣を研ぐのが宜しいかと。 早く回復薬を」
「うぉおーっ! やり辛っっ!!」
【マセ・バズーク都 高塔】
「粘菌意界による人材の選定… 初日から素晴らしい成果で主も満足しております」
「は、はははっ(汗) いや、まさかこちらもお宅の意思界を使わせて貰う事になるとは思ってもいませんで…」
「申し上げていただければこちらも協力は惜しみません。 それはさておき…」
「はいぃっ?」
「主より新たな意界の素材である、とこれをそちらにお渡しせよ、と」
「虹色に輝く…銀の丸板??」
「後、これもお渡しせよ、と」
「?ルーン文字…の刻まれた白い箱?」
「宜しければ私めが《ちゅーとりある》いたしますが?」
【食堂:店員蟲人】
「それは手元お手伝いダンゴ蟲で食べ物というわけでは… アァっ!」
【食堂:金羅の分身】
「もぐもぐ。このお団子もなかなかいけるわねー」
【あるコロニーの見晴らしの良い場所:エルフさんたち】
「ねぇねぇ、聞きました?こちらには、女の方しかいないんですって」
「うーん、それは弱りました」
「王城にいるらしいわよ?」
「部外者は入れないからなぁ……」
「あらあら、侵入するしかないじゃありませんか」
【エリスタリア】
【】
【あるホビットの宿】
宿主「そろそろ使いが戻ってくる頃…」
店員「物資調達に出遅れた我が宿の起死回生の ──
店員「サービス申請!」
宿主「
ホビットの若干性的なマッサージ!」
カランカラン
宿主「どうだった?」
大粒の涙をこぼしながら掲げた【敗訴】の札
「「「私たちの祭りは終わったーー…」」」
【夏の都】
「ワグナス!議会は我らの性技を異端と認定したぞ!」
「ダンターグめ!あんな巨大な怪物と同化してみせるなど!」
「奴を責めることはできまい。魔獣ちんぽいいよね、と持ちかけたのは私たちだ」
「わかっていただろうに。のう、ワグナス」
「ボクオーン」
「あの気の弱い連中が魔獣と交合する術など認められるものか」
「では何の手だてもないまま、魔獣ちんぽを間近に指を咥えていろというのか!」
「そうじゃ。それが議会のいう"正しいヒト"の一生だ」
「自らは服も脱がずに、我らに戦わせておいてか――」
「お姉様!
世界樹が魔獣に襲われていますわ!」
「よし!」
(チャキ)
「行くのか?」
「…死ぬなよ」
「アヘ顔など何度さらしたか知れないよ」
【世界樹樹城内統括本部】
「何故侵入を許したのだ!? 樹の防壁、樹人の眼、樹獣の網は何をしていた!」
世界樹の各所に配備されている監視銀杏樹人からの情報が雪崩れ込む
「解析出ました! しかし、これは…」
「どうした!早く報告するのだ!」
「我々
エルフや樹人などと同じなのです…」
樹水晶に映し出される巨大な異形を指差して続ける
「世界樹より生まれしモノの因子を持っているため、防衛網が通したと思われます」
「…! 未踏破に封じ込められし異なる世界樹が産み落としたモノ…!!」
【世界樹近郊・上空】
「おいおい… ありゃ一体全体なんなんじゃ…」
グリフォンに跨り空を駆ける
ドワーフの一団が一様に驚愕の声をあげる
「未踏破域近辺であのような異形の魔物が確認されてはいますが」
眼鏡をかけて髭もまだ薄い若ドワーフが資料をぱらぱらとめくる
「ここは
エリスタリアのど真ん中なんだぞ?」
「そんなことを僕に言われても」
「とりあえず、グリフォンの翼筋肉痛に効く軟膏を探して買うとかいう雰囲気では無いのは確かじゃぞ」
それぞれがそれぞれに合わせた最良の形に改造された雷鎚を徐に構える
「エリスタリアくんだりまで来たついでじゃ!
ドワーフは空でも勇猛果敢であると、もやしいエルフ族の連中に見せてやるとしようぞ!」
一斉にあがる怒号と共に異形へと強襲を仕掛ける数多の雷鳴
【北の国の野戦演習場】
雪中迷彩蔓を全身にまとわりつかせて雪に半分埋まっているダークエルフの少年
「寒い寒い寒い!あんまし寒さに耐性ないんだけどなぁ俺!
でも樹人の密売が行われるってんなら話は別だ。世界樹のために俺は何時間でも張り込む覚悟だぜ」
周囲見渡しても更にその外周を見渡しても誰もいない冬の国
最早住民ですら他国の祭に出かけているのではないかと思ってしまうほど
「大変!」
「何だどうした!?密売人がやっときたか!」
「取引の話はガセだったの」
「ズコーーーーっっ!」
「それよりも大変なの!」
「俺の鼻の大洪水も大変だっつの」
「世界樹にとてつもない化け物が接近しているの!」
「何だって?!」
【秋の国で最も高い樹上】
ホビット店員A「中々お客さんがきませんね~」
ホビット店長「むむむ…折角秋の国で一番見晴らしが良い場所を獲得したというのにどういうことだ!」
ホビット店員B「高過ぎて昇るのが疲れるからとか?」
ホビット店員C「そもそもここに店があるというのが知られていないとか?」
ホビット店長「一世一代の不覚…!」
突如漂う腐臭に騒然となる
ホビット店員A「外!外!空!」
ホビット達がわらわらと飛び出す視線の先、遥か上空に飛翔する何か
鳥と獣の翼を複数背中に生やし 鱗と剛毛が同居する頑強そうな胴 そこから伸びる三対三様の脚
巨大な異形の体躯 それを先導する様に伸びる首の先端には 龍を彷彿させる造形だが目の無い頭部
悠然と雲の更に上を飛ぶそれは
ホビット店長「なんだあれは? …腐ってやがる…」
【???】
『琥珀がざわつき始めました
新たなる道を開くような
世界への刺激が訪れようとしています』
【何処かの店】
「どうもありがとうございました~」
「ふぃー食った食った。 …って俺飯の代金よりもチップの方が多く払ってるじゃん!」
「幼児犯罪者の匂い…逮捕! 」
【ミズハミシマ】
【】
【磯沿いの海町】
「おろ?出稼ぎ連中が帰ってきたんでなかったんか?」
年老いた海星人がうにょうにょとした腰つきで漁小屋に入ってくる。
「久しぶりに皆が揃うたからのぅ、意気揚々と遠洋で漁だとすーぐに出発していきおった」
ちまちまと磯巾着人が投網の解れを修繕している
「しかし今日はやけに海鳥が騒がしいの?」
【乙姫祭会場】
「お前さ、アレ止めなくていいの?旦那として」
「会場受けもいいし、今さら止められないよ。
それより、蛇神さんも出場するって言ってなかった?」
「それは全力で止めてきた」
「代償は?」
「高かった・・・」
「あ、いたいた!ダーリン!あっちに海鮮ラーメンの屋台あったよ!」
「呼ばれてるぞ、ダーリン」
「わかってるよ、親友」
【海中都市、生簀:金羅の分身】
「あむあむ。お刺身美味しい」
【ミユキ島:ツキヤマ邸】
「ツキヤマさん、調子はどうっすか?」
「おお、ヨシカワくん。按摩を呼んだのでだいぶ楽になりましたわい」
「按摩……盲目だったり仕込み杖持ってたりするあれですか」
「ほっほっほ、そういうのもおるかもしれませんのぅ」
「いるんだ!?」
「ツキ爺様、あまりセージさんをからかわれないで下さい…」
【日異交流特設会場:日本料理試食コーナー】
「ふむ、和食はどうやら私の好みのようだ」
「先輩って、味付けは控えめなのがお好きだからお口に合うんじゃないかとは思ってました」
「さすがに生肉丸かじりとは言わんが、大延などに比べるとわが国は素朴な料理しかないからな…」
【乙姫祭会場】
とりあえずヒマだったので乙姫祭の会場に遊びに来た
屋台がズラリと並び、大勢の客が賑わっていた
会場の一角のステージで歓声があがったので行ってみると
『第1回 キミも乙姫様だ水着コンテスト!』が開催されていた
「エントリーナンバー210番! クロヒメちゃ~ん」
おいおい。エントリーしすぎだろこれ
「211番!オークっ娘の奥山ちゃ~ん」
「はーい」
またこれ凄いムチムチな娘が出てきたぞおい
オッパイぶるんぶるんしよる
「チャームポイントは~?」
「こうみえてもひとづまですー」
マジか
【海と陸の境界】
乙「奉納も終わりましたしこれから ───
龍「わ、私と一緒にだな…」
乙「市井の何たるかでも見て周りますか?(ニッコリ)」
【ラ・ムール】
【】
【どこかの定食屋さん:金羅さまの分身】
「んー♪香辛料が効いてて美味しっ」
【ディセト娼館裏口】
「ども~サンダードラゴン運送です~。海草塊お届けにきました~」
ワウワウ! ワウーン!(足元に纏わり着く子狼)
「わっ!可愛いわね~♪ …って何びくびくしてんのさアンタ」
「いやホラ狼って怖いし!何でか分からないけど怖いし!」
ワウ~ン バウバウ(
オークに走り寄る子狼)
「イーーヤーーっ!!」
「はぁ、情けない」
【王都マカダキ・ラ・ムール 祭に大いに沸く商業区】
とりあえず王都に着いて、番兵が若かったのを不審に思い探りを入れてみたら、どうやら10年ほど前にぶっ飛んで来てしまったらしい。
「〈向こう側〉でいう所の『たいむすりっぷ』って奴か。最近の野郎は手が込んだことしてくれやがるな」
一通り市街を眺めて回り、苦難の陽月に舞い込んだ祭事が初回から随分な盛況ぶりを見せているのを確認したところで、王都を後にする。
「今のオレは立場上、ここに居るとマズいことになりそうだしな。とりあえず王墓に帰るか・・・と思ったが」
距離はかなりあるが、不穏な気配が僅かに漂うのを感じとる。方角的にはエリスタリア雪の国との国境線だろうか。
「やれやれ、結局面倒事が舞い込んでくるわけか・・・しゃあね、行きますか」
【大延国】
【】
【甘味広場】
「いやいやどうもどうも助かりました!」
軽装で申し訳なさ程度に武装した役人が二人駆け寄ってくる
「こいつは凶悪な咎人でして、よく捕まえれましたね」
「いんや、正に首皮一枚であったぞ?
気を抜いていればやられとった」
そそくさと黒影を縄でぐるぐる巻きにするもう一人の役人
(勝手に動き回るなと言ったじゃろが! 全く手間をかけさせおる)
「警備の協力、ありがとうございました! では!」
「おんし、ちょいと待ちな」
「「どっきーーーーんっ!」」
「裾の辺りが燃えとるぞ?」
「あぁ!気にせんで下さい。ワシいつもこんなんなんで! では!」
蓑虫になった黒影を二人で持上げ脱兎の如く走り去る役人
「なんとも騒がしい国だの」
【鯖猫商店出張所in大延国】
山ほどの食品を並べた猫人の商店に一人の女が立ち寄っている。
「マジやめて欲しいにゃ」
「いいじゃない、減るもんじゃなし。アタシ神様よ?」
そう言いながら女は手当たり次第に食品を口に運ぶ。
「減ってんだにゃ。商品を傍から食うんじゃねーにゃ」
「これなーに?」
「翠卵饅頭だにゃ……ってだから食うんじゃねーにゃ!」
怒る猫人を前に、女の後ろからすいと現れた男がを諭すように言う。
「試練だ」
「これはラー様……ってアンタも食うんじゃねーにゃ!」
【甘味広場】
槍を肩にかけつつ飴を頬張る鱗人
「おんし、ちょいと待ちな。何故そんなに殺気を放つ?」
頭から爪先まで喪に服したかの様な黒ずくめの人影を制する
「…ジャ…」
「強引に取った休暇で来た祭りや、揉め事に首突っ込む気はないん ──
「ジャクシャァッッ!!」
黒ずくめの、腕と思われる位置が異常な速さで隆起し首筋を掠める
身を捻る勢いそのままに、黒布のような隆起物を突き刺し地に縫い留める
ずいっと肉薄する顔同士。 しかし黒ずくめの眼は影で見えない
「取り合えず役人が来るまでこのまま大人しくしてようや」
ジ…ジジジ…
【屋台広場片隅】
「おい、躍武の姿が見えんぞ?」
「え?何よ?変幻中の俺に話しかけるなっての」
(本気で金羅に変幻する気か…)
「ふぅーい。おせっかいなのに何度か絡まれたがホレ、どうだ色々と買ってきたぞい」
【辛味広場】
「天狐辛紅子が来たぞ!逃げろ!」
「ああ・・・三倍の速度で辛味肉まんが消えていく・・・」
【クルスベルグ】
【】
【創作市場】
「姉さま姉さま、へんてこりんでいっぱい!いっぱい!」
「ン」
「卵焼きを綺麗にひっくり返す機械腕ー」
「ン」
「ハムを均一に切り分ける精密包丁ー」
「ン。 …ン?」
「姉さま?姉さま?」
「全自動シャリ握リ腕… イイ」
【とある酒場のあるテーブル】
「よ~しっ!飲み~比ぁべだぁっ」
「ぁぁん?もーじゅーぶん飲んでるっつーの」
「ひゃっひゃっひゃっひゃ。そのーとーり!」
「じゃあ賭けだぁ賭けっ。罰げーむでもやろうっ」
「ぉぉう。じつはこんなこともあろうかと、ぎかいの禁庫からパチった小箱があってなー」
「鍛冶ぃ神の小箱とはおもしろいっ。よっしけってーい!負けたやつが開けさらすっ」
「ひゃっひゃっひゃっひゃ。そのーとーり!」
【どこかの街路】
「山車が通るぞー!」
「おお、今回のカラクリはいつにも増して派手だなあ」
「見ろ見ろ、精霊たちも集まって一層だ」
【ドニー・ドニー】
【】
【無数の触手が襲い来る大船祭場】
「皆の避難は?」
「それが、あちこちから襲ってくる触手のせいで思う様にいかず…」
阿鼻叫喚の船上で方々に指示を送る千羽鶴
最初の直撃以降の被害を何とか食い止めようと、残った団員と他の海賊団と共に触手を迎え撃つ
「増える触手、こりゃあ《船喰い》が近づいてきている証拠ですぜ!」
「姐御だけでも避難を! やられちまったら兄貴に面目が立たねェ!」
バルバンクールの部下が奔走する中、一際空高く伸びた触手が凄まじい勢いで落下してくる
「「「姐御ーーーっっ!!」」」
しゃらんっ
静かに優しく風が哭いた
千羽鶴が両手で大きく描いた円に沿い、自ら避ける様に甲板に激突する触手
「…私達がここで踏み止まれば被害は港まで及びません
住民の避難、そしてあの人が戻るまで私達が、海賊がドニーを護るのです!」
ゆらり掌を水平に揚げると共に千羽鶴を囲む様に現れる風精達
ドシャァアッ
先端を粉微塵に斬り刻まれた触手。青い鮮血を撒き散らし崩れ落ちる
「化け物退治とだけ思っていたが、これは何とも眩い心意気。是非とも助力させて頂候」
中ほどで折れた刀から青血を吹き除ける狗人
「貴方は?」
「名乗る名も無き壬生狼… 唯のお節介焼きで候」
【大海獣にまとわり付く影】
かじかじごっくん。
「この程好い塩加減… ちょっと焼いたら美味しいかも?」
【触手聳え昇る洋上】
「四番艇、船底やられました!すんません、ここまでです!」
「八番艇ーっ、舵を取られ…うぉおおおーーっ!」
《大海獣:船喰い》に接近するにつれ本数と巨大さを増す顎持つ触手群に蹴散らされる海賊団高速艇
「ねぇねぇねぇ!あたいら一隻に固まってたらヤバくない?!」
「ヤバないわい! 何のために他が先行して囮になってると思っとんじゃい!」
「すまぬ、皆… 必ず辿り着いてみせるッ!」
隆起する波が海面に弾ける音を割るように、遂に大海獣の咆哮が響く
雨霰と降り注ぐ触手を打ち返し往なし潜り抜ける
「もう少し…だッ!」
「船長!先行した艇が全て…!」
目前で宙に巻き上げられ砕け散る最後の一隻。 拳を突き上げたまま海中に突っ込む団員
「おいおい…ありゃぁちょいと洒落にならんぞ!」
ファンドが見上げる先、しっかと艇を射程に捕らえた海竜の如き触手
回避不可能と即座に判断したラウダフルの指示で全速前進で掻い潜ろうとするも
圧倒的巨大さの前には抗えず、艇は木っ端微塵に砕け散る
「皆!銛に掴まれッ!」
艇が砕けるやすぐに触手を掴んだラウダフルが銛を突き出す
空中に四散した面々は即座にそれに掴まったが ───
「イツクシモ!」
「姫っ!」
「お嬢っ!」
バルバンクールとファンドが手を伸ばした先、荒れ狂う海に落ちていくイツクシモ姫
【内地:鉱物市・狗人】
年季の入った袴から垂れる尻尾が左右に揺れる
「新しい刀の材料に良き鉱石を、とどにぃどにぃまで来たはよいものの、
そうそうよき縁には巡り合えぬか」
総毛立つ頭部に生える耳がぴくんと腰を振る
「何やら港の方が騒がしいが、どうしたのであろう?」
疑問はやがて確信に変わる
港、そしてその海の向こうから押し寄せてくる異様な気勢
折れた刀を替えるのも忘れ、狗人は奇妙な紋の入った着物に収めていた腕を袖から出し
港へ向かって駆け出していた
【鯖猫商店出張所inドニー・ドニー】
ズラリと武具を並べた猫人の商店に一人の女が立ち寄っている。
「どうですかにゃお客さん。
クルスベルグ製の逸品揃いですにゃよ」
女はひとつ剣を取り上げてまじまじとそれ見つめる。
「良い目をお持ちですにゃ。それは折れず曲がらずで有名な――」
猫人が説明しようとした途端、女が剣の両端を持ち力を込めるとボキリと音を立てて折れてしまった。
「何だ……
セダル・ヌダのトコの武具はこんなもんか。こりゃ剣というよりもただの枝だな」
あっけにとられる猫人に折れた剣を返し、店を後にする女。
真っ二つになった剣を手にしながら猫人が呟く。
「……何だかにゃー。自信無くすにゃー」
【洋上にて:金羅の分身】
「かじかじ。大味だけど、これはこれで良いものね」
【洋上疾走中】
『余り人の世に関わるのはどうでしょう?
危機を乗り切るのは彼ら自身の力でなくては…』
「はぁ~? …まぁそれも一理あるわな」
「「「じゃあ帰っていい?帰っていい?」」」
「とりあえず一発くらい食らわさせろや。 てことで全速力で前進」
「「「あーーーーーーーーーーーーん!!」」」
【とある保険屋】
「うわー!有り得ん有り得ん有り得んーッ!!どんだけ請求くるんだ!!(吐血」
「港湾他船舶の被害報告も多数、保険申請も多数ゴブ… どうするゴブ?夜逃げしちまうゴブ?」
「阿呆か!払いきるに決まってるだろうが!!商売の仁義を舐めんな!」
【桟橋にて】
「今回の祭で、新たにキャッスル級が1隻就役するそうだ」
「そいつは重畳。是非1戦交えたいものだな」
「名前はコーキョだそうだ」
「なんともモゾモゾとする名だな。
もっとこう、ガザミバオー(翻訳精霊注釈:古い
オーガの王の名)
なりなんなり、勇ましい名にすべきではないのか」
「チキュー風の名らしいな。皇帝の住む城の事らしい。
何でも同じ大きさなのだとか。ああ、あれだ」
「なるほど。こりゃあデカい。実に戦いたい」
「これはもう島か何かなのではないかな」
【大船祭場:洋上への船着場】
「全員揃ったな?」
愛用の巨大銛を船底に突き立てるラウダフル
「精鋭のみ、船は足重視の高速小型艇で合計十一隻じゃ」
右に左に小刻みに舵を確認するファンド
「本体がまだ遠くなのに港近辺まで触手の被害が出ているようで」
刺青だらけの上半身に二本の細剣だけを縛りバルバンクールが到着する
「なーにくっちゃべってんの!早く乗る乗る! あれ?ツルテンが操舵すんの?」
艇の一番高い所に座し手招きしているイツクシモ
「ツルテン言うな! ファンドと名前で呼ばんかい!」
「あれ?ヤンソンは?」
「今回は『舟足重視』と言ったろ! ヤンソンは大船上で防衛だ」
海蛇の様な触手が何本も暴れている中、勢いよく出航する面々
目指すは水平より迫る《大海獣・船喰い》!!
【スラヴィア】
【】
【風雲モルテ城・中庭】
数々の罠や障害物により巻き起こる阿鼻叫喚
「やはりと申しましょうか冥府の釜をひっくり返したような様相になってきたぞー!」
[モルテ様は 手加減を 知りませんね]
鬼族の鉄骨も溶かす酸の池は立ち込める蒸気ですら行く手を阻む
「自信の無い挑戦者は素直に辞退した方が身の為ですな!」
[スラヴィアの救急班は 諦めるのが 早いですから ね]
【夕方から夜に入るスラヴィア 人間旅行者】
「おぉ…聞いていた通り昼と夜とでは全く別の顔になる国だな」
イストモスゲートからの長距離も大ゲート祭のおかげでスラヴィアまであっという間
「では生家や墓に形見を届けにいくかいね。 どっこいしょ」
異世界へやってきた頃には軽かった荷物もいつの間にか重たくなっていた
祭りの賑わいの中で中年男性は今までの旅と出会いを振り返るのだった
【風雲モルテ城:二日目】
「さぁ始まりました二日目は、城門を越えた中庭から開始だ!」
[昨晩相打ちで 堀に落ちた二人は まだ上がってきて いませんね]
「サミュラ軍を待ち構えるのは数々の障害アスレチック!」
ぼこぼこと紫色の泡が沸き立つ池の移動床を水面下から動かす触手
一定のリズムで揺れる何重ものギロチンを吊り下げている触手
滑る坂道をせっせと磨いている触手
「客人を酷使し過ぎだオイーーーっ!」
[全く モルテ様に付き合ってくれるとは 気の良い客人 ですね]
【領民向け食堂:金羅の分身】
「トマトとベーコンの血祭り風パスタ大盛りマダー?(チンチン」
【ヤフヌール領地下街:特設屋台村】
「日中でもここは賑やかなもんだな」
『饗宴が日の出で中断したから、参加者がみんな地下街に流れてきてる感じだねー』
「どうせなら地上でのんびり食べてもよかったな…」
『それだと私がキミの食べてるところゆっくり見られないじゃない、やだー』
「他人の食事風景なんて見てて楽しいもんかね」
『だってハザクラくんおいしそうに食べるんだもん』
【風雲モルテ城・二晩目開始前】
ゴブ商人「さぁさぁクルスベルグ直送の出来立て武具だよ!
これさえあれば屈強な死神の尖兵もなんのそのだ!」
ベギンッ(指先で刃をつまんで軽く曲げる)
「脆い。こんなナマクラじゃ鎧軍団に傷一つ付けられないわよ」
【新天地】
【】
【渓谷・思想兵団《夜襲(エッジ)》本拠地】
「まさか祭がこの様な事で役に立とうとはな」
「これで天啓に出た場所全てへ向かう事ができますね」
「北海、樹、砂漠、炎、夜」
「夜はいつも天啓に入っていますね」
「では今回も夜は無しで」
割れた大地より空に落ちるような勢いで飛び出していく闇鴉軍団
この世に正しい方向へ導くため、彼らの戦いが、また始まろうとしている
【どこぞの酒場】
「いや~本当に凄いねゲート開放! エリスタリアまで一瞬だったよ」
「?薬はもう事足りているでしょ?何しに行ったのよ」
「あと一人仲間欲しいと言っていただろ皆」
「だから随時募集しているのではないか」
「でも来ないだろ?」
「募集要項をオブラートに包んでも待遇の悪さが滲み出ちゃってるもんねー」
「だから買ってきた訳よ!戦闘用樹人! 何でも命令聞くし体も頑丈だし!」
「「「まだ苗じゃん!!」」」
【新天地の出店:金羅のしっぽ?】
いや、もういいから大量の煮豆とかパンに大量の肉挟んだのとかもういいから!
…いや、そうじゃないから!気を使って大量の揚げいもとか中華風のごった煮を鍋ごととか出さなくていいから!
【どこかの酒場】
「いやーゲート開放凄いわホント。クルスベルグまであっという間で武具の仕入れも完璧でよー」
「どれもこれもガラクタや玩具じゃねーか!祭楽しんできてんじゃねーか!」
【大ゲート祭り運営委員会自警団本部】
「プレセアと雪花のバカはどこ行った!!市長がお冠だぞ!」
「二人とも「俺より強いやつに会いに行く」と言って出かけられましたが」
「あの二人バカ!ほんとバカ!」
「団長が壊れた!衛生兵!えいせいへーーい!」
(ネフティの「占の館」は許してるのにあの二人には厳しくするから……)
(親バカどすなぁ)
【地球・その他地域】
【】
【ポートアイランド:開発区】
「時給三割増しだから出て来いと言われて来て見れば…」
「うわー!仕事量は倍じゃないのよさ!やってらんないわさ!」
人間の青年と鬼人の女性がせっせと土嚢を運んでいる
異世界が身近にあるということもあってか、大ゲート祭観光や帰省などで
作業員がごっそりいなくなっていたのだ
【学園内食堂】
あー…祭りで閉まってるのか
ちょっと屋台でも覗きにいくかねー
【十津那学園祭 剣道部屋台『小手ぬき麺』】
「このカリュブデス丼とかいうの、なるとしか乗ってないとかふざけてるのかと思ったが意外にいけるな」
「ヘンな凝りかたしてるあたりは実にこの学園らしい屋台だよな…」
【ポートアイランド・11-11前】
「大ゲート祭で人が減っている間にへっへっへ…」
ぞろぞろぞろ
「皆考えること同じってかいつもより増えてるー!?」
【十津那学園祭 剣道部屋台『小手ぬき麺』】
「ねえ、あたし皆で屋台やろうって言ったよね」
「言った言った」
「なのに、何で川津も犬塚も誰も居ないわけ?」
「そうだそうだ」
「海鮮ラーメンなんて、あたしと獅子神くんだけで
人手が足りるワケないじゃない!」
「そうだそうだ」
「もう信じらんない!川津のバーカ!
はいお客さんらっしゃい!お味は何にします!
スキュラーメン一丁オーダー入りましたー!」
(・・・お前一人で十分だからじゃないかな)
- 初日のは見出しと文の区切りが見づらかったので、見出しに色が付くようにしました。見出しサンプルをコピーして【】の中に見出しを入れてね -- (作業人) 2012-06-10 18:13:57
- まさかページ二枚目に進化突入するとは! おつですー -- (とっしー) 2012-06-10 19:27:27
- この勢いは想定外 -- (名無しさん) 2012-06-10 20:48:42
- うひょー!企画二週目の二日目だー! -- (名無しさん) 2012-06-10 21:42:28
- この祭りに終わりはあるんだろうか -- (としあき) 2012-06-16 08:52:31
- むしろ無事に終わるのかどうかが心配になってきましたよ -- (名無しさん) 2012-06-16 19:11:23
- それなりに続いているのが楽しいな -- (名無しさん) 2012-06-17 19:00:04
- 食ってばかりの神様が一名いますね -- (名無しさん) 2012-06-17 19:58:40
- クルスベルグやオルニトが比較的大人しいのは火種が無いからなのかも試練ね -- (とっしー) 2012-06-25 22:20:54
最終更新:2012年06月17日 20:05